呪術廻戦ネタバレ212話|宿儺が伏黒に受肉!津美紀の正体も判明

様子のおかしい伏黒津美紀。
やはり彼女は、受肉体となっていたのでした。

津美紀を器として目覚めた術者は「万(よろず)」と名乗り、戦うことを望んでいました。
救助のため動こうとした虎杖の中で、突然動き出す宿儺。

肉体の主導権を得た宿儺は、なんと伏黒に受肉してしまいます。

最悪の上に最悪の展開が重なった第212話「膿む②」のネタバレです。

呪術廻戦前回211話のおさらい

「慣らし」が完了し、結界の外では少しずつ異変が現れていました。
勘のいい人間の中には、何かを感知している人もいるほどです。

とは言え、同化が始まったわけではない様子。
合流した真希から、九十九と天元の敗北を伝えられた虎杖たちは、一刻も早く津美紀を救う方向で話を進めます。

総則の追加に必要な点は、既に乙骨が獲得済み。
追加を検討していた総則についても、転送されることや真希が結界を素通りできることを考慮する必要がありました。

そのため、「ゲームからの離脱」を最優先して追加することになる虎杖たち。
しかし、単に身代わりを立てるだけでは追加できず、「100点を消費すること」が条件として加えられてしまいました。

何はともあれ、これで伏黒津美紀は死滅回游から離脱することができるようになりました。
身代わりには伊地知が立つことになり、あとは手順を踏むのみです。

伏黒のもとに、ドンピシャで転送してくる津美紀。
得点を譲渡された彼女ですが、しかし彼女が宣言したのは「結界の出入りを自由にする」こと。
転送があるからと、虎杖たちが追加を見送った総則です。

冷たい笑みを浮かべ、振り返る津美紀。
その表情を見た伏黒は、「オマエ、誰だ……!?」と呻くのでした。

呪術廻戦ネタバレ最新話212話の考察

呪術廻戦ネタバレ最新話212話の考察|伏黒津美紀はゲームマスター?

伏黒が何者なのかと問うほど、別人のような表情を見せた伏黒津美紀。
彼女もまた、羂索に「イジられた」人物のひとりですから、以前の津美紀ではなくなっていることは確かなようです。

ではいったい、現在の「伏黒津美紀」は何者なのか?
「何かの受肉体になっている説」「実はあれが津美紀の本性説」など、いろいろな考察が上がっています。

その中に「もしかして死滅回游のゲームマスターでは?」という声が見られました。
伏黒の居場所にピンポイントで転送されたこと、不要と思われた総則を追加したことなどが、その理由のようです。

構造やルールを知り尽くしている者であれば、望んだ地点に転送されるよう、細工も可能そうですよね。
また、「結界の出入りを自由にする」ことについては、結界の性質上無意味になるかもしれないからと見送った内容です。
真希たちの予想通り、「出入りを自由にしても転送の法則のせいで弾かれる」のであれば、貴重な100点を無意味に消費したことになりますよね。

以上のことから、「伏黒津美紀は死滅回游のゲームマスター(管理者)なのでは」と言われているようです。
これが事実なら、伏黒にとってかなり辛いことになりそうですね。

呪術廻戦ネタバレ最新話212話の考察|伏黒津美紀の「本性」とは

もうひとつ、興味深かったのは、「あの冷たい表情こそが津美紀の本性」という考察です。

根拠となっているのは、伏黒姉弟が暮らした過去の環境とのことですから、推測という側面が強いものですが。

津美紀の母と伏黒の父(伏黒甚爾)は、津美紀たち姉弟をどう扱っていたでしょうか。
ほとんど家に帰らず、彼らは子どもたちだけで生活しているような状況でしたよね。

「こんな家庭環境で、菩薩のような発言をする人物が育つだろうか?」というのが、この意見のポイントとなっています。

津美紀はかつて「誰かを呪う暇があったら、大切な人のことを考えていたい」と発言していました。
また、弟である伏黒にも何かと心を砕き、接していたらしいことも描かれています。
伏黒から見て、そんな津美紀は「善人」に他なりませんでした。

しかし、すさんだ環境で育った人間が、果たして本当に「善人」として成長できるでしょうか?
本来の「伏黒津美紀」が冷酷な性格の人物だった、という可能性も、まだ完全に否定できる状態ではありません。

どちらにしても、伏黒にとって辛い展開が、今後しばらく続くことにはなりそうですね。

呪術廻戦ネタバレ212話

呪術廻戦ネタバレ212話|津美紀の目覚め

回游参戦前、伏黒は目を覚ました津美紀に会い、死滅回游についての情報を伝えていました。

呪いのこと、呪術師のこと、五条や伏黒の言動から、薄々津美紀も察していたらしい旨の発言をしています。
「何も心配いらない」「なんならもうちょい寝とけ」
という伏黒に、笑みを見せる津美紀。

その回想通り、すべてはうまくいくはずでした。
津美紀の離脱、五条奪還、そのための宿儺……ひいては虎杖の消滅。
自分ごと宿儺が消えれば五条が復活し、それですべて大丈夫になるはず。

虎杖は、そう考えていたのでした。

結論から言うと、虎杖のこの「自分を大事にしない思考」が、最悪の展開を招くことになります。
しかし、この時点では虎杖本人はもちろん、読者の誰一人として、そんなことになるとは思っていませんでした。

呪術廻戦ネタバレ212話|術師「万(よろず)」

しかし、「津美紀」がコガネに申請したのは、結界の出入りを自由にすること。
戦う場所は好きに選びたい、というのが追加の理由でした。

正体を問う伏黒に、歪んだ笑みで応じる「津美紀」。
その様相は、かつて虎杖を嘲笑った真人や宿儺の表情に、とてもよく似ていました。

「伏黒津美紀」に受肉した者の正体は、「万(よろず)」という名の過去の術師でした。

なぜ、「津美紀」が受肉体であったことに、伏黒は気づかなかったのでしょうか。
結界内での再会以前に、目を覚ました津美紀と顔を合わせていたにも関わらず、です。

答えは、彼女が「受肉体」だったことにありました。
器の脳から知識を得て、現代でも問題なく行動することができるのが、受肉体の特徴です。
「はーウザ」という現代的な言い回しを宿儺が知っていたことなどが、その具体的な例ですね。

このように、器の記憶を脳から読み取ることが可能な受肉体。
つまり、「記憶を読み取り、本人のフリをする」ことも、十分可能なのです。

にもかかわらず、伏黒は「津美紀は覚醒タイプ」と根拠もなく信じていました。
伏黒にとって、想定外の事態だったわけですね。

呪術廻戦ネタバレ212話|「契闊」

回游について、事前に情報を共有していたことも仇になりました。
離脱するためにポイントをもらえることも、万は事前に把握できていたのです。

苦労もせず総則の追加ができるわけですから、このチャンスを逃すはずはない。
抜け目ないというか、合理的というか、戦うことにためらいのない性格である様子がうかがえます。

そんな万が最初に戦う相手として望んだのは、「スクナ」でした。
呼び方から推察する限り、宿儺と同世代を生きたわけではなく、呪いの王としてその存在を知っている可能性が考えられます。
(鹿紫雲同様、羂索から何らかの入れ知恵をされているのかもしれません)

飛行能力を駆使し、移動を開始する万。
来栖と虎杖は追いかけようとしますが、その瞬間突然宿儺が「契闊」と唱えます。

これにより虎杖は1分間、肉体の主導権を奪われることになってしまいました。

呪術廻戦ネタバレ212話|宿儺、伏黒に受肉!!

https://twitter.com/Ryu_miku39/status/1622439741605163013?s=20&t=JskNbsptHGL9YOoa6oLxeQ

来栖の意識を奪い、昏倒させた宿儺。
しかし1分間は、誰を殺しても傷つけてもいけない縛りがあります。

「ここからは賭け」
そう言って宿儺は突然、左の小指を引きちぎります。
直前には何やら、力を込めているらしい描写も確認できました。

実は、宿儺と虎杖が交わした縛りには、意外な盲点があったのです。
「1分間は、誰を殺しても傷つけてもいけない」
この「誰も」の中に、なんと虎杖自身は含まれていませんでした。

先述した虎杖の「自分を大切にしない思考」が、とんだ落とし穴になっていたというわけです。

宿儺の出現に対し、摩虚羅を呼び出そうとする伏黒。
しかし、宿儺はその掌印を強引に解き、伏黒の顎を掴みます。

こじ開けられた伏黒の口に放り込まれたのは、先ほど宿儺が引きちぎった「指」でした。

我に返った虎杖が見たのは、伏黒に受肉した宿儺の姿でした。

呪術廻戦ネタバレ212話のまとめ

いかがでしたか?

「津美紀」が何者なのかが発覚したのは、まずひとつ押さえておきたい情報と言える回でした。
宿儺との戦いを望むあたり、好戦的な性格の人物らしいことが伺えます。

「昔の連中なら知っているかも」とのことですが、いつの時代の人物なのかも気になりますね。
彼女によって追加された「自由な出入り」という総則も、今後悪い方向に働いてくれそうな気配しかしません。

それを上回る最悪の展開となった、「伏黒の肉体に受肉した宿儺」という結末。
ファンから根強い人気を誇るキャラだっただけに、SNSは阿鼻叫喚に陥っていました。

以前に天使が、「受肉体は器の自我を殺してしまう」と発言していたことが、その理由です。
現状、伏黒の自我は宿儺によって殺されており、復活は絶望的ではないか、との意見が大半を占めていました。

虎杖はどうなるのか、伏黒は予想通りここで脱落してしまうのか。
なぜか髙羽に読者からの期待がまたしても集中する、という謎の現象も確認された今回。

この状況がどう転がっていくのか、注目したいところですね。

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