殺しをやめ、小説家を志すことを決意

ある日、織田作が、いつもの日課で、仕事の後に喫茶店に立ち寄り、あの時に拾った本を呼んでいました。すると一人の男が声をかけてきました。

坊主お前、何時もその本を読んでいるな。そんなに面白いか?

文豪ストレイドッグス外伝 黒の時代

 

織田作が面白いと答えると、下巻の所在について聞かれました。

織田作が拾った本は、上、中、下のワンセットで、下巻だけがどうしても見当たらなかったのです。

男は、下巻はつまらないから読まない方がいいと言った後、どうしても読みたければ自分で書くといいと織田作に言いました。

そして、次の日に織田作が喫茶店に行くと、テーブルに下巻の本が置かれていました。

男の名前は夏目漱石で、本の著者でもあったのです。

この日を境に、織田作は小説家になることを決意しました。殺しをやめ、そして、人殺しの償いをするかのように、横浜にいる孤児たちを引き取って育てていったのです。

そして、何時か、海の見える家で小説を書きながら暮らすことを夢見たのです。

【文豪ストレイドッグス】織田作之助が活躍するエピソードは?

太宰治と黒の時代とは?

 

 

「文豪ストレイドッグス 太宰治と黒の時代」とは文ストの外伝にあたる小説で、織田作、太宰治、坂口安吾の三人を主役とした物語です。

タイトルの「黒の時代」は、原作者の朝霧カフカによると、ピカソの青の時代からとったものです。

物語は、織田作のモノローグ(自分語り)で進行し、レイモンド・チャンドラー形式のハードボイルドタッチな作風となっています。

内容も、コミカルな本編とは違い、人が死ぬ描写も多く、かなりハードな展開となっています。

織田作之助が活躍する他の作品は?

 

 

黒の時代以外で、織田作が登場するのは、「探偵社設立秘話」と「BEAST」です。

「探偵社設立秘話」では、少年時代の織田作が語られています。織田作の活躍はわずかですが、若いころの福沢諭吉と戦うというかなり貴重な場面があります。

「BEAST」は、本編の主人公である中島敦がマフィア、芥川が探偵社に入社しているというパラレルワールドを描いた作品です。

この作品では、織田作はマフィアをすでに辞めて、小説を書きながら探偵社に勤めており、一方、太宰はマフィアのボスとなっています。

織田作のポジションは、芥川の先輩であり、彼に戦いを教えた師となっています。

黒の時代とは違う結末が語られており、織田作達が、本編とは別の方向性をたどっていたらどうなるのかが気になる人は、必見の書です。

【文豪ストレイドッグス】織田作之助の異能力とは?

異能「天衣無縫」とは?

織田作の異能、「天衣無縫」とは、5秒以上か、6秒以上の未来を予知する能力で、この能力を使って、標的の行動を予測して正確に射止めることができ、また、相手の攻撃を見抜いて、かわすこともできます。

欠点は、罠にはまってしまった状態で、予知しても回避することができないことです。

  • 類似能力者
  • ジョジョの奇妙な冒険・第5部

 ディアボロのキングクリムゾン(正確には、キングクリムゾンの能力の一部エピタフ)。

  • ワールドトリガー

 迅悠一

  • 僕のヒーローアカデミア

 サー・ナイトアイ

HUNTER×HUNTERのネオンやジョジョ第三部のボインゴの能力は「予言」に近い)

どれほどの戦闘能力なのか?

織田作は、優れた射撃能力と、天衣無縫の力で、敵を確実に狙い撃ち、そして、必要最小限の動きで敵の攻撃をかわすことができます。

また、異能を使わなくても、敵の殺気を察知する力に長けているうえに、あらゆる角度から銃を撃つことができるので、アクロバティックなアクションもできます。

アニメでは、映画「リベリオン」に登場するガン=カタを彷彿する戦い方をしており、特に、同じ能力者であるミミックの首領アンドレ・ジイドと戦いでは、お互い攻撃を予測しあい、無数の時間軸を読みあうような奇妙な戦いを繰り広げます。

【文豪ストレイドッグス】織田作之助の最後(ネタバレあり)

行方不明になった坂口安吾

 

 

織田作はある日、ポートマフィアのボスである森鴎外から呼び出しを受けました。

鴎外は、坂口安吾が行方をくらましたので、仲のいい織田作に探してもらおうと思ったのです。

安吾は、ホテル住まいをしていたので、織田作は安吾が停泊しているホテルに向かい、手がかりを探していると、小さな白い金庫を見つけました。

その直後、織田作は何者かに狙撃されます。「天衣無縫」の異能で、危険を察知した織田作は狙撃をかわすことに成功します。

安吾の真実

 

 

織田作は太宰と合流すると、金庫の中を調べることにしました。

金庫の中に入っていたのは、灰色の古式拳銃でした。近年、マフィアを襲撃している者が使っている拳銃と同タイプの拳銃です。

彼らの正体は、ミミックと呼ばれる欧州の犯罪者集団で、彼らは元々傭兵部隊でした。織田作を狙撃したのもミミックの仕業のようです。

安吾は何か隠し事をしている。太宰からそう忠告を受けた織田作は、急いで安吾を探し続けました。

やがて、ミミックの拠点にたどり着いた織田作は、そこで囚われている安吾を助けましたが、自分の近くに転がってきた手毬をうっかり触ってしまい、毬の表面に付着した劇薬によって気絶してしまいます。

薄れゆく意識の中で織田作が見たのは、黒装束の特殊部隊を従えた安吾でした。

安吾の正体は、異能特務課から派遣された潜入捜査官だったのです。

ミミックとの戦い

 

 

安吾は、異能特務課、マフィア、ミミックの三重スパイでもあったのです。

異能特務課は、マフィアだけでなく、欧州から来た犯罪者集団ミミックに対しても警戒していました。

そこで、ミミックにマフィアの情報を流すことによって、両組織を戦わせて、共倒れを目論んだのです。

一方、織田作は、孤児たちの家に行こうとすると、途中で孤児たちを乗せた車に遭遇しました。

孤児たちを乗せた車は、ミミックによって織田作の目の前で爆破され、織田作は絶望的な叫び声をあげました。

子供たちを目の前で殺された織田作は、死を覚悟して、単身でミミックの砦に向かい、彼らを殲滅してゆきました。

そして、織田作は最後に、ミミックの首領、アンドレ・ジイドと対決しました。

ジイドは織田作と同じ予知の力を持っていました。戦いの最中、双方共、自分が殺される未来を見てはかわし、見てはかわしを繰り返していました。

現実では数秒に満たない時間の中、双方の意識は、時間を飛び越えて、ぶつかり合い、そして、互いの銃口が、互いの心臓を貫いたのです。

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