本当は弱い!?

出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

次に考察するテーマは、「ヤミヤミの実は本当は弱いのでは?」という説です。

ここまでも何度か話してきましたが、ヤミヤミには多くの弱点が存在しています。
特に「攻撃を引き寄せる」と言うのは、致命的すぎる弱点です。

そして、元々水が苦手になるという弱点がありながら、他の能力者のように海上を移動する手段もないなど、リスクばかり見られます。

更に能力を無効化できると言っても、相手が白ひげのように肉弾戦を得意としていると、全く意味がありません。
実際白ひげは肉弾戦で黒ひげを倒し、掌を封じて能力を使用するなど、すぐに対策されていました。

そういった格上との戦いでは、むしろ攻撃を引き寄せる分、不利になってしまいます。

こうして言葉にしてみると、如何にヤミヤミの実が常人には使えないどころか、最弱の能力になってしまうと分かるでしょう。

ヤミヤミはあくまで、黒ひげが使うから最強なのです。
それを証明する様に黒ひげは、「この能力は俺を選んだ」とも話していました。

ヤミヤミの実の前任者は誰?

前任者はロックス!?

ロックス・D・ジーベック
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

歴史上最も凶悪で、使い勝手の悪いヤミヤミの実ですが、その前任者について以前から多くの考察がされてきました。
その1人がロックス海賊団の船長、ロックス・D・ジーベックです。

ロックスといえば、後の四皇となる若かりし頃の白ひげ、カイドウ、ビッグ・マムを従えていた海賊でした。
そして海賊王ロジャーにとって「最初にして最強の敵」とも言われています。
そんな最強格の海賊が、「歴史上最も凶悪」と呼ばれた能力を持っていても、不思議ではありません。

また黒ひげと頂上戦争で対戦した白ひげは、すぐに掌を封じるという対策方法を見出しました。
これは白ひげの戦闘センスが高いことに合わせて、「ロックスがヤミヤミの力を使うところを昔見ていた」という可能性も考えられます。

ロックスと黒ひげの関係

海賊島ハチノス
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

ヤミヤミの前任者と噂されるロックスですが、実はロックスと黒ひげには多くの関連性があります。

まず黒ひげが旗艦としている船の名前が、「サーベルオブジーベック」とロックスの名前を冠しているのです。
更に黒ひげが現在根城にしている「ハチノス島」は、かつてロックス海賊団が根城とした場所でした。

他にもロッキーポート事件と、ゴッドバレー事件のように、多くの共通点が見られる2人ですが、これらは偶然ではないと考えています。

実は黒ひげの趣味が、「歴史研究」であるとSBSで明かされています。
そのため、研究の中でヤミヤミの実と、前任者であるロックスの存在を知り、その軌跡を追っているとも考えられます。

余談ですが、1080話にて黒ひげは「海賊島を世界政府に所属する島」にしたいと語りました。
それが実現すれば、黒ひげは"国王"としての地位を得ることになるでしょう。

そして筆者は、国王となった先の夢として、「世界の王」があるのでは?と考えています。
なぜならロックスもかつて、「世界の王」になることを夢見ていたからです。

もし黒ひげがロックスの軌跡を辿っているのだとしたら、この「国王になりたい」という目標にも納得がいきませんか?

ヤミヤミの実についてのまとめ

ここまで「ヤミヤミの実」について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

黒ひげと共に何度も登場している能力ですが、全ての謎が明かされたとは言い切れません。
しかも物語が進むごとに様々な説が飛び交い、謎が深まっていっているようにも感じます。

「ワンピース」最終章に突入してから、黒ひげはかなり精力的に活動しています。
そのため、そろそろヤミヤミについても言及されると期待したいです。

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