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ルーシー・モード・モンゴメリ
長い赤毛の髪をお下げにした19歳の女性です。元々、敦同様、孤児院出身で、異能を持っていたためにギルドに入ることができました。
孤児院時代に悲惨な暮らしをしていたためか、ひねくれた性格をしており、周囲と仲良くやっている敦を妬んでいましたが、敦が自分と同じ境遇と知ると、組織を裏切って協力者となってくれます。
本来は、心が優しく、そしてさみしがり屋の女性で、後に敦に恋心を抱くようになります。
ぬいぐるみが大好きで、探偵社に向かう際、大量のぬいぐるみを持ってきたので、周囲からひんしゅくを買っていました。
元ネタになった作家は「赤毛のアン」で有名な、ルーシー・モード・モンゴメリで、米国の作家で構成されているギルドの中で、唯一のカナダ人作家です。
- 階級:従弟
- 異能:深淵の赤毛のアン
「アンの部屋」という、異空間にひきずりこむ能力と、異空間内に潜む巨大人形「アン」を操る能力です。
異空間という限定つきとはいえ、空間を操る能力と、強力な異能生物(?)を操る能力の二つの力を合わせ持った強力な異能です。
ジョン・スタインベック
鳥打帽に、オーバーオールという、農夫のような恰好をした男性です。朗らかな性格で、素朴な田舎の空気を好んでいます。
判断能力が高く、奇怪な言動の多いラブクラフトとも、難なく付き合える程のコミュニケーション能力を持っているため、現場の仕事に関して高い能力を持っています。
大家族を養うためにギルドに入り、汚れ仕事も淡々とこなしていきますが、本心では、金と力で解決しようとしているフィッツジェラルドを快く思っていません。
責任感の強い性格であるため、フィッツジェラルドが失脚した後、崩壊寸前だったギルドをまとめ、新しいリーダーとして就任しています。
元ネタになった作家は、ジョン・アーンスト・スタインベックで、代表作である「怒りの葡萄(ぶどう)」のように、労働者の苦悩を書いたプロレタリア文学的な作品を多く執筆しています。
- 階級:職人
- 異能:怒りの葡萄
自身に葡萄のつるを植え付けて、葡萄のつるを媒介に、他の植物を操る能力です。
周囲の樹木を操って敵を拘束したり、根から伝わる音を聞いて索敵することもできます。
マーク・トウェイン
くせっ毛が目立つ22歳の青年で、優秀な狙撃手です。陽気で遊び好きな性格をしていますが、一方で、無神経な言動も多いためか、周囲のひんしゅくを買うことも多いようです。
年齢が近いため、スタインベックとよく話をしています。
「トウェイン大活躍日記」という物語を書いており、ギルドの崩壊後は、本国に帰って、物語を執筆しているようです。
元ネタになった作家である、マーク・トウェインは、「トム・ソーヤーの冒険」を代表作としており、本作は日本でアニメ化されるほど、有名な作品です。
実際のマーク・トウェインは、モンゴメリに手紙を出したことがあり、そのため、文ストの初期設定では、モンゴメリーと恋人同士になる予定だったようですが、実現しなかったようです(むしろ仲が悪くなっている)。
- 階級:職人
- 異能:ハック・フィン&トム・ソーヤ
ハックとトムという、小人型の異能生物を使役して、狙撃のサポートをさせる能力です。
ハックとトムは自我を持っているため、マーク・トウェイン本人と会話することも可能です。
名前の由来は「トム・ソーヤーの冒険」に登場する主人公達です。
ナサニエル・ホーソーン
眼鏡をかけて牧師の衣装を纏った美青年で、マーガレット・ミッチェルと共に行動しています。
ミッチェルの事を「お嬢様」と呼んでいますが、二人の関係はわかっていません。
シニカルな性格で、思慮深く、高い判断力の持ち主ですが、やや相手を軽んじてしまう傾向があり、梶井基次郎の奇策に遅れをとってしまいます。
また、芥川との対戦によって重傷を負ったミッチェルの治療のため、ドストエフスキーと手を組む事になりますが、実際には、彼に脳をいじられて、操り人形となってしまいます。
元ネタになった、ナサニエル・ホーソーンは、代表作である「緋文字(ひもんじ)」のように、宗教や人の善悪を語った作品や、幻想的なゴシック小説などを書いています。
- 階級:職人
- 異能:緋文字
己の血液を様々な形に変える能力です。主に聖書の文字の形にして、障壁としたり、弾丸にして飛ばす他、空中で固定して足場にすることも、壁に付着させて、時間差で攻撃を仕掛けることも可能です。
マーガレット・ミッチェル
豪華なドレスを身にまとった貴婦人風の女性で、年齢は20歳。大変な名家の出身で、言葉遣いは丁寧ですが、高慢な性格をしています。
実際には、家は没落しており、一族の残した負債を返済するために、ギルドに入りました。
家の名誉を取り戻そうと必死になっているため、気難しくなっており、ホーソーンとは口喧嘩(というより、ミッチェルがホーソーンに一方的に食ってかかっている)が絶えません。
ちなみに、階級はホーソーンより下の「従弟」であるため、彼女の機嫌が悪いのはそのせいかもしれません。
その一方、ホーソーンが芥川と対戦した際、彼を守って重傷を負い、生死の境をさまようことになります。
元ネタになった作家は、マーガレット・マナーリン・ミッチェルで、彼女の代表作である「風と共に去りぬ」は、映画化されるほどの人気を得ています。
また、文ストのミッチェルのキャラクターは、本人より「風と共に去りぬ」の主人公である、スカーレット・オハラのほうが近いようです。
- 階級:従弟
- 異能:風と共に去りぬ
風を操って物体を風化させてしまう能力ですが、本人の戦闘経験が少ないためか、あまり戦いに活かしきれていません。
ルイーザ・メイ・オルコット
眼鏡をかけて、ショールを纏った淑女風の女性です。情報処理能力に長け、フィッツジェラルドから作戦参謀を任されています。
対人恐怖症のところがあり、人と会話するのが大の苦手ですが、フィッツジェラルドと、同じ気質のエドガー・アラン・ポオとだけは話せるようです。
基本的に善良な性格で、ギルドを抜けたモンゴメリのことも気にかけていました。また、フィッツジェラルドが失脚しても、彼を探し出し、共に新生ギルドを立ち上げることになります。
元ネタになった作家は、「若草物語」で有名なルイーザ・メイ・オルコットです。
- 階級:従弟
- 異能:若草物語
個室で考え事をする時のみ、時間の流れが遅くなるという、物書きにとっては喉から手が出るほど欲しい能力です。
オルコットは、この能力で、膨大な情報を処理して、敵の先手を予測する作戦書を作成しているので、フィッツジェラルドは、彼女の能力を「手持ちの情報を基に未来を予言する能力」と思っています。
エドガー・アラン・ポオ
長い前髪の目立つ28歳の青年です。米国の探偵で、「知の巨人」を自認しており、江戸川乱歩をライバル視しています。
ギルド内では、高い階級に位置しているにも関わらず、フィッツジェラルドの作戦を快く思っていないため、協力的ではないようです。
実は6年前、乱歩に頭脳勝負を挑んで敗北しており、その雪辱を晴らすため、あえてフィッツジェラルドに同行することとなったようです。
人嫌いで、カールというアライグマにしか心を開くことがないようですが、乱歩との再戦の後、彼から健闘を認められたことから、たびたび乱歩と交流することになります。
元ネタとなった作家は、米国のホラー作家にして、探偵小説の生みの親であるエドガー・アラン・ポオです。
江戸川乱歩のペンネームは、彼の名前が由来となっているため、文ストでは両者が好敵手として描かれています。
- 階級:設計者長
- 異能:モルグ街の黒猫
自らが執筆した小説を基に異空間を作り出し、読んだ相手を引きずり込む能力です。小説の内容は、推理小説となっているため、謎を解かないと現実世界には戻れない構造になっています。
ポオは、この能力で乱歩を小説世界に引きずり込み、自らが仕掛けた謎を解かせるという勝負を申し込みました。