【ワンピースネタバレ考察】サンジの「愛の力」とは何か?強さの秘密について考察
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

「ワンピース」1107話にて、サンジが黄猿のレーザーを足で跳ね返し話題になりました。
サンジは「愛」で跳ね返したと語っていますが、「愛」とは一体なんなのでしょう?

本記事ではサンジの「愛の力」の正体について解説していきます。

サンジが黄猿のレーザーを跳ね返せた理由は?

ベガパンクの科学力

出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

サンジは黄猿のレーザーを跳ね返せた理由を「愛」と語りましたが、それ以外にも考えられる要因があります。

それがベガパンクの科学力です。
ベガパンクの開発したエッグヘッド島には、ホログラムで再現された住人がいます。

彼らに普段は触れられませんが、光圧グローブを利用することで物体として触れることが可能です。

エッグヘッドでは光は触れられる物体となっています。

つまりサンジが履いているDOMシューズが、光圧グローブと同じ機能を持っているなら、黄猿のレーザーにも触れることが可能ということです。

ジェルマの科学力

出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

2つ目に考えられる理由が、ジェルマの科学力です。

ご存知の方も多いように、サンジはジェルマ66の兄妹同様に、外骨格という強力な肉体を有しています。

その強度は例えサーベルで切り付けられても切り傷もつかず、「いて」だけで済むほどです。

それほどの強度を持った肉体なら、黄猿のレーザーを受けても跳ね返せるのも納得できます。


サンジの語る「愛の力」

出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

3つ目にサンジが語った、「愛」というのが本当に存在する可能性が考えられます。

科学力に比べると、根拠が薄いように感じるかもしれません。

しかし思い出してみてください。
自我を失ったくまがエッグヘッドまでやってきたのも、ベガパンクは「科学的にあり得ない」と語ったはずです。

そして、くまの科学を超えた行動に、「愛ゆえ」と付け加えていました。

そのため「愛の力」というのは確かに存在していて、サンジがそれを扱えるという可能性も捨てきれません。

「愛の力」の正体はサンジの外骨格?

ステルスブラックの能力

出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

ここではサンジが語った「愛の力」が、科学に基づくものと考えて考察していきます。

サンジの有する科学に基づく力の中で、黄猿に対抗できる可能性があるのはレイドスーツでしょう。

サンジが有していたレイドスーツは、全身に背景を投影することで透明化する能力を持っていました。

この景色の投影が、の反射によって行われていたのなら、黄猿のレーザーを跳ね返すことも可能でしょう。

既にスーツはサンジが破壊したため残っていませんが、能力がサンジに定着していたのならレーザーくらい難なく反射できます。

外骨格の強度

最も「愛の力」の正体として可能性が高いのは、サンジの外骨格です。

実は作中で他にも戦闘中に、サンジが「愛の力」を語ったシーンがあります。

それがセラフィムシンベエに殴られたシーンです。
強力なセラフィムのパンチを受けても仁王立ちし、「お前にわかるか?愛の力」と言い放っていました。

そのため、サンジにとって外骨格=「愛の力」として認識されていると考えられます。


怒りをトリガーに発動する

出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

なぜレーザーも弾き飛ばす外骨格の力を、サンジは「愛の力」と呼んでいるのでしょうか?

筆者はサンジにとって外骨格の力を発揮するきっかけが、「怒り」だからだと考えています。

例えば黄猿のレーザーを弾いたり、セラフィムのパンチを防いだ時は、仲間が傷つけられ窮地に陥ってたタイミングでした。

つまり大切な仲間が傷つけられ、「守りたい」と思うことが、サンジが「愛の力」を発揮する鍵ということです。

「愛の力」は外骨格以外の力?

「ワンピース」では愛が常識を覆すことがある

ルージュ
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

ここまでは作中の外骨格や、ベガパンクの科学と合わせて「愛の力」を考察してきました。

ただ、「ワンピース」という作品において、「愛」を科学と照らし合わせて測り切ることはできません。

例えば自我を失ったくまが、エッグヘッドまでたどり着いたのも、科学を超えた現象とベガパンクは称しました。

エースの母であるルージュは、エースを海軍から守るため20ヶ月間も出産せずにお腹の中に留めています。

このように、愛が科学の域を超えた現象は作中で何度も確認されてきました。

そのため、サンジの「愛の力」も、そうした科学で測れない領域の力である可能性は捨てきれません。

ガープも愛の力を使っている

出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

実は「愛の力」を、サンジの他にも振るっていたキャラがいます。
それがルフィの祖父であるガープです。

ガープはウォーターセブン編にてルフィと再会した時、出会い頭にゴムの体であるルフィを殴りつけています。

そしてゴムの体を持つルフィを殴れた理由について、ガープは「愛ある拳は防ぐ術なし」と語っていました。

「ただ覇気を込めて殴っただけでは?」と思うかもしれませんが、実はSBSにて覇気ではなく愛を込めていると明言されています。

つまり、能力者を殴れるような「愛」の力は、確かに存在しているのです。

エッグヘッド編は「愛」がテーマ

出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

科学では証明できない「愛の力」は、一見科学の島であるエッグヘッドには不相応に見えるかもしれません。

しかし、エッグヘッド編はくま親子を始め、「愛」をテーマの中心に添え描かれています。

世界政府に翻弄され、くま達の愛は悉く踏み躙られてきました。

しかし、愛があったからこそ、くまはエッグヘッドに辿り着き、ボニーを守るサターン聖を殴り飛ばします。

そんな否定された愛が、世界へ反撃する力になるというのが、エッグヘッド編の見どころです。

だからこそ、サンジが愛の力で、愛ではなく仕事を優先する黄猿に対抗するのは、物語として理にかなっています。

サンジの「愛の力」に関する考察

ここまで「愛の力」について考察してきました。

サンジの「愛の力」は科学的なものをそう呼んでいるのか?

それとも、ガープが使ったような「愛」の力を、サンジも使っているのかは未だ不明です。

ただ筆者としては、愛の力が世界政府に反撃するというのは、物語として綺麗だと感じますね。

おすすめの記事