メイドインアビスのナナチの悲しき過去を徹底解説!成れ果ての切ないエピソードとは?
出典:アニメ「メイドインアビス」公式サイト

メイドインアビスの大人気キャラクター「ナナチ」。
その可愛い見た目とは裏腹に、過去のエピソードがとてもかわいそうです。

今回は、ナナチの悲しい過去を時系列で振り返り、今後の考察を交えてご紹介します。

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メイドインアビス アニメ1期漫画1巻〜4巻26話「新たなるスタート」まで収録
メイドインアビス 劇場版「深き魂の黎明」漫画4巻27話「禁断の花畑」〜5巻38話「挑む者たち」まで収録
メイドインアビス アニメ2期「烈日の黄金郷」漫画6巻39話「還らずの都」〜11巻60話「黄金」まで収録
メイドインアビス アニメ3期(未定)漫画11巻61話「どこにでも行ける」〜
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「メイドインアビス」のナナチとは?

ナナチのプロフィール

ナナチ
出典:アニメ「メイドインアビス」公式サイト

 

誕生日:不明
年齢:リコとレグと同じくらいか、年上?
出身地:極北地方セレ二
家族:なし(孤児)
友達:ミーティ
特技:読み書き、治療

ナナチは、四層の奥地に造ったアジトに住み、一人称は「オイラ」で、口癖は「~んなぁ」。どこか間延びしたようなとぼけた喋り方をしますが、博識で思慮深い性格です。

外科手術や薬学に精通していますが、料理は壊滅的に下手です。

アジトではミーティという、不気味な生き物と一緒に暮らしています。ナナチはこのミーティを可愛がっています。

獣人的な見た目のため、性別は分かりづらく、公式では「不明」とのことです。

ナナチの声優

ナナチの声優は、井澤詩織です。

主な出演作品は、ヘボット!』『SHIROBAKO』『プラネット・ウィズ』などです。

ヘボット!の主人公のヘボットや、プラネット・ウィズの黒井銀子など、どこかコミカルなキャラクターを演じていることが多く、ナナチのどこか間延びした声を上手く演じています。

ナナチの友達ミーティを演じた喜多村英梨とは公私ともに仲が良く、『喜多村英梨の超ラジ!』にも数回ゲスト出演しています。


ナナチの正体

ナナチの正体は「成れ果て」です。ナナチは自分のことを「成れ果て」と言い、元々は人間でした。
「成れ果て」とはアビスの呪いによって、体が変化してしまったものです。
アビスの内部は特殊な力場のようなものが存在しており、時間の流れも変わっており、アビスでの数年が、地上の数十年になっていることがあると言われています。
この力場のために、アビスに向かう探窟家達は、「上昇負荷」という症状に悩まされています。
ダイバーをやっている人たちがかかる病気で、潜水病という症状があります。これは圧力に差があるところに行くと、体の中に窒素がたまってしまい、めまいやしびれを起こしてしまうものです。
アビスでも下側から上がる際に、めまいや吐き気など潜水病のような症状を引き起こします。これを上昇負荷と言い、別の名で「アビスの呪い」とも呼ばれています。
アビスの上昇負荷は、第4層以下から症状はひどくなり、出血や人間性の喪失まで引き起こします。
そして、第6層以降は、肉体の変化を及ぼし、異形の姿になってしまいます。これが、成れ果てと呼ばれるものです。
第6層以下は、ベテランの探窟家である「黒笛」でも行くことはできず、伝説級の探窟家である「白笛」のみが行くことができます。

「メイドインアビス」ナナチの悲しい過去のエピソード

スラム出身の孤児

ナナチ
出典:メイドインアビス公式サイト

 

ナナチが生まれた場所は、極北の国「セレ二」です。孤児だった彼女は、セレ二のスラム街でゴミを漁りながら、生き延びてきました。

ナナチは、生まれつき聡明だったのか、捨てられていた本を拾って、独学で読み書きを覚えたのです。

そして、自分の住んでいる街にいい思い出がなかったため、ナナチは「アビス」ついて書かれていた本を読むうちに、いつしか、この土地を離れてアビスに向かうことを夢見たのです。

ある日、ナナチの元に運命の転機がやってきます。アビスの探窟家として有名な黎明卿「ボンドルド」がナナチの住む街にやって来たのです。

第5層の前線基地

ボンドルドは、アビスを自由に行き来できるという白笛の称号を持つ探窟家です。

アビスの探窟に協力してもらうために、世界中の孤児たちを集めていたのです。ナナチは、多くの子供達とともにボンドルドの探窟に同行することを決意しました。

ボンドルドは子供達を、アビスの第5層にある、自身が建造した前線基地「イドフロント」に連れてきました。

イドフロントは、探窟家達がアビスの第6層に向かうために用意された施設です。

アビスは第6層から先になると、上昇負荷が強くなり、ベテランの探窟家でも耐えらないので、ボンドルドはこの前線基地で、上昇負荷を軽減させる研究を行っていたのです。


ミーティとの出会い

ナナチとミーティ
出典:メイドインアビス公式サイト

 

ナナチはイドフロントで、ミーティと言う少女と出会いました。

ミーティは、赤い髪をした、南国風の衣装を纏った少女で、誰にでも話しかけていくような、屈託のない性格でしたが、少々空気の読めないところがあり、仲間達から浮いていました。

はじめは、彼女のことを苦手に思っていたナナチでしたが、彼女と会話をしたり、一緒に本を読むうちに仲良くなり、いつしか2人は、共にアビスの探窟を志す友達になっていったのです。

イドフロントで2人はとても楽しいひと時をすごしていましたが、なぜか、あれほど多くいた子供たちが、1人、また1人といなくなってゆき、とうとうナナチとミーティのみになってしまいました。

ボンドルドによる人体実験

ボンドルドは、紳士的な振る舞いをする好人物のようで、彼の成した功績も、アビスの不可侵ルートの開拓や、深層でも活動できる拠点の確保など、大変な偉業ばかりです。

 

メイドインアビス ボンドルド
出典:アニメ「メイドインアビス」公式サイト

 

しかし、その本性は「サイコパス人間」そのままで、目的のためなら手段を選ばない男でした。

彼の偉業も、邪魔な動植物を焼き払うなど、多くの犠牲を代償にして、行ったものでした。彼は、アビスの生態に関心を払わず、誰が犠牲になっても、良心の呵責もないような男でした。

子供達をイドフロントに連れて来たのも、第6層の上昇負荷を解決するための人体実験のためでした。

彼は、子供と実験動物を一緒に降ろして、片方に負荷を与えることで、負荷を軽減させる実験を行っていました。そして、ボンドルドは最後にナナチとミーティの2人を実験材料としたのです。

成れの果てとなり、ミーティと共に逃亡

ボンドルドは、ナナチとミーティの両方を、上昇負荷を、片方に押し付けることができるという檻に閉じ込めて、双方を昇降機で第6層に降ろし、上昇負荷を軽減させるという非道な実験を行いました。

ミーティは気丈にも、自分が負荷に耐えると言ってナナチを励まし、ナナチは初めてできた友達を失いたくない一心で、ひたすら神に祈りました。

昇降機が第6層に降りると、2人の前には実験台になって、変わり果てた姿の「成れ果て」となってしまった子供たちが大勢いました。

そして、昇降機が上がると、ナナチの体から体毛が生え、ウサギのような獣人となってしまいます。
しかし、ナナチはミーティとの深い精神性の繋がりによって、「アビスの祝福」のみを受けたため、人型を保てています。

一方、「アビスの呪い」を受けたミーティは体から血を流しながら、崩れるように変化し、昇降機が前線基地に着いたときには、最早面影も残っておらず、自我も失くしていました。

しかし、ナナチが自我を残していたことで、ボンドルドは大喜びしました。そのうえ、ミーティが不死の体になったので、ボンドルドが新たな実験材料として扱おうとしたのです。

ナナチは、これ以上ボンドルドがミーティを苦しませるのを阻止するため、ミーティを連れて、第4層まで逃げ、そこで暮らしながら、ミーティの苦痛を解き放つ方法を探していました。

「メイドインアビス」ナナチとミーティの切ない別れ

ナナチの願いはミーティを殺すこと

ミーティは不死の体になり、人間に戻ることはおろか、自我を取り戻すこともできません。

唯一、彼女を苦痛から解放する手段があるとすれば、彼女を殺すことだけですが、ミーティは不死になってしまったために、体を砕いてもすぐに再生してしまいます。

ナナチが色んな手段で、ミーティを死なそうと試みましたが、すべてミーティに苦痛を与えるだけでした。

レグにミーティの火葬を依頼

レグ
出典:メイドインアビス公式サイト

 

ナナチは第4層に来たリコとレグに出会います。この時2人は、タマウガチと言う生き物から逃れてきたのですが、リコがタマウガチの毒針に左腕を刺されてしまいます。

ナナチは、タマウガチの毒にやられて、瀕死の状態になったリコに泣きつくレグを見て哀れに思い、リコの治療を買って出て、タマウガチの退治の仕方をレグに教えます。

レグはタマウガチをナナチの言うとおりに対処すると、掌に仕込まれている「火葬砲(インシネレーター)」で止めを刺しました。

火葬砲の威力を見たナナチは、レグの火葬砲ならミーティを苦痛から解放させることができると思い、レグにこう言いました。

「ミーティを殺して欲しい」

ナナチとミーティの切ないラストシーン

当初はためらっていたレグでしたが、ナナチに懇願され、レグはミーティを火葬する決意をします。

ナナチは火葬されるミーティの周囲を、花や自分で作ったぬいぐるみで囲みました。そして、ミーティを火葬する前に、ナナチはミーティを抱きしめ、自分がどれだけミーティを大事に思っていたかを伝えました。

そして、レグが火葬砲でミーティを消滅させると、ナナチは泣き崩れてしまいました。

生まれ育った場所では一人ぼっちだったナナチにとって、ミーティは初めての友達でした。だから、本当はミーティを失いたくなかったのです。

しかし、不死であるミーティとは違い、ナナチはいつか死んでしまいます。そうなったらミーティは、永遠にその姿で、一人で生きなければならないのです。

それは、ミーティにとっては無限地獄にも等しい苦痛のはずです。ナナチは友達を救うために悲しい決断をしなければならなかったのです。

「メイドインアビス」ナナチ達の今後の考察

悲しみを断ち切ったナナチ

メイドインアビス
出典:アニメ「メイドインアビス」公式サイト

 

ミーティと悲しい別れをしたナナチは、瀕死の状態から回復したリコと仲良くなります。

体が回復したリコは、自慢の料理の腕をふるい、レグとナナチにごちそうします。

やがて、傷が治ったリコはレグと共に冒険の旅に出ようとしますが、リコはナナチも一緒に来てほしいと頼みます。

新しい親友ができたナナチは、過去を振り切るように、2人の旅に同行することを決意します。

リコ達とともに第5層へ

メイドインアビス
出典:アニメ「メイドインアビス」公式サイト

 

リコの右腕は、毒を抜くために、一度切断したのを縫合してつなげたため、親指以外の指が動かなくなってしまいまいました。

そこで、ナナチは彼女のために補助器具をこしらえました。
医術や薬学に長けたナナチは、これからもリコとレグの大きな力になる事でしょう。そして、新しい友達ができたナナチにとって、リコとレグは心の支えになるはずです。
さて、リコ、レグ、ナナチのいる階層は第4層。4層の上昇負荷は全身の激痛と流血で、かなり痛そうですが、この時点ではまだレグたちは帰還することができます。
しかし、第5層からは上昇負荷はさらに増し、感覚の喪失や、人間性の喪失、そして、6層からは確実な死が待っており、アビスの先行きはあまりいいものではありません。
というより、アビスの底に向かうにつれて、リコ達は死に近づいているようにさえ思えます。

ボンドルドは敵になるのか?味方になるのか?

ボンドルド
出典:アニメ「メイドインアビス」公式サイト

 

ボンドルドが上昇負荷を軽減させる方法を知っていたとしても、彼があっさりと、リコ達にそれを渡すとは到底おもえません。
それに、ボンドルドの犠牲になったナナチやミーティのことを考えれば、リコ達との衝突は免れないでしょう。
またそれだけでなく、ボンドルドは他にもおぞましい実験をやっている可能性があります。彼は何を犠牲にして、何を成したか?それに彼に付き従っている部下たちも気になります。彼らは何故か、ボンドルドと同じようなマスクや、衣装を身に纏っています。
ボンドルドは成れ果てとなっても、人間性を喪失しなかったナナチに関心を持っていました。彼らは単なる部下ではなく、ボンドルドの実験によって、生み出された人工的な「成れ果て」なのかもしれません。
それを知ったときナナチは、ボンドルドとどう向き合うのかが、注目すべき点です。

「メイドインアビス」ナナチの過去を知ってもう一度作品を振り返ろう!

ナナチの過去は、とても悲壮的で残酷なエピソードで構成されています。

もっとも、メイドインアビス自体、メルヘンチックな絵柄と、スチームパンク風なメカ描写に似合わぬ、グロテスクで悲壮的なエピソードで有名な漫画です。

アビスの世界観も、底に行けば行くほど、「死」に近づいていくという危険な世界です。

これから先、リコ達にいかなる「闇」が襲い掛かるのか、そして、彼女たちはそれをいかにして乗り越えるのかを見届けてください。

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