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ミーティとの出会い
ナナチはイドフロントで、ミーティと言う少女と出会いました。
ミーティは、赤い髪をした、南国風の衣装を纏った少女で、誰にでも話しかけていくような、屈託のない性格でしたが、少々空気の読めないところがあり、仲間達から浮いていました。
はじめは、彼女のことを苦手に思っていたナナチでしたが、彼女と会話をしたり、一緒に本を読むうちに仲良くなり、いつしか2人は、共にアビスの探窟を志す友達になっていったのです。
イドフロントで2人はとても楽しいひと時をすごしていましたが、なぜか、あれほど多くいた子供たちが、1人、また1人といなくなってゆき、とうとうナナチとミーティのみになってしまいました。
ボンドルドによる人体実験
ボンドルドは、紳士的な振る舞いをする好人物のようで、彼の成した功績も、アビスの不可侵ルートの開拓や、深層でも活動できる拠点の確保など、大変な偉業ばかりです。
しかし、その本性は「サイコパス人間」そのままで、目的のためなら手段を選ばない男でした。
彼の偉業も、邪魔な動植物を焼き払うなど、多くの犠牲を代償にして、行ったものでした。彼は、アビスの生態に関心を払わず、誰が犠牲になっても、良心の呵責もないような男でした。
子供達をイドフロントに連れて来たのも、第6層の上昇負荷を解決するための人体実験のためでした。
彼は、子供と実験動物を一緒に降ろして、片方に負荷を与えることで、負荷を軽減させる実験を行っていました。そして、ボンドルドは最後にナナチとミーティの2人を実験材料としたのです。
成れの果てとなり、ミーティと共に逃亡
ボンドルドは、ナナチとミーティの両方を、上昇負荷を、片方に押し付けることができるという檻に閉じ込めて、双方を昇降機で第6層に降ろし、上昇負荷を軽減させるという非道な実験を行いました。
ミーティは気丈にも、自分が負荷に耐えると言ってナナチを励まし、ナナチは初めてできた友達を失いたくない一心で、ひたすら神に祈りました。
昇降機が第6層に降りると、2人の前には実験台になって、変わり果てた姿の「成れ果て」となってしまった子供たちが大勢いました。
そして、昇降機が上がると、ナナチの体から体毛が生え、ウサギのような獣人となってしまいます。
しかし、ナナチはミーティとの深い精神性の繋がりによって、「アビスの祝福」のみを受けたため、人型を保てています。
一方、「アビスの呪い」を受けたミーティは体から血を流しながら、崩れるように変化し、昇降機が前線基地に着いたときには、最早面影も残っておらず、自我も失くしていました。
メイドインアビス
あんまりハマらなかったけど
ミーティのシーンだけは本当に泣ける
泣かない人居るのかってレベルだから見てほしい😢 pic.twitter.com/Ugf27Du6si— Juliet (@jul1et_007) February 2, 2020
しかし、ナナチが自我を残していたことで、ボンドルドは大喜びしました。そのうえ、ミーティが不死の体になったので、ボンドルドが新たな実験材料として扱おうとしたのです。
ナナチは、これ以上ボンドルドがミーティを苦しませるのを阻止するため、ミーティを連れて、第4層まで逃げ、そこで暮らしながら、ミーティの苦痛を解き放つ方法を探していました。
「メイドインアビス」ナナチとミーティの切ない別れ
ナナチの願いはミーティを殺すこと
メイドインアビス見終わった
— yanmak809 (@yanmak809) September 30, 2017
上昇負荷実験のグロさ、
ミーティとナナチ、残酷すぎる。
最終回はさすがに泣いた
アニメ見て久々に俺、泣いた。 pic.twitter.com/Jd0shnHQFC
ミーティは不死の体になり、人間に戻ることはおろか、自我を取り戻すこともできません。
唯一、彼女を苦痛から解放する手段があるとすれば、彼女を殺すことだけですが、ミーティは不死になってしまったために、体を砕いてもすぐに再生してしまいます。
ナナチが色んな手段で、ミーティを死なそうと試みましたが、すべてミーティに苦痛を与えるだけでした。
レグにミーティの火葬を依頼
ナナチは第4層に来たリコとレグに出会います。この時2人は、タマウガチと言う生き物から逃れてきたのですが、リコがタマウガチの毒針に左腕を刺されてしまいます。
ナナチは、タマウガチの毒にやられて、瀕死の状態になったリコに泣きつくレグを見て哀れに思い、リコの治療を買って出て、タマウガチの退治の仕方をレグに教えます。
レグはタマウガチをナナチの言うとおりに対処すると、掌に仕込まれている「火葬砲(インシネレーター)」で止めを刺しました。
火葬砲の威力を見たナナチは、レグの火葬砲ならミーティを苦痛から解放させることができると思い、レグにこう言いました。
「ミーティを殺して欲しい」