「うしおととら」は、同名の妖怪漫画を原作としたアニメです。2015年の7月に第1期が、2016年4月に第2期が放映されました。

本作は、あらゆる妖怪を滅ぼすことができる槍「獣の槍」の継承者となった少年「蒼月潮(あおつきうしお)」と、その槍に300年封印されていた妖怪「とら」とのコンビの活躍を描く物語です。

単なる妖怪退治ものではなく、妖怪と人間との絆をテーマにしたドラマも見所の一つです。

本記事では、アニメ『うしおととら』の第1期の魅力や感想・評価、さらに無料で動画を視聴する方法をご紹介します。

 

アニメ「うしおととら」とは?

 

うしおととら 背後の巨大な目は「白面の者」
出典:TVアニメ「うしおととら」公式サイト

 

うしおととら」第1期の概要

 

『うしおととら』は90年代初期に人気を博した、藤田和日郎原作の妖怪漫画をアニメ化したものです。

『うしおととら』は迫力のあるバトル描写と、スピード感あふれるアクション描写、そして和製ゴシックホラーとも言うべきダークな作風で人気を勝ち得ました。

この作品は、90年代初期に、一度OVA化されましたが、テレビでの放映は、2015年に放映されたものが初めてとなります。

物語序盤は、うしおととらのコンビが、妖怪に襲われている人々を助けるために戦うというものですが、途中から強大な力を持つ妖怪、「白面の者」と関わっていくことになります

「うしおととら」第1期のあらすじ

中学生の少年、うしおは自分が住んでいる寺の蔵に入ると、床に扉があるのを発見しました。

扉を開けてみると、地下室に、槍で貼り付けにされている、虎か獅子のような姿をした妖怪がいました。

その妖怪は、妖怪退治のための霊槍「獣の槍」のために身動きがとれず、うしおに槍を抜いてくれるようにと頼みました。

しかし、うしおはその妖怪が凶暴な性格だと分かり、頼みを断ってしまいます。

しかし、自分の家を訪れた幼馴染の中村麻子と、井上真由子が、別の妖怪達に襲われるようになったので、うしおは地下室の妖怪に戦ってもらうべく、槍を抜いたのです。

案の定、妖怪は、凶暴な本性をむき出しにして、うしおを食い殺そうと襲い掛かってきました。

しかし、獣の槍がうしおを使い手に選んだので、地下室の妖怪は、渋々、うしお共に、麻子と真由子に襲い掛かってきた妖怪を退治しました。

その後、妖怪はうしおから「とら」と名づけられ、2人は共に行動することになったのです。

「うしおととら」第1期の主要登場人物

 

蒼月潮:本編の主人公
出典:TVアニメ「うしおととら」公式サイト

 

蒼月潮(あおつき うしお)

声優:畠中祐

本編の主人公。東京都在住の中学生。家は芙玄院という寺で、父親が住職をしています。物語初期はごく普通の少年でしたが、蔵の地下にあった、獣の槍に貼り付けにされていた妖怪「とら」を見つけてから、彼の人生は一変することになります。実は妖怪退治のために作られた霊槍、獣の槍に選ばれた者で、槍を使うと、髪がのびて超人的な身体力を得ることができるのです(厳密に言うと、半分妖怪に近くなる)。

一方で、困っている人を見過ごせなかったり、例え妖怪といえども、罪の無いものを傷つけるのを嫌う心の優しい少年です。

 

とら

声優:小山力也

本編のもう一人の主人公。金色の体毛に、虎と獅子を足したような外観をした妖怪であるため、うしおから「とら」と名づけられます。

齢2000年の大妖怪で、雷や風を操り、強力な炎を口から放つことができます。

膂力も強く、並みの妖怪なら肉弾戦で倒すことができますが、獣の槍にだけは敵わず、槍の継承者となったうしおにちょくちょくいいように使われています。

元々凶暴な妖怪であったために、うしおを食おうと狙っていますが、大抵は失敗に終わっています。

元々中国で生まれた妖怪であり、名前も字伏(あざふせ)、雷獣、長飛丸と、その時代ごとに変わっており、その経歴は謎に包まれています。

 

中村麻子:本編のヒロイン
出典:TVアニメ「うしおととら」公式サイト
中村麻子(なかむら あさこ)

声優:小松未可子

本作のヒロイン。うしおの同級生で、明るく活発な性格の少女です。家は中華料理屋で、うしおは幼い頃から彼女の家に預けられたことがあったので、彼女とは家族ぐるみの付き合いです。

うしお好意を抱いていますが、素直に自分の気持ちを表すことができず、いつも喧嘩ばかりしています。

 

井上真由子(いのうえ まゆこ)

声優:安野希世乃

本作のもう一人のヒロイン。麻子と同じく、うしおの同級生です。麻子とくらべると、マイペースでおっとりとした性格です。

麻子同様、彼女もうしおに対して好意を抱いていますが、麻子の気持ちの方を優先しているので、うしおに告白するようなことはしていません。

とらと絡んだエピソードが多く、彼女はとらのことを「とらちゃん」と呼んでいます。

蒼月紫暮(あおつき しぐれ)

声優:藤原啓治

うしおの父親(画面左)で、芙玄院という寺の住職です。飄々とした性格で、いつもうしおをからかって煙に巻いています。

放浪癖があり、寺をしょっちゅう空けて、うしおのひんしゅくをかっていますが、その正体は妖怪退治を専門とする僧侶達で構成された仏僧集団「光覇明宗」に所属する法力僧で、放浪しているのは、妖怪退治のためだったのです。

その実力は高く、仲間の法力僧達の中でもトップクラスです。

 

鏢(ひょう):妖怪退治生業とするもの。
出典:TVアニメ「うしおととら」公式サイト
鏢(ひょう)

声優:浪川大輔

中国から来た符呪師と呼ばれる、妖怪退治を生業とする男です。

右目は「浄眼」という青紫水晶でできた義眼になっており、それで身を隠したり、姿を変えた妖怪の正体を探ることができます。

物の性質を封じる術「禁術」を仕込まれた符(お札)と、女の髪をより合わせたワイヤーのついた手裏剣「鏢」を武器にして戦います。

その実力は高く、とらと戦った際、彼を真っ向勝負で追い詰めるほどです。

羽生礼子(はにゅう れいこ)

声優:牧野由衣

うしおが尊敬してやまない、故人となった画家、羽生道雄画伯の娘です。

本来は優しく聡明な女性ですが、羽生画伯が亡くなった後、彼女に近づいた人が不慮の事故にあったため、彼女がそれを気に病んで自殺してしまったことがありました。

一命をとりとめた彼女は、「死にたがりの羽生礼子」と呼ばれてしまいます。

 

白面の者(はくめんのもの)

声優:林原めぐみ

800年前に、中国から日本に渡ってきた、強大な力を持つ妖怪です。

人間を苦しめるのが大好きな妖怪で、かつては一国の王の后に化け、王を狂わせて政治を乱し、国中の人間を苦しませて楽しんでいました。

その真の姿は、九つの尾を持つ邪悪な目をした獣の妖怪で、何千年も前から存在しており、中国、インドの各地にあった国を滅ぼしたことがあります。

モデルになったのは、民間伝承に伝わる妖怪「九尾の狐」です。

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