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エルバフ編で明かされた「深海契約」の仕組み。
ハラルドが知らぬうちにイムの支配下へ組み込まれていたあの展開、衝撃でしたよね。
でも、あれってただの侵略ではなく、イムがずっと古代巨人族を戦力として取り込もうとしていた大きな計画の一部だったのかもしれません。
今回は、その計画がなぜ失敗したのか、そして世界の均衡にどんな影響を与えたのかを考察していきます。
古代巨人族の規格外の戦闘力
既存兵力との決定的な違い
古代巨人族の戦闘力は、一般的な巨人族とは根本的に次元が違います。通常の巨人族の平均身長が12〜13mであるのに対し、古代巨人族はその数倍に達します。作中に登場したオーズは67m、リトルオーズJr.は60mという規格外の巨体を持ち、エルバフの国王ハラルドもその系譜に連なる存在でした。
古代巨人族は身体サイズだけでなく、戦闘そのものに特化した種族とも言えます。かつてオーズが「魔人」「大悪党」として恐れられ、討ち取った国を自分の領土に引き込む"国引き伝説"を残したことからも、その破壊力がうかがえます。五老星が巨人族を「因縁深き者たち」と称しているのも、単なる脅威評価ではなく太陽神ニカの伝承を守り続ける存在への警戒心が根底にあるのかもしれません。
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ハラルドの深海契約が示すもの
エルバフ編で明らかになったハラルドの過去は、イムの支配計画の核心に触れるものでした。神の騎士団入りを切望したハラルドは、聖地マリージョアでイムと直接「深海契約」を結びます。エルバフに「五芒星(アビス)」を刻み、最後の任務を果たせばエルバフの加盟を認めるという約束でした。
しかし、契約の真の狙いはハラルド自身をイムが傀儡として操り、巨人族の軍隊を世界政府の戦力として組織することでした。これはロックスが以前から警告していた事態でもあり、ハラルドはその警告を受け入れなかったことを後に深く悔やみます。深海契約によって肉体を乗っ取られる直前、ハラルドはロキに「伝説の悪魔の実を食べて自分を殺してくれ」と懇願しました。
契約で国ごと手中に収める計画
イムの計画は、単純な武力制圧ではありませんでした。エルバフの王自身を傀儡化することで、「エルバフが自らの意志で政府に従った」という形を作り上げることが狙いだったと思われます。表向きは自発的な加盟に見せかけながら、実態は巨人族を戦闘奴隷として利用するという二重構造です。
ビッグ・マムが「エルバフの巨人族を味方にできれば四皇たちを倒せた」と語っていたことからも、エルバフの軍事的価値がいかに突出しているかがわかります。イムにとって、その戦力を丸ごと手中に収めることは最終目標に向けた重要なピースだったのでしょう。1150話でイム様が「統治する国だ、滅ぼしはせぬ」と語っていたのも、まさにこの計画の継続を示しています。







