【メイドインアビス】三賢のワズキャンとは?目的や願いをネタバレ考察!
出典:メイドインアビス公式サイト

ワズキャンとは、深界六層でリコ達が出会った成れ果てです。

成れ果て達が暮らす村の村長の一人で、三賢と呼ばれています。

彼がいかなる人物で、何者なのか、そして、なぜ成れ果てとなったのかを解説していきましょう。

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【メイドインアビス】ワズキャンとは何者?

ワズキャンとはどんなキャラクター?

ワズキャンとは、深界六層にある、成れ果ての村に住んでいる成れ果てです。

姿は触角のついたピエロのようで、指とも触手ともつかない器官がいくつもついています。

頭部は、目鼻がなく覆面を被ったような形状をしていますが、実は内部に顔があります。

リコによると、お日様のような匂いがするそうです。

陽気でノリが軽く、村に来たばかりのリコにも気さくに話しかけるなど、社交的な人物ですが、どこか得体の知れない雰囲気を持っています。

成れ果てになる前のワズキャンの姿

ワズキャンが、成れ果てとなる前は、ガンジャ決死隊という探掘隊の隊長をしていました。

その当時のワズキャンは、顎髭の目立つ壮年の男でした。

性格は、今とあまり変わってなくて、陽気で社交的な人物です。


三賢とは?

三賢とは、成れ果ての村を治める三人の村長のことです。ワズキャンの他にはベラフ、ジュロイモーなどがいます。

ベラフは仮面のような顔に、蛇とムカデを合わせたような長い体をした成れ果てで、ジュロイモーは巨大な身体に、業物という棒状の武器を身体に仕込んでいます。

三賢は元々、ガンジャ決死隊の中心メンバーの事を意味しており、当時の三賢は、ワズキャン、ベラフ、ヴエコの三人の事でした。

この三人が、六層に成れ果ての村を築いたのですが、ヴエコがワズキャンと対立して、村のドグープ(目の奥)という所に幽閉されてしまったので、代わりにジュロイモーが三賢となったのです。

ワズキャンを演じる声優

ワズキャンを演じている声優は。平田広明です。

ワズキャン以外では、ワンピースのサンジ、タイガー&バニーの鏑木・T・虎徹などを演じています。

また、ジョニーデップやジュード・ロウなど、ハリウッドの俳優の吹き替えも行っています。

コミカルな演技から、穏やかで落ち着いた大人の声まで、幅の広い演技のできる声優です。

【メイドインアビス】ガンジャ決死隊の主要メンバー

ヴエコ

目の下に隈のある女性で、前述した通り三賢の一人です。

ガンジャの中では、発掘した遺物の管理と看護師のような役割を担っていました。

元々、孤児の少女で、里親に虐待される毎日でしたが、里親が拾ったアビスの遺物「星の羅針盤」を持って逃げ、ガンジャに入隊したのです。

卑屈な一面がありますが、世話焼き屋でやさしい女性です。そのため、イルミューイの処遇をめぐってワズキャンと対立してしまい、ドグープに幽閉されてしまいます。


ベラフ

顔の半分に痣のある、端正な顔立ちの若者で、ワズキャン、ヴエコ同様、三賢の一人です。

ガンジャではワズキャンの副官のようなポジションについていました。

言語学の専門家で、当時、アビスのあるベルオスカ島に住んでいた原住民の通訳や、アビスにある古代遺跡に刻まれた文字の解読も行っていました。

尊大な口調ですが、実直で思慮深く、卑屈な一面のあるヴエコのことも気に掛けていましたが、イルミューイの一件(水もどきの事件の項を参照)で心を病んでしまい、自ら成れ果てとなってしまいます。

成れ果てとなってからは、人間だった頃を忘れてしまい、ミーティーの複製体を造ったり、ナナチを捕らえてしまうなど、自分の欲求に貪欲な性格になってしまいました。

イルミューイ

褐色の肌をした小柄な少女で、元はベルオスカ島の原住民の子供でした。母親は一族の中でも高位の人物のようですが、イルミューイに子供を作ることができないとわかり、家族から見放され、アビスへと追放されることとなったのです。

ガンジャがベルオスカ島に訪れた際に知り合いとなり、その際、ヴエコに懐いてそのまま、ガンジャと同行することになったのです。

【メイドインアビス】水もどきの事件とは?

水もどきとは?

アビスの六層には危険な場所、不思議な原生生物が数多く存在しますが、その内の一つが「水もどき」です。

アビスの六層にたどり着いたガンジャ決死隊は、強大な力を持った原生生物や、アビスを徘徊している奇妙なロボット「干渉器」の存在に圧倒されます。

ガンジャ一行は、干渉器達を仲間に加えてキャンプを築き、水場の確保に勤めました。

飲めるような水は、中々見つからなかったのですが、澄んだ水がある場所を一か所だけ探り当てることができました。

何とかして飲み水を確保した一同でしたが、イルミューイをはじめ、何人かの隊員たちの体調が急激に悪化してしまいます。原因は飲んだ水によるものでした。

彼らが飲んだ水は「水もどき」だったのです。

実は生物だった?

ベラフ達が水もどきのあった場所を調査すると、水底にあった岩に見えたものが、幾つもの生物の死骸が重なった物であったと言う事がわかりました。

水もどきの正体とは、水そのものの形状をした生物で、自身を飲んだ生物にタマゴを生みつけて、繁殖している生物だったのです。

水もどきは体調を悪くするだけでなく、体を溶かして崩してしまう作用まであり、水底にあった死骸は、今まで水もどきを飲んで衰弱し、そのまま体が崩れて死んだ生物だったのです。

生命力も凄まじく、煮沸しても死ぬことはないそうです。

欲望の揺籃の発見

ガンジャ一向に起きた異変は、水もどきだけではありませんでした。

食料調達隊が、変死を遂げてしまったのです。

干渉器達によると、彼らは「欲望の揺籃」という、願いを叶える遺物に触れたために、取り込まれてしまい、願いが散って、身体が内側から破壊されてしまったのです。

干渉器によると、欲望の揺籃は大人が使うのには適さないので、使うのなら子供の方がいいとの事でした。

イルミューイの子供

水もどきの症状を緩和させる術が見当たらないので、隊員たちやイルミューイは、次第に弱って行きました。見かねたヴエコは、イルミューイに欲望の揺籃を使わせてほしいと、ワズキャンに頼みました。子供のイルミューイが使うのなら大丈夫ではないかと思ったのです。

ワズキャンはブエコに欲望の揺籃を託して、こう言いました。

あの子は必ず我々の救いになる

メイドインアビス8巻より

 

そして、欲望の揺籃を使ったイルミューイは、すぐに元気になりましたが、なぜか身体はどんどん変形し、そして、小動物のような子供を生み出したのです。

生まれた子供は、一日と生きられず、すぐに死んでしまうのですが、イルミューイはどんどんと子供を生み出していきます。

すると、ワズキャンは、子供の肉を隊員たちに食べさせると、水もどきの症状が緩和されていったのです。

やがて、イルミューイの身体は変形し続け、大きくなっていくと、隊員たちを取り込んで、成れ果てに変えていったのです。

成れ果てとなった隊員たちは、イルミューイの体内で永遠に生きることができたのです。

ワズキャンは、イルミューイを、自分たちの村にする事を提案しましたが、ヴエコだけは、イルミューイを気の毒に思って反対したため、ドグープに幽閉されてしまったのです。

 

【メイドインアビス】神がかりの予言者、ワズキャンの能力を考察

ワズキャンの予言とは?

ワズキャンはどういうわけか、予知のような力を持っているようです。

その能力は神がかりと呼べるほどのようですが、ベラフによると、ワズキャンが体感している真理は、誰も言葉にすることができないとのことです。

つまり、具体的に未来を見ているのではなく、感覚的に察知しているようであり、その大半は言葉にでは言い表すことができないものがほとんどということのようです。

そのため、ワズキャンは、未来を完全に掌握できるわけではなく、自分達にとって良いことや悪いことをある程度察知して、取捨選択をしているような感じです。

もっとも、当の本人に言わせると、やるだけやらないとダメと言っているので、色々なことを柔軟に取り入れて、目的を叶えるために消化しているようにも見えます。

ワズキャンが予知した事

メイドインアビス
出典:アニメ「メイドインアビス」公式サイト

 

  • 星の羅針盤が手がかりであることに気づく

ワズキャンはヴエコの三賢入りを予知していたようですが、彼の関心は、ヴエコが持っていた星の羅針盤にあったようです。

星の羅針盤は物語冒頭で、リコが所持していたアビスの遺物で、羅針盤の針が入ったガラス玉のような遺物です。

この遺物は、アビスのある所に近づくと、針が屹立するので、ガンジャはこの遺物を手がかりとして、ベルオスカ島にやってきたのです(リコはベルオスカ島に住んでいたので、星の羅針盤にどういう力があるかわかっていなかった)。

つまり、ワズキャンは星の羅針盤に秘められた力を見抜いていたと言うことになります。

  • 欲望の揺籃が危険であることに気づく

欲望の揺籃が発見されたとき、ワズキャンは、この遺物を干渉器に見せる際、布にくるんで見せていました。

実は干渉器に言わせると、欲望の揺籃は触れるだけでも危険な遺物なのだそうです。

ワズキャンは欲望の揺籃の危険性に直感的に気づいていたようです。

  • イルミューイが自分達の助けになる

ヴエコがイルミューイに欲望の揺籃を使わせる際、あの子は我々の救いになると言いました。

その言葉通り、イルミューイはガンジャ一行を成れ果てに変え、新しい村となってくれたのです。

  • 水もどきを緩和させる方法に気づく

イルミューイは村になってくれただけでなく、彼女の生んだ子供の肉には、水もどきの症状を緩和させる力があったのです。

ワズキャンは、そのことに気づいて、隊員たちに肉を食べさせて、治療したのです。

【メイドインアビス】ワズキャンとボンドルドは似た者同士?

ボンドルドとの共通点

メイドインアビス ボンドルド
出典:アニメ「メイドインアビス」公式サイト

 

ワズキャンは、白笛の探掘家、ボンドルドと顔見知りであるようです。ボンドルドはどうやら成れ果ての村に時折着ていたらしく、ベラフなど他の住人とも顔見知りのようです。

また、本作でリコが指摘しているように、ワズキャンとボンドルドは似ている所があります。

ワズキャンもボンドルドも、目的を遂げるためなら、手段を選ばず、あらゆるものを利用していくタイプの人間なのです。

そして、そのためなら犠牲を厭わない所があるのです。

ボンドルドと違っている点

両者は似ている一方で、違っている一面もあります。ボンドルドは言動こそ紳士的なのですが、子供を拉致したり、森を焼き払ったりするなど、やっていることが直接的で、暴力的です。

一方、ワズキャンはよほどのことが無い限り、直接的なことはしないし、犠牲を厭わない一方で、極力犠牲を出さないようにするタイプです。

イルミューイの子供を肉にしたのも、あくまで水もどきの症状を緩和するための手段、すなわち、隊員たちを助けるためにやっている行為なのです。

また、直接的なボンドルドとは対称的に、ワズキャンは策を弄するタイプです。

【メイドインアビス】ワズキャンの目的とは?

村を築いた理由、それは「望郷」

ワズキャンが村を築いた際、ヴエコに彼女の星の羅針盤を見たとき、自分は「望郷」を感じたと言いました。

ワズキャンの言う望郷とは、単に故郷を思う気持ちなのではなく、どんなに憧れて求めても、得られなかったものなのです。

元々、ガンジャ決死隊は、「黄金郷」と呼ばれるものを求めて、アビスの深層に向かったのですが、その一方で、ガンジャ一行が、故郷から追い出されたもの達であったと、ワズキャンやヴエコが言っている場面があります。

つまり、ガンジャ一行は黄金郷だけでなく、新天地を求めて旅をしていたことになります。

だから、ワズキャンはこの地に村を築き、自分たちの故郷にしようとしたのです。

「願い」を諦めてはいなかった

ガンジャ一行がめざした、黄金郷と呼ばれるものが何なのか、現時点でははっきりとはしていません。

六層にある遺跡のことなのか、それとも別の何かを意味している可能性もあります(リコに言わせると、六層はまだ入り口とのこと)。

かつてはアビスの底を目指した探掘家達も、村の力で成れ果てになってしまったため、村の外に出ることができなくなり、探掘を諦めてしまっているようですが、ワズキャンは、かつての己の願いであった黄金郷を諦めてはいなかったようです。

リコによると、途方もない探求心を持つワズキャンが、六層に村を築く程度で諦めるわけがないとのことです。

そして、そのため機会を虎視眈々と待ち続けていました。それがリコ達でした。

彼は、村の外からやってきたリコやレグに目をつけると、ベラフに囚われてしまったナナチを助けるために、レグをそそのかして、ファプタ(の体の一部)を代わりに差し出すように仕向けたのです。

リコをあらたな村として、再び黄金郷を目指す

ファプタの体の一部を取り込んだ村は困惑してしまい、その影響でジュロイモーが暴れ出したのです。

レグは騒動を治めるために、火葬砲を放ちましたが、村に大穴が空いてしまったので、そこからファプタが入ってきてしまいます。

イルミューイの最後の子供であるファプタは、兄弟の仇をとるために、村を破壊しはじめたのです。

一方、ファプタが村を破壊すると、ベラフは成れ果てになる前の記憶を取り戻しました。そして、ナナチを目覚めさせて、ワズキャンのたくらみを伝えたのです。

ワズキャンのたくらみとは、リコに欲望の揺籃を使わせて、新しい村を作ろうとすることでした。

アビスの底を目指そうとしているリコなら、移動式の村を作れると思ったのです。

そして、そのためにファプタに村を破壊させて、リコに欲望の揺籃を使わせるまで、追い詰めようとしていたのです。

【メイドインアビス】ワズキャンの最後

粉になって死亡するワズキャン

ファプタを引き入れる所までは、上手くいったワズキャンですが、誤算がありました。

村の崩壊とともに、アビスの原生生物が大量に押し寄せて、状況が混乱してしまったのです。

住人たちは、村が壊れたことで身体が維持できなくなって消滅、もしくは原生生物に食べられてしまいました。

ワズキャンは、村人のムーギィやマジカジャに救出されましたが、彼も、身体を保つのに限界が来てしまいます。

住民は、村の、イルミューイの力で成れ果てになったために、イルミューイが破壊されると、共倒れとなって、消滅してしまうのです。

ワズキャンは己の願いを叶えられないまま、粉になって消滅してしまいました。

ワズキャンは、どこまで見えていたのか?

巧みにリコ達を利用しようとしたワズキャンですが、結局最後は、大暴れしたアビスの原生生物達によって、手に負えなくなってしまったようです。

アビスの原生生物が大量に入り込んでくることまでは計算に入れてなかったのか、はたまた、想像以上に原生生物達が暴れ回ったのかは定かではありませんが、残念ながら彼の予知も完璧ではなかったようです。

あるいは、アビス、もしくは自然の力を完璧予知することは、ワズキャンであっても不可能なことなのかもしれません。

ナナチはワズキャンの死を看取ると、彼がどこまで未来が見えていたのか思い馳せました。

もしかすると、ワズキャンが見えていたのは、アビス全体からすれば些細なことで、アビスにはさらなる謎と神秘があったのかもしれません。

あるいは、ワズキャンはアビスのすべてを見ることが出来なかったからこそ、黄金郷を、あるいはアビスの底を目指そうとしていたのかもしれません。

【メイドインアビス】ワズキャンのまとめ

シンプルで一直線なボンドルドとは裏腹に、ワズキャンは悪とも善ともとれない複雑なキャラクターでした。

彼のノリのいい陽気な言動の裏には、常に複雑な思惑があったように思えます。アニメ第二期での、彼の活躍も興味深いところです。

 

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