
目次
ワンピースの物語の根幹が眠っていると思われる「空白の100年」
ワノ国編で「太陽の神ニカ」や「ジョイボーイ」について描かれたことで、空白の100年の謎にも迫ったと思われます。
今回はそんな「空白の100年」について考察していきましょう。
空白の100年とは
まずは、空白の100年の基本情報を振り返っていきましょう。
空白の100年とは政府が調査を禁止する「歴史の空白期間」
「空白の100年」とはワンピース上の歴史において、その間の出来事が一切伝わっていない期間とその間の歴史そのもののことを指します。
また、この間に何があったのかを研究することは世界政府によって固く禁じられており、ロビンの故郷である考古学者の聖地”オハラ”もこの禁忌を破ったとして消されています。
なお、オハラの学者クローバー博士は研究がバレた際に五老星相手に「空白の100年」について立てた仮説を報告しましたが、結論を話そうとしたときに射殺されてしまいました。
このことからも世界政府にとって不都合なことが起きたのは確実だと思われるため、本記事では何が起こったのかを詳しく考察したいと思います。
空白の100年を読み解く重要アイテム「ポーネグリフ」とは

ワンピースに登場するポーネグリフとは、空白の100年に繋がる情報がかかれた石碑のようなものです。
ポーネグリフには種類があり、それぞれに違った内容が記載されています。
『真の歴史の本文(リオポーネグリフ)』
繋げて読むことで一つの物語が完成すると推察されている「歴史を記した9つのポーネグリフ」
『ロードポーネグリフ』
それぞれの交点にラフテルが存在するといわれている「とある地点を示した4つのポーネグリフ」
通常の『ポーネグリフ』
石のありかを示す石と呼ばれ、「リオポーネグリフの場所を示すポーネグリフ」
ジョイボーイが遺した『ポーネグリフ』
作中で登場した中で唯一これまでのポーネグリフの特徴に該当しなかったもの。
空白の100年に実在したジョイボーイが当時の人魚姫に宛てた「謝罪文が記載されたポーネグリフ」
空白の100年には一体何があったのか
前述のように、空白の100年に何がったのかは一切知らされていません。
しかし、オハラの考古学者クローバー博士が立てた仮説や太陽の神信仰など、様々な視点から考察すると以下のような説が浮かび上がります。
- 「(現在の)世界政府」vs「巨大な王国」 vs 「解放軍」の大戦があった
- 世界の神が「太陽の神ニカ」からすり替えられた
ここからはこの二つの説についてより詳しく考察していきましょう。
空白の100年の考察➀:「現世界政府」vs「巨大な王国」 vs 「解放軍」の大戦があった?
一つ目の考察は、「現世界政府」vs「巨大な王国」 vs 「解放軍」の大戦があったという説です。
この説について詳しくみていきましょう。
ロビンの故郷オハラの考古学者 ”クローバー博士” が語った「仮説」

この説を有力なものにしているのが、オハラの考古学者であるクローバー博士が五老星相手に語った「仮説」の内容です。
そしてこの仮説は真実だと思われます。
- かつて巨大な王国が存在した
- 世界政府を作った20人の王達「連合軍」に滅ぼされた
- 敗北を悟った王国側が思想を未来へ託すためポーネグリフに歴史を残したと思われる
- 王国に関する情報は執拗なまでにかき消されている
- 滅ぼした側はその後の歴史に残っているはずであり、それこそが世界政府なのではないか
- もしそうだとしたら「空白の100年」は政府がもみ消した「不都合な歴史」と考えられる
- ”古代兵器”は世界を脅かすが、それと共に呼び起される王国の”存在”と”思想”こそが世界政府にとっての脅威
クローバー博士はこの王国の名前を口にしようとした瞬間射殺されてしまいました。
こういった不都合なものは消すという、いつの時代も変わらない姿勢もまた「空白の100年」が世界政府にとって不都合なものである証拠ともいえるでしょう。
「天竜人の最高位 ”五老星” 」は大戦の勝者で「反乱軍」?

先ほどのクローバー博士の仮説をもとに、当時の人たちの立場を考察すると
- 巨大な王国→当時の政府軍
- 世界政府や天竜人→王国に対する反乱軍
- 太陽の神ニカ・ジョイボーイ→苦しむ人々を救う解放軍
という構図がみえてきます。
その中でも五老星については、
- 不老の可能性が高い
- 五老星の体には傷跡があり「戦争経験者」であると考えられる
- 現在五老星を含む天竜人は守られる対象であるため、戦争にでていたなら「空白の100年」の可能性が高い
ということから、現代で唯一生き残っている空白の100年の戦争参加者だと考えられます。
五老星についてはこちらの記事でより詳しく考察しています。
ぜひチェックしてみてください!
また、天竜人についてはこちらで解説しています。こちらも合わせてチェックしてみてください!
大戦に参加した「解放軍」の筆頭は「ジョイボーイ」?
クローバー博士の仮説では「解放軍」に関する情報はありませんでしたが、戦争には「解放軍」のような立場の人たちがいたと考えられます。
それが当時のジョイボーイやズニーシャなのではないでしょか。
まずはこちらの内容を前提条件とします。
- 太陽の神ニカは「人を笑わせ苦悩から解放してくれる “伝説の戦士”」
- 空白の100年の太陽の神ニカは「ジョイボーイ」
- ジョイボーイは「善」
このことから、解放軍がいたと考える理由としては
- 巨大な王国側が善か悪か判明していない
- 太陽の神ニカが信仰されていることから、巨大な王国政権時代も奴隷制度などがあった可能性がある
- 大戦から人々を守る(解放する)役割がいた可能性がある
などが考えられます。
ちなみに、こちらの記事ではジョイボーイについて詳しく考察しています。ぜひチェックしてみてください!
加えて、こちらの記事ではジョイボーイの仲間であるズニーシャについて考察していますので、是非合わせてご覧ください!
空白の100年考察➁:天竜人が世界の神になる前は「太陽の神ニカ」が世界の神だった?
二つ目の考察は、天竜人が世界の神になる前は「太陽の神ニカ」が世界の神だったという説です。
詳しく考察していきましょう。
太陽の神ニカとは「人を笑わせ苦悩から解放してくれる “伝説の戦士”」

そもそも太陽の神ニカとは、
- 奴隷達がいつか自分達を救ってくれると信じた伝説の戦士
- 人を笑わせ苦悩から解放してくれる戦士
と言われています。
また、太陽の神ニカの名前が付けられたゴムゴムの実の覚醒した能力については
- ゴムの体に更なる”腕力”と”自由”を与える
- 世界で最もふざけた能力
と言われています。
太陽の神ニカについてはこちらの記事で詳しく考察しています。ぜひチェックしてみてください!
太陽の神信仰が残る「黄金都市 “シャンドラ”」や太陽に感謝する「エルバフの冬至祭」
太陽の神信仰については、週刊少年ジャンプ33号についていた小冊子「Road To Laugh Tale Vol.4」の中で言及されています。
「太陽の神ニカ 昔は誰もが知りすうはいしたという」
この言葉の通り、ワンピースの世界には各地に太陽信仰の名残がみられます。
また「黄金都市 “シャンドラ”」と「エルバフ」に関しては、作中で太陽の神を信仰している描写もあります。
現時点で太陽信仰とのかかわりが示唆されているのはこちらです。
信仰 | |
空島 ”シャンディア” | 太陽の神信仰 |
巨人国 “エルバフ” | 太陽の神信仰 |
象徴 | |
魚人島 | タイヨウの海賊団とそのシンボル |
ワノ国 光月家 | 家紋 |
アラバスタ | 国のシンボル |
太陽十字(宗教に登場するシンボル) | |
ローの出身地 “フレバンス” | 修道女が持っていた |
ワノ国 光月家 | 家紋 |
空島 ”シャンディア” | 祭壇のたいまつ |
スリラーバーク | 墓標 |
ソルベ王国 | バーソロミュー・くまの服や聖書 |
ワンピースにおける「世界の夜明け」とは文字通り「太陽が昇ってくること」?
前述のように、太陽の神ニカはかつてワンピースの世界で広く信仰される存在だったため、当時の”世界の神”といえるでしょう。
しかし、現在の”世界の神”は天竜人です。
「空白の100」年の間に世界の神がすり替わったと考えられ、すり替えたことがバレないように何らかの方法で歴史を隠した結果生まれたのが「空白の100年」なのではないでしょうか。
また、ペドロのセリフ
「明けない夜はないと言うだろう」
や、光月家とミンク族が「世界の夜明け」を待ち続けていることからも
- 現在は夜の状態
であるといえます。
つまり、太陽の神ニカが再び世界に現れることが「夜明け」なのではないでしょうか。
空白の100年からワンピース最終章で描かれるはずの「大戦」を考察
それでは本記事の最後に、ワンピース最終章で描かれるはずの「大戦」について考察していきましょう。
空白の100年を作り出した「イム様」が倒され空白の100年が暴かれる?

今回本記事でみてきたように、空白の100年には
- 「現世界政府」vs「巨大な王国」 vs 「解放軍」の大戦
- 神のすり替え
があったと考えられます。
そしてこの事実を隠すための「空白の100年」は、「イム様」によって作られたのではないでしょうか。
その理由がドンキホーテファミリーの「シュガー」です。
シュガーとイム様の共通点 |
王冠とマント |
存在が知られていない極秘人物 |
最重要人物 |
このようにシュガーとイム様にはリンクしている点があり、ドレスローザは”世界の縮図”と言われています。
このことから、
- イム様の能力で100年間分の記憶や存在を消した
という可能性が高いと思われます。
ズニーシャは空白の100年に生きたズニーシャを覚えていたようですが、効果範囲が人間のみなどの制限があると考えることもできます。
また、オペオペの実の究極の技は「不老手術」であり、不死になるわけではありません。
世界政府はベガパンクが作り出した人造ウオウオの実を欲しがっていましたが、もしかしたら「不死」の能力を手に入れたかったのではないでしょうか。
人造ウオウオの実と不死の繋がりに関しては、こちらの記事で考察しています。
加えて「五老星自体も空白の100年についての記憶がない説」については、本記事ですでに紹介したこちらの五老星の記事でも少し触れていますので、ぜひチェックしてみてください。
これらの考察をまとめると
- ドレスローザ編でシュガーが倒され記憶が戻ったように、イム様の能力が解除されることが現代の大戦のきっかけとなる
と考えられるのではないでしょうか。
構図は『政府軍(世界政府)vs 反政府軍(黒ひげ)vs 解放軍(ルフィ)』?

最終章でも大戦が描かれるなら、それは空白の100年に起こった大戦と同じ構造である可能性が高いでしょう。
本記事の考察にのっとって、これから描かれる大戦の構図を考察すると
- 政府軍→世界政府・海軍
- 反政府軍→黒ひげ
- 解放軍→ルフィ
になると考えられます。
世界政府は現在の政権を維持するため不都合な要素を排除するために動き、黒ひげは実権を握るために動く。
そしてルフィは、(本人にはその気はないと思いますが)「解放の戦士」として人々の「自由」のために戦うことになるのではないでしょうか。
ちなみに、こちらの記事では今後のルフィの戦いで重要になるポイント、「ゴムゴムの実の覚醒」について解説しています。
空白の100年についてのまとめ
本記事では空白の100年についてまとめてみましたが、いかがでしたか?
空白の100年に起きたことは、ワンピースの根幹にかかわるとても重要なことだと思われます。
最終章では今まで隠してきた世界の謎が全て描かれるそうなので、空白の100年が改名されるのが待ち遠しいですね!