【メイドインアビス】ファプタの正体とは?成れ果ての姫の秘密やレグとの関係にも迫る!
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メイドインアビスのファプタは、成れ果ての村のエピソードから登場するキャラクターです。

ファプタは、成れ果ての姫と呼ばれており、成れ果ての村編で、物語の鍵を握る重要なキャラクターで、多くの秘密を持っています。

今回はファプタの正体と秘密、レグとの関係を解説しましょう。

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【メイドインアビス】ファプタとは?

ファプタの見た目

ファプタ
出典:pixiv@DAGASI

ファプタの見た目は、白い毛並みに褐色の肌をした獣人型の成れ果てで、美しい人間の女の子のような姿をしています。

額には三つのひし形の角があります。腕は四本あり、尻尾も複数存在します。

普段は、人間同様、直立して歩き回っていますが、早く動くときは四本の手も使って、獣のように素早く這いまわります。

身体は、変形させることができ、ムササビのような皮膜で身体を包んだり、腕や爪を伸ばしたりすることができます。

ファプタの性格

ファプタは、大変、気性の激しい性格ですが、本来は無邪気で好奇心旺盛な、十代の前半の少女ような性格をしています。

又、未知の言語をすぐに理解するなど、高い知性を持っています。

思考や精神性は人間そのものですが、身体を丸くして寝たり、尻尾をたてて威嚇したり、マーキングをするなど、仕草や行動は動物的です。

又、警戒心が強く、多くの視線に晒されるのを嫌う反面、仲間と認めたものに対する愛情は深く、ガブルーンやレグ(後述参照)に対して、親愛関係を築いています。


ファプタは成れ果ての姫

ファプタはイルミューイの末の子供で、成れ果てではなく普通の人間の女の子でした。

イルミューイは、アビスの六層で、命の危機に晒されたことにより、願いを叶える力を持つ遺物「欲望の揺籃」を使って、命をつなぎとめたのです(「ファプタの過去」の項を参照)。

しかし、彼女は、欲望の揺籃の力で、身体がどんどん変わっていき、その最中で、ファプタの兄弟を産み落としたのですが、子供達は不完全な身体で生まれたために、一日しか命が持たず、死んでしまったのです。

イルミューイは、最終的に身体を巨大な塔のような形態に変化させ、内部に多くの成れ果て達を住まわせて、成れ果て達の村「イルぶる」となったのです。

そして、彼女は、最後に三つの欲望の揺籃を使って、末の娘であるファプタを生み出したのです。

今までの兄弟たちとは違い、ファプタは、美しい外観と不死の命を持っています。

イルぶるの住人は、ファプタを恐れつつも、彼女をどこか敬愛せずにはいられないという、相反する感情を抱いているため、ファプタの事を「成れ果ての姫」と呼んでいるのです。

【メイドインアビス】ファプタの過去

イルミューイから生まれたファプタ

イルミューイとは、約150年以上前に居た、ベルオスカ島の原住民の子供です。

イルミューイは、アビスにある黄金郷を探しに島に来たガンジャ決死隊の女性隊員で、ガンジャの中心メンバーである「三賢」のヴエコに懐き、彼女について行くかのように、アビスの案内役として同行しました。

当時の彼女が使っていた言語は、後にファプタや、成れ果ての村の住人が使っている独自の言語と同じものです。

六層に到達した際、イルミューイ達は、過酷な暮らしではあるものの、ヤドネという生き物を飼って穏やかに暮らしていました(ヤドネはアビスの原生生物に食べられてしまいます)。

しかし、ある日、イルミューイをはじめ、多くの隊員達が水の毒にあたり、命の危機に陥ります。

ヴエコは、ガンジャの三賢にして、隊のリーダー格であるワズキャンに、発見した欲望の揺籃をイルミューイに使ってみるように頼みました。

イルミューイは、欲望の揺籃のおかげで命をつなぎ留めましたが、同時に彼女は、肉体をどんどん変化させ、そして小動物の赤ん坊を次々と生み出していきます。

赤ん坊は、以前飼っていたヤドネのような姿をしていました。

赤ん坊は不完全な体をしているため、生まれてくると、すぐに死んでしまうのですが、ワズキャンは何を思ったのか、その赤ん坊の肉をスープにして、水の毒で苦しんでいる人に分け与えました。

すると、水の毒で苦しんでいた人の身体が回復したのです。

その様子を目の当たりにしたワズキャンは、生まれてくる赤ん坊を肉にして隊員に食べさせ、そして、再び弱っていったイルミューイには、二つ目の欲望の揺籃を使って体を回復させました。

しかし、イルミューイは、いつも赤ん坊を取られては、泣いてばかりいました。

やがて、イルミューイの身体はどんどん大きくなり、ワズキャンたちを成れ果てに変えて、自分の体内に住まわせ、成れ果ての村となったのです。

村は、住人の頭の中にある価値を感じ取る力があり、価値を交換することで文化を築いています(他人の価値を傷つけると、黒いアメーバ状の生物が現れ、精算させようとします)。

そして、いつしか住人達は、独自の言語と文化を持つようになり、村は大きく発展していったのです。

しかし、ワズキャン達は知らなかったようですが、イルミューイは欲望の揺籃を三つ持っていたのです。

最初に使った一つと、途中で弱ったためにワズキャンが与えたもう一つ、そして、最後の一つはイルミューイが隠し持っていましたのです。

そして、この三つの欲望の揺籃の力によって、ファプタが生まれたのです。

干渉器と出会うファプタ

アビスには、干渉器というロボットが徘徊しています。この干渉器は、マニピュレーターや装飾がレグと似通っている点や、誰がなんのためにアビスに置いたのかなど、多くの点が謎に包まれています。

ある日、生まれたばかりのファプタは、地中に埋もれている干渉器を見つけて近づくと、突如喋りだしたので、警戒しました。

しかし、干渉器に敵意が無いと知ると、干渉器に匂いをつけて、側で眠ってしまいます。

やがて、ファプタは干渉器と共に過ごすようになり、ファプタは干渉器から言語や知識を学んでいきます。ファプタと名付けたのも、この干渉器でした。

ファプタは自分の名付け親の干渉器にも名前が必要と思ったのか、守護者と言う意味の「ガブルーン」という名前をつけました。

そして、成れ果ての姫と守護者は行動を共にするようになります。

【メイドインアビス】ファプタの目的とは?


ファプタは村を狙っている?

ファプタは何か目的があるようで、成れ果ての村を狙って、常に周囲を徘徊しているようです。

彼女はどうやら村人達憎悪しているようです。

前述したように、村人は、元々はガンジャ決死隊の隊員で、ファプタの兄弟を食べて生きながらえた者たちだったのです(他にも、アビスの底を目指した探掘家達がこの村にたどり着いて、成れ果てになった者もいます)。

ファプタの兄弟たちは、不完全な身体で生まれたので、村人たちに食べられなくても、長くは生きることができなかったのですが、それでも母親のイルミューイにとってはとても辛く、心の奥底に隊員たちへの憎悪があったのです。

それが、ファプタにも宿っているため、ファプタは本能的に村人達を憎悪しています。

一方、イルミューイはガンジャの隊員達と仲良くなっていたので、隊員たちを守るために、彼らを成れ果てにして、自身の体内に住まわせたと言う見方ができ、そのため、ファプタを中に入れないようにしたのかもしれません。

つまり、村やファプタは、それぞれが、イルミューイの愛情と憎悪が宿った姿だったのです。

ファプタの目的は村人の根絶やし

ファプタにとって、村人は自分の兄弟の仇です。そのため、彼女は村人達を憎悪しており、彼らを根絶やしするために村を破壊しようとしています。

ファプタは村に入ることができず、そのうえ、村人たちは村によって守られているため、住人を根絶やしにするには、村ごと破壊する必要があるのです。

その一方で、村は、ファプタの生みの親であるイルミューイが変化したものです。つまり、村を破壊するということは、ファプタが母を殺してしまうことになるのです。

なぜ、母もろとも村人達を殺さなければならないのか、ファプタは村を破壊する理由は、兄弟の仇討ちだけでなく、母を解放するためでもあったのです。

村人がいるうちは、母の魂は、ずっと村人を守る揺り篭として生きなければならないので、母の魂を解放するには、村を破壊する必要があったのです。

【メイドインアビス】ファプタとレグの関係を考察

レグとは友達以上恋人未満?

レグは記憶を失っているために、覚えていないのですが、ファプタとレグは出会ったことがあるのです。

きっかけは、ガブルーンがアビスの原生生物にやられて動けなくなっている所に、レグが出くわしたことでした。

メイドインアビス
出典:アニメ「メイドインアビス」公式サイト

 

過去のレグが、なぜ、六層にいたのかははっきり理由が判明しませんが(十巻時点)、この当時のレグは、ブレイズリープを所持しており、師匠の存在があることから、すでに、リコの母、ライザとも顔見知りであるようです(ライザはおそらくレグの師であったと思われる)。

ファプタは、レグが使っている言語が、自分と違っていたこともあり、当初レグを警戒していましたが、ガブルーンの仲介によって、矛を治めました。

やがて、ファプタはレグの言葉を覚え、レグはファプタに自分のゴーグルをプレゼントすると、二人は仲良しになりました。ファプタにとって、ガブルーンは保護者であるとすると、レグは初めての友達であったのです。

レグは、ファプタがあまりにもはしゃぎまわるため、おしとやかにしてほしいと言うと、ガブルーンからイルミューイの母語では語尾に「~そす」と言うと、おしとやかになると言われて、今の言葉遣いになったのです。

やがて、二人の関係は友達以上恋人未満とくらいに発展したようです。

レグと交わした約束とは?

ファプはレグに、自分は、成れ果ての村を破壊しなければならないと言いました。

成れ果ての村は、母であるイルミューイそのものなのになぜ?と聞くと、ファプタやガブルーンは、それは生まれたときからの自分の使命であり、村を破壊しなければ、母が解放されず、眠りにつくことができないからと言いました。

一方、レグもまた、自分も地上に行ってやらねばならないことがあり、もし、自分が無事にファプタの元に戻れたら、ファプタの宿命に決着をつけるための手伝いをして、一緒に冒険をしようと約束し、地上を目指して行ってしまったのです。

しかし、レグはリコを助けるために火葬砲を使ってしまい、そのショックでレグは、記憶を無くしてしまったのです。

実は、この当時のレグのエネルギー(おそらく電気)はかなり少なくなっていて、火葬砲をあと一発撃ってしまったらどうなってしまうかわからないような状態でした(地上に行こうとしていた理由の一つがそれです)。

そのために、レグは、かつての約束をわすれてしまっていたのでした。

【メイドインアビス】村を破壊するファプタ(ネタバレ)

どうやって村に入った?

レグ、リコ、ナナチの三人は成れ果ての村に到着しました。すると、ナナチは、村の住人であるベラフという成れ果てが、ミーティの複製体を持っている事を知って、ミーティと一緒にいるために、自分自身をベラフに売り渡してしまいます。

メイドインアビスのナナチ
出典:アニメ「メイドインアビス」公式サイト

 

リコとレグは、どうやったらナナチを取り戻せるか考えていた所、ワズキャンが、ファプタの身体一部でもあれば取り戻せるかもしれないと言ったので、レグは彼女に頼みました。

すると、ファプタはかつての約束を果たすなら、と言って自分の腕をちぎって、レグに渡すのでした。

約束とは、ファプタが村を破壊したら、レグと一緒に冒険の旅に出るというものですが、レグは優しいから村を壊すことはできないので、火葬砲を使って、村に穴を開けてほしいといったのです。

レグがファプタの腕を持って、村に戻ると、村の雰囲気が変わり始めました。レグがファプタの腕を持ってきたために、村が過剰に反応したのです。

すると、ファプタの腕を、村の異物もしくは外敵と思ったのか、ジュロイモーがファプタの腕を狙って、暴れ始めました。そして、「価値の精算」の際に現れる黒いアメーバのようなものも現れて、ジュロイモーと合体しました。

ファプタの腕を奪われそうになったレグは、仕方なしに、火葬砲を使ってしまうのでした。

そして、火葬砲が村に大きな風穴を開けると、ガブルーンを伴ったファプタが現れました。

レグとの戦い

ファプタは、黒いアメーバと合体し、身体を完全な姿に戻しました。アメーバの正体はファプタの死んだ兄弟達の複製体だったのです。

一方、火葬砲を撃った反動で、昏倒していたレグは意識を取り戻すと、ガブルーンが自分やリコ達を守っていたことに気づきます。

ガブルーンはレグに覚悟を示せと言ったので、レグはファプタと戦う決心をしました。

一方、ファプタは村人達を相手に暴れ回っていました。そこへ、レグが現れ、二人は戦うことになります。

俊敏で、自分の身体の形状を変えられるファプタは、レグの口に手を入れて、身体の内側から破壊しようとしましたが、レグが何かを言おうとしたために、とっさに放り投げました。

レグは、姫ならもっと、しとやかにしろと言うと、ファプタはかつてレグに同じことを言われて、言葉づかいもそうしたと言いました(「レグとは友達以上恋人未満?」の項を参照)。

レグは、リコに白笛を使ってもらい、自身のパワーをあげて、ふたたびファプタと戦うことになりました。

激しい戦いの末、レグはファプタを押さえこむことができましたが、逆に、わずかな隙をつかれファプタに、押さえこまれてします。

村の終わり

レグを押さえ込んだファプタの前に、ナナチとベラフが現れました。

ベラフは、暴れるファプタを食い止めながら、自身の命をかけて、ファプタに過去の記憶が宿った「匂い」を与えて、自らは息絶えました。

そして、その間にナナチは、リコ達を村の下層へと避難させました。

イルミューイの記憶が宿ったファプタはしばらく呆然としていると、目の前にいたヤドネがアビスの原生生物に食べられてしまいます。

村の守りが無くなったことで、アビスの原生生物が入ってきてしまったのです。

強力な六層の生物に、大量に攻め入られて、さすがのファプタ追い詰められてしまい、ガブルーンも壊されてしまいます。

すると、村人の住人たちが、自らを捧げるかのように、ファプタの周囲に集まってきました。ファプタは彼らを食べると、身体を元通りにして、アビスの原生生物を退治しようとしました。

ファプタが原生生物を退治すると、村もまた完全に破壊されたため、村が完全に無くなったことで、すべての住人は消滅してしまいました。

ファプタのこれから

村も、村の住人もガブルーンもなくなり、かつてイルミューイの母親代わりのような存在であったヴエコもなくなって、残ったのはレグ、リコ、ナナチ、そしてファプタのみでした。

禁じられた食物を口にした住人、ガンジャ決死隊の三賢人、処女受胎をしたイルミューイ、塔のような形状をした村とその崩壊など、成れ果ての村のエピソードにはキリスト教の寓意が散りばめられています。

では、ファプタにはいかなる意味が込められていたのでしょうか?

破壊をもたらすと言う意味では黙示録の獣で、聖母たるイルミューイの祝福を受けたと意味では神の御子、もしくは聖女なのかもしれません。

双方とも、まったく相反するものに思えますが、神とは古来より救いだけでなく、災いを与える存在でもあります。

成れ果ての姫だけでなく、成れ果て達の聖母の祝福を受けた御子であったために、村の住人たちは怖れと敬愛の感情を抱いていたのかもしれません。

ファプタは、母の解放と自分の兄弟を食べた住人への罰という二つの役目を終え、新しい人生を歩むことになります。

又、ファプタは、白笛になったプルシュカの「ケンカはだめだよ」の言葉を聞き、レグたちとは和解する道を選びました。

今後、ファプタは、レグたちの味方としてもしくは友として、物語に関わっていくのかもしれません。

【メイドインアビス】ファプタのまとめ

原作では、とても長かった成れ果ての村の物語は、ようやく終わり、新しい物語へと向かってゆきます。

アニメでは、第2期として、成れ果ての村のエピソードが放送されました。

ファプタのせつなくも壮絶な物語がアニメならではのクオリティで表現されているので必見です。

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