真の目的は憂鬱の魔神の手から逃れるための地

エキドナが不老不死を実現するための実験場というのは、確かに聖域が作られた目的ではあるのですが、真の目的は別にありました。
エキドナの命を狙う憂鬱の魔人ヘクトールの手から逃れるための結界を張る、というのが実はこの聖域の目的だったのです。

ヘクトールの力は凄まじく、当時のロズワールやエキドナですらまともにやりあっては勝算が低い相手でした。
それほどの強敵から逃れるための結界を張るための地として聖域は作られたのです。

「リゼロ」リューズ・メイエルとは?

先ほど軽く触れましたが、かつて、現在のリューズたちの始祖であるリューズ・メイエルという少女が存在していました。
ここからはそんなリューズメイエルとはいったいどのような人物だったのかをご紹介していまいります。

400年前に聖域に暮らしていたハーフエルフの少女

リューズ・メイエルとは、さかのぼること400年前、この聖域に暮らしていたハーフエルフの少女です。
人に疎まれ蔑まれる存在だった亜人の血を引くリューズですが、聖域にきてからというもの、生活は一変し、平和に暮らしていました。

 

ベアトリスにとって初めての友達

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出典:TVアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」オフィシャルサイト

 

ベアトリスとは、エキドナが作り出した人工精霊です。
普段はツンケンしているベアトリスに、ベアトリスに対し恐れ多さを抱くリューズでしたが、リューズとベアトリスは次第に心を通わせるようになります。

いつも大きな本を抱えるベアトリスに憧れ、文字を覚えようと読書を始めたリューズに、ベアトリスは文字を教える約束もしていました。
「別に、やってやってもいいかしら。そのぐらい、お茶の子さいさいなのよ」、「嫌なら、無理してやるつもりはないのよ。ベティーだってそんなに乗り気じゃ……」と何ともベアトリスらしく約束したのです。

 

自ら聖域の核となるため犠牲となった


憂鬱の魔人ヘクトール襲来時、聖域は結界の準備が整っていませんでした。
結界の核となる魔水晶を機能させるだけの十分なマナが集まっていなかったのです。

そこでリューズは自らが核となることをエキドナとロズワールに進言します。
リューズのマナが結界に最も適合するとベアトリスから聞かされていたためです。

本来であればもう少し時間をかけてマナを土地に馴染ませ、結界を完成させる予定だったため、ロズワールはリューズの決断を止めましたが、リューズの決意は固く、エキドナも了承の上、リューズは命と引き換えに聖域の結界の核となることになったのです。

ロズワールがヘクトールに応戦し時間を稼いでいる間に、そんなこととは知らないベアトリスは聖域の核となる場所に魔水晶を運び、リューズを迎えにきました。
エキドナから魔水晶の元へリューズを連れて行くようにとだけ言われたベアトリスは、言いつけ通りリューズを魔水晶の元に案内したのです。

何も知らないベアトリスに、リューズは別れの言葉を告げます。
何とかしてリューズが核となることを止めたいベアトリスでしたが、リューズの決意は固く、ベアトリスはリューズを止めることはできませんでした。

そして、「ありがとう。──さようなら、ベティー」と感謝の言葉を残し、魔水晶の中へ消えていったのです。

 

「リゼロ」リューズにそっくりなスピンクスとは?

実はリゼロの外伝である「Re:ゼロから始める異世界生活Ex2 剣鬼恋歌」に登場する魔女スピンクスとリューズはそっくりだと話題になっています。
このスピンクスとリューズの関係も気になるところですよね。

ここからは、このスピンクスとはいったいどのような人物なのかを見ていきましょう。

リゼロEx2に登場する魔女

先ほどもお伝えした通り、スピンクスはリゼロEx2に登場します。
このリゼロEx2は若かりし頃のヴィルヘルムが主人公の物語で、亜人戦争があった時代が描かれています。

このスピンクスは、亜人戦争の亜人族に味方しており、亜人陣営の代表格の一人です。

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