【ワンピース1165話ネタバレ】ジーベック完全敗北!体から流れ出た"黒いエネルギー"の正体と黒ひげへの伏線
【ネタバレ注意】本記事には、ワンピース1165話「反響」の重大なネタバレが含まれています。週刊少年ジャンプ未読の方はご注意ください。

2025年11月10日(月)発売の週刊少年ジャンプに掲載されたワンピース1165話「残響」は、ロジャーとガープの伝説の合体技でロックス・D・ジーベックが遂に敗北という、ワンピース史に刻まれる歴史的瞬間が描かれました。

ロジャーの「火乃迦具土慧士」とガープの「無限拳骨」という、全ての覇王色の覇気を一点に集中させた史上最強の合体攻撃により、それまで傷一つ付けられなかったジーベックが完全に倒されます。そして、シキが「これでロックス海賊団は終わりだ」と宣言し、40年以上続いた最凶の海賊団が崩壊します。

さらに、リンリンがカイドウに告げる「一生の恩」の言葉、マルコに似た海賊ポーロ・グラムとニューゲートの出会い、そしてイム様がサターンの体を乗っ取ってゴッドバレー消去を命令する衝撃の展開まで、次々と重要な情報が明かされました。

本記事では、1165話の詳細なネタバレ解説から、ロジャーとガープの合体技の秘密、そして物語に与える影響まで徹底的に掘り下げていきます。

ワンピース1165話「残響」速報まとめ

1165話の重要ポイントを簡潔にまとめました。今回はゴッドバレー事件の最終決戦として、物語の根幹に関わる情報が一気に明かされる超重要回となっています。

あにま
ロジャーとガープの合体技が超カッコいい!
  • 表紙連載:ベポがゼウスを枕にして快適に眠る平和なシーン。ローも一緒に巨大な羊の上で就寝
  • ロジャーとガープの激闘:2人の攻撃では傷一つ付けられないジーベック。覇王色の覇気同士の衝突で山が割れ、空が裂ける
  • レイリーとシャッキー:レイリーが船に到着してシャッキーを安全に保護。ロジャー海賊団は宝を全て確保
  • シキの宣言:「これでロックス海賊団は終わりだ」と明言。キョウの指示で船を取って島を離れる
  • リンリンとカイドウの因縁:リンリンが「一生の恩」をカイドウに告げる重要シーン。2人の激しい口論
  • ニューゲートとポーロ・グラム:マルコに似た海賊「ポーロ海賊団」船長ポーロ・グラムが登場し、ニューゲートに共闘を持ちかける
  • 若きドラゴン登場:海兵戦艦で上級海兵をライフルで脅し、生き残った民間人を救出
  • イム様の正体:サターンの体を乗っ取り、ゴッドバレー消去を命令する衝撃の展開
  • 伝説の合体技:ロジャー「火乃迦具土慧士」とガープ「無限拳骨」でジーベックを完全撃破
【補足情報】来週のワンピースは休載となります。次回1166話の掲載は2週間後となる予定です。この休載期間中に、今回明かされた膨大な情報を整理し、次の展開を予想する時間としましょう。

1165話詳細ネタバレ解説

【表紙連載】ローとベポ、巨大な羊の上で安眠

今回の表紙連載では、ベポがゼウスを枕にして快適に眠り、ローも一緒に巨大な羊の上で就寝しているという、本編の壮絶な戦いとは対照的な平和なシーンが描かれました。

この表紙が示唆する意味は以下の3点です。

まず第一に、ハートの海賊団の現在の安定した状況を表現しています。尾田先生によって織田が表紙に追加されたローも、巨大な羊の上で全員が眠るという描写は、激しい戦いを経て得た束の間の平和を象徴しています。ゼウスという強大な存在を「枕」として使えるほどの関係性が築けたことは、麦わらの一味との友好関係の深さを物語っています。

第二に、本編とのコントラスト効果です。1165話ではロジャーとガープによる史上最大級の戦いが描かれていますが、表紙では穏やかな睡眠シーンが描かれることで、「戦いの先にある平和」という物語の根底にあるテーマを読者に伝えています。

第三に、ゼウスの現在の立ち位置です。かつてはビッグ・マムの僕として恐れられたゼウスが、今では仲間たちの安眠を支える存在になっているという変化は、敵対関係から友好関係への転換というワンピースの重要なメッセージを体現しています。

ロジャーとガープ、ジーベックに傷一つ付けられず

章の冒頭では、ガープがロジャーに「ロックスの声も聞こえるか?」と尋ねる場面から始まります。そして2人は「デーモン・ロックス」と呼ばれる敵に対して攻撃を繰り出します。

しかし、衝撃的な事実が明らかになります。ロジャーとガープの攻撃は、ジーベックに傷一つ付けることができなかったのです。

この描写が示す意味は3つの角度から理解できます。

第一に、ジーベックの圧倒的な強さです。海賊王となるロジャーと海軍の英雄ガープ、この2人の攻撃を完全に無効化できる存在がこの世に存在したという事実は、ロックス・D・ジーベックが当時の世界で最強だったことを証明しています。通常の攻撃では全く歯が立たないレベルの強さを持っていたのです。

第二に、覇王色の覇気の相殺です。劇中では、ジーベックも覇王色の覇気を使って2人の攻撃をキャンセルアウトしていることが説明されています。これは覇王色の覇気同士がぶつかり合うと互いに打ち消し合うという、覇気のメカニズムを示す重要な描写です。後のルフィ対カイドウ戦でも同様の描写がありましたが、その原点がここにあったのです。

第三に、2人の激突が環境に与える影響です。ロジャーとガープの攻撃とジーベックの防御が衝突すると、巨大な覇王色の衝突波が発生し、山を割り、空を裂くという規模の破壊が起こりました。この描写は、1065話でシャンクスとキッドが激突した時の描写を思い起こさせます。覇王色の覇気の最高峰同士の衝突は、島そのものを破壊する力を持つのです。

攻撃側結果
ロジャーの通常攻撃ジーベックに傷なし
ガープの通常攻撃ジーベックに傷なし
覇王色コーティング攻撃ジーベックの覇王色で相殺

ロジャーとガープ、それぞれの仲間と交信

激しい戦いの最中、2つの電伝虫が鳴り響き、ロジャーとガープはそれぞれの仲間と会話します。このシーンは、2人の人間性と立場の違いを浮き彫りにする重要な場面となっています。

ロジャーとガープは共に「必ず戻る!!」と宣言しますが、その後の会話で重要な情報が明かされます。

ガープの本音:「ロックス...ロジャー...この島で2人とも手錠をかけるつもりだったが、今は...!」

ガープの本来の計画は、ジーベックとロジャーの両方をこの島で逮捕することでした。海賊王となる前のロジャーも、ガープにとっては逮捕すべき海賊の一人に過ぎなかったのです。しかし、ジーベックという共通の敵を前に、その計画は実行不可能になりました。

ロジャーの本音:「俺の元々の計画はシャッキーと宝を取ってここから逃げることだった!チームアップが必要になるとはな!」

ロジャーもまた、本来はゴッドバレーに来た目的は宝を奪って逃げることでした。おそらく天竜人が集めた財宝を狙っていたのでしょう。シャッキー(後のシャクヤク)の安全確保も重要な目的の一つでした。しかし、ジーベックの強さを目の当たりにして、ガープとの共闘が必要不可欠だと判断したのです。

ガープの決断:「この男を放置するのは選択肢にない!だが、おそらく2人で出て行くことはできないだろう!」

ここでガープが下した決断は、ジーベックを倒すためなら海賊と手を組むことも辞さないという、海軍の枠を超えた「正義」の体現でした。この決断が、後にガープが「海軍の英雄」と呼ばれながらも、組織に完全には従わない独自の正義を貫く人物となる原点だったのかもしれません。

あにま
2人とも本音では別の目的があったんだね!

レイリー救出成功、ロックス海賊団は解散へ

ロジャーとガープが再びジーベックと戦う準備をする一方で、レイリーが船に到着してシャッキーを安全に保護することに成功します。そして、ロジャー海賊団は目的だった宝を全て確保しました。

ここで重要なのは、ロジャー海賊団が「宝」を確保したという描写です。この「宝」が何を指すのかは明言されていませんが、いくつかの可能性が考えられます。

可能性①:天竜人が集めた財宝
ゴッドバレーでは「ネイティブハンティング」という残虐な競技が行われており、天竜人たちが多くの財宝を持ち込んでいたはずです。ロジャーはこれらの財宝を奪取したと考えられます。

可能性②:悪魔の実
後の描写で、カイドウとリンリンが「フルーツの競争」について言及していることから、ゴッドバレーには貴重な悪魔の実があった可能性があります。ロジャー海賊団が確保した「宝」の中に、重要な悪魔の実が含まれていたかもしれません。

可能性③:古代兵器や歴史の真実に関する情報
ゴッドバレーは世界政府が後に歴史から消去するほど重要な秘密が隠された場所でした。ロジャーが確保した「宝」の中に、ポーネグリフや古代兵器に関する情報が含まれていた可能性もあります。

一方、ロックス海賊団側では大きな動きがありました。キョウがシキに船を取って島を離れるよう指示し、シキは「これでロックス海賊団は終わりだ」と宣言します。

この宣言が持つ意味は深いです。ロックス海賊団は元々、個々の野心を持つ強者たちが利害の一致で集まった組織でした。船長であるジーベックが劣勢に立たされた今、もはや海賊団として機能する理由がなくなったのです。シキのこの宣言は、組織としてのロックス海賊団の公式な終わりを意味していました。


リンリンとカイドウ「一生の恩」の因縁

ゴッドバレーの別の場所では、若き日のリンリンとカイドウが激しい口論をしています。このシーンは、2人の長年の因縁の原点を描く極めて重要な場面となっています。

リンリンの言葉:「カイドウ!これは『一生の恩』だ!いつか返してもらう!」

この「一生の恩」という言葉が、後のワノ国編でも言及される2人の関係性の核心です。では、リンリンがカイドウに与えた「恩」とは何だったのでしょうか。

最も有力な説は、リンリンがカイドウに「ウオウオの実 モデル青龍」を譲渡したという事実です(1049話で確定)。この悪魔の実の授受が、まさにゴッドバレー事件で起こったことが、今回の描写で確定的になりました。

しかし、カイドウはこの「恩」を認めません。

カイドウの反論:「バカ!あのフルーツの競争で勝ったのは俺だ!お前は俺を見ているだけだった!暴力が全ての crew を作る!」

カイドウの主張によれば、悪魔の実を巡る競争があり、それに勝ったのは自分だということです。つまり、リンリンから「もらった」のではなく、自分の実力で「勝ち取った」という認識なのです。この認識の違いが、2人の長年の因縁を生み出すことになります。

リンリンの返答:「取り立てに行くぞ!」

カイドウの返答:「返り討ちにしてやる!」

この口論から読み取れる重要なポイントは3つあります。

第一に、2人の関係は師弟関係ではなくライバル関係だったということです。リンリンはカイドウより年上で先輩格ですが、カイドウは彼女を「超えるべき存在」として見ていました。

第二に、「一生の恩」という言葉は、実際にはリンリンがカイドウを自分の下に置くための口実だった可能性があります。カイドウが全力で否定しているのは、この「恩」という概念で自分が縛られることへの反発だったのでしょう。

第三に、この時の口論が、後に2人が別々の海賊団を結成する決定的な理由となりました。リンリンは「ビッグ・マム海賊団」を、カイドウは「百獣海賊団」を結成しますが、完全に敵対することなく、ワノ国編で再び共闘できたのは、この時の複雑な関係性があったからこそです。

【重要な伏線】ワノ国編でビッグ・マムがカイドウに「昔の借りは水に流してやる」と発言していました(1001話)。この「借り」こそが、ゴッドバレーでの「一生の恩」を指していたのです。40年以上経って、ようやくその借りが帳消しになったということでしょう。

ニューゲート、ポーロ・グラムと遭遇

ゴッドバレーの別の場所では、若き日のエドワード・ニューゲート(後の白ひげ)が、マルコに似た外見の海賊と出会うという重要なシーンが描かれました。

その海賊の名はポーロ・グラム、「ポーロ海賊団」の船長です。

ポーロ・グラムの台詞:「ニューゲート!山を壊したのはお前か!?クルーがバラバラになってる!俺のファンだ!戻る船がないだろ!?一緒に働こう!」

この台詞から分かることは以下の3点です。

第一に、ポーロ・グラムはニューゲートのファンだったということです。ロックス海賊団に所属していたニューゲートの実力と人柄は、既に海賊の間で知られていたようです。自分のクルーが散り散りになった今、ニューゲートと共闘したいという願望を持っていました。

第二に、ポーロ・グラムの外見がマルコに似ているという重要な情報です。尾田先生がわざわざ「マルコのように見える」と描写したということは、ポーロ・グラムがマルコの実父である可能性が極めて高いということです。名前の「ポーロ」と「マルコ」も響きが似ています。

第三に、ニューゲートの反応です。

ニューゲートの返答:「面倒だな、消えろ!」

この冷たい反応は、当時のニューゲートがまだ「家族」という概念に目覚めていなかったことを示しています。ロックス海賊団での経験で、仲間を信じることに懐疑的になっていたのかもしれません。

しかし、この出会いが後に重要な意味を持つことになると予想されます。おそらく、何らかの事情でポロ・グラムが亡くなり、ニューゲートが幼いマルコを引き取るという展開があったのではないでしょうか。そしてその経験が、ニューゲートを「家族を何より大切にする白ひげ」へと変えていったのだと考えられます。

若きドラゴン登場!民間人を救出

今回、ルフィの父であるモンキー・D・ドラゴンが初めて若い姿で登場しました。この描写は、ドラゴンのルーツと信念の原点を示す重要なシーンとなっています。

描写によると、海兵戦艦で、ドラゴンが上級海兵をライフルで脅し、生き残った民間人を船に乗せている場面が描かれました。

このシーンから読み取れる重要な情報は3つあります。

第一に、ドラゴンは当時、海軍に所属していたことが確定しました。ガープの息子として海軍に入隊していたドラゴンは、ゴッドバレー事件にも海兵として参加していたのです。しかし、彼の行動は通常の海兵とは異なっていました。

第二に、ドラゴンの「正義」の形です。上級海兵をライフルで脅してまで民間人を救出するという行動は、「命令」よりも「人命」を優先する姿勢を示しています。おそらく、上級海兵は民間人を見捨てて撤退しようとしたのでしょう。ドラゴンはそれを許さず、実力行使に出たのです。

第三に、この経験が革命軍結成の原点となった可能性です。ゴッドバレーでは、天竜人による「人間狩り」という残虐行為が行われていました。罪のない民間人が娯楽のために狩られるという光景を目の当たりにしたドラゴンは、世界政府と天竜人の本質的な邪悪さを知ったのでしょう。

オハラ事件の後にドラゴンが革命軍を本格的に結成したとされていますが(569話)、その思想の原点はこのゴッドバレー事件での経験にあったと考えられます。

あにま
ドラゴンの若い頃が見れて嬉しい!

イム様の正体判明!サターンの体を乗っ取り

そして、1165話で最も衝撃的だったのが、イム様がサターン聖の体を乗っ取っていたという事実の判明です。

描写によると、「サターンの体のイム(通常のサターンの体は今イムの目を持っている)が世界政府の船で島を離れる」とあります。つまり、サターン聖の肉体にイム様の意識が入り込んでいる状態だったのです。

この描写が持つ意味は計り知れません。以下の3つの角度から分析してみましょう。

第一に、イム様の能力の恐ろしさです。他人の体を乗っ取ることができるということは、イム様が通常の人間とは全く異なる存在であることを示しています。悪魔の実の能力なのか、それとも別の超常的な力なのか。いずれにせよ、五老星の一人であるサターン聖ですら、イム様の器として使われる存在に過ぎなかったのです。

第二に、ゴッドバレーでの指揮系統です。五老星の中でもサターン聖が科学防衛武神として特別な立場にあったことは知られていましたが、ゴッドバレーでは直接イム様が指揮を執っていたことになります。それほどまでにゴッドバレー事件は重要な出来事だったということです。

第三に、エッグヘッド編との繋がりです。エッグヘッド編でサターン聖が登場した時、その異常な力と不死性が描かれました(1094話〜)。もしかすると、あの時もイム様がサターン聖の体を部分的にコントロールしていた可能性があります。五老星とイム様の関係は、単なる主従関係ではなく、より深い「憑依」のような関係だったのかもしれません。

そして、イム様が下した命令が次です。

イムの命令:「ゴッドバレーの存在を消去しろ」

ナレーション:「G-11基地とサイファーポール6の海兵が、ゴッドバレーと人間狩りに関する全ての情報を消去した」

この命令により、ゴッドバレー事件は完全に歴史から抹消されることになります。島そのものも後に消滅させられ(おそらく古代兵器ウラヌスによって)、生存者の記憶も操作され、あらゆる記録が破棄されました。

この徹底的な隠蔽工作が示すのは、ゴッドバレーに世界政府にとって致命的な秘密があったということです。天竜人の残虐行為、Dの一族の存在、古代兵器の情報——これら全てを隠すために、世界政府は島ごと歴史から消し去ったのです。

【重要考察】イム様がサターンの体を乗っ取れるということは、他の五老星の体も同様に乗っ取れる可能性があります。つまり、五老星は全員が「イム様の器」として機能する存在なのかもしれません。これは、五老星の不死性や異常な回復力とも関係している可能性があります。

伝説の合体技!火乃迦具土慧士×無限拳骨

そして、1165話のクライマックス。見開きで、ロジャーとガープがついにジーベックを倒す瞬間が描かれました。

通常の攻撃では傷一つ付けられなかったジーベックに対して、ロジャーは一つの作戦を提案します。

ロジャーの提案:「全ての覇王色の覇気を1つの攻撃に注ぎ込んで、ロックスのガードを突破しよう」

しかし、この作戦には大きなリスクがありました。全ての覇気を使い果たすため、攻撃後にロジャーとガープは戦闘不能になる可能性があったのです。つまり、一撃で決めなければならない「大きなギャンブル」でした。

ガープはこの危険な作戦に同意し、2人は最後の攻撃を放ちます。

ロジャー:「火乃迦具土慧士」

この技名の「火之迦具土神」とは、日本神話に登場する火の神「カグツチ」を指します。ロジャーの攻撃が炎のような破壊力を持つことを示唆しています。そして「エース」という名前は、後にロジャーの息子に付けられる名前と同じです。この技名が、エースの名前の由来になった可能性もあります。

ガープ:「無限拳骨(インフィニトゥムエクスプロージョン)」

ガープの技名は、文字通り「無限の拳骨」を意味します。その破壊力が想像を絶するレベルであることを示しています。

2人の攻撃の描写は圧巻です。

ロジャーは複数の突きでジーベックの体を切り裂き、ガープは同時にジーベックに数発のパンチを叩き込みます(この攻撃はルフィの「ゴムゴムのガトリング」に似ている)。

この合体攻撃の特徴を3つの観点から分析してみましょう。

第一に、覇王色の覇気の完全集中です。通常、覇王色の覇気は広範囲に放出されますが、この技では全てのエネルギーを一点に集中させています。これにより、ジーベックの覇王色による防御を突破することが可能になったのです。

第二に、攻撃タイプの補完性です。ロジャーの「突き」による貫通攻撃と、ガープの「パンチ」による衝撃攻撃を同時に浴びせることで、相乗効果が生まれました。剣士と拳闘家という異なるスタイルの融合が、この技の真髄です。

第三に、ルフィへの継承です。ガープの攻撃がルフィの「ガトリング」に似ていると明言されているのは、偶然ではありません。ガープからドラゴン、そしてルフィへと受け継がれた戦闘スタイルの原点が、ここに示されているのです。

要素ロジャーガープ
技名火乃迦具土慧士無限拳骨
攻撃タイプ剣による連続突き(貫通)拳による連続パンチ(衝撃)
継承者エース(名前)、ルフィ(意志)ドラゴン、ルフィ(戦闘スタイル)

そして、この史上最強の合体攻撃により、ついにロックス・D・ジーベックは完全に敗北しました。

ロックス海賊団崩壊がもたらした「残響」

1165話のタイトル「残響」は、ロックス海賊団の崩壊が世界に与えた影響を意味しています。ナレーターの言葉が、その意味を雄弁に語っています。

世界政府による徹底的な隠蔽工作

ナレーション:「『世界政府』はこの事件すべてを闇に葬ろうとした」

ゴッドバレー事件後、世界政府は事件の全てを歴史から消し去ることを決定しました。その理由は以下の3つが考えられます。

第一に、天竜人の残虐行為の隠蔽です。「人間狩り」という、罪のない人々を娯楽として狩る行為は、世界政府の正当性を根本から揺るがす醜聞でした。この事実が世界に知られれば、天竜人への反発が爆発的に高まる可能性がありました。

第二に、Dの一族の脅威の隠蔽です。ゴッドバレーには、ロックス・D・ジーベック、ゴール・D・ロジャー、モンキー・D・ガープ、モンキー・D・ドラゴンという、4人もの「D」の名を持つ者が集結していました。彼らの力と影響力が世界に知られることは、世界政府にとって大きな脅威だったのです。

第三に、ロジャーとガープの共闘の隠蔽です。海賊と海軍が手を組んだという事実は、世界政府の威信を傷つけるものでした。表向きは「海軍の英雄ガープが単独でジーベックを倒した」という虚偽の歴史が作られたと推測されます。

ロックス海賊団が残した歴史的影響

ナレーション:「しかし、ロックス・D・ジーベックの下のグループは、時代を形作った混沌の組織だった」

世界政府がどれだけ隠蔽しようとしても、ロックス海賊団が歴史に与えた影響は消せませんでした

その影響は以下の3つの形で現れます。

第一に、四皇の誕生です。ロックス海賊団の元メンバーである白ひげ、ビッグ・マム、カイドウは、それぞれ独自の海賊団を結成し、最終的に「四皇」として君臨します。ロックス海賊団という「混沌の組織」での経験が、彼らを海の皇帝へと成長させたのです。

第二に、海賊黄金時代の到来です。ロックス海賊団の崩壊後、ロジャーが海賊王となり、大海賊時代が始まります。ロックスが作り上げた「海賊の時代」という概念は、彼の死後もむしろ加速していきました。

第三に、革命思想の芽生えです。ドラゴンがゴッドバレーで目撃した光景は、後の革命軍結成に繋がります。ロックスが掲げた「世界政府打倒」という理想は、形を変えてドラゴンに受け継がれたのです。

「残響」の真の意味

ナレーション:「『ロックス海賊団』の崩壊は、世界を震わせた...!!!」

タイトルの「残響」という言葉には、深い意味が込められています。

物理的な「こだま」と同じように、ロックス海賊団の崩壊という一つの出来事が、時間をかけて世界中に広がり、増幅され、様々な形で現代にまで影響を与え続けているのです。

その「残響」は以下のような形で現代にまで届いています。

白ひげの「家族」思想 → エースとルフィの関係
ビッグ・マムの「万国」思想 → 多様性と支配の矛盾
カイドウの「最強」への執着 → ルフィとの決戦
シキの野望 → ストロングワールドでの再会
黒ひげのロックス復活 → 最終決戦への伏線

そして何より、ルフィという新たな「D」の出現こそが、ロックス海賊団崩壊の最大の「残響」なのかもしれません。

あにま
過去の出来事が現在に繋がってるんだね!

次回1166話以降の展開予想

1165話でゴッドバレー事件の戦闘が決着したことで、物語は新たな局面に入ることが予想されます。ここでは、次回以降の展開について、3つのシナリオパターンを提示します。

パターン①:現代編エルバフに即座に戻る

最も可能性が高いのは、1166話で現代編に戻るというシナリオです。

過去編で明かされた情報が、現在進行中のエルバフ編にどのように影響するかが焦点となります。特に注目すべきは以下の3点です。

第一に、ドラゴンの行動と革命軍の動きです。エルバフ編では聖地マリージョアが革命軍に攻撃されているという状況が描かれています。ゴッドバレーでの経験を持つドラゴンが、どのような戦略で世界政府に立ち向かうのか。1166話では、革命軍サイドの詳細な状況が描かれる可能性があります。

第二に、黒ひげの動向です。ロックス・D・ジーベックの敗北が描かれた今、その意志を継ぐ黒ひげがどのような行動を取るのか。もしかすると、1166話では黒ひげが「ロックスの復活」を宣言するシーンが描かれるかもしれません。

第三に、ルフィとロキの共闘です。過去編でロジャーとガープが共闘したように、現代編ではルフィとロキが手を組む展開が予想されます。1166話では、2人が本格的に協力関係を築くシーンが描かれるでしょう。

パターン②:ゴッドバレー事件の後日譚

第二のシナリオは、過去編がもう1〜2話続くという可能性です。

1165話では戦闘の決着が描かれましたが、まだ描かれていない重要な出来事があります。

まず、シャンクスとバギーの発見です。ゴッドバレーには天竜人の奴隷として連れてこられた赤ん坊がいたはずです(1096話)。1166話では、ロジャーが2人の赤ん坊を発見し、保護する場面が描かれる可能性があります。この2人こそが、後のシャンクスとバギーなのです。

次に、ゴッドバレー島の物理的消滅です。イム様が「消去しろ」と命令しましたが、具体的にどのような方法で島が消されたのか。おそらく1167話頃に、古代兵器ウラヌスと思われる力で島が破壊されるシーンが描かれるでしょう。この描写は、ルルシア王国消滅(1060話)との比較で非常に重要です。

さらに、各メンバーのその後の動向です。白ひげがポロ・グラムと再会し、マルコを引き取る経緯。シキがロジャーを追い始める理由。リンリンとカイドウがそれぞれの道を歩み始める様子。これらが1168話頃までに描かれる可能性があります。

パターン③:過去編と現代編の並行描写

第三のシナリオは、過去編と現代編を交互に描くという構成です。

この手法を使えば、過去と現在の類似点を強調しながら、物語に深みを持たせることができます。

1166話:現代編に戻り、ルフィたちの状況を描く。神の騎士団との戦いが本格化し、過去のロジャーとガープを思わせる共闘が実現する。

1167話:再び過去編に戻り、ゴッドバレー消滅の詳細を描く。イム様の恐ろしい力が明らかになり、読者は現代でも同じことが起こり得ることを理解する。

1168話:現代編で、エルバフが次の標的になる可能性が示唆される。ルフィたちは、ゴッドバレーの二の舞を防ぐため、全力で戦う決意を固める。

この並行描写により、「歴史は繰り返す」というテーマがより効果的に伝わります。過去のロジャーたちの戦いと、現在のルフィたちの戦いが鏡のように対応していることを、読者は実感できるでしょう。

【展開予想のポイント】尾田先生は過去にも、重要な過去編の後に現代編で大きな展開を用意するパターンを多用しています。ゴッドバレー編が終わった今、現代編では革命軍、黒ひげ、ルフィの三つ巴の構図が一気に動き出す可能性が高いでしょう。

SNS(X)での読者の反応

1165話「反響」が公開されると、SNS上では多くのワンピースファンが感想や考察を投稿しました。ここでは特に注目を集めたツイートをいくつか紹介します。

まとめ

ワンピース1165話「残響」は、ロジャーとガープの伝説の合体技によるジーベック撃破という、ワンピース史に刻まれる歴史的瞬間を描いた神回となりました。

ロジャーの「火乃迦具土慧士」とガープの「無限拳骨」という、全ての覇王色の覇気を一点に集中させた史上最強の攻撃により、それまで傷一つ付けられなかったロックス・D・ジーベックがついに敗北しました。この戦いは、後のルフィの戦闘スタイルにも影響を与える重要な戦いとして、物語の根幹に位置づけられます。

また、リンリンとカイドウの「一生の恩」を巡る因縁、ニューゲートとポーロ・グラムの出会い、若きドラゴンの正義感、そしてイム様がサターンの体を乗っ取っていたという衝撃の事実など、次々と重要な情報が明かされました。

特に注目すべきは、ゴッドバレー事件が世界政府によって徹底的に隠蔽されたという事実です。しかし、ナレーターが語るように、「ロックス海賊団の崩壊は、世界を揺るがした」のです。その「残響」は、白ひげ、ビッグ・マム、カイドウの四皇化、ドラゴンの革命軍結成、そして現代のルフィの冒険へと、時代を超えて響き続けています。

次回1166話では、おそらく現代編に戻る可能性が高いでしょう。過去編で明かされた情報が、エルバフ編にどのように影響するのか。ルフィとロキの共闘は実現するのか。革命軍と黒ひげの動きは——。来週は休載となりますが、この2週間で1165話の膨大な情報を整理し、次の展開に備えましょう。

ゴッドバレー事件の真実が明かされた今、物語は間違いなく最終局面へと加速していきます。目が離せない展開が続くワンピースから、これからも目が離せません!

あにま
伝説の戦いが見れて最高だった!次回も楽しみ!
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