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レグとの関係について
本作の主人公の一人であるレグは、リコが第一層で探掘している時に見つけた、ロボット(正確にはアンドロイド)の少年です。
レグはアビスの底からやってきたようですが、記憶を失くしているため、自分がいかなる存在なのか、わからないため、己の正体を知るためにリコと共にアビスの底を目指すようになります。
前述の通り、ライザの手紙にはレグの事を記した箇所があり、ライザはレグの事を知っていたようです。
ライザの手紙に書かれていたレグは「ヒトガタ」と書かれており、ぼろを纏った状態で発見されており、スケッチには手甲鉤のようなものを装備した姿で描かれているので、今のレグの姿とは微妙に異なるようです。
レグとライザに何があったのかは定かではないのですが、オーゼンやジルオに言わせると、レグの喋り方はライザとよく似ているらしく、大分長い間一緒に過ごしていたようです。
実際、レグは、稀にライザらしき人物のことを思い出すことがあるようで、レグはライザと行動を共にしていたようです(オーゼンやジルオはレグの事を知っていた)。
また、レグは、ライザの墓らしきものがあった、トコシエコウの群生地の光景を思い出したことがあるので、あの墓はレグが記憶を失う前に造ったものかもしれません。
【メイドインアビス】ライザは生存しているのか?
なぜ、ライザの墓があったのか?
前述したように、ライザの手紙は第四層のトコシエコウ群生地にありました。
そこには手紙だけでなく、ライザの白笛もあり、さらに、彼女が愛用していた遺物「無尽槌」が墓標のように立てられていました。
オーゼンはライザの手紙と無尽槌を発見した際、墓を暴いて、ライザの死体を確認をしたそうですがライザの死体はなかったようです。
また、前述したように、レグは、トコシエコウの群生地にあったライザの墓らしき物をうろ覚えしているらしいようですが、本人は記憶を失くしているために何を意味しているかわからないようです。
ライザの墓標のようなものを造ったのがレグだとしたら、ライザの手紙を置いたのもレグである可能性もあります。
もし、レグが手紙を置いたのなら、「奈落の底で待つ」というメッセージを書いたのは、記憶を失う前のレグであった可能性がありますが、レグは、その後アビスの第一層に向かったので、手紙の内容と矛盾した行動をとることになってしまいます。
つまり、ライザは奈落の底で別の誰かと一緒にいて、レグに、誰かを迎えに行ってもらうように頼んだということが考えられます。
手紙に書かれているアビスの原生生物は、第五層以下に生息しているものがほとんどですので、墓を立てたのは、レグが、再びアビスの底に向かう際に目印にするためということが考えられます。
ライザは今どこにいる?
手紙に書かれているアビスの原生生物に、第六層に生息する生物が書かれていることから、ライザはラストダイブ(絶界行き)に向かったと考えられます。
ラストダイブとは、生きては戻れぬ死出の旅と言う意味です。
なぜなら、アビスの内部は特殊な力場が流れているせいで、下方から上部へ上がろうとすると、力場の反動で身体に強力な負担がかかってしまいます。
これを上昇負荷と言いますが、上昇負荷はアビスの下層に向かうほど強くなり、第五層になると肉体が崩れ落ちて、「成れ果て」という異形の生物になってしまい、自我を喪失してしまいます。
そして、第六層以降となると死に直結してしまうので、ラストダイブと呼ばれています。
つまり、残念ながらライザは第六層か七層で亡くなっているか、もしくは成れ果てになってしまって、自我を無くしている可能性があります。
もし、成れ果てになっているのであれば、トコシエコウの墓標の意味は、彼女は探掘家として死を意味するという意味になるので、彼女はすでに成れ果てになっている可能性もあります。
【メイドインアビス】ライザのまとめ
ライザは、リコにとって、目標とすべき存在であり、レグにとっては、自分の過去を知るための手がかりです。
すなわち、リコは未来を求め、レグは過去を求めてアビスに向かっているのです。
しかし、ライザはいまだにどこに居て、どうなっているのかまったく分からない状態です。 すべての答えは、今後の展開される物語に期待するしかありません。