ガープが英雄と呼ばれた理由

海軍中将だったガープは、当初ロジャーを討伐するためにゴッドバレーへ向かいました。しかし島に着いた彼を待っていたのは、予想外の惨状だったようです。

ガープは天竜人による人間狩りの実態を知らされていませんでした。上層部からは「ロックスとロジャーが動いた」という情報だけを与えられ、現場の真実を見て怒りを露わにしたとセンゴクが語っています。

あにま
ガープは正義感の強い人だからこそ、真実を知って苦しんだんだろうね

結果的にガープはロジャーと共闘し、ロックスを討伐しました。しかし天竜人の蛮行を見過ごした形になってしまったことで、彼の心には深い傷が残ったのかもしれません。それでも世間からは「海軍の英雄」として称賛されることになったわけです。

ロックスを倒した壮絶な戦い

ゴッドバレーでの戦闘は、まさに史上最大規模の激突でした。四つの勢力が入り乱れる大混戦となり、島全体が戦場と化したのです。

ロックス海賊団には、若き日の白ひげ、ビッグ・マム、カイドウ、金獅子のシキなど、後に伝説となる海賊たちが揃っていました。天竜人側には神の騎士団が護衛につき、さらにロジャー海賊団と海軍のガープまで参戦する事態に発展しました。

この混乱の中、くまはニキュニキュの実を食べて能力者となり、多くの奴隷たちを島から脱出させることに成功しています。ジニーの情報流出作戦とくまの能力が、数万人の命を救ったのかもしれませんね。

ロックス討伐の決定的瞬間

四勢力が入り乱れる大混戦

戦場となったゴッドバレーでは、それぞれの勢力が複雑に絡み合いながら戦っていました。ロックス海賊団は天竜人とシャッキー奪還を目指し、ロジャー海賊団は仲間の救出と何らかの目的のために動いていました。

天竜人側の神の騎士団も、単なる護衛ではなく積極的に戦闘に参加していたようです。フィガーランド・ガーリング聖が率いるこの組織は、天竜人の中でも特別な戦闘能力を持つ集団だったと考えられます。

ガーリング聖はゴッドバレー事件の40年前にこの島を訪れており、先住民一掃大会の開催地に推薦した張本人でもあります。彼の息子がシャンクスである可能性も示唆されています。

この四つ巴の戦いの中で、ガープとロジャーの共闘という奇跡が実現しました。宿敵同士が手を組むほど、ロックスの脅威は大きかったということでしょう。

ロックス討伐の決定的瞬間

ロックス・D・ジーベックがどのように討たれたのか、その詳細は未だ明らかになっていません。しかしガープとロジャーの連携攻撃によって、世界の王を目指した野心家は倒されたようです。

センゴクの証言によれば、ロックスは「世界の禁忌に触れすぎた」ために、その存在に関する情報が抹消されました。彼が何を知り、何を目指していたのか。それは空白の100年や古代兵器に関わる秘密だったのかもしれません。

あにま
ロックスの野望、いったい何だったんだろう…

船長の死と同時に、ロックス海賊団は完全に崩壊しました。元々仲間割れが絶えない海賊団でしたが、カリスマ的な船長を失ったことで、メンバーたちはバラバラになっていったのです。

ロックス海賊団が壊滅した理由

ロックス海賊団が崩壊した最大の理由は、もちろん船長の死にあります。しかしそれだけではなく、もともと団結力に欠けていたという内部事情も大きく影響していたようです。

この海賊団は、強力な個人が利害関係で集まった集団に過ぎませんでした。白ひげ、ビッグ・マム、カイドウといった後の四皇たちも、それぞれが野心を持ち、仲間というよりライバル関係にあったと考えられます。

センゴクは「仲間殺しが日常茶飯事」だったと語っています。王直が天竜人側に買収されていた可能性も含め、内部の不和は深刻だったようです。

船長ロックスのカリスマ性だけが、この烏合の衆をまとめていたわけです。彼の死によって箍が外れ、それぞれが独自の道を歩み始めることになりました。

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