【ワンピース】バギーがリーダーのクロスギルドとは?設立経緯や目的、今後をネタバレ考察
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

1056話で初めて登場した“CROSS GUILD(クロスギルド)”というバギーの新組織。
世界に大きな影響を与える組織になり、ワンピース争奪戦にも参加する可能性が濃厚です。

クロスギルドの設立経緯から活躍まで、徹底的に解説・考察していきます!

クロスギルドとは

まずは、クロスギルドについて基本的な情報を振り返っていきましょう。

海兵に懸賞金を懸けるというビジネス

クロスギルドは海軍に懸賞金をかけている
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

クロスギルドは海兵に懸賞金を懸けるというビジネスをしています。

これまで海賊は海軍に懸賞金を懸けられ常に追われる立場にありましたが、海軍大将をはじめとする世界政府の力は大きく、海賊にとって世界政府は好戦的に挑むような存在ではありませんでした。

しかし、海兵に懸賞金が懸けられたことで、これまでよりも好戦的に海軍に挑む海賊が増えるどころか、これまで不満をため込んでいた一般市民が海軍の敵になり得る事態になっています。

そのため海軍はこのビジネスとても危険視しており、クロスギルドの中心人物であるバギー、クロコダイル、ミホークに多額の懸賞金をかけました。

功績と知名度のある海兵ほど高い懸賞金が懸けられる

コビーとクロスギルド
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

クロスギルドは、功績や知名度のある海兵ほど高い懸賞金を懸けられるシステムになっています。
クロスギルドの懸賞金は、星や王冠のマークの数で決まるようです。

星マーク1つで1億ベリー相当の宝箱、王冠マーク1つで10億ベリー相当の宝箱がもらえます。
基本的に海兵の階級で懸賞金が決まるようですが、功績や知名度がある海兵の懸賞金はより高額です。

一般的に大佐は星1つで1億ベリーですが、コビーは大佐でも星5つで5億ベリーでした。
ガープは中将ですが、大将と同じ王冠3つで30億ベリーとされています。

コビーの手配書を見た海賊が「コイツの単勝買ってんだ!!配当でけェぞ」と言っており、海兵の手配書を使って賭博も行っているようです。


クロスギルドのリーダーは誰なのか

ミホーク、バギー、クロコダイル、クロスギルド
出典:pixiv@Riku

 

クロスギルドの中心人物はバギー、クロコダイル、ミホークの3人ですが、元々はクロコダイルがミホークを誘って立ち上げようとしていた組織でした。

しかし、設立する中で手違いでバギーが社長として世間に知れ渡ってしまったため、クロコダイルとミホークはバギーを表の顔として矢面に立たせ、いつでも消せるスケープゴートにすることにしたのです。

そのため、結果的に現在はリーダーがバギー、クロコダイルとミホークは大幹部という立場になっています。

あくまでバギーは名目上のリーダーであり、クロコダイルとミホークには頭が上がらない立場でした。
しかし、バギーがワンピースを狙うと宣言したことで、いつでも殺せる存在ではなくなったようです。

クロスギルドの設立経緯をネタバレ

次はクロスギルドが設立された経緯をネタバレで解説します。

クロコダイルがミホークを誘う

クロコダイルとミホーク
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

クロスギルド設立のきっかけは、クロコダイルがミホークを誘ったことです。

王下七武海制度が撤廃され、ミホークが拠点としていたクライガナ島を海軍に包囲されていたタイミングでクロコダイルから連絡が入り、手を組もうと誘いがありました。

ミホークはその誘いに乗り、二人でクロスギルドを立ち上げることにしたのです。

また、この時にミホークはかつて「海兵狩り」と呼ばれていたことが判明しています。

平穏な暮らしを望むミホークですが、クロスギルドのビジネスの内容をきちんと理解した上で誘いに乗ったと思われます。

クロコダイルがバギーに借金返済を要求しに行く

バギー借金
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

クロスギルド設立が決まったクロコダイルはお金が入り用であったため、バギーから借金を返してもらうためにバギーの元を訪れます。

どうやら頂上戦争で共に戦ったよしみでバギーズデリバリー設立の費用を貸していたようでしたが、バギーには借金を返すアテがありませんでした。

そのため、バギーは借金返済の代わりにクロコダイルの新ビジネス(クロスギルド)の広報を請け負うことを申し出ました。


部下の勘違いによりバギーが表向きのリーダーになる

クロスギルドリーダー
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

借金の取り立てから逃げるためにクロスギルドの広報を請け負ったバギーは、実際の作業を部下たちに任せます。

するとバギー座長が大好きな部下たちは「座長を一番カッコよくしたポスター」を作り、「全世界にバラまいちゃった」とバギーに報告しました。

こうして部下たちの愛によってバギーが組織のトップであるかのようなポスターが全世界に広まり、海軍もそれを信じてバギーを四皇に選んでしまったため、クロコダイルとミホークはバギーをいつでも消せるスケープゴートとしてリーダーに祭り上げることにしたのでした。

クロスギルドの設立後の動向をネタバレ

Tボーン中将が殺害され海軍に動揺が走る

Tボーン中将死亡
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

1082話では、一般市民の手でTボーン中将が殺害されたことが明らかに
懸賞金が懸かったことで、海兵が一般市民に殺される展開は予想されていたことです。

しかし、作中屈指の善人だったTボーン中将が、最初の犠牲者になったことは読者にも衝撃を与えました。
Tボーン中将死亡のニュースは、作中で大々的に報道されています。

海兵は市民から狙われることを意識しながら、市民を守るために戦うことを要求されます。
海兵の士気が下がる可能性が高くなり、クロスギルドの影響力はますます強くなりそうです。

バギーの「海賊王になりてぇ!!!」発言で予測不能な展開に

海賊王になりたいバギー
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

ワンピース1082話では、バギーが「海賊王になりてぇ!!!」と言ったことで、クロスギルドの行動が予想できなくなりました。

クロコダイルの目的が、軍事国家を作ることだと判明
しかし、シャンクスがワンピースを目指すと知ったバギーは、自分が海賊になりたいと宣言します。

クロコダイルとミホークは反対しますが、バギーが電伝虫を使ってワンピースを目指すと宣言したことで、クロスギルドの社員のほとんどが賛同

クロスギルドは軍事国家を作ることための会社だった可能性が高いですが、バギーのせいで目的が変わってしまうかもしれません。

クロスギルドのメンバーまとめ

ここではクロスギルドのメンバーをみていきましょう。

現四皇:バギー

バギー
出典:pixiv@かまきり

 

クロスギルドの表の顔は四皇になったバギーです。

ワンピースでは完全にギャグキャラとしての地位を確立していますが、シャンクスと同じくロジャー海賊団の元見習いで、その後も王下七武海から四皇ととんでもない経歴の持ち主です。

手違いでクロスギルドの表の顔になったバギーでしたが、クロスギルドの件と同じように「周りからの過大評価」と「その場の成り行き」でなりあがることが多く、これも一種のカリスマ性と言えるでしょう。

事実、ミホークからも「ゴメンで「四皇」に成り上がる男はお前が最初で最後だろう」と言われています。
クロコダイル・ミホークにとっては、名目上のリーダーに過ぎませんでした。

しかし、ワンピースを狙う宣言したことで、バギーのカリスマ性はさらに増しています。

クロスギルドの一件で一気に海軍から危険視され四皇になったバギーについては、こちらの記事でも詳しく解説・考察しています。

ぜひチェックしてみてください!

元王下七武海:クロコダイル

クロコダイル
出典:pixiv@藤田 チョビ

 

クロスギルドの大幹部の1人はクロコダイルです。

元王下七武海で、麦わらの一味とはアラバスタをめぐって激突しましたが、インペルダウンを共に脱獄し頂上戦争ではルフィを助けるシーンもあったなど、今後も活躍すると思われる人物です。

そもそもクロスギルドを計画立案したのもクロコダイルなため、事実上のボスと言えるでしょう。

過去に「俺は誰とも組まない」と発言していたこともありますが、ミホークのことは「同類だ」と話しており、クロコダイルからミホークをクロスギルドに誘いました。

クロコダイルは昔「海兵狩り」と呼ばれたミホークと手を組むことで、「「海軍」が無視できねェ組織」を作ろうとしているようです。

クロコダイルに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
興味のある方はチェックしてみてください。

元王下七武海:ミホーク

ミホーク
出典:pixiv@藤田 チョビ

 

クロスギルドのもう1人の大幹部はミホークです。

拠点にしていたクライガナ島を海軍に包囲されていた時にクロコダイルから誘いの電伝虫が入り、共にビジネスをすることに決めたようです。

ミホークも元王下七武海ですが、元々は「海兵狩り」と呼ばれていたことがクロコダイルからの誘いの電話での会話で判明しており、クロスギルドの誘いに乗ったことからも海軍に対して何か思うところがあるようです。

反面、バギーを矢面に立たせる提案をした時も「おれは「四皇」になどならず平穏な暮らしを望む」と発言しており、自分から積極的に何かを成し遂げようというほどの熱意があるわけではなさそうです。

ミホークに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。

その他の幹部メンバー

クロスギルドは、バギーと共に行動していたメンバーとクロコダイルと共に行動していたダズが幹部になっています。

猛獣使いのモージ

  • バギー海賊団副船長
  • バギーズデリバリー幹部

リッチー

  • モージの相棒のライオン

曲芸のカバジ

  • バギー海賊団参謀長
  • バギーズデリバリー幹部

金棒のアルビダ

  • アルビダ海賊団船長
  • バギーズデリバリー幹部

闇金ギャルディーノ(Mr.3)

  • バギーズデリバリー幹部
  • 元バロックワークスオフィサーエージェント

殺し屋ダズ(ダズ・ボーネス)

  • 元バロックワークスオフィサーエージェント

クロスギルドの目的と今後の動きを考察

最後にクロスギルドの目的と今後の動きを考察していきましょう。

目的は対海軍の組織を作ること?

海軍
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

クロスギルドの目的は「海軍の対抗組織を作ること」だと思われます。

その最大の理由は、やはり「海兵に懸賞金を懸ける」という前代未聞のビジネスでしょう。

ワンピースの世界で世界政府は約800年前から存在していますが、クロスギルドのような組織の登場はおそらく初めての事態であり、いくら元王下七武海が揃っているからと言って、クロスギルドが渡っている橋がどれだけ危険かは容易に想像できます。

四皇の世代交代が続き、王下七武海制度が撤廃され、世界中で革命が活発化してきている中で登場した第三の勢力クロスギルドは、今後ワンピースの世界の勢力図の中で大きな割合を占めるようになるかもしれません。

海軍とクロスギルドの対比

クロスギルドの存在が今後のワンピース世界に大きく影響を与える可能性があることは、海軍との対比構造からもよくわかります。

海軍は加盟国から天竜人への天上金を徴収する代わりに海兵を派遣し治安維持に努めますが、非加盟国に対しては「人権が無い」と話すなど、加盟国と非加盟国の間には大きな差があります。

また、加盟国であっても天上金は莫大な金額であり、それが払えるかどうかで生死に大きな影響が出るほど重要なため、市民にとっては優しくないシステムです。

対してクロスギルドはおそらく国や身分などは関係なく討伐した者に報酬を与えるシステムだと思われ、国としても天上金を支払うより負担が少なく武力を手に入れることができるでしょう。

クロコダイルの目的は軍事国家の設立

クロコダイルの目的は軍事国家の設立
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

1082話でクロコダイルの目的は、いかなる勢力にも脅かされない力を持つ軍事国家の設立だと明かされました。

クロコダイルは軍事国家を作るには圧倒的な力が必要だと語っており、そのためにクロスギルドを作ったと可能性が高いです。
センゴクとおつるの会話で、クロスギルドの影響で海軍の士気が下がることが指摘されました。

直後にクロコダイルが「海軍もボチボチ気づき始める」と言っていたことを考えると、思惑通りに計画は進んでいるようです。

海軍に対抗する組織を作り世界政府にその力を認めさせることで、軍事国家を設立しようとしているのかもしれません。
世界政府に認められた国家を作ろうとしているなら、クロコダイルと黒ひげの行動は似ています。

クロコダイルは「俺たちの理想郷」と言っているため、クロコダイルの出資者も軍事国家を作ることが目的なのかもしれません。

今後の活動で天竜人の天上金問題が解決する?

クロスギルドの活動によって期待できる効果が、天上金問題の解決です。

前述のようにクロスギルドは“国や身分などは関係なく”討伐した者に報酬を与えるシステムだと思われるため、天上金を支払えない国であってもクロスギルドからの報酬を得ることができたり、賞金稼ぎを雇うことで安価に武力を手に入れることができるでしょう。

また、組織のトップが四皇であるという事実も「わざわざ莫大な天上金を支払って海軍に守ってもらわなくても四皇がついている」という組織の信頼感につながるため、加盟国から脱退する動きが増える可能性があります。

現在ワンピースの世界各地で活発化している革命の動きとの相乗効果で、世界政府による統治自体が覆される未来も来るかもしれません。

無法者が増え世界の混乱が加速する?

クロスギルドの脅威を語るセンゴク
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

クロスギルドの影響で無法者が増え、世界はさらに混乱する可能性もあります。
市民が海兵を狙う可能性は指摘されていましたが、一般市民の手でTボーン中将が殺害されました。

Tボーン中将を殺したのは戦闘能力もない老人のようですが、バギーが海賊として面倒を見るようです。
賞金も本当に支払われているようで、賞金目当てで海兵を狙う人間は今後も増えると考えられます。

海賊や強い賞金稼ぎが積極的に海兵を狙うようになる可能性も高く、海軍の力は相対的に低下するでしょう。
海軍が力を失うことでさらに治安が悪くなり、世界の混乱に拍車がかかるかもしれません

バギーを海賊王にするためワンピースを狙う?

バギーを海賊王にしようと盛り上げるクロスギルドのメンバー
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

クロスギルドが、バギーのためにワンピースを狙う可能性は高いでしょう。
1082話でバギーの話を聞いたクロスギルドの社員は、ワンピースを取りに行くと言って盛り上がっています

クロスギルドを作ったのはクロコダイルで、実権も握っていました。
しかし、社員はバギーがクロスギルドを作ったと考えており、人気も非常に高いです。

クロコダイルの部下はほとんど登場しておらず、クロスギルドの社員はほぼバギーズデリバリーの人間なのかもしれません。

社員の大多数がバギーの味方なら、クロスギルドはワンピースを目指す方針で活動するしかないでしょう。

クロスギルドについてのまとめ

今回はクロスギルドについてまとめてきましたが、いかがでしたか?

当初バギーがクロコダイルとミホークを従えている風だったため、驚いた読者が多かったのではないでしょうか。

実際はクロコダイルとミホークが実権を握っており、バギーは名目上のリーダーに過ぎませんでした。
クロコダイルが軍事国家を作ろうとしているという目的も明らかになっています。

しかし、バギーは悪運とカリスマ性で本当のリーダーになりつつあります。
クロスギルド全体で、ワンピースを狙ってくる可能性が高いでしょう。

海賊王になることが夢だったクロコダイルが、バギーに対してどんな態度を取るのかも気になるところです。
今後、クロスギルドがワンピースの世界にどんな影響を与えるのかに注目です。

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