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事件後の世界への影響
船長の死が招いた崩壊
ロックス海賊団の壊滅は、海賊の世界地図を大きく塗り替えることになりました。強大な組織が消えたことで、海には権力の空白が生まれたのです。
元ロックス海賊団のメンバーたちは、それぞれ独立して勢力を築き始めました。白ひげは家族のような仲間を集め、ビッグ・マムは万国(トットランド)を建国し、カイドウはワノ国を支配下に置きます。
金獅子のシキも大海賊として名を馳せますが、ロジャーの処刑後はインペルダウンに投獄されることになります。ロックス海賊団の遺産が、新時代の海を形作ったと言えるでしょう。
仲間割れが絶えない内情
ロックス海賊団の内部が不安定だった理由は、メンバーの性格や野望が多様すぎたことにあります。それぞれが強烈な個性と野心を持っていたため、協調性を保つのは至難の業だったはずです。
若き日のビッグ・マムは、すでに暴力的で気まぐれな性格を見せていました。カイドウは力への執着が強く、白ひげは家族や仲間を何より大切にする価値観を持っていました。これだけ価値観が異なる人物たちが、一つの船で共存していたのです。
内部の不和に加えて、王直のような裏切り者の存在も海賊団を弱体化させていた可能性があります。団結力の欠如が、最終的な敗北につながったのでしょう。
四皇時代の幕開け
ゴッドバレー事件を境に、海賊の世界は新しい時代へと移行していきました。ロックス海賊団の崩壊後、元メンバーたちが独立して勢力を拡大し、四皇と呼ばれる体制が確立していったのです。
白ひげ、ビッグ・マム、カイドウという三人の四皇は、すべてロックス海賊団出身です。そこにシャンクスが加わり(後に黒ひげと交代)、新世界のバランスを保つ存在となりました。
ロジャーが海賊王となり処刑された後、大海賊時代が幕を開けます。しかしその頂点に立つ者たちの多くが、38年前のあの事件に関わっていたというのは興味深い事実ですね。
隠蔽された真実と消えた島
隠蔽された真実と消えた島
ゴッドバレー事件の後、島そのものが地図から消え去るという異常な事態が起こりました。センゴクが語ったように、この島は「跡形もなく消えている」のです。
世界政府がゴッドバレーを隠蔽したかった理由は明白です。天竜人による非人道的な先住民一掃大会の証拠を、完全に消し去る必要があったのでしょう。政府にとって不都合な真実が、この島には刻まれていたわけです。
島を消した方法については諸説あります。バスターコールという説もありますが、オハラの例を見ると島自体は残っていました。古代兵器ウラヌスの使用という可能性も囁かれていますが、確証はありません。
ゴッドバレー事件には、まだ明かされていない重要な真実が隠されているはずです。シャンクスの出生の秘密、ロックスの真の野望、そして島が消えた本当の理由。これらの謎が解き明かされる日は、ワンピース最終章の重要な鍵となることでしょう。







