
目次
王下七武海の1人ながら、麦わらの一味の大恩人とよばれているバーソロミュー・くま。
エッグヘッド編で、人間兵器になった理由やジュエリー・ボニーとの関係が明かされました。
今回は謎多きバーソロミュー・くまについて徹底考察していきます。
”暴君”バーソロミュー・くまの基本情報
まずは、バーソロミュー・くまの基本情報を確認していきましょう。
バーソロミュー・くまのプロフィール

名前 | バーソロミュー・くま |
誕生日 | 2月9日 |
年齢 | 2年前:45歳 2年後:47歳 |
身長 | 689cm |
血液型 | X型 |
星座 | みずがめ座 |
出身地 | 南の海 ソルベ王国 |
好物 | はちみつ、サーモン |
悪魔の実 | ニキュニキュの実 |
通り名 | 暴君 完全改造後:PX-0 |
役職 | ソルベ王国国王→ 王下七武海・革命軍幹部→ 天竜人の奴隷 |
懸賞金 | 元:2億9600万ベリー |
懸賞金ランキング | 47位 |
初登場 | 25巻 第233話 ”世界最高権力” |
バーソロミュー・くまの出身は『ソルベ王国』

バーソロミュー・くまの出身地は南の海にあるソルベ王国という国です。
ソルベ王国は「コニー」という名前の王太后がいる事とバーソロミュー・くまが元国王である事以外、詳しいことは不明でした。
しかし、元ソルベ王国国王のバーソロミュー・くまが持つ聖書やの服の模様から、ソルベ王国には「太陽信仰」があったと考察されていました。
私たちが住むこの現実世界では、宗教のシンボルとして「太陽十字」というものがあります。
太陽十字は丸に十字を重ねたマークなのですが、ワンピースの世界でもこの太陽十字によく似たマークが度々登場し、バーソロミュー・くまが持つ聖書やの服の模様がまさにその「太陽十字によく似たマーク」なのです。
また、週刊少年ジャンプ33号についていた小冊子「Road To Laugh Tale Vol.4」の中では、
- 太陽の神ニカ 昔は誰もが知りすうはいした
という言葉がでてきており、かつては太陽信仰が浸透していたことも判明しています。
ワンピースにおいて非常に重要な意味を持つ「太陽」や「太陽の神ニカ」についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください!
バーソロミュー・くまはバッカニア族

エッグヘッド編の回想でバーソロミュー・くまが、絶滅種とされるバッカニア族の生き残りと判明しました。
世界政府はバッカニア族を世界に対して大罪を犯した種族と見なしており、生き残りが見つかると奴隷にされてしまいます。
幼少期のバーソロミュー・くまもバッカニア族と発覚し、奴隷にされてしまいました。
バーソロミュー・くまはソルベ王国の王族ではなく、幼少期は天竜人の奴隷だったのです。
バッカニア族は代々太陽の神ニカの伝説を伝える種族であり、バッカニア族の犯した大罪はニカと関係がある可能性があります。
バーソロミュー・くまが太陽信仰を思わせる服装で聖書を持っていたのは、バッカニア族の教えを守っているからでしょう。
バッカニア族は、巨人族の血を引く特殊な種族とされていますが詳細は不明です。
バーソロミュー・くまは平和主義者(パシフィスタ)の第1号「PX-0」

バーソロミュー・くまは「パシフィスタ」と呼ばれるサイボーグであることも重要なポイントです。
パシフィスタとはスペイン語で「平和主義者」を意味しますが、ワンピースに登場するパシフィスタはバーソロミュー・くまを実験台にして造られた「人間兵器」であり、平和とは程遠い様子。
ただし、パシフィスタという名前はバーソロミュー・くま自身が平和主義者だったころから、ベガパンクが付けた名前だと判明しています。
パシフィスタの製造番号は「PX-数字」で表され、パシフィスタの元となったバーソロミュー・くまは「PX-0」と呼ばれています。
このパシフィスタは、2年前のシャボンディ諸島編で麦わらの一味がやっとの思いで1体倒したほどの強さを持っていました。
その後マリンフォード頂上戦争では、20体以上のパシフィスタが投入される白ひげ海賊団への追い込み作戦も実行されています。
2年後編のシャボンディ諸島ではパワーアップして集結した麦わらの一味に歯が立たない様子でした。
しかし、エッグヘッド編では、ルフィたちが戦ったプロトタイプよりはるかに強力なマークⅢや新型のセラフィムが登場しています。
これまでの肩書きは「奴隷」「神父」「革命軍」「国王」「王下七武海」
本記事冒頭でも触れている通り、バーソロミュー・くまは異色の経歴の持ち主です。
これまでに判明している肩書きは
- 天竜人の奴隷
- 神父
- 革命軍幹部
- ソルベ王国国王
- 残虐の限りを尽くした海賊
- 王下七武海
- 無敵奴隷
となっています。
ソルベ王国の国王としては、暴君だったと言われていました。
しかし、暴君や残虐な海賊というのは濡れ衣であり、常に他人を大事にする優しい人物だったことが判明しています。
ここからは、これらの肩書きと経歴を、バーソロミュー・くまの登場話と合わせて確認していきましょう。
バーソロミュー・くまの経歴と登場話
ここではバーソロミュー・くまの経歴を登場話と合わせて解説していきます。
幼少期・12年前・空島編
バーソロミュー・くまの幼少期は「63巻 SBSのコーナー」で描かれています。
本記事でも触れているように、バーソロミュー・くまはソルベ王国の元国王ですがSBSのコーナーで描かれた幼少期は王族には見えない貧乏な様子でした。
ぼろぼろの服を着て下駄をはき、背中にはたくさんの薪を背負いながら「NINOKIN」というタイトルの本を読んでおり、二宮金次郎をモチーフにしていると思われます。
エッグヘッド編で明かされた回想から推測すると、SBSのくまは奴隷から解放されてソルベ王国でジニーと暮らし始めた頃の姿でしょう。
バーソロミュー・くまは12年前にモンキー・D・ドラゴンらと共にゴア王国を訪れており、革命軍はこの時にグレイターミナル事件で国に殺されそうになっていた人々を助け出して、同志として革命軍に迎え入れています。
この12年前の回想シーンが描かれたのは「60巻 587話 “おれは、逃げない”」です。
バーソロミュー・くまの初登場は、空島編である「25巻 第233話 ”世界最高権力”」です。
クロコダイルがルフィ達に敗れたことをうけ、後任を決めるためにマリージョアへ出向いたシーンが初登場となります。
この時はドフラミンゴと共に登場し、続く234話にも登場しています。
スリラーバーク編
バーソロミュー・くまが麦わらの一味と初めて深くかかわったのが、スリラーバーク編です。
スリラーバーク編の中でバーソロミュー・くまが初めて登場したのは「49巻 第472話 ”ダウン”」です。
島から脱出するための準備を始めたペローナの元に現れ、続く473・474話にも登場しモリアと会話する様子が描かれています。
その後483話で麦わらの一味の前に登場し485話まで戦闘が続きましたが、ゾロがルフィの身代わりをかって出たことで事態は終結し、バーソロミュー・くまはスリラーバークから去って行きました。
シャボンディ諸島・頂上戦争編
頂上戦争編の序章では「50巻 第490話 ”再び辿りつく”」で登場し、センゴクとガープに”麦わらの一味の全員抹殺”の命令を遂行できなかった報告をしていました。
シャボンディ諸島編では512話にパシフィスタとバーソロミュー・くま本人が現れ、513話まで続いた戦闘で麦わらの一味は次々と飛ばされて「麦わらの一味”完全崩壊”」となりました。
インペルダウン編の「54巻 第524話 ”もう誰にも止められない”」では、エース公開処刑に備えて王下七武海が招集されており、その時にバーソロミュー・くまも登場しています。
頂上戦争編では「56巻 第550話 ”海軍本部”」から552話、554話、556話から560話、562話、565話、580話に登場しています。
頂上戦争が終戦した後は「60巻 第587話 ”おれは、逃げない”」と591話、593話に登場しました。
2年後シャボンディ諸島・レヴェリー編・ワノ国編

2年後のシャボンディ諸島での登場は「61巻 第603話 ”心に留めておけ”」です。
この時くまはもうすでに完全にサイボーグ化した後だったので人格はなくなっていましたが、『”麦わらの一味”の誰かが再び船に戻って来る日まで海賊船を死守せよ』という任務を遂行しました。
その後「70巻 第700話 ”奴のペース”」では、海軍の会議内で現王下七武海として名前があがりますが登場はなく、レヴェリー編の「90巻 第908話 ”世界会議開幕”」が1055話公開時点での最後の登場となっています。
この時バーソロミュー・くまは天竜人の奴隷になっていたのですが、その後のワノ国編で革命軍のメンバーによって無事解放されました。
エッグヘッド編

エッグヘッド編の回想で、バーソロミュー・くまの過去が明らかになりました。
ワンピース1096話で奴隷にされ、両親を天竜人に殺されたことが描かれました。
1099話で暴君を倒して国王に望まれたこと、国を守るためにあえて海賊になったことなどが判明。
改造手術を受けて七武海になったのも、娘のボニーの病気を治療するためでした。
現代では自我がないはずのバーソロミュー・くまが、革命軍の本拠地を飛び出してしまいます。
バーソロミュー・くまはマリージョアを通り過ぎると、1103話でボニーのいるエッグヘッドに出現。
サターン聖に殺されそうになったボニーを助け、攻撃を仕掛けています。
ただし、バーソロミュー・くまには自爆装置が付けられているため、爆破されてしまうのではないかと心配されています。
バーソロミュー・くまの強さと悪魔の実「ニキュニキュの実」の能力
ここからはバーソロミュー・くまの強さと悪魔の実「ニキュニキュの実」の能力を解説していきます。
人間兵器”パシフィスタ”としての戦闘能力
前述したように、バーソロミュー・くまは現在パシフィスタと呼ばれる人間兵器となっています。
パシフィスタには
- 身体は鋼鉄以上の硬度を持っている
- 鉄をも溶かす高熱のレーザーを口と両掌から発射できる
- 両目に賞金首の顔・名前・懸賞金を識別する機能がついている
などの特徴があり、2年前の時点では麦わらの一味も苦戦を強いられ、やっとの思いで1体倒せるというほどの実力を持っています。
なお、PX-0であるバーソロミュー・くまはニキュニキュの実の能力者だからなのか、他のパシフィスタとは違いレーザーを打てるのは口からのみのようです。
超人系悪魔の実「ニキュニキュの実」の能力

バーソロミュー・くまが食べたニキュニキュの実は
- 掌の肉球であらゆるものを弾き飛ばすことができる
という能力を持っています。
この「あらゆるもの」は本当に幅が広く、これまでには”大気”や”斬撃”、”火炎放射”に”疲労”や”痛み”まで能力の対象になっていました。
神父をしていた頃のくまは、お年寄りの疲労や病気を弾き飛ばしていました。
ただし、弾き飛ばした疲労や痛みは放っておくと、本人の元に戻ってしまいます。
くまは弾き飛ばした疲労や痛みを自分で引き受けて倒れる姿も、描かれていました。
自分の記憶を弾き出したこともありますが、コピーのようなもので本人の記憶は消えません。
圧力(パッド)砲

弾いた大気を衝撃波として発射する技。
射線上にあるものであれば衝撃が貫通し、威力も高い。
つっぱり圧力砲

四股を踏んで脚を地面にめり込ませることで体を固定し、相撲の突っ張りの要領で圧力砲を連続で放つ技。
熊の衝撃(ウルススショック)

弾いた大気を両手で圧縮して小さくした後、相手に向けて発射する技。
圧縮された大気は相手に触れた瞬間に元のサイズに戻るため、衝撃波が爆発しとてつもない破壊力を生み出します。
バーソロミュー・くまが麦わらの一味を飛ばした理由とは

本記事でも触れているように、バーソロミュー・くまは2年前のシャボンディ諸島で麦わらの一味をバラバラの場所に飛ばしています。
これによって一時は「麦わらの一味”完全崩壊”」と言われていましたが、麦わらの一味は2年後に飛躍的な成長を遂げ再集結することとなりました。
当初は強大な敵として立ちはだかったバーソロミュー・くまですが、麦わらの一味が成長するきっかけにもなり、その間もサニー号を守り続けてくれました。
また、麦わらの一味を飛ばす際、その場に居合わせたレイリーに対し
「おれは革命軍の幹部…縁あってこの一味をここから逃がしたい」
とも話しています。
このようにバーソロミュー・くまが麦わらの一味を飛ばした理由は
- 麦わらの一味を成長させるため
- シャボンディ諸島での大将黄猿らとの戦闘から逃がすため
です。
エッグヘッド編で、バーソロミュー・くまがゴム人間のルフィの姿をニカと重ねていたことが判明。
麦わらの一味を助けてくれたのは、いずれルフィが世界を救ってくれると考えていたからのようです。
この件で、バーソロミュー・くまは麦わらの一味にとっての”大恩人”となりました。
バーソロミュー・くまの真意や目的を考察
最後に、バーソロミュー・くまの真意や目的について考察していきましょう。
バーソロミュー・くまが人間兵器になった理由は?
バーソロミュー・くまが世界政府の人間兵器になった理由は、ジュエリー・ボニーの病気を治療するためです。
バーソロミュー・くまは、「政府嫌い」の人物だと言われていました。
バーソロミュー・くまは天竜人の奴隷にされただけでなく、両親を殺され、天竜人のせいで愛する女性まで失っています。
よほどの弱みでもない限り、バーソロミュー・くまが政府の人間兵器になることは考えられません。
ワンピース1098話で、ボニーが青玉鱗という難病をわずらっていたことが判明。
バーソロミュー・くまは、ボニーの青玉鱗を治すことを条件に人間兵器になることを了承しています。
青玉鱗が治った後もボニーを人質に取られていたため、バーソロミュー・くまは政府を裏切ることはできませんでした。
バーソロミュー・くまはジュエリー・ボニーの「父」?

ジュエリー・ボニーはバーソロミュー・くまの養女
バーソロミュー・くまは血の繋がりはありませんが、ジュエリー・ボニーの父親です。
以下の理由から、バーソロミュー・くまとボニーは親子だと考察されていました。
- ソルベ王国の王太后コニーがボニーとそっくり
- バーソロミュー・くまはソルベ王国の元国王
- ボニーのビブルカードには「ベガパンクに父を元通りにさせる」と書かれている
ただし、バーソロミュー・くま・ボニー・コニーの3人に血縁関係はありません。
ボニーは、バーソロミュー・くまが愛した女性であるジニーの娘です。
バーソロミュー・くまは愛する女性の娘を命がけで守ろうとした
ジニーはバーソロミュー・くまが9歳の時から一緒に暮らしていた女性で、革命軍の軍団長でもありました。
14年前にジニーは天竜人に攫われてしまい、マリージョアで第8婦人にされてしまいます。
2年後にジニーは赤ん坊のボニーを連れて戻ってきましたが、青玉鱗を患って死亡します。
バーソロミュー・くまは、ジニーが命がけで守ろうとしたボニーを自分の娘として育てることにしたのです。
その後、ボニーが5歳で青玉鱗を発症したため、バーソロミュー・くまはボニーを治療するために世界政府の人間兵器になることを受け入れました。
バーソロミュー・くまは自我が無くなってもボニーを守ろうとしており、血の繋がりがなくても本物の愛情を持っていることがわかります。
なお、ジュエリー・ボニーについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください!
バーソロミュー・くまの目的は娘ボニーの安全と世界革命?

バーソロミュー・くまの目的は、娘のボニーの安全を確保することと世界に革命を起こすことでしょう。
バーソロミュー・くまはボニーを守るために、人間兵器に改造されて自我まで失っており、ボニーの安全が目的なのは間違いありません。
バーソロミュー・くまは奴隷が存在せず、全ての人々が穏やかに暮らせる世界を求めていました。
革命軍に入ったのも、世界政府が支配する世界を革命するためです。
自我のないくまは革命に関わることはできませんが、ドラゴン率いる革命軍が革命を起こして平等な世界が実現することを望んでいるでしょう。
また、ニカを思わせる行動を獲るルフィが、二かのような存在になり、世界を救う男になると期待もしています。
ちなみに、バーソロミュー・くまが所属していた革命軍のトップであるモンキー・D・ドラゴンについてはこちらの記事で解説しています。
バーソロミュー・くまについてのまとめ
本記事ではバーソロミュー・くまについて解説・考察してきました。
いかがでしたか?
現在のバーソロミュー・くまは改造されて人格を失ってしまいました。
娘を守るためにエッグヘッドまでやって来ましたが、人格が元に戻ったわけではありません。
今後、バーソロミュー・くまの人格が戻ることはあるのでしょうか?
これからの展開あるのでしょうか?