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【文豪ストレイドッグス】江戸川乱歩の過去
両親は何者?
本作のスピンオフ、小説版「文豪ストレイドッグス外伝 探偵社設立秘話」には、12年前の江戸川乱歩と福沢社長の過去が語られています。
乱歩は早くに両親を亡くしており、福沢と出会ったとき仕事を探している最中でした(文ストの世界では未成年でも働いている)。
小説では、乱歩の両親の名は明らかにされていませんが、父親は刑事だったらしく、名前だけなら福沢も耳にしたことがあるほど有名な人物で、なんと夏目漱石と知合いでもありました。
母親は普通の主婦だったようですが、なんと父親以上の優れた頭脳の持ち主であったようで、謎解きでも推理でも父親は母親には敵わなかったらしく、いつもやりこめられていたようです。
(父親が母親の推理に頼って、事件を解決していた可能性もあります)
福沢諭吉との出会い
探偵社ができる前、乱歩と福沢の二人はちょっとした事件をきっかけに知り合いました。
当時の福沢諭吉は、用心棒稼業をしており、ある日、福沢が警護していた、とある企業の女社長が殺されたとの知らせがあり、現場に急行しました。
現場先に到着した福沢が社長の秘書から事情を聴いていると、この企業に就職しようとしていた乱歩が現れたのです。
ちなみに、当時の乱歩は超推理の力でトラブルを起こすことが多かったので、仕事先を何度も変えていたのです。
乱歩は一目で事件を解決すると、就職先を無くしてしまったため、福沢と行動を共にすることになったのです。
当時の乱歩は、今以上に傍若無人な性格であったため、福沢は振り回されてばかりいて、現在の威厳のある姿からは信じられないほど、困惑しきった福沢の姿を拝見することができます。
探偵社設立
福沢は、行き先の無い乱歩を引き取りましたが、出会った早々、善哉を八杯も奢る羽目になったうえ、福沢は仕事先まで、乱歩と一緒に行動する羽目になりました。
福沢が用心棒の仕事をしているため、乱歩も事件に巻き込まれてしまうのですが、乱歩は超推理を駆使して事件を解決していくので、いつしか、二人はバディとして活動する探偵となりました。
やがて、福沢は用心棒から探偵にと、本格的に商売替えをすることとなり、夏目漱石から「異能開業許可証」を貰って、武装探偵社を設立させることとなったのです。
ライバル、エドガー・アラン・ポオとの出会い
乱歩のライバル、エドガー・アラン・ポオは、米国の探偵で、異能集団「組合(ギルド)」のメンバーの一人です。
彼の異能「モルグ街の黒猫」は、書いた小説の世界に引きずり込むことができます。
二人が出会ったのは、本編開始から六年前で、ポオは、この能力で生み出した推理小説の世界で、乱歩と推理合戦をして敗北してしまいます。
再戦を誓ったポオは、三社戦争の際、再び乱歩に推理勝負を仕掛けてきました。
当初、ポオの生み出した小説世界の巧妙な仕掛けに翻弄されてしまう乱歩でしたが、なんとかトリックを見抜いて、再び勝利しました。
異能で創り出した空間が舞台になっていたとはいえ、自分と真っ向から推理合戦をしかけてきたポオに乱歩は敬意を表しました。
その後、乱歩とポオは、ライバルとも協力者ともつかない、奇妙な友情を築き上げることになります。
【文豪ストレイドッグス】江戸川乱歩の異能の正体
超推理とは?
乱歩の異能「超推理」とは、とてつもない観察力と、高度な情報処理能力によって、一瞬にして、物事の真実を見破ってしまう能力です。
能力の発動の際は、社長からもらった眼鏡が必要であり、この眼鏡がある種の精神的なスイッチとなって、異能を発動させることができるのです。
この能力で、乱歩は多くの難事件を解決しており、探偵社を支える能力と言えます。
実は異能者ではない?超推理の正体
実は、超推理は異能ではなく、乱歩は無能力者だったのです。
では、乱歩の超推理とは果たして何なのでしょうか?
おそらく、乱歩は「ギフテッド」と呼ばれる天才児ではないかと思われます。
ギフテッドとは「与えられた」という意味を持っており、天才的な能力を持った人物のことを意味しています。
具体的に言うと、生まれつき備わった優れた記憶力や情報処理能力によって、高い洞察力や思考力、独創性を持った人物のことで、学問や芸術方面ですぐれた才能を発揮する人物の事です。
ギフテッドは高い能力を持つがゆえに、人間関係で悩むことが多く、乱歩が少年時代に何度も職を変えていたのは、自分の桁外れな推理能力のために、人間関係でトラブルを起こしていたためなのです。
- 類似キャラ一覧
- 能力者級の天才児
ドラマ「ケイゾク」の柴田純。
スウェーデンの小説「ミレニアム」のヒロイン、リスベット・サランデル。
「金色のガッシュ!!」の高峰清麿。 - 異能者と戦う無能力者
「無能なナナ」の柊ナナ。