呪術廻戦172話ネタバレ|レジィvs伏黒戦、決着!!

手の内の探り合いから、我慢比べへと発展した伏黒とレジィの戦いが、ついに決着しました。
奇しくもレジィ自身が発した言葉が、返ってきたような形での決着です。
この戦いで成長ぶりを見せつけた伏黒の、実力の一端も感じられました。

それでは、第172話「東京第1結界⑫」のネタバレです。

『呪術廻戦』前回171話のおさらい

伏黒の領域展開に、レジィは「彌虚葛籠」という技で対抗します。
簡易領域の原型となったこの技は、術式の付与された結界を中和するもので、必中効果を打ち消すことのできるものです。
しかし、伏黒の領域は未完成であり、必中の術式が付与されていない状態でした。
伏黒は、潜在能力を引き出すためだけに、領域を使っていたのです。
虚を突かれたレジィは伏黒の攻撃を受けますが、すぐに弱点を発見し、反撃を開始しました。

伏黒の領域内では、影に格納したものの重さも、伏黒が支えなくてはならないのです。
この仕組みに気づいたレジィは、乗用車3台を具現化し、足すことで伏黒の動きを封じました。
ところが伏黒も、同様に満象を召喚し、レジィの頭上から落とします。

乗用車の重みに耐える伏黒 vs 満象の重さに耐えるレジィ。
両者の戦いは、重さを支える我慢比べとなったのでした。

『呪術廻戦』172話ネタバレ①|レジィの作戦

https://twitter.com/ztkszero/status/1485607251658539009?s=20

伏黒には乗用車3台分、重さにして2.4トンという重量がのしかかっていました。
これを伏黒は、下半身を呪力で強化することで耐えています。
対するレジィは、満象の重さであるおよそ3~6トンの重量を支えていました。
これは、領域展開によって伏黒が召喚した満象が、本物のアフリカゾウの重さをリアルに再現していたためです。
レジィが無事で済むはずもなく、右の腓骨(ひこつ。膝から足首までの2本の骨のうち、外側の細い骨)と踵骨(しょうこつ。かかとの骨)にはヒビが入っていました。

この状況下で、レジィは考えを巡らせます。
影の中に敢えて飛び込み、とっておきを出して伏黒を倒すか。
今この状況下で、とっておきを出すか。

影の中がどういう場所かわからないという点を踏まえたレジィは、影には潜らずとっておきを出すことにしました。

余談ですが、冒頭の重さやGに対する説明に関して、読者からは指摘やツッコミの声が上がっています。
「『G』は加速度、つまり『速度変化するときに物体に働く力の大きさを表す単位』である」と説明されるものです。
車が急発進したときに、体がシートに「ぎゅう~~っっ」と押しつけられる、あの感覚のこと、と言われるとわかりやすいですね。
確かにそう考えると、重さに耐える我慢比べとは、少し違うような気もしますね。
ちなみにここで出てきた「虚血」というのは、「血管が血液を送っている組織や細胞に血液が十分に供給されない状態」のことで、 酸素不足とほぼ同じ状態を指すそうです。

伏黒がどれほど過酷な重さに耐えたのかは、これらの描写からも理解できますね。

『呪術廻戦』172話ネタバレ②|レジィの反撃

術式を使おうとしたレジィでしたが、一歩遅く影の中に引きずり込まれてしまいました。
影の内部は酸素もなく、浮かび上がることもできません。
伏黒は用心深く、レジィが確実に死ぬのを待つつもりでいました。
しかし次の瞬間、前回再現した乗用車のうちの1台が、レジィを影の外へと浮かばせました。

レジィが「再契象」で再現した物体には、簡単な命令を与えることができます。
命令実行後、物体はすぐ消滅するのですが、前回の乗用車には命令が与えられていませんでした。
これを利用し、レジィは「俺を連れて上がってこい!」と命令、影を脱したのでした。
伏黒から車1台分の重みが消えましたが、レジィは何とかしのぎきることに成功しました。

そしてここから、レジィ怒涛の反撃が始まるのです。
先ほどから言っていた「とっておき」を、レジィは出したのでした。

『呪術廻戦』172話ネタバレ③|レジィ、家を再現

レジィの「とっておき」とは、なんと「家」でした。
「建築面積40坪」で「木造軸組み」「2階建て」の家屋を、レジィは再現します。
レジィ曰く、「躯体だけでも30トンはくだらない」とのこと。
40坪がどのくらいの広さになるかと言うと、およそバスケットボールのコート面積の3分の1ほどです。
数字で表すと、だいたい132.4平方メートルぐらいになります。
単純な正方形の土地だとすると、一辺が11メートル強くらいの広さになるわけですね。
学校などにある一般的なプールはだいたい25メートルですから、プールの半分くらい、と考えるのが一番わかりやすいかもしれません。
建築面積は「建物を真上から見たときの面積」ですから、かなり広い家であると言えるでしょう。
そして「軸組み」は「骨組み」のことで、柱、梁、筋交い、土台などから構成される部分を指します。
木造軸組みという工法は、日本で家を建てる際に最も多く取り入れられている方法とのこと。
もの凄くざっくり説明すると、「一般的な工法で建てられた、広くて大きい木造家屋」を具現化したんですね。

これだけの大物を具現化するのですから、おそらく消費される呪力も膨大なものだったでしょう。
言い換えれば、それだけの呪力量をレジィは持っていたということですね。
伏黒がどれだけの強敵と戦ったかがわかります。

素朴な疑問になるのですが、「家の領収書」なるものを、レジィがどこでどうやって入手したのかが気になります。

これで勝負は決するかと思った次の瞬間、レジィは「本物の水の中」に落ちていました。
伏黒は領域を解き、レジィが再現した家出体育館の床を破壊したのでした。
床下、つまり地下はプールになっていたため、レジィは全身びしょ濡れです。

それが、伏黒の狙いでした。

『呪術廻戦』172話ネタバレ④|「呪術師は、嘘ついてなんぼ」

「再契象」は、「契約書を呪力で焼き切る」という条件を満たすことで、印字された内容を再現する術式です。
そのため紙が濡れてしまうと、印字が消えていなくても「焼き切る」ことができないため、レシートを使うことができなくなるのです。
しかし、伏黒も領域展開で呪力を消費しています。
そのため、「ここからはシンプルなド突き合い」になると伏黒は考えている……レジィはそのように想定していました。
「犬以外の式神で攻撃してくるはず」
「玉犬以外の式神は、どれも決め手に欠ける」
そう想定したレジィは、伏黒が式神で隙を作りに来た瞬間に、カウンターで攻撃するつもりでいました。
満象の攻撃に耐えたレジィの攻撃は重く、伏黒は改めてレジィの実力を思い知ります。
そして気が緩んだその瞬間に反撃、そう決めていたレジィの左肩が、突然はじけ飛びました。
レジィが見遣る視線の先には、玉犬『混』がいます。

伏黒は、レジィが「もう犬を出してこない」と考える瞬間を、ずっと待っていたのでした。
包丁で攻撃された程度で破壊されるほど、玉犬は弱い式神ではありません。
それをずっと隠していたのは、レジィに対する切り札として使うためでした。

まさしく、「呪術師は、嘘ついてなんぼ」。
レジィの言葉通りの結末が待っていたのでした。

『呪術廻戦』172話の感想と考察!

いかがでしたか?

伏黒はきっと頭脳戦でくる!と予測していた読者たちの読み通り、単純な殴り合いでは終わらない戦いでしたね。
気になるのは、レジィはこれで死んでしまうのかどうか、というところです。
単純に倒すより、ポイントを奪った方が有利なのですが、レジィはまだ生きているでしょうか。
「レジィが仲間になってくれたら心強い」という声も見られましたから、来週どうなるかは気になりますね。

来週が気になると言えば、物語の展開自体も気になります。
髙羽はどうしているのでしょう。
麗美はどうなったのでしょう。
虎杖は、秤とパンダは、乙骨は、気になるキャラはたくさんいます。

今回は、大きな戦いがひとつ区切りを迎えました。
ここからどう事態が動いていくのかが、とても気になりますね。

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