魚人族が太陽を「タイヨウ」と呼ぶ理由

出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

魚人島には太陽を「解放」と「自由」のシンボルとして扱う文化が残っています。
これは地上の他の種族と共通していますね。

ただ唯一違うのは、魚人族が「太陽」を「タイヨウ」と表記する点です。

これはSBSにて「魚人族に太陽は縁遠いもの」であるため、理解が浅いことを表現として使っていると明かされていました。

つまり魚人族にとって、太陽=自由・解放は縁遠いものというメタファーでもあると考えられます。

魚人族は常に差別されてきた

出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

太陽=自由・解放とは縁遠い種族であることは、フーズ・フーからも語られています。

なぜ魚人は奴隷として虐げられてきた種族の中でも、自由から縁遠い種族として扱われてきたのでしょう?

理由の一つとして、その見た目から魚人族とすぐわかってしまう点が挙げられます。

例えばくまのバッカニア族は見た目で判別するのが難しく、血液検査を行わなければ正体はバレません。

ルナーリア族もマスクさえ被っていれば、種族を隠すことができていました。

その点魚人族は「魚人だと判別しやすすぎる」ため、他種族よりも虐げられてきたのでしょう。

ニカとして魚人族に自由を与えられなかった

ジョイボーイの謝罪文
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

常に奴隷として虐げられてきた魚人族には、ジョイボーイからの謝罪文が残されています。

内容は約束を破ったことに対する謝罪だと語られていました。

作中では約束の内容は明かされていませんが、筆者は「自由を与えられなかった」ことに対する謝罪と考えています。

何百年経っても未だに太陽は縁遠く、とても自由があるようには見えません。

魚人族の「タイヨウ」信仰は、ニカの力が及ばなかった象徴でもあるのでしょう。

魚人族にニカの伝説は残っていない?

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