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早川アキは、主人公のデンジとパワーと一緒に悪魔退治を行う、公安所属のデビルハンターです。
普段はクールな雰囲気ですが、胸の内には優しさを秘めており、繊細な心を持っています。
今回は、早川アキのキャラクターについて、解説しましょう。
【チェンソーマン】早川アキとは?
早川アキのプロフィール

出身地 | 北海道 |
職業 | デビルハンター |
得意なもの | 家事 |
好きな人 | マキマ |
年齢 | 20代(?) |
契約している悪魔 | 狐、呪い、未来、天使(契約した悪魔の能力、技の項を参照) |
早川アキは公安に所属しているデビルハンターです。公安の制服である黒のスーツを纏ったイケメンで、長い髪を後ろで束ねています。
料理が上手で、同居しているデンジ、パワーにいつも食事を作っていることからもわかるように、几帳面で家事が得意な男です。
背中に刀を背負っており、剣術を使った戦法を得意としています。
早川アキの性格
アキは、銃の悪魔に家族を殺された過去があるため、銃の悪魔への復讐に生きています。そのため、クールガイに思われますが、本来は繊細で心の優しい人柄です。
バディの姫野に言わせると、過去に面倒を見ていた新人が死んでしまったときは、隠れて泣いていたことがありました。
【チェンソーマン】早川アキの職業は?
公安とは?
そもそも公安とは、テロリストをはじめとする反社会勢力の捜査が目的です。基本は警備警察の一部門ですが、警備より情報収集や諜報活動を中心に活動しています。
そのため、公安のデビルハンターは、民間よりはるかに高い権限を持っており、数多くの情報を得ることができます。
また、装備品も民間のものより強力なものが多いようです。
所属部署は?
アキが所属しているのは、公安の「公安退魔特異課」と呼ばれる、悪魔と戦うための専門的な部署です。
アキは、そのうちの実験的に創設された「4課」に所属しています(2課に所属していた経験もあり)。
特異課は給料が高い反面、命がけの任務が多いため殉職者が多く、集まる人もクセの強い人ばかりです。
【チェンソーマン】早川アキの関係者
デンジ

本作の主人公で、チェンソーマンに変身する力を持っています。アキとは性格が正反対であることや、アキ同様マキマに惚れているため、当初は険悪な間柄でした。
しかし、一緒に暮らし、共に戦うことで、いつしか信頼関係のようなものが芽生えてゆきます。
最終的には、パワー共々、アキにとって家族のような存在となりました。
パワー

パワーはデンジとバディを組むことになった魔人(人の死体を乗っ取った悪魔)で、元は血の悪魔でした。
マキマの指示で、デンジと共にアキと共同生活を送ることになります。
デンジを上回るほど厄介な性格ですが、最終的には二人の妹分のような存在となっていきます。
姫野

アキの先輩で、彼とバディを組む公安所属のデビルハンターです。
酒飲みで、明るく、豪快な性格をしていますが、実はアキに惚れており、彼のことになると取り乱してしまうことがあります。
幽霊の悪魔と契約しており、かなりの実力を持っていましたが、サムライソードとの戦いで、殉職してしまいました。
マキマ

特異課を取り仕切っている女性で、内閣官房長官直属のデビルハンターです。
美人で優秀であるため、アキとデンジの双方から好意を持たれています。
デビルハンターとしての実力も相当な力量をもっていますが、多くの情報が謎に包まれており、とてもミステリアスな女性です。
【チェンソーマン】早川アキと契約した悪魔の能力、技
狐の悪魔の能力

目玉がいくつもある巨大な狐の悪魔です。
指で狐の形をつくって「コン」と言うと、巨大な狐の頭部や足などが召喚され、敵に食らいついたり、爪で攻撃することができます。
人間に友好的な悪魔であるため、アキ以外にも複数のデビルハンターと契約を結んでいますが、面食いで、頭部はイケメンにしか貸しません。
武器人間が大嫌いであり、サムライソードを食べさせた際、アキとの契約を一方的に解除するほどです。
代償は体の一部分で、わずかな皮膚や髪の毛などを捧げる必要があります。
ちなみに、アキの髪型がチョンマゲなのは、時折、狐の悪魔に代価として与えるためです。
呪いの悪魔の能力

カースという名前の悪魔です。釘のようなもので敵を何回か打つと、悪魔の力が宿り、相手が空中で貼り付けになって、悪魔本体が攻撃してきます。
このため、アキは初期の頃、刀を釘のような形状にしていたのです。
強力な力をもっていますが、代償は寿命であるため、姫野から極力使わないように言われています。
未来の悪魔の能力

人間の形をした樹木のような姿をした悪魔です。「未来最高」が口癖で、テンションが高く、名前の通り、未来を予知する力を授けてくれます。
アキが、狐の悪魔と呪いの悪魔が使えなくなってしまったために、新たに契約を交わしたのです。
この悪魔と契約したことで、アキは敵の攻撃を先読みする力を得ました。
ただし、性格は悪く、頼みもしないのに嫌な未来を見せることがあります。
本来、契約の際の代償は大きく、他の人が契約したときは、聴覚と触覚以外の全ての五感であったり、寿命半分とかなりひどいものでした。
しかし、アキの場合なぜか右目に宿る程度にすませています。
天使の悪魔の能力

殉職した姫野の後任でアキのバディとなった悪魔です。名前の通り、天使ような見た目をしています。
戦闘力はとても高く、触れただけで人間の寿命を奪うことができます。
さらに、奪った寿命を元に武器を創り出すということもでき、アキが物語後半で使っていた刀は、彼の力によって作り出したものです。
刀には特殊な力が宿っており、実体のないタイプの悪魔を切ることができます。
アキとはバディとして組んでいるため、契約の際の代償は不明。
【チェンソーマン】早川アキの過去とは?
家族の死

アキは、少年時代、北海道で両親と弟と一緒に暮らしていました。しかし、ある時、銃の悪魔が日本に襲来し、アキの家族を殺してしまったのです。
銃の悪魔は、世界各国を破壊しつくした後、どこかへと消息を絶ってしまい、肉片が世界各国にばらまかれている状態となっています。
政府は、銃の悪魔を弱体化させるため、銃の規制を強化しました。
しかし、銃の悪魔は、なぜか現金二万円で人間たちと契約を交わして、裏社会で銃を流通させているようです。
銃の悪魔への復讐

銃の悪魔に復讐を誓ったアキは、デビルハンターとなり、公安に所属するようになります。
公安には、アキと同じように銃の悪魔に復讐しようとするものが大勢いました。
しかし、ほとんどの者が復讐を諦めてしまいます。銃の悪魔はそれほど強力な悪魔だったのです。
それでも、アキは復讐を諦めることができなかったのでした。
姫野との出会い

姫野は、アキの先輩で、最初にバディを組んだデビルハンターでもあります。
彼女は、まだ未成年だったアキに煙草を教えるなど、かなり不良の先輩でした。
やがて、姫野は実直で優しいアキの人柄に魅かれていくようになり、時々、一緒に公安を辞めて、民間のデビルハンターになろうとアキを誘っていました。
しかし、アキは銃の悪魔への復讐をあきらめきれなかったため、いつもはぐらかしていたのです。
【チェンソーマン】早川アキの死亡、死因は?(ネタバレあり!)
闇の悪魔との戦い

チェンソーマンを狙う刺客達との戦いで、敵の一人である「サンタクロース」は、闇の悪魔と契約しました。
すると、闇の悪魔は、その強大な力でデンジ達を地獄に引きずり込んだのです。
地獄にいた闇の悪魔の強さは圧倒的で、戦おうとしたデンジ達は、なすすべもなく倒されてしまいます。
危機に陥ったデンジ達は、救援に駆け付けたマキマのおかげで、生還することができました。
しかし、闇の悪魔の力によって、アキは片腕を失ってしまい、4課の人員もほとんど失ってしまったのです。
アキは、デンジとパワーが戦いのさなかで死んでしまうことを恐れ、銃の悪魔への復讐を諦めようと思いはじめました。
未来の悪魔が見せたもの
闇の悪魔から生還を果たしたアキ、デンジ、パワーは、一緒にアキの里帰りに行くことになります。
アキは、帰省のたびに、いつも暗い感情に浸っていましたが、今回は、騒がしい2人(特にパワー)を連れた帰省であったため、鬱屈した気分にならずに済みました。
そして、三人でいることによって、アキは安らぎを感じ始めてきたのです。
そんな時、未来の悪魔から、自分が死ぬ姿を見せつけられます。死因はデンジに殺されるというものでした。
マキマの正体
アキがもうじき死ぬと知った天使の悪魔は、マキマの元に行って相談しようと提案しました。
海辺にいたマキマにアキは、どんな悪魔とでも契約するから、デンジとパワーを生かしてほしいと頼み込みます。
アキにとって、もはや2人はかけがえのない家族となっていたのです。
すると、マキマは「私と契約しようか」と持ち出してきます。戸惑うアキに、マキマは続けて言いました。
早川君 これは命令です 契約するといいなさい
アキは、その一言に抗うことはできませんでした。一方、天使は、忘れていたマキマの本性を思い出し、彼女を攻撃しようとしましたが、すぐに屈服されてしまいます。
マキマの正体は「支配の悪魔」だったのです。
早川アキの最後

米国はマキマを抹殺するため、銃の悪魔を派遣させました。そして、アキは、自分同様マキマの下僕となった者たちと共に、銃の悪魔と戦うことになったのです。
一方、東京のアパートでくつろいでいたデンジは、電話の音で目が覚めました。
電話の主はマキマで、彼女は、銃の悪魔に乗っ取られた人が、銃の魔人となって、デンジ達に襲い掛かってくると伝えたのです。
デンジが部屋のドアを開けると、そこには、銃の魔人となったアキが立っていました。
銃の魔人となったアキは、周囲を巻き込みながらデンジに襲い掛かってきます。
一方、銃の悪魔に乗っ取られたアキ自身は、デンジとパワーと共に子どもに戻って遊んでいるという夢を見ているようで、目の前のことがわからないようでした。
デンジはアキを殺すのをためらっていましたが、アキは無関係の人を巻き添えにしてくるので、周囲の人を守るために戦うこととなってしまいます。
やがて、デンジのチェンソーがアキを貫いて、アキは命を落としてしまったのです。
【チェンソーマン】早川アキについて考察
名前の由来は?
アキの名前の由来は、AKー47という自動小銃からとられています。
AKー47はロシア製(開発されたのは旧ソ連時代)の銃で、ゴルゴ13(149巻)にも登場する名銃です。
実は、作中では銃の悪魔はひそかに倒されており、ソ連が28%、米国が20%、中国が11%だけ本体を所持して、残りの肉片は、世界各国にいる悪魔たちにばらまかれている状態となっています。
銃の悪魔は、世界各国のパワーバランスを担っており、米ソが一番力を持っていることになるようです。
つまりチェンソーマンの世界では、裏で銃の悪魔の争奪戦をしていることになります。
銃の悪魔と戦うというのは、銃の悪魔の力を手に入れることだったというわけです。
アキの名前の由来が「銃」であるのは、アキ自身が銃の悪魔になってしまう運命を象徴しているように思えます。
そして、ソビエトが作り出したライフルの名前であることから、米国から派遣された銃の悪魔と対峙する人という意味でもあったのかもしれません。
なぜ、銃の悪魔に乗っ取られたのか?
銃の悪魔は肉片でも強い力を持っているので、人間や他の悪魔の体に入り込めば、簡単に魔人にしたり、パワーアップさせることができます。
このため、銃の悪魔と対峙したアキは、肉片を浴びたことで取り込んでしまい、銃の魔人となったようです。
しかし、偶然そうなったというよりは、マキマの仕業によるものではないかと思われます。
また、アキはチョンマゲのような髪型をしていたり、刀を使っていたりすることから、アキは、古き良き日本人を象徴しているように感じられます。
そんな彼が、銃の悪魔に取りつかれてしまうのは、欧米の価値観に取り込まれてしまった、近現代の日本をイメージしたのではないのでしょうか。
マキマがアキに目をつけた理由は?
マキマこと支配の悪魔は、多くの悪魔や魔人、デビルハンターを手中に納めたいと思っているようです。
アキのことも、だいぶ前から目をつけていたらしく、アキがマキマに惚れていたのは、彼女の力によるもののようです。
マキマの支配の力は、自分より程度が低いと思う者に及ぶもので、鼠のような小動物でも操ることができます。
最も、マキマは悪魔の中でも強力な力を持っているので、大概の人間は自分よりレベルが低いと認識しているはずです。
そのため、ある程度実力の高いデビルハンターでも支配することができるようです。
又、マキマは犬が好きであり、犬のように忠誠心の強いタイプを好んでいるかもしれません。
つまり、実直で忠誠心の強いアキは、彼女の眼鏡にかなったということです。
アキの死は何を意味していたのか?
原作者によると、アキの死は最初から確定していたようです。
未来の悪魔によると、アキの最後は本人にとって最悪ではなく、チェンソーマンにとって最悪の死に方であると言っている場面があります。
つまり、マキマは、アキをデンジに殺させるために、銃の魔人にしたのです。
デンジは、ポチタと「普通の生活をする」もしくは「普通の幸福を手に入れる」という契約で、ポチタと合体し、チェンソーマンとなりました。
マキマは、この契約を解除させるために、アキやパワーを使って、デンジの疑似家族を作り上げて、普通の幸福を授けた後、眼前でたたき壊そうとしたのです。
マキマにとって、デンジと合体した悪魔「チェンソーマン」は、アキを犠牲にしてでも手に入れたい存在だったと言えます。
【チェンソーマン】早川アキのまとめ
いかがでしょうか、アキは人気が高く、退場が惜しまれるキャラクターです。
チェンソーマンは様々な所に秘密が隠された漫画作品なのでアキのファンの方は、もう一度、本作を読み直してみることをおすすめします。
彼に関して、興味深いことがわかるかもしれません。