
呪術廻戦の禪院直毘人(なおびと)は、御三家の当主として登場しました。
登場したばかりの頃は読者から悪人だと思われていましたが、登場するごとに株が上がる面白い人物です。
禪院直毘人(なおびと)の強さや術式、性格、死亡するまでの経緯を解説します。
禪院直毘人(なおびと)のプロフィール
禪院直毘人とは?プロフィールや年齢を紹介

プロフィール | |
名前 | 禪院直毘人 |
所属 | 禪院家26代目当主 |
年齢 | 71歳 |
術式 | 投射呪法 |
領域対策 | 落花の情 |
等級 | 特別1級呪術師 |
身長 | 推定180cm前後 |
趣味・特技 | アニメ |
好きな食べ物 | 酒(日本酒) |
嫌いな食べ物 | はんぺん |
ストレス | 五条(家) |
声優 | 中田譲治 |
禪院直毘人の年齢は71歳です。
背も高く筋肉質で、年齢の割にかなり若々しい肉体をしています。
作者によるとモデルは画家のサルバドール・ダリで、特徴的な口ひげが似ています。
呪術廻戦御三家の1つ禪院家の当主

禪院直昆人は、呪術界御三家の1つ禪院家の26代目当主です。
高齢ですが、渋谷事変では実力は禪院家の当主にふさわしい強さを見せています。
作者のコメントで、直昆人が当主になったのは強いからだとわかっています。
フィジカルギフテッドの伏黒甚爾を除けば、禪院家の人間で最強の可能性が高いです。
高専に所属していない禪院家の人間で1人だけ渋谷事変に参加しており、当主としての責任感を持った人物であることも伺えます。
伏黒甚爾に関しては以下の記事で詳しく解説しています。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。
禪院直哉の父親で禪院真希の伯父

禪院直昆人は禪院真希・真依の伯父で、禪院直哉の父親です。
また、伏黒恵の父親である伏黒甚爾は、直昆人の甥に当たります。
初登場に直昆人は当主と記載されただけだったので、雰囲気から真希の父親と考える読者が多かったです。
また交流会編キャラブックには、真希・真依の父親と記載されていました。
途中で直昆人の設定が真希の父親から、伯父に変更されたのかもしれません。
ただ直毘人の初登場回で、真希は扇の娘と明言されています。
扇の性別が変わったのでなければ、直昆人は最初から真希の伯父だったと思われます。
禪院直毘人(なおびと)の性格
豪快で器の大きな人物

禪院直毘人は、細かいことは気にしない豪快な人物です。
禪院真希が当主になると言った際は、大笑いしながらも試練を与えると言い、呪術高専の入学を認めました。
伏黒甚爾は息子を引き渡す代わりに、直昆人に報酬を要求したことがあります。
甚爾の要求は、「相伝の術式なら8割 それ以外でも7割もらう」というもの。
直昆人は「相伝なら10やろう」と承諾しました。
要求よりも高額な金額で、取引に応じたのも直毘人の器の大きさでしょう。
禪院家の人間がクズ過ぎて良い人説も浮上

禪院直哉を筆頭に禪院家の人間がクズばかりだったことで、禪院直毘人には良い人説も出ています。
真希が出奔する際に、妹の真依も高専に入学させていました。
嫌がらせのようでしたが、禪院家の他の人間の性格を考えると、真依を家から出したのは直毘人の優しさと言われています。
また、渋谷事変では真希のことを心配しているような描写もあり、禪院家の中で真希と真依をまともに扱った数少ない人間と考えられるようになりました。
また、禪院家を恨んでいる伏黒甚爾も直毘人と交渉する程度には信用しており、甚爾が禪院家に何もしなかったのは直毘人がいたからとも言われています。
一般人の生死に興味がなかった?

良い人扱いされることも多くなった禪院直毘人ですが、決して善人とは言えない面もあります。
直毘人は渋谷事変で一般人の被害者も出る中で、お酒を飲んであくびをしていました。
他の呪術師も待機中でしたが、直毘人の態度はかなり問題があります。
直毘人がやる気がなかったのは、五条家を助けるのが嫌だったことと一般人に興味がないからという理由でした。
一般人が死んでいるのに平気でお酒を飲んでいる姿を見る限り、良い人とは言えないでしょう。
禪院直毘人(なおびと)の強さ
等級は特別1級呪術師

禪院直昆人の等級は特別1級呪術師です。
特別1級術師は呪術高専関係者以外で、1級呪術師並みの力があると認められた術師に与えれる等級です。
特別1級呪術師と認められたのは御三家の人間が多く、禪院家当主なら当然の等級と言えます。
禪院家には、直昆人以外にも複数の特別1級呪術師がいます。
五条悟を除けば最速の術師と呼ばれる

禪院直昆人は、五条悟を除けば最速の呪術師と呼ばれています。
領域を展開されるまでは、圧倒的な速さで特級呪霊の陀艮を圧倒しました。
陀艮は、特級呪霊の中でも特に速い漏瑚より直昆人の方が速いと評価していました。
同じ御三家の加茂憲紀は投射呪法と聞いて、「最速禪院直昆人の投射呪法か」と言っていました。
直昆人は、最速の術師としてかなり名前を知られていたことがわかります。
領域展開の必中効果を中和する落花の情の使い手

禪院直昆人は、領域展開の必中術式から身を守る落花の情を使えます。
術式に対して自動で身を守ることができるため、単純な術式が付与された領域展開にはかなり有効です。
作中では、無数の式神で攻撃する陀艮の領域展開を防いでいました。
御三家秘伝の領域対策で、禪院家以外の御三家の人間も使用できます。
ただしルールを強制する領域展開や複雑な術式が付与された領域展開とは相性が悪いです。
また、落花の情で領域展開に対応したことから、直昆人は領域展開を使えない可能性が高いです。
禪院直毘人(なおびと)の術式
禪院家相伝の術式投射呪法の使い手

禪院直毘人の術式は、禪院家相伝の術式の1つ投射呪法です。
自分の視界の範囲内で1秒間を24分割した動きをイメージし、その動きを実現する術式です。
軌道や物理法則を過度に無視した動きは実現できませんが、ある程度軌道や物理法則を無視した動きも実現できます。
本人の身体能力では不可能な動きも実現可能で、正確にイメージできれば自動で体が動くのもメリット。
直接攻撃を行う術式ではありませんが、本人の身体能力をはるかに超えた攻撃も行えます。
1回の術式の加速には限界がありますが、何度も重ね掛けすればどんどん速度は上昇できます。
動きを作るのに失敗すると、セル画のような見た目になってフリーズするデメリットがあります。
敵を1秒間フリーズさせることが可能

投射呪法は術者本人だけでなく、術者が触った対象にも術式が適応されます。
そのため、触れられた敵は自分の動きを1秒を24分割してイメージできないとフリーズしてしまいます。
初見で動きをイメージするルールを見破るのは非常に難しく、ルールを理解しても訓練しないと24分割の動きをイメージするのは困難です。
事実上、投射呪法は触れた敵の動きを1秒間止められる術式と言えるでしょう。
フリーズ中の出来事は自覚できないため、1秒間時間が飛んだような感覚になります。
直昆人は陀艮の水の攻撃をフリーズさせて避けているような描写もあり、投射呪法は無機物にも適応される可能性があります。
コマ打ちセンスと時間感覚がないと自分がフリーズする危険も

投射呪法は強力ですが、コマ打ちセンスと時間感覚がないと使いこなすことはできません。
1秒を24分割するのはアニメのコマ打ちに近く、1秒を正確に24分割できる時間間隔も必要です。
動きをイメージするのに失敗するとフリーズするので、かなりリスクの高い術式ともいえます。
直昆人が投射呪法を使いこなしているのは、天性のコマ打ちセンスと正確な時間感覚でのおかげです。
また一度作った動きは変更できないため、不測の事態に対処できず、動きを読まれて反撃される可能性もあります。
動きを読まれないような工夫、相手の反撃を予想した動きを作ることも求められる術式です。
アニメに詳しい直毘人が発展させた術式

投射呪法は、カメラや映像媒体ができてから生まれた歴史の浅い術式です。
現在の投射呪法の使い方は、アニメ好きの直昆人が考えたものです。
1秒を24分割するのは、アニメで1秒間を24コマに分けて撮影することから考えられたと思われます。
投射呪法に必要なコマ打ちセンスも、アニメのコマ打ちから来ています。
直昆人は、陀艮との会話でアニメのフレームレート(コマ)を24コマ以上にすることを批判していました。
フレームレートを上げることに批判的なのは、自分が24コマで投射呪法を作ってきたこだわりがあるからでしょう。
禪院直毘人(なおびと)の登場回は?
5巻42話禪院真希の回想で初登場

禪院直毘人は、呪術廻戦の5巻42話で初登場します。
この回は禪院真希の過去が描かれたエピソードで、直毘人も回想シーンの登場です。
真希は「私が禪院家当主になる」と宣言し、家を出ようとします。
直毘人は豪快に笑い、「相応の試練を与える」と言いました。
真希だけでなく真依にも試練を与えると言ったことが、嫌がらせと思われていました。
ただ、2人の仲はあまり悪くなさそうに見えます。
10巻~12巻:渋谷事変で禪院班のメンバーとして登場

禪院直昆人は、渋谷事変編で禪院班のメンバーとして登場しました。
禪院班は、直昆人と禪院真希、釘崎野薔薇の3人で構成されていました。
ただし、途中で釘崎と交代する形で、七海建人が加わっています。
呪霊と出会う前の直昆人は、酔っぱらっていて全くやる気がありませんでした。
真希は終始呆れていて、七海も自分以外戦力にならないのではないかと心配していました。
しかし、特級呪霊の陀艮が隠れているのを見つけると、一瞬で陀艮の前に移動し強烈な一撃。
禪院家の当主にふさわしい実力の片鱗を見せました。
13巻107~110話:陀艮との戦いで活躍するが右腕を失う

禪院直昆人に殴られた陀艮は、受胎から姿を変えて反撃します。
大量の水を生み出す陀艮に七海と真希は苦戦しますが、直昆人は反撃も許さないスピードで陀痕を圧倒。
直昆人がいなかったら、真希が陀艮の攻撃を受けるような場面もありました。
一方的に攻撃を受けていた陀艮ですが、予想外の方法で領域展開を発動。
無制限に生み出される必中の式神に直昆人は落花の情で対抗しますが、右腕を失ってしまいます。
追い詰められる禪院班ですが、伏黒甚爾が乱入するという意外な展開に。
直昆人が空中に逃げた陀艮を蹴落とし、、甚爾が止めを刺してなんとか勝利します。
以下の記事では陀艮について詳しく解説しています。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。
13巻111話:特級呪霊漏瑚の攻撃で死亡

陀艮に勝利した禪院班ですが、直後に特級呪霊漏瑚が現れます。
漏瑚は反応できないほどのスピードで、七海と真希を瞬殺。
直昆人のスピードは漏瑚より上のはずですが、右腕なしでは本来のスピードは出せませんでした。
直昆人は投射呪法で漏瑚の背後を取りますが、噴火口の攻撃を受けて全身黒焦げに。
止めは刺されませんでした、渋谷事変終了後に死亡しました。
16巻138話:遺言で伏黒恵を次期当主に指名

漏瑚の攻撃で致命傷を負った禪院直昆人は、138話で死亡が確定します。
死亡した直後に、直昆人の遺言状が読み上げられました。
直昆人の遺言状には、次期当主を禪院直哉とし全財産も直哉が相続すると書かれていました。
しかし、五条悟が意思能力を喪失した場合、伏黒恵を当主とし、全財産を譲るという驚きの記述が。
五条は封印されたため、このままでは恵が禪院家の当主になるのは確実です。
自分が当主だと考えていた直哉は、遺言状の内容に激怒。
直哉は恵を殺すために行動を開始し、禪院家は壊滅に向かって進んでいくことになります。
以下の記事では伏黒恵を詳しく解説しています。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。
禪院直毘人(なおびと)についてまとめ
呪術廻戦の禪院直毘人(なおびと)について解説しました。
禪院直毘人は最速の術師として活躍し、遺言という形で死後も物語に波乱を呼びました。
アニメ2期では直毘人の戦闘が映像化されるため、投射呪法の表現も気になるところです。
アニメでの禪院直毘人の活躍に期待しましょう。