呪術廻戦ネタバレ197話|呪霊直哉、まさかの領域展開!!

悩みから解放された真希、助太刀する大道と三代。
さらには加茂の加勢もあり、4対1で呪霊直哉との戦いは仕切り直しとなります。

強力な助っ人の出現により、不利な状況へと追い込まれる直哉。
しかし、彼には奥の手が残されていました。

追い込まれた呪霊直哉がまさかの手段を取る第197話「桜島結界⑦」のネタバレです。

呪術廻戦前回196話のおさらい

三代六十四の領域は、彼が相撲を取るためだけに機能する結界です。
招く側と招かれた側が合意したときのみ発動し、それ以外の効果を持たない領域でした。

三代に相撲勝負を持ちかけられた真希は、これを了承。
三代の領域に、足を踏み入れます。

彼女が勝負を受けた理由は、「考えすぎている」からでした。
自分に見えていないもの、欠けているものは何なのか、真希はずっと考えていたのです。

三代との勝負に臨みながらも、その考えのせいで集中しきれない真希。
そんな真希を、三代は軽々と投げ飛ばします。

他のことに気を取られていてなお、真希の身体能力が高いことを見抜く三代。
真希は三代に、自分が今、何を考えて煮詰まっているのかを伝えます。

真希に対し、三代が伝えたのは「相撲をしよう」。
それ以外での伝え方を知らない、三代なりの真希への真摯な対応でした。

三代曰く、真希はヒトに囚われすぎている。
けれど、相撲をしてぶつかっていると、何もかもが見えてくる瞬間がある。
あとはもう、ぶつかって掴むしかない。

三代に言われ、真希は吹っ切れたような笑顔を浮かべました。
領域から出た真希は、晴れやかに笑うのでした。

呪術廻戦ネタバレ最新話197話の考察

呪術廻戦ネタバレ最新話197話の考察|河童と相撲の関係って何?

真希の成長に、大きく貢献した三代。
しかし、「なんで河童が相撲取ってるの?」という疑問を感じた読者もいたようです。

実は、これは日本の民話レベルで伝わっている有名な話がもとになっています。

そもそも「河童」というのは、日本の有名な妖怪ですよね。
身長は子どもくらいで、全身緑色、または赤色をしており、頭頂部に皿があります。
この皿は常に濡れていて、乾くと河童は力が出せなくなると言われています。
その他、「嘴がある」「甲羅がある」「水かきがある」といった外見上の特徴も伝えられています。

そんな河童の伝承でよくあるのが、「相撲が大好きで、人間によく勝負を挑む」というものです。
これは、「相撲が元々、水神に奉げる行事だったため」という説が根拠としては有力なのだそう。

こういった河童に関する伝承から、「河童=相撲」というイメージが強いんですね。
ただし、三代が本当に「妖怪・河童」なのかは不明です。
多くの人の共通認識である妖怪から呪霊が生まれることはある、とのことなので、そういった存在なのかもしれません。

呪術廻戦ネタバレ最新話197話の考察|禪院家と相撲界の皮肉な類似点

真希が相撲を通して強くなった描写について、気になる意見が見られました。
それが、相撲界と禪院家には、ちょっと皮肉な類似点がある、というものです。

禪院家は、直哉の言動を見る限りでは「男尊女卑」「術者としての力がすべて」という側面を持っています。
一方の相撲界は、「土俵上は女人禁制」「力量によって決まる勝敗がすべて」という側面があります。

確かにちょっと、似ていますよね。
もっとも相撲の方は、術師として云々ではなく、純粋な肉体の強さがものを言うところも多いです。
ここは逆に、禪院家が認めなかった強さが物差しになっている、という点で対照的ですね。

このような、禪院家を想起させるしがらみのある競技を通して、真希が強さを得たというところが興味深いです。

呪術廻戦ネタバレ197話

呪術廻戦ネタバレ197話|真希、開眼

三代との1000を超える取り組みを経て、真希は開眼しました。
加茂はそんな真希の姿を見て、明らかに別ものであると感じています。
また大道も、「一皮むけたようだ」と感じていました。

真希の変化の大きな要因となった三代の領域は、縛りの要素が排除されています。
そのため時間の流れが結界の中では早く、外で経過していた時間は1分未満でした。

しかし、直哉は真希の変化に苛立つ様子を見せています。
再び、亜音速で突っ込んでくる攻撃を仕掛けようと変形し、飛び去ってしまいました。

そこに立ちふさがったのは、大道と三代です。
どうやら彼らは、この戦いに加勢する気のようです。

呪術廻戦ネタバレ197話|直哉を圧倒する真希

大道は「斬り足りない」から。
三代は「取り足りない」から。
それぞれ参戦を決めたようでした。

まだ彼らが何者なのか掴みかねている加茂は、「何なんだ」と問いかけます。
対する大道たちの返事は「知らん」とのこと。

自分たちが何者であるかは、彼らにとってどうでもいいことなのです。
彼らは単に、刀を握って斬りたいモノを斬るだけであり、まだまだ相撲を取りたいだけなのです。

加茂と大道・三代が話している間に、真希と直哉の戦いは始まっていました。

スピードで圧倒しているはずの直哉を、軽々と真希は翻弄しています。

呪術廻戦ネタバレ197話|真希だけにしか見えないもの

今の真希には、直哉がどう動くかまでもが見えていました。

以前は、眼鏡無しでは呪いを見ることすらできなかった真希。
真依を亡くしたことによって、眼鏡なしでも仲間たちと同じものを、真希は見られるようになりました。

それで満足していたこと、皆と同じになれただけでよかったと思っていたことに、真希は気づきます。

真希に必要だったのは、「皆と同じ」以上の力でした。
真希にしか見えない、伏黒甚爾にしか見えていなかったものがあったことに、真希は気づいたのです。

それは、「空気にも面がある」ということ。
密度や温度の違いによって、真希たちを取り巻く空気にも面があることを、真希は掴んだのです。
その面を捉えることで、直哉に真希の拳は届くようになりました。

呪術廻戦ネタバレ197話|直哉、領域展開!!

真希の拳で叩き落された直哉に、三代と大道が殺到します。
呪力のない打撃は、呪霊になった直哉には通用しません。
しかし、三代の頭突きや、大道の刀による斬撃は、確かなダメージとなっているようでした。

3者からの猛攻を受け、直哉は「ありえへん」を繰り返します。

甚爾や五条悟と同じ場所に立つのは自分である。
生前から、直哉が強く思っていたことです。
しかし、実際には見下していた真希の方が、甚爾と同じものを見、同じ場所に立つことになりました。

直哉の意地と矜恃が、形を成して現れます。
呪霊の中から、生前の直哉の面影のある人型部分が出現しました。

同時に直哉は、領域展開を発動します。
桜島結界の戦いは、いよいよ最終局面を迎えたようでした。

呪術廻戦ネタバレ197話のまとめ

いかがでしたか?

三代と大道が、そのまま味方してくれるアツい展開になりましたね。
また、相撲を通して迷いの晴れた真希は、やはりレベルアップしていました。
これでフィジカルギフテッドは完成なのか、更なる高みがあるのか、真希の今後が楽しみです。

一方で、やはり真希にしてやられる流れになった直哉が、まさかの領域展開を発動しました。
三代のような、相撲のみに機能を全面特化させた領域とは大きく異なる性質を持つことが予想されます。

直哉の術式である投射呪法が、どう強化されるのかも気になりますね。

また、今回やや出番を奪われた形になった加茂ですが、彼はどう動くのでしょうか。
赤血操術は直哉に対しての有効打だったはずですよね。
このまま、戦線に参加しないままにはならないと思うのですが、どうなのでしょうか。

非常に気になる幕引きになりましたが、次週は休載です。
桜島結界のストーリーを整理しながら、次回を楽しみに待ちましょう。

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