目次

角を引き抜く衝撃のシーン

そして、章の壮大な最終見開き。ハラルドが自らの角を引き抜く瞬間が描かれました。

古代巨人族の象徴である角。それは力の象徴であり、誇りの象徴でもあります。その角を自ら引き抜くことは、想像を絶する痛みと屈辱を伴う行為です。

角を引き抜いた後、ハラルドは跪きました。折れた角を海兵隊と世界政府に差し出し、血に染まった顔で訴えます。

「この1000年分の償いをさせてくれ!!!」

「巨人族がこれまで行ってきた過ちを謝罪したい!!!」

「エルバフの子供たちが誰も傷つけず生きていけるように!!!」

「人間族と手を生きていける様に!!平和の誓いを証明したい!!」

「罪を償うチャンスが欲しい!!!その為なら私は奴隷にでもなろう!!!」

【重大な伏線】
ハラルドの「奴隷にでもなります」という言葉。これは現代のエルバフ侵略で、世界政府が子供たちを奴隷にしようとしている理由を説明しています。ハラルド自身が「奴隷化」を提案してしまったことで、世界政府は「正当な取引」として巨人族を支配しようとしているのです。

血に染まった顔と誠実さ

角を引き抜いたハラルドの顔は血に染まっていました。それでも、ハラルドは訴え続けます。

この血は、3つの意味を持っています。

第一に、覚悟の証です。これほどの痛みに耐えてでも、平和を実現したい。その覚悟を、血が物語っています。

第二に、贖罪の象徴です。巨人族が1000年間犯してきた罪。その罪を償うための血です。

第三に、世界政府への警告です。これだけの犠牲を払っても平和を求める巨人族。もしこの誠意を踏みにじれば、どうなるか。血は覚悟であると同時に、静かな警告でもあったのです。

あにま
ハラルドの覚悟、重すぎて涙出る…

世界政府の反応とイムの目

ハラルドの演説と角折りに対して、海軍や世界政府の高官たちがどう反応したかは描かれていません。しかし、章の最後にイムの目が映し出されました。

この目は、何を意味しているのか

おそらく、イムはハラルドの行動を「利用できる機会」と捉えたのでしょう。誠実で平和を愛するハラルド。そして「奴隷にでもなる」と言ってしまったハラルド。イムにとって、これほど操りやすい王はいません。

1150話でイムが言った言葉が思い出されます。「ムーは良い兵士を見つけたのだ。巨大で無害、迷いのある一族。かつてないチャンス。かくも操り易い王は二度と現れない」

ハラルドの誠意は、イムにとって最高の餌だったのです。この瞬間から、エルバフは世界政府の罠にかかり始めたのでしょう。

ワンピース1166話 時系列まとめと現代への繋がり

1166話で描かれた出来事を時系列で整理し、現代のエルバフ編へどう繋がっているのかを考察します。

時期出来事(1166話)現代への影響
38年前ガーリング聖がロックスに止めを刺すロックスの「暴走を止めてくれてありがとう」という言葉が、現代のロキの行動原理に影響
38年前ゴッドバレー島が海に沈む歴史から消された事件として、真実を知る者が限られる
38年前ロジャーが赤ちゃんシャンクスを発見フィガーランド家の血を引くシャンクスの出生の秘密
38年前ロキがロックスの真実を知る「神ニカ」への誤解が、現代のロキの発言に繋がる
38年前ドラゴンが海軍を離脱革命軍結成へ、現在の8カ国革命の原点
38年前ハラルドが角を引き抜き世界政府に謝罪世界政府によるエルバフ支配の始まり、現代の侵略事件へ
38年前イムの目が映るハラルドを利用する計画の始動

1166話で描かれたすべての出来事が、現代のエルバフ編へと繋がっていることが分かります。特にハラルドの決断は、14年前のハラルド殺害事件、そして現代の世界政府によるエルバフ侵略へと直結しています。

【過去編と現代編の対比】
• 38年前:ハラルドが角を折り世界政府に従う決意
• 現代:神の騎士団がエルバフを侵略、子供たちを奴隷化しようとする
• 38年前:ロキがロックスから「征服」を学ぶ
• 現代:ロキがルフィから「解放」を学ぶ
• 38年前:ドラゴンが海軍を離脱
• 現代:革命軍がマリージョアで決戦中

ワンピース1166話 SNS・Twitter(X)の反応

ワンピース1166話の衝撃的な展開に、ファンからは様々な反応が寄せられています。特にハラルドの角折りシーンに多くの感動の声が集まっています。

多くのファンが、ハラルドの誠実さと世界政府の狡猾さの対比に心を打たれています。また、ロックスの最後の言葉やドラゴンとガープの会話など、短いながらも重みのあるセリフに注目が集まっています。

ワンピース1166話 考察と次回1167話予想

1166話でゴッドバレー事件の過去編が完結しました。次回1167話ではどのような展開が待っているのでしょうか。

過去編完結後の展開予想

1166話は「新たな物語」というタイトルでした。これは、過去編の終わりと新しい物語の始まりを示唆しています。

1167話で予想される展開は、以下の3つのシナリオです。

シナリオA:ハラルド王のその後
38年前から14年前までのハラルドの歩みを描く可能性があります。世界政府との交渉、エルバフの改革、そして最終的に殺害されるまでの過程。この間に何が起きたのか、ロキは本当に父を殺したのか、真相が明らかになるかもしれません。

シナリオB:現代編へ完全帰還
過去編を終え、現代のエルバフ侵略事件へと物語が戻る可能性が高いです。冥界でルフィとロキが過去の真実を語り合い、共闘への道が開かれるでしょう。ハラルドの決断がどのように現代の侵略に繋がったのか、ロキの口から語られるはずです。

シナリオC:イムの計画の全貌
章の最後に映ったイムの目。1167話では、イムがハラルドをどう利用したのかが明かされる可能性があります。14年前のハラルド殺害に、イムや神の騎士団がどう関わっていたのか。「黒転支配(ドミ・リバーシ)」がすでに使われていた可能性も考えられます。

【1167話予想のポイント】
• ハラルドと世界政府の交渉の顛末
• 14年前のハラルド殺害事件の真相
• ロキの真の目的と行動原理
• ルフィとロキの対話と共闘への道
• イムの計画の全貌
• 現代のエルバフ侵略への対処法

ハラルドの決断が招いた悲劇

ハラルドの誠実さと平和への願いは、世界政府に利用されました

「奴隷にでもなります」という言葉は、世界政府にとって絶好の口実となりました。ハラルド自身が奴隷化を提案したのだから、世界政府が巨人族を支配しても「合意の上」ということになります。

おそらく、ハラルドは世界政府と何らかの「契約」を結んだのでしょう。エルバフの子供たちの安全と引き換えに、巨人族の一部を世界政府の支配下に置く。そんな不平等な契約を、ハラルドは飲まされた可能性があります。

そして14年前、契約の内容に気づいたハラルドが反旗を翻そうとした時、イムの「黒転支配」によって操られ、ロキによって止められたのではないでしょうか。これが、ハラルド殺害事件の真相かもしれません。

ロキとルフィの共闘への道

ロックスから「征服」を学んだロキ。しかし、ルフィという本物の太陽の神ニカと出会うことで、新たな道を見出すでしょう。

ルフィはロキに語るはずです。「お前の親父は間違ってねぇ。平和を願うのは正しい。でも、世界政府に頭を下げる必要はねぇ。俺たちが、ぶっ飛ばしてやる」と。

ロキとルフィの共闘は、ロックスとロジャーが果たせなかった真の革命を実現するでしょう。征服ではなく解放、支配ではなく自由。これこそが、太陽の神ニカの力なのです。

あにま
次回も休載なし!過去と現代が繋がる瞬間が来る

来週は休載なし!1167話への期待

1166話の最後に「NO BREAK NEXT WEEK(来週は休載なし)」と明記されました。連続で物語が進むことで、勢いが増します。

1167話では、おそらく過去編の補足現代編への完全帰還が描かれるでしょう。ハラルドがイムとどんな契約を結んだのか、14年前に何が起きたのか、そしてロキがなぜ磔にされているのか。すべての謎が明らかになる時が近づいています。

また、現代のエルバフでは、神の騎士団による侵略が進行中です。ドリー・ブロギーが悪魔化され、子供たちが人質に取られ、エルバフは危機に瀕しています。ルフィとロキが手を組み、エルバフを救う戦いが始まるでしょう。

1166話で蒔かれた種が、1167話でどう芽吹くのか。ハラルドの悲劇を繰り返さないために、ロキとルフィは何をするのか。38年越しの因縁が、ついに決着を迎えようとしているのです!

来週の1167話も絶対に見逃せません。休載なしで続く怒涛の展開に備えて、1166話の情報をしっかり整理しておきましょう!

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