目次
盗みを働き追い出される
そんな中、獪岳はなんと寺のお金を盗んでしまいました。
一緒に暮らしていた子供たちに盗みがばれ、それを咎められた獪岳は追い出されるように寺を逃げ出したのです。
一人山の中を彷徨っていた獪岳は、運が悪いことに鬼に遭遇してしまいました。
しかし、どうしても生き残りたかった獪岳は、鬼に元々住んでいたお寺の場所を教え、子供たちの命と引き換えに自分を見逃してもらうよう鬼に交渉したのです。
寺には鬼よけの香が焚かれていましたが、獪岳はその香を消し、鬼を寺へ招き入れました。
寺にいた子供たちは悲鳴嶼行冥の後ろに隠れていた一人を残して、皆鬼に食べられてしまったのです。
元鳴柱に拾われ、善逸の兄弟子となる
その後命を取り留めた獪岳は、元鳴柱で育手である桑島に拾われ、弟子として雷の呼吸の会得に励むようになりました。
先ほども軽く触れましたが、この時獪岳には弟弟子がおり、その弟弟子が炭治郎の同期である我妻善逸だったのです。
能力がないのに同等の扱いを受ける善逸へきつくあたる
ひたむきに努力をして実力をつける獪岳に対し、善逸は泣き言が多く、修行もサボりがちでした。
そんな善逸に対し、元鳴柱という尊敬する師から指導をしてもらえるという恵まれた環境であるにもかかわらず、泣き言ばかり言う善逸をよく思っていませんでした。
しかし、善逸は獪岳が努力を重ね実力を身につけたことを理解しており、獪岳を尊敬していました。
ある時、獪岳の陰口を叩く鬼殺隊士を目撃した善逸は、尊敬している兄弟子を馬鹿にされた怒りから、陰口を叩いていた隊士に殴りかかったのです。
そんな理由があったことを知らない獪岳は、問題を起こすなと善逸を叱り飛ばしました。
しかし桑島は二人に分け隔てなく接し、壱ノ型のみ使えない獪岳と、壱ノ型しか使えない善逸の二人で雷の呼吸の後継としたのです。
間違いなく自分のほうが実力があると確信して、自分だけが特別扱いされることを望んでいた獪岳は、その桑島の判断に納得がいきませんでした。
【鬼滅の刃】獪岳が鬼となった理由
そんな、鬼を討伐するために真面目に修行に励んでいた獪岳がなぜ鬼となってしまったのでしょうか。
歪んだ価値観を持っていた
辛い幼少期を過ごしていたためか、どんなことをしても、生きてさえいれば報われる、と歪んだ価値観を持っていました。
自分の命と引き換えに、ともに暮らしていた子供たちを鬼に差し出したのもそんな思いからだったのです。
黒死牟に出会い鬼となる
鬼殺隊士としての任務で黒死牟と対峙した獪岳は、圧倒的な力の差に恐怖を覚えたため、自ら鬼となることを望みました。
生きてさえいれば勝てる、勝ってみせる、と命乞いをし、黒死牟に鬼にしてもらったのです。
【鬼滅の刃】獪岳が扱う雷の呼吸一覧
これまでもお話してきたように、獪岳は雷の呼吸の使い手です。
獪岳が扱う雷の呼吸を見ていきましょう。
雷の呼吸:弐ノ型 稲魂(いなだま)
自身を中心として半円を描くように刃を振るう五連撃です。
無限城にて善逸に放ったこの技の速さに、善逸は獪岳がもう大勢の人間を食べてしまったことを確信しました。
雷の呼吸:参ノ型 聚蚊成雷(しゅうぶんせいらい)
体を回転させながら波状攻撃を打ち、斬撃が無数に襲う技です。
無限城にて善逸に放ったこの技を善逸はまともに受けてしまいました。