149話のタイトルに隠された意味を考察

真希と真依と扇
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

真依が死亡した149話のタイトルは『葦を啣む(あしをふくむ)』です。

日本のことわざに「葦を啣む雁(あしをふくむかり)」というものがあるのですが、これは「物事を行う準備が完璧であること」を意味します。

雁が海を渡って飛ぶ際、海の上で羽を休めるために枯れた葦を口にくわえていくという逸話から生まれました。

では、なぜタイトルが『葦を啣む』なのかというと、これは真依が雁にたとえられているからだと考えられます。

死に際、真依は真希にあるものを手渡していました。

よく見ると、葦の穂先であることが分かります。

つまり、タイトルの『葦を啣む』は、真希に全てを捧げる覚悟(準備)をしていた、という意味に繋がり、雁は真依を示していることが分かります。

タイトルからも伏線を張る芥見下々先生のセンスに脱帽ですね…!

【呪術廻戦】禪院真依の死亡理由をネタバレ解説

禪院真希を完全な天与呪縛にするため

真希
出典:『呪術廻戦』(Ⅽ)芥見下々/集英社

 

禪院真依が死亡した理由は、禪院真希を完璧な天与呪縛にするためです。

呪術において、一卵性双生児は同一人物とみなされます。

通常は何かを差し出すことで何かを得ますが、この利害関係は双子には適用されません。

双子である真希と真依は互いに利害関係が影響しており、真希が強くなろうとしても真依にその気がなければ真希は強くなれず、真依が術式を持っていては真希はいつまでたっても完璧な天与呪縛に成り得ない。

双子特有の利害関係を理解していた真依は、真希が呪力を捨て去れば天与呪縛として完成することを知っていました。

その結果、真依は真希からすべてを奪い去って死ぬ事で、真希を完璧な存在に押し上げようとしたのです。

真依によってすべてを持ち去られた真希は天与呪縛として完璧な存在となり、かつての伏黒甚爾を彷彿とさせる強さを手に入れるのでした。

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