
セラフィムは、王下七武海にとって代わる新戦力として登場した新型パシフィスタです。
七武海のクローンを改造したセラフィムは、四皇の攻撃でもダメージを受けないほどの強さを見せています。
今回はそんなセラフィムについて、徹底的に解説・考察します!
セラフィムとは
まずはセラフィムに関する基本情報を振り返っていきましょう。
SSGが作った新型パシフィスタのこと
セラフィムとはSSGが作った新型パシフィスタのことです。
ハンコック・ミホーク・くまの3人を含む初期の七武海全員のクローンがセラフィムとして登場しており、少なくとも7人のセラフィムがいることがわかります。
また、どのセラフィムも容姿が幼く、王下七武海のメンバーの子供の頃の姿をしているようです。
反面、体のサイズは大きいようで、もしセラフィムに成長するという概念があるのであれば、成長した姿だとかなり大きいサイズの人間兵器になるかもしれません。
SSGとは

SSGとは正式名称を「Special Science Group」という、海軍の特殊科学班のことです。
作中では名前が2度登場した他、発明品にSSGという名前が刻まれていることがあったぐらいで、まだ本格的に登場した訳ではありません。
そのため所属が明言されているメンバーもおらず、謎に包まれた組織なのですが、これまでの様々な状況を加味するとベガパンクが所属していることはまず間違いないでしょう。
SSGについてはこちらの記事で詳しく解説・考察していますので、ぜひチェックしてみてください!
パシフィスタとは
パシフィスタとは、ベガパンクが開発した人間兵器のことです。
一番初めのパシフィスタはバーソロミュー・くまをモデルに作られており、「PX-0」という名前がつけられたくま本人を含むプロトタイプ(試作品)は、全てくまの見た目をしています。
手のひらからは黄猿のレーザーを発射し、目には懸賞金首を識別する機能がついているなど、非常に厄介で危険な兵器でしたが、セラフィムという新型のパシフィスタはプロトタイプの性能を遥かに上回っているようです。
製作者はDr.ベガパンク

セラフィムの製作者はDr.ベガパンクです。
セラフィムは、ベガパンクが作り出した七武海のクローンを改造した存在であることがわかっています。
まだセラフィムは不安定なためか、任務が終わるとベガパンクのいるエッグヘッドでメンテナンスが必要なようです。
機械的なイメージもあるパシフィスタですが、ベガパンクはセラフィムを最強の人類と称しています。
ベガパンクについてはこちらの記事で詳しく解説・考察していますので、ぜひチェックしてみてください!
セラフィムの登場シーンまとめ
次はセラフィムが登場したシーンをみていきましょう。
セリフ内での登場
セリフの中では2度、登場しています。
第905話 “美しい世界”
1度目の登場は「第905話 “美しい世界”」です。
セラフィムという名前が登場した訳ではないのですが、すでに本記事で紹介している藤虎と緑牛の会話に登場した「すげェモン」がセラフィムだと考えられています。
「えェ見えやしねェんですがすげェモンが完成してやした」
第985話 “新鬼ヶ島計画”
2度目の登場は「第985話 “新鬼ヶ島計画”」です。
こちらもセラフィムという名前が登場した訳ではないのですが、カイドウが言っている「新戦力」がセラフィムではないかと考えられています。
「「海軍本部」の“新戦力”でおれ達を抑え込めるという自信の表れ」
第1059話 “コビー大佐の一件”
セラフィムが初めて登場したのは、「第1059話 “コビー大佐の一件”」です。
この時は幼少期のハンコックとミホークの姿をした2体が登場しました。
作中でセラフィムという名前と本体が登場したのは、この時が初めてです。
この2体は、ハンコックを拿捕するために女ヶ島に乗り込んだ海軍によって戦闘に投入されました。
ハンコック率いる九蛇海賊団と黒ひげ率いる黒ひげ海賊団と戦闘を繰り広げ、その強さを見せつけました。
第1062話 “科学の国の冒険”
次に登場したのは、「第1062話 “科学の国の冒険”」です。
この時は幼少期のバーソロミュー・くまの姿をした1体が登場しました。
くまのセラフィムはCP-0のロブ・ルッチ、カク、ステューシーが乗る船に一緒に乗り、エッグヘッドへ向かっている最中でした。
CP-0は「ベガパンクを全員消す」という任務と「くまのセラフィムをエッグヘッドに返す」という任務があるようです。
第1065話“6人のベガパンク”

第1065話では、幼少期のジンベエの姿をしたセラフィムが登場。
麦わらの一味と戦闘になっていますが、この回の戦闘はすぐに中断しています。
その後、1068話でCP-0がエッグヘッドに侵入。
状況が二転三転し、セラフィムたちは麦わらの一味やCP-0と戦っています。
S-ホークがゾロと向かい合って冷や汗を流すなど、セラフィムの戦闘力自体はそこまで高いわけではなさそうです。
しかし、セラフィムは攻撃で全くダメージを受けていませんでした。
その後、セラフィムは、海のエネルギーを持つバブルボールで捕えられたことが判明します。
第1086話“科学の国の冒険”

第1086話では、クロコダイル・モリア・ドフラミンゴの幼少期の姿をした3体のセラフィムが登場。
戦闘シーンなどはありませんが、初期七武海のセラフィムは全員作られていることが確定しました。
ワンピース1086話は荒れる世界中の様子を描いた回で、ルルシア王国が消滅した理由なども描かれています。
クロコダイルモデル・モリアモデル・ドフラミンゴモデル3体のセラフィムは任務に当たっており、エッグヘッド事件が起こった時は島にはいないようです。
これまでに登場したセラフィム
最新1102話の時点でセラフィムは、初期七武海の7人をモデルにした7体が登場しています。
ハンコックモデル(S-スネーク)

ハンコックモデルのセラフィムは、瞳孔が星の形をしているのが特徴で名前はS-スネークです。
姉妹であるマリーゴールドとサンダーソニアが認めるほど、幼少期のハンコックの姿をしています。
しかし、この後紹介するミホークモデルとくまモデルと同じように、白い髪・褐色の肌・黒い翼・発火する背中という、ルナーリア族と同じ特徴を持っています。
また、プロトタイプのパシフィスタと同じように、手のひらから黄猿のレーザーを発射する様子も描かれています。
セラフィムの中では最もセリフが多く、ルフィの言うことを命令よりも優先しているような描写もありました。
ミホークモデル(S-ホーク)

ミホークモデルのセラフィムは、前述のハンコックモデルのセラフィムと同じタイミングで登場しました。
ミホークモデルの名前は、S-ホークです。
容姿は幼少期のミホークと同じ姿で、こちらもルナーリア族の特徴が出ています。
また、ミホーク本人の愛刀“夜”のようなデザインの大刀を手にしており、レーザーを発射する様子も描かれました。
ミホークは、悪魔の実の能力者か不明です。
ただ、S-ホークにもグリーンブラッドが投与されており、スパスパの実の能力を使えます。
バーソロミュー・くまモデル(S-ベア)

バーソロミュー・くまモデルのセラフィムは、CP-0と一緒にエッグヘッドに向かっている様子が描かれました。
こちらも幼少期のバーソロミュー・くまの見た目と、ルナーリア族の特徴を持っています。
戦闘シーン少ないですが、オリジナルと同じニキュニキュの実の能力を使えます
また、サイズがかなり大きく、一緒にいたロブ・ルッチをはるかに超える大きさです。
バーソロミュー・くまについてはこちらの記事で解説・考察していますので、ぜひチェックしてみてください!
ジンベエモデル(S-シャーク)

ジンベエモデルのセラフィムの名前はS-シャークで、エッグヘッドで登場しました。
子供の姿ですが、本物のジンベエ並みの大きさでルナーリア族の特徴を備えています。
本物のジンベエとは異なり、スイスイの実の能力で研究所の床を泳いでナミに攻撃を仕掛けました。
セラフィムはオリジナルと同じ技を使うことが多いですが、S-シャークが魚人から手を使えるのは不明です。
クロコダイルモデル

クロコダイルモデルは、海軍に命令されて出撃する様子が描かれていますが、どこにいるのかは不明です。
クロコダイルの幼少期の姿でルナーリア族の特徴を備えており、オリジナルと同じ傷が顔にあります。
クロコダイルモデルのセラフィムの名前は不明です。
グリーンブラッドで付与できる悪魔の実の力は超人系のみとされているため、スナスナの実の力を使えない可能性が高いです。
ただ、S-シャークがスイスイの実の能力を使えたように、クロコダイルモデルも何らかの悪魔の実を使える可能性が高いです。
ドフラミンゴモデル

ドフラミンゴモデルは、クロコダイルモデルと同様に命令で出撃する姿が描かれました。
他のセラフィムと同様にドフラミンゴの幼少期の姿で、ルナーリア族の特徴が現れています。
クロコダイルモデルと同様に名前は判明していませんが、S-フラミンゴではないかと予想されています。
戦闘シーンは描かれていませんが、オリジナルと同じくイトイトの実の能力を使える可能性が高いでしょう。
モリアモデル
モリアモデルも名前は判明しておらず、出撃する姿のみ描かれます。
モリアの幼少期の姿でルナーリア族の特徴を備えていますが、顔が笑顔で感情がはっきり現れているように見えます。
カゲカゲの実は超人系なので、モリアモデルのセラフィムもカゲカゲの実の能力が使える可能性が高いでしょう。
セラフィムの強さ
それでは本記事の最後に、セラフィムの強さについてみていきましょう。
ルナーリア族の血統因子が使われている

まず、セラフィムにはルナーリア族の血統因子が使われている可能性が高いという点から、かなりの強さを持っていることは想像に難くありません。
ルナーリア族とは、ワンピースの世界の希少種族で「自然界のあらゆる環境下で生存できる怪物」と呼ばれています。
ルナーリア族の唯一の生き残りであるキングを除いて種族は絶滅しているのですが、キングは幼い頃に政府の実験施設に囚われ「耐久実験」を受けていたため、この時に血統因子が採取された可能性が高いです。
ルナーリア族についてはこちらの記事で解説・考察しています。
ルナーリア族の唯一の生き残りであるキングについてはこちらの記事で解説・考察していますので、ぜひチェックしてみてください!
グリーンブラッドを投与して悪魔の実の力を使える

セラフィムはグリーンブラッドを投与されることで、悪魔の実の能力を使用できます。
グリーンブラッドは、超人系悪魔の実を食べた能力者の血統因子から作られた血液です。
グリーンブラッドを投与することで、セラフィムは血統因子の持ち主と同じ悪魔の実の能力を使用できるようになります。
グリーンブラッドのおかげで、全てのセラフィムは悪魔の実の力を持つことが可能です。
S-スネークはグリーンブラッドでハンコックと同じメロメロの実の能力を持っています。
オリジナルは悪魔の実を食べていないS-シャークも、スイスイの実の能力を使用していました。
ただし、ベガパンクは、自然系の悪魔の実の能力の複製に失敗しています。
グリーンブラッドで、動物系の悪魔の実の能力を複製できるのかは不明です。
また、グリーンブラッドを投与されたセラフィムは海水に弱く、海のエネルギーを持つバブルボールなどの武器が弱点になっています。
王下七武海がモデル
セラフィムの強さの理由の2つ目は、王下七武海がモデルになっているという点です。
王下七武海は言わずとしれた存在で、王下七武海だったキャラクターは皆異常と言えるほどの強さを持っています。
セラフィムが王下七武海の強さをどれだけ再現できるのかはまだ分かりませんが、ミホークのセラフィムが本人と似た形の大刀を使っていたことから、ある程度本人の特徴も再現されているようです。
そのため、生身の人間よりも頑丈な体を持ち、ルナーリア族の強さも再現された上に、王下七武海の強さが掛け合わされているセラフィムの強さは計り知れないでしょう。
黒ひげ海賊団と九蛇海賊団との戦闘・エッグヘッドの戦いでも無傷

セラフィムの強さが描かれているのは、初めて描かれたのはワンピース1059話での戦闘シーンです。
1059話では、女ヶ島で九蛇海賊団・黒ひげ海賊団・海軍による三つ巴の戦闘が繰り広げられました。
S-スネークは九蛇海賊団、S-ホークは黒ひげ海賊団と戦う様子が描かれています。
女ヶ島の戦闘でセラフィムはカスリ傷一つ負っておらず、S-ホークは黒ひげと戦っても無傷でした。
エッグヘッドでは、麦わら海賊団やCP-0と戦いましたがダメージを受けていません。
S-ホークはゾロと戦った際に冷や汗をかくなど、ゾロの方が格上のような描写がありました。
しかし、最終的にセラフィムがダメージを受けた様子はなく、格上と戦ってもダメージを受けないほどの防御力を備えているようです。
しかも、セラフィムはまだ子供というベガパンクのセリフもあり、潜在能力は測り知れないと言えるでしょう。
セラフィムについてのまとめ
ワンピに登場する新型パシフィスタ・セラフィムについて解説しました。
七武海にとって代わる存在として登場したセラフィムは、脅威の強さを見せています。
四皇海賊団との戦闘でもダメージを受けていないのは、七武海に代わる政府の戦力として十分でしょう。
ただ、命令に従う一方でセラフィムは人間であり、自我を持っていることも明かされています。
生物の欲求は抑えられないというベガパンクのセリフもあり、セラフィムが世界政府に逆らう展開になってもおかしくありません。
セラフィムの今後の活躍に期待しましょう。