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【文豪ストレイドッグス】蘭堂の正体とは?
本名はアルチュール・ランボオ
実は、蘭堂は本当の名前ではなく、本名はアルチュール・ランボオと言います。ランボオは、事故にあったことで、記憶を無くしてしまったのです。
蘭堂という名前は、彼を見つけた者が、所持品に記入されていた名前の綴りを間違えたことから、この名前がつけられたのです。
ランボオは、欧州でもめったにいない強力な異能の使い手であり「超越者」の称号を授かっています。
その力は凄まじく、太宰と中也がタッグを組んでようやく相手になれるくらいの強さを秘めています。
また、死者を蘇らせることもでき、この力で、先代ボスを蘇らせることができたのです(「蘭堂の異能力」の項を参照)。
正体は欧州政府の諜報員
ランボオの正体は、欧州政府(フランス)から派遣された諜報員であったのです。
ランボオは、日本政府が秘密裏に研究していた高次元エネルギー生命体の正体をさぐるため、相棒とともに、日本にやってきたのです。
日本政府は人工異能を造る研究をしており、ランボオは、この人工異能を、自分の異能で奪おうとした瞬間、強力なエネルギーによって吹き飛ばされ、記憶を無くすほどの衝撃を受けてしまったのです。
欧州の異能組織には、アガサ・クリスティを筆頭とする異能組織「時計塔の従騎士」が存在していますが、現時点では、ランボオとの関係性は判明していません。
同僚ポール・ヴェルレーヌとは?
ランボオの相棒の名は、ポール・ヴェルレーヌと言います。彼も欧州政府の諜報員であり、ランボオの同僚でした。
ランボオは、彼をとても信頼していたのですが、彼は荒覇吐に遭遇した際、ランボオを裏切ってしまうのです。
ちなみに、ポール・ヴェルレーヌは中原中也と浅からぬ因縁があります(「相棒の裏切り、失った記憶とは?」の項を参照)。
【文豪ストレイドッグス】蘭堂と荒覇吐事件(ネタバレあり)
荒覇吐事件とは?
太宰は、蘇った先代のボスの噂を調査している最中、擂鉢街で黒い炎と共に先代ボスが、周囲を破壊している所を目撃します。さらに、先代はマフィアの監視カメラを通じて、自分は荒覇吐の力で蘇ったと鴎外にメッセージを伝えました。
荒覇吐とは、元々、東北地方などに伝わる客人神(まれびと)のことですが、民俗学的にも詳しい事はわかっていないので、作中でも正体のわからない存在という意味でつけられたのです。
そして、擂鉢街が出来上がるきっかけとなった、強力な大爆発の原因が荒覇吐と言われています。
また、一週間前にも、マフィアが黒い炎に襲撃されたことがあり、荒覇吐の正体は、黒い炎と蘇った先代ボスに何か関係していると思い、太宰と中也は、その生き残りに話を聞きに行きます。それが蘭堂でした。
蘭堂の話を聞いた太宰は、事件の真相にたどり着きます。犯人は蘭堂だったのです。
蘭堂は、最近、自分が欧州政府の諜報員である、アルチュール・ランボオであることを思い出し、再度、荒覇吐を確保するために活動を開始したのです。
荒覇吐の正体は、日本政府が開発した強力な人工異能のことで、ランボオは欧州政府からの指令により、荒覇吐を確保しようとしたのです。
そして、荒覇吐の名の通り、具体的にいかなる生命体を意味しているのかは定かではありませんが、欧州政府の調査によると、強力なエネルギー生命体であるようです。
中原中也との縁
太宰たちが調査していた先代ボスは、ランボオの異能によって蘇生させられたもので、彼は、先代ボスを使って荒覇吐の噂を流して、中也を確保しようとしました。なぜなら中也は荒覇吐と関係があるからです。
実は、中也は幼少の記憶がまるでなく、気が付くと、あの擂鉢街ができる前の爆心地にいたというのです。
中也の正体は荒覇吐を宿すための実験体であり、荒覇吐は中也の中に眠っているのです。
又、中也が己の異能を全開にした状態「汚辱」という技を使う際、「汝、陰鬱なる汚濁(おぢょく)の許容よ、更(あらた)めて我を目覚ますことなかれ」という、呪文とも祈りともつかない言葉をつぶやきながら、汚辱を発動させます。
これは、中也の中に眠っている荒覇吐を覚醒させるための言葉であり、この場面は荒覇吐の伏線であったということです。
相棒の裏切り、失った記憶とは?
荒覇吐を確保しようとしたランボオは、ポール・ヴェルレーヌの裏切りによって、任務は失敗してしまいます。
さらに、その際、自身が諜報員であった記憶を失い、ポートマフィアに流れ着くことになります。
やがて、ランボオは記憶を取り戻しますが、何故、ポール・ヴェルレーヌが裏切ったのかまでは、わからないようです。
実は、ポール・ヴェルレーヌは中也の兄であった可能性があり、彼は弟を取り戻したい一心で、ランボオを裏切ってしまったのです。