プルシュカの親はボンドルド?

イドフロントを訪れたリコ達の前に、ボンドルドが現れると、プルシュカはボンドルドを「パパ」と言って、彼の元に駆け付けていきました。

ボンドルドもプルシュカを娘のように接しています。

しかし、以前、イドフロントでボンドルドの助手として過ごした経験があるナナチは、ボンドルドに娘がいたということを知らなかったようです。

もちろん、プルシュカと会ったのもはじめてです。

ナナチ
出典:アニメ「メイドインアビス」公式サイト

 

ナナチは、ボンドルドに、プルシュカが娘なのかどうか尋ねてみると、ボンドルドは「血は薄いですが、私の娘です」と答えました。 

つまり、プルシュカはボンドルドの養女であったようです。 

実は、プルシュカの本当の親は、ボンドルドの探掘隊「祈手(アンブレラハンズ)」の一員だったようですが、探掘中に事故で死亡してしまったようです。 

そこで、孤児となったプルシュカを、ボンドルドは娘として引き取ったのです(プルシュカと名付けたのもボンドルド)。 

ボンドルドは、「家族とは血のつながりのみ言うのでしょうか、私はそうは考えていません。」と言って、プルシュカに惜しみない愛情を注ぎ、彼女を本物の娘として育て上げているようです。 

「メイドインアビス」プルシュカを娘にしたボンドルドの目的とは?(ネタバレ)

ボンドルドが行っている実験とは?

ボンドルドは、探掘家の中でも最高峰の称号である「白笛」の称号を持つほどの優秀な探掘家です。 

その功績たるや、「アビスの不可侵ルートの確保」「停滞していた探掘技術の推進」「深層でも活動できる拠点の確保」等、数々の偉業を成し遂げています。 

メイドインアビス ボンドルド
出典:アニメ「メイドインアビス」公式サイト

 

数々の発明と発見から、ボンドルドには、「黎明卿」という異名が付けられています。

現在のボンドルドの関心事は、アビスの上昇負荷、別名「アビスの呪い」の克服です。

前述したように、アビスには特殊な力場が流れており、アビスの下層から上に上がろうとすると、力場の影響で身体に大変な負担がかかってしまい、場合によっては死に至ることもあります(上から降りる分には平気)。 

アビスの呪いは、下層階に降りる度に力が増してくるので、イドフロントのある第五層に行くには、達人の称号を持つ黒笛か、伝説級の腕前をもつ白笛でないと行くことができません(正確には地上との行き来ができない)。

 さらに下の階層となると、上昇負荷はさらに過酷になり、死ぬか「成れ果て」という異形の生物になって、人間性を喪失してしまうのです。

上昇負荷は、アビスの探掘を阻む最大の障害であるので、ボンドルドは、イドフロントで、アビスの呪いを克服するための実験を執り行っているのです。 

なぜプルシュカが必要なのか?

ボンドルドは、優秀な探掘家で、前述したように素晴らしい功績の持ち主ですが、倫理感覚が欠落しており、目的のためなら手段を選ばない、恐ろしい一面を持っています。 

ルートの確保のために邪魔な動植物を焼き払ったり、害虫を退治するために水に毒を放ったり、発明のために人体実験を行うなど、彼の偉業は途方もない犠牲と引き換えにもたらしたものなのです。

上昇負荷の実験の際も、外国から孤児たちをかき集めて、実験材料にするというもので、集められた孤児のうちの一人がナナチでした。 

その実験とは、片側に上昇負荷を押し付ける二箱のケージにそれぞれ子供を入れて、強制的に第六層に下ろして、上昇負荷を受けさせるものでした。

前述したように、第六層の上昇負荷は死ぬか、自我を失くして、成れ果てになるかのどちらかですが、ナナチはこの実験の際、一緒に下ろされた友達のミーティが、上昇負荷を肩代わりしてくれたお陰で、自我だけは保つことができたのです。 

ミーティ
出典:アニメ「メイドインアビス」公式サイト

↑右がミーティ、左は成れ果てになる前のナナチ

つまり「愛情」などの確かな絆によって、信頼関係が結ばれた間柄であれば、呪いを肩代わりしてもらうことができるのです。 

この現象をボンドルドは「アビスの祝福」と呼んで、アビスの呪いを克服するための手段の手がかりとしました。 

このアビスの祝福を得るために、ボンドルドは孤児たちに「愛情」を持って接することで、呪いの肩代わりをする存在を求めたのです。 

その内の一人がプルシュカでした。

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