寒がりの理由は?

森鴎外によると、ランボオは体や神経に異常があるわけではなく、単純に寒がりであるようです。

彼が寒がりである最大の可能性は、精神的なショックからである可能性が一番高いのではないかと思います。

ランボオは荒覇吐を手に入れようとした際に、荒覇吐の強大な力の反動で精神的なショックを受けて、記憶を失った可能性があります。

現に中也が汚辱を使う際、理性が吹き飛んでしまうので、荒覇吐は精神的な影響の強い存在であることが伺えます。

さらに、その際、潜在的にトラウマや恐怖を叩きつけられたために、身も凍えるような寒さとなって現われたのかもしれません。

また「寒い」というのは、ぬくもりや仲間を欲しているという意味にも捉えることができるので、ポール・ヴェルレーヌが裏切ったショックが、記憶の底に植え付けられて、寒さとなって現われたのかもしれません。

【文豪ストレイドッグス】蘭堂の異能力

異能力イリュミナシオンとは?

文豪ストレイドッグス
出典:「文豪ストレイドッグス」公式サイト

 

イリュミナシオンとは、ランボオの異能力であり、前述した通り、世界でも十数人しかいない「超越者」という称号を授かるほどの強力な異能です。

イリュミナシオンは、今ある空間内に、まったく異なる立方体の亜空間をつくりだす能力で、作り出された亜空間はいかなる力を持っても干渉することができません。

空間の大きさは、ランボオの任意でコントロールすることができ、建物と同じサイズから、小さな立方体サイズの空間を作り出して、他人の体を拘束することができます。

また、ブロック状に組み立てて、様々な形状にすることもできます。

死者を操る驚異の能力

イリュミナシオンにはもう一つ能力があります。それは、死者を亜空間内に閉じ込めて、死者を自らの異能の一部として使役することです。

この力を利用して、ランボオは先代ボスを蘇らせて、破壊工作を行い、中也をおびき寄せようとしたのです。

また、生前病床についていた先代ボスが、強靭な肉体を持っていたことから、異能となった死者は、強力な肉体を得るようになります。

  • 類似能力
  • 空間を造る

「結界師」

  • 死者を部下にする

「アカメが斬る!」 帝具「八房」

「3×3 EYES」 不死人「无(ウー)」

「烈火の炎」 紅麗の炎術

【文豪ストレイドッグス】蘭堂の元ネタになった作家は?

アルチュール・ランボオとは?

ランボオとは、シルヴェスター・スタローンが演じたハリウッド映画の主人公…ではなく、19世紀末に活躍したアルチュール・ランボオ(またはランボー)のことです。

ランボオは早熟な天才として知られ、中学校の頃には、すでに優れた詩を書いていました。

10代半ばの頃には家出をして、フランスやベルギーを放浪するようになり、多くの詩を発表するようになります。

詩人として活動したのは20歳くらいの頃までで、30代になると、貿易商となりましたが、ガンにより、37歳の若さで亡くなることになります。

文ストで相棒となっているポール・ヴェルレーヌは、ランボオの親友であるポール・ヴェルレーヌがモデルとなっていますが、実際のヴェルレーヌはランボオと喧嘩になったあげく、彼を拳銃で撃ってしまいます(幸いランボオは一命を取り留めました)。

また、ランボオの詩が日本で発表された際は、中原中也が翻訳を手がけました。

イリュミナシオンとは?

イリュミナシオンは、ランボオが1886年に発表した未完の詩集です。42編から成り立っており、シュールレアリスム的な内容であるため、説明がかなり難しい詩文です。

詩文の順番がわからず、学者たちの間でも頭を悩まされており、まさに文ストの異能力同様、異次元の詩文です。

また、39編の「美しき存在」という詩文には、死者の蘇生を暗示させるような詩が書かれており、これが文ストの死者蘇生の能力に結びついていると思われます。

【文豪ストレイドッグス】蘭堂のまとめ

蘭堂すなわちランボオは、欧州の異能力者ですが、欧州のキャラクターはまだ本編では未登場で、これからの活躍が期待されるところです。

また、ランボオの相棒、ポール・ヴェルレーヌは、小説版「STORM BRINGER」に登場しますので、ファンの方はぜひチェックしてください。

 

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