目次
ついに激突する宿儺と万。
宿儺との戦いを望んでいた万の理由は、なんと「愛」であることが判明します。
終始面倒くさそうな宿儺に、一方的な結婚の約束を取り付ける万。
いろいろな意味でヤバい人物だなあという印象を抱いたのは、私だけでしょうか?
万と宿儺の表情の対比にも注目したい217話「浴②」のネタバレです。
呪術廻戦前回216話のおさらい
禪院家に戻った宿儺は、ついに“浴”を終えてしまいます。
もともとは、家宝として秘蔵する器物を呪具化する儀式であったという“浴”。
使用する溶液を作る際、呪霊を用いるという形でアレンジしたものが、宿儺の言う“浴”でした。
これにより、伏黒恵の魂はより深く沈んでしまい、宿儺は完全体に近づいたことになります。
さらに伏黒の自我を完全に沈めるために、宿儺は次の標的を万に決定。
万の器である伏黒津美紀の破壊が目的です。
会津出身の万は、仙台結界へと異動していました。
呪いの王の到来を察知する、石流と烏鷺。
運悪く宿儺に遭遇してしまった石流は、グラニテブラストを放つ暇もなく倒されてしまいます。
待ち構えていた万のもとへ、到達する宿儺。
1,000年越しの対決が、始まろうとしていました。
呪術廻戦ネタバレ最新話217話の考察
呪術廻戦ネタバレ最新話217話の考察|万の実力はどのくらい?
羂索曰く「万の片想い」らしい宿儺と万の対決。
実際、宿儺の方は万にはまるで興味がないようですね。
伏黒津美紀を破壊する必要があるから出向いただけで、万と戦いたいわけではないようです。
もともと他者に興味のない宿儺ですから、これはそんなに不自然ではないのですが、万はどのくらいの強さの人物なのでしょうか。
「弱すぎてつまらない、面白くないから相手したくない」
「下手に相手をすると手古摺らされることになり、面倒だから相手したくない」
同じ「相手したくない」でも、このふたつを比べるとまるで理由が違ってきます。
万はどちらなのか、という話になるのですが、1,000年前の術師であることなどを考慮すると、後者ではないかという気がします。
生半可な実力で呪いの王に挑むような、浅はかな人物とも思えないような印象なのですが、どうなのでしょうね。
呪術廻戦ネタバレ最新話217話の考察|乙骨は仙台に滞留している?
万の実力がどの程度のものかはさておき、おそらく渋谷事変並みの被害が予想される戦いになることは間違いなさそうですよね。
そうなると心配なのが、乙骨の身柄です。
仙台結界で、石流や烏鷺と白熱したバトルを繰り広げた乙骨は、既に仙台から移動しているのでしょうか。
仙台離脱済みであれば、乙骨が巻き込まれたり、また三つ巴の一角になったり、という事態は回避できます。
しかしまだ滞留しているとなったら、話は違ってきますよね。
乙骨はここの戦いには関わらず、虎杖や真希と合流していてほしいものです。
なお、三輪霞と思しき人物が、仙台にいるらしいことは仙台結界編のラストで示されていました。
あの人物が三輪であるなら、彼女もこの戦いとは無縁でいてほしいところですね。
呪術廻戦ネタバレ217話
呪術廻戦ネタバレ217話|戦闘開始
#呪術本誌
— にワカのタイショー (@wasabitaishi) March 19, 2023
・万さん、ぶっ飛び系のおもしれー婚活女
・「言質取ったり!はい縛り!」
・宿儺に呆れ顔をさせる程の宿儺ガチ勢
・宿儺「季語は?」
・津美紀の身体で顔芸の嵐
・CV:早見沙織で画像の台詞が聞ける可能性
・虎杖くん誕生日おめ(出番無し)
・次号休載
下々先生ホント下々先生(語彙力) pic.twitter.com/Waq3rWwBIN
「顔なんて、好きに戻せばいいじゃない」
開始早々、万は気になることを言い始めました。
受肉体へのアドバンテージは宿儺にある、とのことですが、どういう意味なのでしょうか。
宿儺レベルの呪いになれば、器の外見をいじることはたやすい、という意味だと考えるのが、現状では自然そうです。
同様のことは万もでき、宿儺が伏黒の顔を使っているのはのちのち都合がいいから。
万もまた、のちのち都合がいいという理由で顔は津美紀のままにしているようです。
器の血縁者や近しい術師と戦う際、その方が有利、という意味かもしれませんね。
対峙する宿儺と万ですが、いきなり双方の術式を駆使した戦い……にはなりませんでした。
まずは小手調べとばかりに、術式を用いない攻撃を、宿儺は開始します。
一方の万は、術式は使っているようですが、こちらもやはり本気ではない様子。
小競り合いのような応酬を、楽しんでいるらしい雰囲気すら読み取ることができます。
宿儺がこういった行動に出てくるあたり、やはり万もそれなりの使い手のようですね。
呪術廻戦ネタバレ217話|ガチな意味で『片想い』な万
ここすき#呪術本誌 pic.twitter.com/FfndxNHWI0
— ウホ (@mixam26506175) March 19, 2023
天使の存在にも気づいていた万。
彼女は、天使が虎杖の中の宿儺を察知できなかったことも把握していました。
自分は気づけて、天使は気づけなかった。
その違いは「愛」であると万は語ります。
(ちなみに、会話の相手こそしていますが、宿儺ちょっと面倒くさそうにしています)
万の言う「愛」ですが、大方の予想通りちょっとぶっ飛んだ意味合いを含んでいます。
自分を殺すのは宿儺であってほしいし、
宿儺を殺すのも自分でありたい。
そんな万がもし勝てたら、宿儺はなにをくれるのか。
問いかける万に、宿儺は「すべて」と返答。
「じゃあ結婚もしてくれるのか」と、唐突に万は言い始めます。
前回羂索が言っていた「片想い」ですが、「戦いたがっている」の比喩ではなく、本当に片想いだったようですね。
一方の宿儺は、この一方的極まりないプロポーズにすら、「好きにしろ」の返事です。
(あまりにもどうでも良さそうすぎて心配になる勢いで、宿儺はどうでもよさそうです)
ちなみに万はと言うと、「言質をとった!」と大はしゃぎ。
正妻は万、側室は許さない、婚儀で最低でも村を3つ滅ぼそう!と言い出すほどの大暴走を見せ、挙句「テンション上がってきた!」と発言。
なお、はしゃぐ万を宿儺は心底面倒くさそうに眺めています。
が、委細構わない様子の万、テンションは最高潮の様子です。
万、こんな性格の人だったんですね……。
ひとしきりはしゃぎ倒した万に、玉犬をけしかける宿儺。
今回も、本人以上に伏黒の術式を使いこなしてみせています。
やはり宿儺は、器となった人物の術式を容易に扱えるようですね。
呪術廻戦ネタバレ217話|「御厨子は使わん」
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殺到する玉犬を、術式で万は迎撃します。
影のように見える黒い物体を、自在に操っている様子が確認できました。
コンクリを砕くなど、破壊力はなかなか高そうです。
互角以上に宿儺と渡りあう万でしたが、突然攻撃を止め、宿儺に問いかけました。
「何それ その器の術式?御厨子は?」
不満そうに問う万に、宿儺は短く「御厨子は使わん」と断言しました。
ちなみに、ここで言っている「御厨子」が、宿儺の領域「伏魔御厨子」を指しているのかは不明です。
術式の名前では?という考察も上がっていましたから、その可能性もあるかもしれません。
呪術廻戦ネタバレ217話|万の構築術式
万の行き着いた術式の方法ってケイネスの月霊髄液か #呪術本誌 pic.twitter.com/CdS8N6MGTx
— 多飲暴食 (@gsbkh) March 19, 2023
今回、万自身は本気でどうでもいいらしい宿儺は、「伏黒恵の術式で伏黒津美紀を破壊する」ことを目標にしています。
そうすることで、「自ら姉を手にかけた」という傷を、伏黒に刻むことができるからです。
やはり、何が何でも伏黒の魂を完全に沈めるつもりのようですね。
ですが、そんな宿儺側の事情など、いろいろな意味で関係ないのが万の気持ちです。
「これから妻となる女に、あなたの術式以外で触れるなんてどういうつもり!?」と地団太踏んで大激怒。
またしても宿儺は面倒くさそうにしていますから、これは本気で万のことなどどうでもいいのでしょうね。
さて、御厨子を使わないと宣言され、激怒したらしい万は、本格的に術式を発動します。
彼女の術式は、禪院真依と同じ「構築術式」。
ですが、できることが段違いです。
まず、鍛錬次第で本人が認識できる物質をほぼすべて再現できるということ。
ただし、特殊な呪具は除かれます。
次に、半自律制御の呪力により、物性を安定させたまま体積を変化させる液体金属を操ることができるということ。
これは、歴戦の術師となった万が行きついた境地でした。
その液体金属で全身を覆い、生体機能を流用・特化させた肉の鎧をまとうことで、まったく異なる外見へと変異が可能です。
いわば戦闘モードになった万に対し、どうやら魔虚羅を使うらしい宿儺。
万と戦う目的には、魔虚羅の肩慣らしも含まれていたようですね。
ここからがいよいよ、術式同士の戦闘になるようです。
呪術廻戦ネタバレ217話のまとめ
いかがでしたか?
万が、予想の斜め上をいくクセ強キャラだったことが印象的でした。
「片想い」と羂索は言っていましたが、個人的にこれはあくまで比喩的な意味だとばかり思っていましたね。
あそこまで一方的に結婚の約束を取り付け、縛りまで課す暴走キャラだとは予想していませんでした。
そんな万に対する読者の反応は、意外と好印象なものが多かったように見えます。
「おもしれー女」との声が多く、実際予想外に面白い人物だったと個人的にも感じています。
終始浮かれ気味な万に対し、終始面倒くさそうな態度が全開だった宿儺。
この両者の対比も見どころだったと感じます。
ファンブックの記述である「自分以外に興味がない」という宿儺の側面が、強調されていたようにも見えましたね。
嫌悪も好意も、宿儺にとってどうでもいいものなんだなあという描写はとても強烈です。
今後の流れの中で、こういった描写が重要になってくる可能性はありますから、一応記憶にとどめておきたいですね。
万の術式も明らかになり、いよいよ戦闘が本格化……というところで次週は休載です。
これまでの流れを一度整理して、次回に備えたいですね。