目次
「ソードアート・オンライン2(SAO2期)」は2014年に放送された同名ライトノベルのアニメ化第2期作品です。
本作でもオンラインゲームの世界を中心に、少年少女の戦いや儚い人生が描かれます。
「1期が面白かったので2期も観たい!」「1期もまだ観てないけど情報は先に仕入れておきたい!」
様々な声にお答えするため、本記事ではSAO2期のあらすじや魅力、全話の感想をまとめ、さらにSAO2期を実質無料で観る方法をご紹介します。
これを読んでまだまだ続くSAOシリーズを楽しんでいきましょう!
アニメ「ソードアート・オンライン2期」とは?
ソードアート・オンライン Blu-ray Disc BOX 発売告知CM
アニメ「ソードアート・オンライン2期」の基本情報
ソードアート・オンライン2(以下SAO2期と表記)は同名のライトノベルを原作としたアニメ化第2弾作品です。
2012年7月に放送された1期に続き、2014年7月に2期が放送されました。
2019年10月には最新作『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』が放送されます。
本記事では壮大なSAOシリーズの2作目、「ソードアート・オンライン2」のあらすじや魅力、感想を振り返ります。
アニメ「ソードアート・オンライン2期」のあらすじ
ファントム・バレット編(第1話~第14話)
SAO事件(1期前半)から一年、かつての記憶が薄れつつある中、またも仮想世界で殺人事件が起きます。
仮想世界で撃たれたプレイヤーが現実世界でも死亡する。そんなことが本当に起こりうるのか。
SAO事件を解決に導いたキリトこと桐ヶ谷和人は事件が起きたゲーム、ガンゲイル・オンライン(GGO)に潜入して調査を開始、その中で出会った少女シノンとともに事件に立ち向かっていきます。
キャリバー編(第15話~第17話)
アルヴヘイム・オンライン(ALO)の中で伝説の剣《エクスキャリバー》が発見されます。
かつての事件で一時的にその剣を手にしたキリトは本当の意味でエクスキャリバーを手に入れるためにいつものメンバーとクエストに向かいますが、そのクエストの裏ではALO世界そのものを揺るがす事態が動いているのでした。
マザーズ・ロザリオ編(第18話~第24話)
ある日アスナは、自分のオリジナルスキルの継承を報酬として他のプレイヤーからの挑戦を受け続ける者の噂を聞きます。その名は《絶剣》
アスナも絶剣に挑戦して惜しくも敗れますが、絶剣ことユウキからギルドへの勧誘を受けます。
ギルドの名は《スリーピング・ナイツ》
何の変哲もない少年少女の集まりに見えましたが、彼らは共通する秘密を抱えていました。
アニメ「ソードアート・オンライン2期」の主要登場人物
ファントム・バレット編では仮想世界で再び起きた殺人事件の調査のためにガンゲイル・オンライン(GGO)の世界に潜入する。
キャリバー編ではかつて入手した伝説のアイテム《エクスキャリバー》を本当の意味で手にするためにクエストに赴く。
マザーズ・ロザリオ編では彼女が中心となり、ユウキやギルドメンバーとの交流、母との確執が描かれる。
たまたま知り合ったキリトともに事件の解決に向けて動く。
昔のとある事件によるトラウマを抱えている。
惚れっぽい恋多き男性であり、キャリバー編では彼の淡い恋が描かれる。
絶剣として数多のプレイヤーからの挑戦を受け付け、返り討ちにしている。
アスナに興味を抱いて彼女をギルドに勧誘する。
アニメ「ソードアート・オンライン2期」の主題歌情報
ファントム・バレット編オープニングテーマ『IGNITE』藍井エイル
ファントム・バレット編エンディングテーマ『Startear』春奈るな
キャリバー編,マザーズ・ロザリオ編オープニングテーマ『courange』戸松遥
キャリバー編,マザーズ・ロザリオ編エンディングテーマ『シルシ』LiSA
アニメ「ソードアート・オンライン2期」の魅力と評価
アニメ「ソードアート・オンライン2期」の魅力~さらなる多面性を見せる仮想世界技術~
1期から一貫して2期でもオンラインゲームの世界を主軸にする本作ですが、1期とは全く違った面を見せてくれます。
1期の舞台はファンタジーな世界でしたが、2期のファントム・バレット編では硝煙が燻るハードな世界が舞台です。さらにはソードの名を冠するアニメにおいて銃を主体にした戦闘が描かれています。
また、これまでは殺人の舞台になるなど仮想世界の負の面が描かれていましたが、マザーズ・ロザリオ編では人を生かすための仮想化技術が描かれます。
重いテーマのファントム・バレット編とマザーズ・ロザリオ編に挟まれたキャリバー編も息抜きに丁度いい温度の話です。
アニメ「ソードアート・オンライン2期」の評価
やっぱりSAO泣いてしまったよ…分かってたけど泣ける…そして、次へのフラグが立ってるじゃないですか〜〜‼︎
— キュー子 (@KoroIs) December 20, 2014
本当に仮想世界と現実の良いところ悪いところ上手く描かれてるなぁ〜結構考えさせられる話‼︎続きが早く見たい‼︎
SAO完全に3期のフリじゃないですか…!
— 堀江詩那 (@shina_horie) December 20, 2014
アリシゼーションがアニメ化したらほんとやばいな~凛子さんんんん
ソードアートオンラインⅡ最終回。涙涙で涙がとまらないよーorzもうほんと!最高でしたね!!いい意味で。ただただその言葉しか出てきませんよ。きっちりと三期の伏線も残したことだし!このままゲームでもいい流れのまま三期突入!ってなってほしいですね(^○^) #sao_anime
— 「 」 (@SAOALO_GGO) December 20, 2014
SAOの最終回ほんとに良い話すぎた
— ゆうた (@aab74178066) December 20, 2014
ユウキの最期のシーンが一番泣けた
で、最後のキリトの表情とあのお方の名前がでて鳥肌立った
SAO2 最終話 最後に明日奈が和人に言った台詞はアリシゼーション編へのフリだよなぁと。何年先になるかわからないけどアニメで見れる日が来るんだろうか #sao_anime
— ヒラ (@hirari1989) December 20, 2014
高評価なのはもとより、放送当時は続編への期待も多くありました。
安心してください。続編あります。
筆者評価:44点/50点 | |||
---|---|---|---|
作画 | |||
音楽 | |||
ストーリー | |||
独自性 | |||
メッセージ性 |
アニメ「ソードアート・オンライン2期」の全話あらすじ、感想(ネタバレ注意)
ファントム・バレット編
#01 銃の世界
SAO事件から1年、キリトこと桐ヶ谷和人は総務省仮想課の菊岡に呼び出され、VRゲームにまつわる奇妙な事件について聞かされます。
ガンゲイル・オンライン(GGO)の有力プレイヤーが死銃(デス・ガン)を名乗る者にゲーム内で撃たれ、現実世界でも心不全により死亡したとのことです。
デス・ガンは実力のあるプレイヤーを狙っており、菊岡はSAO事件を解決に導いた和人に協力を求めます。
協力を渋る和人ですが、数奇な運命を感じました。
SAO事件も過去の物になりかけた時に起きた仮想世界での殺人事件、その世界に再び呼ばれている気がする。まるで誰かに『忘れるな』と言われているかのように。
1期の#01『剣の世界』と対になるサブタイトルで物語が幕を開けます。
2期の導入として死銃事件の説明をするとともに、1期の振り返りを兼ねて和人と明日那のVRゲームと現実世界の違いについて語り合うという1期と2期を一つの物語として繋ぐエピソードです。
この他にも1期の知識があったうえで2期を観たほうが得られるものが多いシーンがたくさんあるので未視聴の方はぜひ1期もご覧ください!
概要だけ書くとお固い話のようでが、#01の半分は和人と明日那のデートシーンです。羨ましいですね。
#02 氷の狙撃手
大型狙撃銃《ヘカートⅡ》を武器とするGGO随一の狙撃手、シノン。
彼女は所属するスコードロンの仲間とともに他のスコードロンを襲撃します。
順調に進むかと思われた襲撃ですが、思わぬ強力な武装を用意していた巨漢の男により形成は逆転します。
弱気になる仲間をシノンは叱咤し襲撃を強行、辛くも勝利を収めます。
脚を失いながらも突撃して空中からの射撃。狙撃手と紹介しましたが、いきなり大胆な戦いが描かれます。
一方、今週もイチャイチャするキリトとアスナ。羨ましいですね。
しかし、キリトも何やら決意を固めたようです。
2枚目の画像はGGOではなく、1期の舞台でもあったアルヴヘイム・オンライン(ALO)です。
同じVRゲームですが、ファンタジーの世界を基調とするALOに対し、今作の舞台のGGOは硝煙渦巻くハードな世界観です。
戦闘も一部の魔法を除いて近接戦が主体だった1期とは異なり銃撃戦になるので同じシリーズでも新鮮な印象を受けます。
#03 鮮血の記憶
シノンの現実世界での名前は朝田詩乃。ゲーム世界と比べるとやや地味目な印象です。
彼女は幼少期の頃、郵便局で強盗犯と鉢合わせ、揉み合っているうちに強盗が持っていた銃で相手を射殺してしまいます。
それがトラウマとなり、銃を見ただけで彼女は激しく取り乱すようになりました。
ですがGGOの中では、シノンでいる間は銃を握っても向けられてもなんともありませんでした。
シノンとして強くなれば、現実の詩乃もトラウマを克服できると考え、彼女は強さを求めて戦い続けています。
また、詩乃がメインの回でしたが、キリトにも動きがありました。
アスナに事情を伝え、ついにGGOの世界にログインしました。
詩乃の重いトラウマが明かされたエピソードでした。
1期も含めて、これまでの死者はすべてゲーム内の出来事が反映された結果でした。
一転して今回は現実世界での、それも今後メインになっていくだろう人物の殺人です。
自分の身を守るためとはいえ、このような過去が描かれたのは衝撃的でした。
#04 GGO
ついにGGOにログインしたキリトですが、自分の視界に映る長い髪に違和感を覚えました。
鏡を見るとそこに映るのは、
女性のような顔立ちの自分でした。
元から童顔だったキリトがさらに可愛くなりました。これはこれで良し。
新しい世界で右も左も分からないは通りがかったシノンに道を尋ねますが、シノンはキリトを女性と勘違いしてしまいます。
誤解を解くか迷ったキリトですが
案内してもらうために話がややこしくしならないよう女性として振る舞うことに。ネカマですね。
この世界の戦闘や武器について店で装備を整えるキリトですが、とある武器種に目を留めます。
フォトンソード、これまでキリトが慣れ親しんできた剣です。
銃撃戦が主体のGGOにおいて剣は不利だとシノンに止められますが、キリトは迷わずこれに決めます。
銃の世界であるGGOにおいてキリトの剣術がどこまで通用するのか、今後が期待されます。
#05 銃と剣
キリトは自分の実力を示すため、デス・ガンに目をつけられるためにゲーム内イベント『バレット・オブ・バレッツ(BoB)』にエントリーします。
予選に備えて装備を変更するキリトとシノンですが、シノンの着替えを見てしまったキリトはついに耐えきれず自分が男であることを白状します。
許しを請うキリトですが下着を見られた恥辱のシノン。
この直後、キリトにビンタ一閃、これまで仲良く交流していたシノンですが険悪な仲になってしまいました。素性を偽った因果応報です。
その後BoBの予選、キリトの初陣が始まります。
開始直後は慣れない銃撃の嵐に翻弄されるキリトですが、持ち前の剣技を活かして銃弾を切り払いながら突撃、相手の胸を刺し貫いて勝利を収めます。
銃弾を切り払いながら走るキリト。前回の期待に早くも応えてくれました。
戦いを終えたキリトの前に早くもデス・ガンが現れますが、襲いかかるわけでもなく、次のように問いかけます。
『お前、本物なのか?』
キリトの名前、そして剣技に興味を示したデス・ガン。
キリトの脳裏に浮かぶかつてSAO事件で出会った人々の顔。
そして、デス・ガンの手首にあるラフィン・コフィン(SAO内での殺人ギルド)のマークを見てキリトは確信します。
デス・ガンはSAO事件からの生還者であることを、かつて自分はデス・ガンと対面したことがあることを。
キリトの鮮やかな戦いに心が踊る一方で、やはりこの事件はSAOと繋がっていることが示されて今後の展開に暗雲が立ち込めました。
緩急がついた名エピソードです。
#06 曠野の決闘
時は1期で描かれたSAO事件まで遡ります。
ゲーム内での死が現実世界での死と直結するSAOおいて私利私欲のために人を殺める殺人ギルド《ラフィン・コフィン》
複数のギルドが手を組んだ討伐組がラフィン・コフィン討伐のためのにアジト襲撃作戦を展開します。
数と能力の両面で勝る討伐組にとって容易に終わるはずの襲撃でしたが、作戦の漏洩によりラフィン・コフィンから不意打ちを受けて泥沼の抗争になり、両軍ともに多くの死者が出ました。
キリトはこの戦闘で二人、さらに別の場面でもう一人、合わせて三人ものラフィン・コフィンのメンバーを殺めています。
ラフィン・コフィンの生き残りであるデス・ガンが復讐のためにキリトを狙っているのではないかと恐怖に震えます。
SAOでの凄惨な記憶は今もキリトを苦しめています。
復讐者の影に怯える恐怖からかキリトは非常に荒い戦い方をしつつも決勝戦まで勝ち進みます。
決勝戦はキリトとシノンの戦いに進みますが、本戦に進むことのみが目的のキリトは勝負を捨てようとします。
しかし、本気の戦いを望み、キリトとも全力の戦いを約束したシノンは激昂、キリトの目を醒まします。
仕切り直しとなった勝負はキリトが勝利しました。
その戦いの中で格の違いを感じたシノンはキリトにその強さの源を尋ねます。
キリトはこんなものは強さじゃないと前置き、シノンに現実世界の人を殺す覚悟を問います。
それを受けたシノンはキリトと自分の過去に重なるものがあると感じ取りました。
キリトはそれを見透かしたように自分の過去を語り、その行いから目を背いてきた自分は強くないと言います。
キリトが殺めた一人、クラディールとの事件は1期で描かれましたが、ラフィン・コフィン襲撃事件は今回始めて語られました。
シノンとキリトの過去を重ねながら、改めてSAO事件の恐ろしさが掘り下げられた回でした。
重たい話だけだと息が詰まるので今回のシノンのかわいいポイント。恥ずかしさや気まずさを隠しながら決勝戦でのリベンジを誓うシーンです。
上記の勝負を終えた後の語りはキリトが斬撃のために至近距離まで近づき密着した状態で行われました。キスができそうなほどに顔を向き合わせて。
#07 紅の記憶
出会いからこれまでのうちに積み重なったキリトへの不満を詩乃は友人の新川恭二にぶちまけます。
しかしキリトの戦い方は認めていることから彼とのフェアな勝負を望んでおり、ゲーム内でチームを組んで複数人でキリトに仕返ししようという恭二の提案を拒みます。
その怒りは勢いこそ激しくも、屈折してない実直なものです。
かつては指で作った銃にさえも怯えて取り乱していましたが、いつの間にか平気になっておりました。
彼女は怒った勢いだと言いますが、彼女の中で何かが変わりつつあるようです。
その変化は吉兆か凶兆か。
一方、和人は明日那や義妹の直葉に心配されますが、二人を巻き込まないためにも事件の詳細を、自分のトラウマを一人で抱え込みます。
そんな和人もついに口を開きます。
その相手はGGOへのログイン中に異変が無いかを監視している看護師、安芸ナツキです。
キリトは涙ながらに語ります。人を殺してしまったことに対する罪の意識を、その殺した相手の顔すらも忘れてしまって罪から逃げようとしている自分への嫌悪を。
そんな和人をナツキが諭します。
『本当に忘れてしまった人はそんなに苦しまない。思い出すべき時が来たら全部思い出す。その時は殺した相手だけでなく、自分が助けた人の顔も思い出して。罪の意識から自分自身も助けてあげて』
それぞれトラウマを抱える詩乃と和人ですがそれぞれ別の方向に進んでいくようです。
なお、この記事では今回初めて名前が出てきた恭二とナツキですが、数回前から登場しています。
また、恭二はシュピーゲルの名でGGOをプレイしています。
#08 バレット・オブ・バレッツ
決勝のためにGGOにログインしたキリトは情報収集のためにシノンから話を聞き出します。
その過程で逆にシノンがキリトを問い詰め、彼がSAOからの生還者であったことを察しました。
シノンはキリトにも事情があるのは承知したが、それと勝負は別の話、決着をつけることを互いに約束して決勝戦が始まります。
順調に進み脱落者が続出する決勝戦の中でシノンとキリトは遭遇します。
今すぐにでもが決着をつけようとするがシノンですが、別の参加者同士の勝負の行方を観察したいとのキリトの懇願に屈して渋々ながらも彼とともに勝負を観察します。
その勝負が決した直後にデス・ガンが襲撃、勝った側のプレイヤー、ペイルライダーを麻痺させます。
そして、襲撃に使った強力な銃に対して何の変哲も無いハンドガンでとどめを刺そうとします。
『シノン!撃ってくれ!あいつが撃つ前に!』
キリトの叫びとともに次回へ続きます。
決勝戦がはじまるや否や急速に話が進みます。
激しいガンアクションが繰り広げられた見ごたえのある回でした。
キリト、シノン、そしてデス・ガンがぶつかるであろう次回に期待が高まります。
キリトとシノンに観察された対戦の勝者、ペイルライダー。およそ人間離れした動きで対戦相手を翻弄しました。ちょっと気持ち悪かったです。
おまけ。決勝開始前に聴衆を魅了するキリト。すっかりネカマが板についてきました。
今回は彼(彼女?)の一糸まとわぬ姿も披露されました。
#09 デス・ガン
シノンの狙撃は失敗、ペイルライダーはそのままデス・ガンに撃たれて絶命します。
決勝戦を中継で見ていたアスナとクライン、ラフィン・コフィン討伐作戦に参加していた二人もデス・ガンがSAOの帰還者であることに気づきます。
アスナはキリトの依頼主に連絡を取って情報を聞き出すために一度ログアウトします。
一方、キリトとシノンはデス・ガンを倒すために一時的に共闘することにします。
前衛のキリトが敵の攻撃を捌き続けて隙ができたら後衛のシノンが狙撃。
抜群の相性の良さで打倒デス・ガンに期待が高まります。
衛星マップから他プレイヤーの位置を確認した二人は未だ正式なプレイヤーネームが分からないデス・ガンに当たりをつけて攻撃を仕掛けます。
キリトが突撃し、遠方からシノンが狙撃するとして、二手に分かれます。
狙撃位置に移動しようとするシノンですが、その直後、ペイルライダーも受けた攻撃によって麻痺させられてしまいます。
二人の狙いは外れ、デス・ガンは装備により衛生から身を隠していました。
必死に反撃しようとするシノンでしたが、デス・ガンが手にしていたハンドガンは、かつてシノンが強盗犯を射殺してしまった時に使ったものと同じ型のものでした。
それを見たシノンは激しく動揺してしまいます。
身動きの取れないシノン、彼女に狙いを定めるデス・ガン、一発の銃声とともに次回へ続きます。
キリトとシノンの共闘を描いた直後にシノンを窮地に落とすという、またも上がり下がりの激しいエピソードでした。
また、最初の数話でイチャイチャしただけで2期に入ってから影の薄かったアスナが行動を開始しました。こちらの今後にも注目です。
#10 死の追撃者
銃声はシノンの救援に駆けつけたキリトのものでした。
デス・ガンを怯ませたキリトはシノンを抱えて走り去ります。
近くに配置されていたバギーに乗って逃走をしますが、デス・ガンの追撃を防ぐためにバギーの近くに同じく配置されていた馬型のマシンを銃撃で破壊するようにキリトはシノンに指示します。
しかし、過去のトラウマに襲われたシノンは恐怖で引き金を引けませんでした。
そんな彼女を支えながらキリトはデス・ガンからの追撃、銃撃をなんとか振り切って二人は洞窟に潜みます。
そこでシノンはかつて自分が強盗犯を殺してしまったことによるトラウマ、罪の意識をキリトに語ります。
そしてキリトも自分がSAO帰還者であり、事件の中でシノンと同じく人を殺してしまったことを明かします。
デス・ガンと過去の記憶に襲われて身動きが取れなくなる惨めな姿、ライバルと思っていた相手に気遣われる屈辱、事件が起きてから一人で過ごしてきた孤独、その孤独な自分に手を差し伸べたのもライバル、様々な感情が籠もった慟哭。徹頭徹尾シノンの苦しみを描いた息苦しい回でした。
#11 強さの意味
シノンはキリトに彼の強さを、過去の記憶をどうやって乗り越えたのかを尋ねます。
しかし、キリトの返答は『乗り越えていない』でした。
自分が彼らを殺したことの意味、その重さを受け止め、考え続ける。それをすることが最低限の償いだと。
話題は変わってデス・ガンが用いている殺害方法について二人は改めて考えます。
戦闘中のデス・ガンの行動に覚えた違和感から、やはりゲーム内の銃撃だけでは殺人を行えないだろうと推測します。
辿り着いた答えは『デス・ガンは二人組、ゲーム内でのハンドガンによる射殺を合図に現実世界でプレイヤーを毒殺する』というものでした。
しかし、デス・ガンは何故このような犯行を重ねているのかですが、これについてはキリトも思うところがあります。
キリトの中にSAOの頃の剣士のイメージが残っているように、デス・ガンも殺人を重ねるプレイヤーキラーであり続けたいと願ったのではないかと。
デス・ガンの犯行手段や動機を語ったところで、シノンに恐ろしい推測を伝えます。
『デス・ガンは殺人の合図であるハンドガンをシノンに向けた。つまり、シノンを殺す準備は既に整っている』
恐怖に怯えるシノンをなだめ、彼女を助かる方法はゲーム内のデス・ガンを倒すことだと教えます。
まだ恐怖の残るシノンですが、キリトと共に戦って生き残るために自分を奮い立てます。
一方、アスナ達が試合を観戦するゲーム内の酒場にクリスハイト、仮想課の菊岡が呼び出されます。
危険を承知でGGOにキリトを送り込んだクリスハイトを一同は責めつつも、現状打破のために互いに情報を出し合います。
突破口こそ見えなかったものの、アスナはキリトが現実世界のどこにいるかを聞き出し、その場所に急ぎます。
過去のトラウマに続いて現在の自分が置かれている状況の恐怖に襲われるシノン、明らかになりつつあるデス・ガンの手口、走り出すアスナと戦闘が無い分、会話の密度が高く話がどんどん進んでいきました。
死銃事件のクライマックスが近づいてきています。
それはさておき、
詰め寄って怒鳴り散らしたり抱き寄せて慰めたりと前回からキリトとシノンの距離がやたら近いです。
しかも、この一部始終がライブカメラで中継されていました。
細かな会話までは中継されていないとはいえ。『この映像を見られたら困る相手でもいるの?』といたずらっぽくキリトに問いかけるシノン。います。
決勝戦が始まって以降、重苦しい話が続きましたが久々にニヤニヤできる一幕でした。
#12 幻の銃弾
更新されたマップと決勝戦の残り人数を確認したキリトですが、生存者と退場者の合計と決勝戦参加者の数が会わないことに気づきます。
ゲーム上での生存でも退場でもない通信切断、つまり殺害されたものがペイルライダーの他にもいる可能性が浮上、さらに他の状況も考慮するとデス・ガンは二人組ではなく、現実世界に二人以上のデス・ガンがいる恐れも出てきました。
病院で安全が保証されているキリトを除く他のすべての参加者がデス・ガンに狙われている、現実世界でいつでも殺せる状況にあるかもしれないということです。
他の参加者を囮にせず、シノンも狙撃手としてバックアップに徹するためにキリトは一人前線に立ちます。
ついに始まった最終決戦、シノンのバックアップを受けてキリトはデス・ガンと対面します。
キリトは自分の推理を語り、自分がプレイヤーネームを思い出せれば過去のデータと照合してお前の身元もバレると言ってデス・ガンに自首を勧めます。
しかし、デス・ガンはそれを『面白い想像』『惜しい』と切って捨てます。
ラフィン・コフィン討伐作戦の後に連行される当時のデス・ガンはキリトに名乗ろうとするのですが、『もう二度と会うことのないお前の名前を聞く意味は無い』と言い、名前を聞くことはありませんでした。
キリトはデス・ガンの名前を『思い出せない』のではなく『知らなかった』のです。
名前がバレない以上、自首を促すことに意味は無い、お前は俺を止めることができないと言ってデス・ガンはキリトに猛攻を見舞います。
銃を失ったデス・ガンの得物はエストック。銃の世界のGGOですが、最終決戦はアニメのタイトル通りにソードでの決着になるのでしょうか。
しかし、気になるセリフが出てきました。
デス・ガンは『面白い想像』『惜しい』と言っています。
『惜しい』は名前を思い出せないので自首を促せないことだとして、『面白い想像』とは何を指すのでしょう。
キリト達の推理が間違っていることを揶揄しての意味かのようにも受け止められますが、その真相やいかに。
#13 ファントム・バレット
デス・ガンとの戦いの最中、キリトはデス・ガンの名を必死に思い出そうとします。
もうラフィン・コフィンに二度と関わりたくない、その思いから自分自身を欺き、忘れたふりをして記憶の片隅に追いやっただけ。
記憶を必死にたどり、ついに思い出します。
討伐作戦のミーティングの時に聞いた名前は、《赤目のザザ》
決してバレないと思っていた自分の名前を告げられたこと、そしてシノンから放たれた弾の無い照準予測線《ファントム・バレット》に動揺したデス・ガンの隙きを突き、さらに、かつての二刀流を思わせる剣と銃のコンビネーションでついにデス・ガンを倒します。
SAOを引きずって未だにプレイヤーキラーであり続けるデス・ガンと同じくSAOからの生粋の剣士であるキリトの衝突ですが、銃の世界の戦いにおいて最後まで銃を手放さなかったキリトが勝利しました。
ソードアート・オンラインという作品タイトルと銃の世界の両立、見事な決戦でした。
最後に生き残ったキリトとシノン。
事件は終わったはずですが、シノンの家に救援を向かわせられるように念のためキリトはシノンの住所と名前を聞いておきます。
そして、自分だけが名乗るのは不公平だと言うシノンにキリトも自分の本名を教えます。
オンラインゲームの最後に互いの名前を名乗って終わる。1期のアインクラッド編を思い出させます。
BoBの勝負の行方ですが、シノンはボロボロのキリトに勝っても自慢にならないとして勝負は次回のBoBに持ち越しとなりました。
しかし、ログアウトのためにはHPが0になる必要があります。
決着も付けずにログアウトのためにHPを0にする。そのためにシノンが取った行動はグレネードを持ってキリトに抱きついて自爆する、でした。
これによって両者同時にHP0、キリトとシノンの二人を勝者としてBoBは幕を閉じました。
閃光の中に消えていく二人。これもいつかどこかで見たような光景です。表情はだいぶ違いますが。
現実世界に戻ってきた詩乃ですが、恭二に襲われます。
現実世界のデス・ガンの一人は恭二でした。
偏執的な愛を持って詩乃と心中しようとする恭二のもとに和人が駆けつけ、寸でのところで彼を止めます。
ゲームからログアウトして最後の最後にリアルファイト。今度はフェアリィ・ダンス編を思い出させる展開です。
ファントム・バレット編の最期の戦いをキッチリ描きつつ、セルフパロディをふんだんに盛り込んだエピソードです。
1期から続けて観てきた視聴者へのご褒美のようでした。
あらすじ紹介では省いてしまいましたが、キリトが二刀流を放つ際、明日那とユイは祈りとともに和人と手を重ねていました。
SAOとALOで育んだ三人の絆が呼び覚まさせた二刀流、ヒロインの面目躍如です。
#14 小さな一歩
BoBを終えた後、詩乃は自分をいじめている不良に絡まれます。
エアガンを取り出した不良ですが、それを取り上げて空き缶をターゲットに正確な射撃を披露します。
それを見て恐れをなした不良は腰を抜かしてしまいます。
これで不良が詩乃に絡むことは無くなるでしょう。
詩乃にとっての最初の一歩です。
菊岡に呼び出された和人と詩乃は事件のあらましを聞かされます。
デス・ガンの正体は三人。恭二とその兄の正一、そして正一と同じくラフィン・コフィンに所属していた金元敦なる人物でした。
最後に、菊岡が預かっていた赤目のザザこと正一の伝言を聞きます。
『これが終わりじゃない』
菊岡からの呼び出しが終わった後、和人は詩乃にとある人物を紹介します。
それは強盗に襲撃された郵便局に勤めていた大澤祥恵とその娘です。
強盗犯に襲撃された祥恵は詩乃に命を救われました。
そして、その時に既に子どもを身籠っていました。
詩乃は強盗犯を殺めた一方で一組の親子も救っていたのです。
『殺した相手だけでなく、自分が助けた人の顔も思い出して。罪の意識から自分自身も助けてあげて』
かつてナツキから諭された言葉でキリトは詩乃に救いの道を用意します。
先述の不良に立ち向かうための最初の一歩、そして自分自身のトラウマと向き合うための最初の一歩を詩乃はそれぞれ踏み出した。
以上、ファントム・バレット編完結です。
キリトとシノンのトラウマ、未だSAO事件を引きずるキリトとデス・ガン、作品としての1期と2期など、類似あるいは対立する二つの事柄の関係が緻密に描かれていたことが印象的でした。
特に1期と2期の比較は『ソードアート・オンラインなのに銃の世界?』という疑問に対しての回答のように思えました。
#14.5 Debriefing
ファントム・バレット編を朝田詩乃、シノンの視点からまとめた総集編です。
ストーリーに関しては本編と同じなのであらすじ紹介は割愛します。
シノンとキリトの視線が交互に描写された本編と違って、シノンの心情を語りながらシンプルに纏めています。
次回から始まる新展開に備えてファントム・バレット編を振り返りのためにご覧ください。