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ワンピース最新のエルバフ編で、世界政府の最高権力者イムによる衝撃的な野望が明らかになりました。神の騎士団の侵攻、イムの恐るべき能力「黒転支配(ドミ・リバーシ)」、そして巨人族を最終兵器化しようとする恐怖の計画──。
ドリーやブロギーが悪魔化され、エルバフは壊滅の危機に。ハラルド王の死の真相、ロキ解放を阻止する世界政府の思惑、そして空白の100年に隠された巨人族とジョイボーイの歴史。すべてが最終章の核心に繋がっています。
本記事では、イムのエルバフ支配計画の全貌から、太陽の神ニカ信仰の謎、巨人族が担う世界を救う使命まで、最新話をもとに徹底考察します!
イムが狙うエルバフ支配計画の全貌
世界政府の最高権力者イムが、エルバフに対して驚くべき野心を抱いているようです。最新のエルバフ編では、神の騎士団の襲来によってその恐るべき計画の一端が明らかになりました。
イムはエルバフの巨人族を「巨大で有害」「操りやすい」一族と表現し、支配下に置こうとしています。
この計画の核心にあるのが、イムの持つ「悪魔契約(アー・クワール)」と「黒転支配(ドミ・リバーシ)」という恐るべき能力です。
巨人族を悪魔化し、不死身の戦士として自在に操ることができる力で、ドリーやブロギーといった巨兵海賊団のメンバーも一時この力に支配されました。
神の騎士団によるエルバフ侵攻の真の目的
神の騎士団がエルバフに侵攻した真の目的は、巨人族を最終兵器として利用することにあるようです。
軍子宮に憑依したイムは、ドリーやブロギーに対して「ヤルルの首を取ってエルバフの王になれ」と命令しました。これは単なる侵略ではなく、エルバフの支配構造そのものを変えようとする試みです。
神の騎士団のメンバーには、ソマーズ聖やキリンガム聖といった強力な戦士が含まれています。彼らは悪魔契約によって不死身の再生能力を得ており、通常の攻撃ではダメージを与えることができません。
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エルバフ侵攻の目的はもう一つあります。それは**オハラの書物の破壊**です。サウロがエルバフに持ち込んだオハラの文献には、空白の100年の真実が記されている可能性が高く、イムにとって最も消し去りたい情報なのです。
ハラルド王と世界政府の密約疑惑
エルバフの名君として慕われていたハラルド王ですが、神の騎士団の発言から世界政府との内通疑惑が浮上しています。
ハラルド王は「戦いより他国との交易を」という平和主義を掲げていました。この思想はマザー・カルメルを通じて世界政府から植え付けられた可能性があります。
ロキの発言によれば、ハラルドは「世界政府に魂を売った男」だったようです。伝説の悪魔の実を世界政府に引き渡そうとしていたのかもしれません。
実際にハラルドを殺害したのは神の騎士団のソマーズ聖だった可能性も考えられます。回想シーンでは、ハラルドが兵士たちに串刺しにされている描写があり、ロキの犯行とは思えない状況です。
巨人族が最終兵器化する恐怖のシナリオ
イムの計画が実現すれば、巨人族は世界を滅ぼす最終兵器と化してしまいます。その恐るべきシナリオの全貌が見えてきました。
黒転支配で洗脳された巨人族は、元の数倍の力を持つ悪魔の戦士に変貌します。黒い翼や牙、角が生え、巨大化した姿は正に悪魔そのものです。
イムが巨人族に目をつけた理由は明確です。元々世界最強の戦力を持つ種族を、さらに強化して支配下に置けば、誰も逆らえない絶対的な軍事力が完成するのです。
傭兵化された巨人族の圧倒的戦力
巨人族の圧倒的な戦力は作中で何度も描かれてきました。
ドリーとブロギーの必殺技「覇国」は、島を食い潰す怪物金魚やキッド海賊船を両断する破壊力を持ちます。これほどの力を持つ戦士たちが、不死身の悪魔として世界政府の支配下に入れば、どの勢力も対抗できないでしょう。
海軍も巨人族の戦力を欲しがっていました。しかしエルバフは世界政府非加盟国であり、巨人族を傭兵として雇うことはできませんでした。
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イムの計画では、巨人族を傭兵ではなく完全に支配された奴隷兵士として利用しようとしています。自我を失った巨人族の戦士たちは、命令に絶対服従し、死を恐れず戦い続けるのです。
ドミ・リバーシで洗脳される巨人戦士
「ドミ・リバーシ(黒転支配)」は、オセロの駒を裏返すように対象の存在そのものを反転させる技です。
魔法陣の中で対象の下半身が地に沈み、陣ごと反転することで「影」側を主体とした悪魔へと変貌します。悪魔化したブロギーは「何でもできそうだ」「何だこの高揚感!!!」と叫び、その心までもが悪魔化しました。
この能力の恐ろしさは、オセロのルールに従って次々と支配を広げられる点にあります。
悪魔化した巨人に挟まれた者も自動的に悪魔化してしまうため、一人が支配されれば連鎖的に全軍が支配下に入る可能性があるのです。
ビッグマムが恐れた巨人軍団の脅威
四皇ビッグマムが生涯をかけて追い求めたのが、巨人族との同盟でした。
彼女は幼少期にエルバフで過ごし、巨人族の圧倒的な力を目の当たりにしています。もし巨人族を味方につけることができれば、他のどの海賊団にも負けないと確信していたのです。
しかし、ビッグマムはエルバフの英雄ヨルルを殺害した過去があり、巨人族から激しく憎まれています。そのためローラとロキの結婚によって巨人族との同盟を結ぼうとしましたが、これも失敗に終わりました。
イムの計画は、ビッグマムが成し遂げられなかった「巨人族の軍事利用」を、より悪質な形で実現しようとするものです。ビッグマムですら恐れた巨人族の力が、世界政府の手に渡れば、海賊時代は終焉を迎えるかもしれません。
空白の100年に隠された巨人族の真実
エルバフ編で最も注目されているのが、空白の100年における巨人族の役割です。巨人族は単なる強力な戦士ではなく、世界の歴史の鍵を握る存在なのです。
エルバフには「神典(ハーレイ)」と呼ばれる古代の文献が保管されています。この文献は古すぎて正しく翻訳できる者がいないものの、太陽の神ニカや世界が壊れた歴史について記されているようです。
さらに、オハラから運ばれた大量の文献もエルバフに保管されており、ロビンとサウロの再会によって空白の100年の真実が明らかになる可能性が高まっています。
ジョイボーイと共に戦った古代巨人族
900年前に生きた「最初の海賊」ジョイボーイ。彼と巨人族には深い繋がりがあったことが示唆されています。
マリージョアに冷凍保管されている巨大な麦わら帽子は、ジョイボーイのものと考えられています。その大きさから、ジョイボーイは巨人族、あるいは巨人族の血を引くバッカニア族だった可能性があるのです。
空白の100年の戦いで、ジョイボーイは仲間と共に「ある巨大な王国」のために戦いました。その仲間の中に、エルバフの古代巨人族がいたと考えられます。高度な造船技術を持つ巨人族は、魚人島の「方舟ノア」の建造にも関わっていたのでしょう。
ニカ信仰とエルバフの太陽神崇拝
エルバフには古くから太陽信仰が根付いています。
子どもの成長を太陽に感謝したり、太陽の死と復活を祝う冬至祭を催したりする文化があります。この太陽信仰と、奴隷を解放する戦士として語り継がれる「太陽の神ニカ」は、深く結びついているようです。
ドリーとブロギーは、ギア5のルフィを見て「エルバフに伝わる神」と表現しました。これは、エルバフにおいてニカが特別な存在として信仰されていることを示しています。
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興味深いのは、エルバフの神典「ハーレイ」では、ニカが「解放の神」「破壊の神」「笑いの神」など、複数の解釈で語られていることです。これは、ニカという存在が単純な善悪では語れない、より複雑な役割を担っていたことを示唆しています。
最終章で明かされる巨人族の使命
最終章において、巨人族には重要な使命があると予想されます。
一つは、空白の100年の真実を世界に伝えることです。オハラの文献とエルバフの神典を組み合わせることで、世界政府が隠してきた歴史の全貌が明らかになるでしょう。
もう一つは、イムの支配から世界を解放することです。かつてジョイボーイと共に戦った古代巨人族の子孫として、現代のエルバフの巨人たちがルフィと共に最後の戦いに挑むのかもしれません。
ウソップにとってもエルバフは特別な場所です。彼が「勇敢なる海の戦士」となり、かつて嘘でついた「8000人の部下」が現実になる場面が訪れるかもしれません。
イムの支配計画とルフィたちの冒険。この二つの物語が交錯するエルバフ編は、ワンピースの核心に迫る最重要章となりそうです。巨人族の真の力と使命が明らかになる時、世界は大きく動き出すでしょう。







