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アニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の主題歌
OP:inner universe 作詞・歌:Origa、Shanti Snyder 演奏・作曲: 菅野よう子
美しい女性の声と、滑らかなロシア語の歌詞が印象的な曲です。スカパーで放送されたバージョンで、DVDに収録されているのもこの曲です。
OP:GET9 作詞:Tim Jensen 歌:jillmax 演奏・作曲: 菅野よう子 (地上波放送時)
地上派で放送されたバージョンです。軽快な音楽とテンポの良い動画で、ファンの評価も高い曲ですが、残念ながらDVDでは収録されていません。
ED:lithium flower 作詞 :Tim Jensen 歌 :Scott Matthew 作曲・編曲 : 菅野よう子
OPとは打って変わって、男っぽい音楽です。OPが素子のイメージで、EDがバトーをイメージしていると感慨深いかもしれません。
ED:I do 作詞・歌 : Ilaria Graziano 作曲・編曲 :菅野よう子 (地上波放送時)
どこか透き通るような美しい女性の歌が心に響く曲です。地上派放送時の曲ですが、もともとは次回作の「攻殻機動隊S.A.C 2nd GIG」の挿入歌です。
アニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の魅力とは?
魅力①スペシャリストによって構成された見事なチームワーク
このアニメの最大の魅力は、チームワークによるクールなアクションです。公安9課のメンバーはそれぞれ得意分野を持ったスペシャリストで構成されたチームであり、その技術は一級品です。
そして対テロリストのプロフェッショナルである彼らは、任務のためにその技術を遺憾なく発揮するのです。彼らの間に極端な上下関係や競争意識は無く、あるのは役割です。
例えば素子は指揮官、バトーは突撃、トグサは調査と推理、イシカワとボーマは電子戦、サイト―は狙撃、パズは情報収集、荒巻は政治的駆け引きと言った具合にそれぞれの技術を連動させて、テロリスト達と戦うのです。
役割に応じて任務を遂行するその姿は、ハイレベルなチェスゲーム見ているような奇妙な爽快感さえ感じます。彼らを動かすのは、プロフェッショナルとしてのストイックな職務意識です。
そしてそのチームワークの源は、情報端末という無機質な媒体に頼った結束ではなく、信頼という確かな結束によってはじめて生み出されるのです。
魅力②敵か味方か?謎のハッカー「笑い男」のミステリー
このアニメで視聴者を惹きつける要素の一つに、「笑い男事件」のミステリーがあります。
笑い男事件とは、6年前の2024年の2月、マイクロマシンを取り扱う大企業セラノ・ゲノミクス社の社長であるアーネスト瀬良野氏が誘拐されたことからはじまります。その後、テレビの生中継現場にアーネスト氏を連れた犯人が現れ、アーネスト氏に「真実を公表しろ」と脅しましたが、彼が言うことを聞かなかったために、犯人はそのまま逃走しました。
犯人はテレビ画面に映った自分の顔を「笑い男」というシンボルマークを貼り付けて隠しました。その後、自ら「笑い男」と名乗りだした犯人が「ウイルスプログラムを注入する」と言って、マイクロマシン工場を脅迫し、警察の懸命な捜査も空しく犯人は6年間も逃げ続け現在に至ります。
テレビ中継の最中に事件を起こすというのは、「ケネディ大統領暗殺事件」を髣髴させますが、モデルになったのは「グリコ・森永事件」等の実際した劇場型犯罪がモデルになっています。
本編では笑い男の事件は伝説の未解決事件として、世間に知られていますが、その笑い男が公安9課に接触してくるのです。
果たして彼は敵か味方か?