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レグの名付け親はリコではなくライザ?
ファプタの項目でも述べましたが、レグという名前は、元々リコが名付けたのではなく、元から名乗っていた可能性があったようです。
では、なぜ、レグは初めからこの名前を付けられていたのでしょうか?
まず、レグと関係がある干渉器のことを考えてみると、干渉器に固有名詞はなく、ファプタと行動を共にしているガブルーンはファプタが名付け親でした。
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— 折紙ぎょくお (@origami_gyokuo) March 29, 2020
そのことから、レグももともと名前がなく、ライザに名付けられた可能性があります。
問題はなせ、リコもライザと同じ「レグ」と名付けたかです。
「レグ」という名前は、もともとリコが昔狩っていた犬の名前から名付けたようですが、この犬(第6巻冒頭に登場)はライザと何か関りがあるのかもしれません。
「メイドインアビス」レグとアビスの関係性から正体を考察
レグの正体は特級遺物以上の価値を持つ奈落の至宝!
メイドインアビスの世界では、電気があることや(探掘家の帽子についているライトは電気ではなく、発光する石で作られている)、スチームパンク的な雰囲気の世界観から、20世紀初頭くらいの科学技術はあるようです。
それでも、このレベルで巨大な2足歩行のロボットを創るのは少し無理があります(二足歩行は考えているより複雑な動き)。
一方、古代人の遺物には、地上の世界の技術レベルとは比べ物にならないほど、高い技術で造られた道具が多数発掘されています。
レグを発見したリコは、彼がアビスで発見されたということと、体が地上の世界の技術では製造不可能な技術で造られているため、アビスの遺物の一つではないかと推測しました。
さらにレグは、遺物のことが記録されている「遺物録」に載っていないことから、レグは、白笛でも発見していない特級遺物以上の価値を持つ、奈落の至宝(オーバーロード)であるようです。
干渉器との関係とは?
前述したように、干渉器の目的が、「アビスの調査」であるようですが、干渉器がアビスの遺物だとすると、アビスの古代文明の技術が生み出したものが、アビスを調査しているというのは少し違和感を覚えます。
そうだとすると、干渉器は古代人とは別の存在が生み出した可能性があります。
そして、干渉器と似通ったデザインの手足を持つレグもまた、その何者かに創られた可能性があります。
レグと干渉器の関係は未だに分かりませんが、干渉器がアビスの偵察目的なら、人間そっくりに作られたレグは、地上から来た人間たちと関わろうとするために造られたのかもしれません。
さらにレグに備わっている強力な火葬砲や強靭な体ことを考えると(記憶を失う前は爪があった)、レグを造った者には敵がいるようです。
しかし、レグを造った者が古代人なのか、はたまた別の人間なのか現時点でははっきりしていないので、レグたちを創った者が何と戦おうとしたのかは。現時点では不明です。
もし、レグや干渉器が、古代文明の遺物ではなく、別の何者かがアビスを調査するために造ったのだとしたら、その存在はリコたちにとって敵となるのか味方となるのかが、興味深いところです。
レグを作ったのは古代人だった?
レグは、古代人が造り出したというよりは、正確には、古代人の末裔が創り出したのではないかと思われます。
これまでの情報を整理してみますと、アビスで高度な文明を築いていた古代人類は、2000年前以上に栄えていたようです(4000年前の遺骨もあるので、さらに前から栄えていていた可能性があります)。
古代人の遺骨は、第1巻ですでに登場していますが、その姿はまるで何かに祈っているようでした。
このことについてオーゼンは、古代人は祈るしか方法がないほどに、原因がわからない何かによって、古代人は滅びたのだと推測しています。
さらに、はるか昔に、アビスを探掘したガンジャ決死隊は(第8巻参照)、ベルオスカ島の原住民の女の子イルミューイから、古代人類は体に模様のあるヒトみたいな姿だったという言い伝えが、原住民にあると聞かされました。
つまり、古代人はヒトでない可能性があるのです(人間そっくりの別の存在)。
考えてみればアビスの深層には、上昇負荷によって成れ果てになってしまった人がいるので、古代人類はヒトでない(もしくは人でなくなった)可能性もあります。
そして、レグの顔を見てもらえれば分かりますが、模様というものではないにせよ、ペイントのようなものをしています。
もしかするとレグは、古代人類の末裔か、もしくは、彼らに何かしらの形で関りをもった子供で、彼らによって体を機械に改造されたサイボーグか、もしくは遺物を使って生み出された「フランケンシュタインの怪物」のような、バイオロイド(生体部品で造られた人造人間)である可能性もあります。
おなかに「へそ」があるというのも、子宮から生まれたもの、つまり元々人間であった、もしくは人間と同じような存在であったことを意味しています。
サイボーグであれば、食事をとったり、呼吸をしたりしてもそれほど不可思議ではないはずです。
「メイドインアビス」レグの正体まとめ
レグは初登場時、ロボットの自分にへそがあることに疑問を持っていました。レグは自分の生みの親(創造主)に対して疑問を持っていることを暗示しているようです。
そして前述したように、筆者は彼をロボットではなく、サイボーグかバイオロイドではないかと推察しました。
しかし、未だに謎なのは、彼を創った者は古代人なのか、それとも別の何かです。
原作ではリコたちは、アビスの深層に近づきつつありますので、レグの正体が判明する日も近いかもしれません。
その真相が明かされるまで、期待して待ちましょう!