【ワンピース】イム様の正体や目的を徹底考察!名前にもヒントが!?
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

「世界の王」などいないはずのワンピースの世界に、裏で君臨しているイム様。
1060話で島を消滅させ、1085話では怪物に変身するなど、只者ではない様子を見せています。

今回はそんな謎多き存在であるイム様について、徹底的に解説・考察していきます!

イム様とは

まずはイム様について基本的な情報をみていきましょう。

天竜人のトップである五老星よりも上の地位

五老星とイム様
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

イム様はこのワンピースの世界で、一番地位が高い存在だと思われます。

これまでワンピースでは、五老星がトップとして扱われてきました。

しかし、実はその裏で、世間には公表されていない一番上の存在がいたのです。

天竜人とは

天竜人とは、ワンピース世界の中の”世界貴族”のことです。

天竜人はごく一部の人を除き、基本的には同じ天竜人以外のことを下々民と呼び、奴隷を有し、少しでも自分にとって不快なことがあれば容赦なく殺してしまうような外道として描かれることが多いです。

その理由は、天竜人が800年も前に世界政府を作り上げた20の国の20人の王の末裔だからです。

ワンピースの世界では、天竜人は「創造主の末裔」として扱われています。

天竜人については、こちらの記事で解説・考察していますので、ぜひチェックしてみてください!

五老星とは

五老星とは、天竜人の最高位と呼ばれる5人のことです。

この5人も天竜人ですが、前述のような外道としては描かれておらず、本当に同じ天竜人かと疑ってしまうほど雰囲気が違います。

五老星は世界政府の最高権力者でもあるため、常に世界の動向をチェックして5人で対策を話し合い、海軍たちに指示をだして世界をけん引している存在です。

しかし、自分たちに不都合な存在だと判断すれば島を丸ごと滅ぼしてしまう異常な思考も持っています。

そんな五老星についてはこちらの記事で詳しく解説・考察していますので、こちらもぜひチェックしてみてください!

イム様はワンピース世界の王?

虚の玉座
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

前述のように、イム様は天竜人の最高位である五老星よりも地位が高い存在で、実質的なワンピース世界の王だと考えられています。

イム様は虚の玉座に座ることができる存在

イム様がワンピース世界の王であることがわかるシーンは、908話に描かれています。

天竜人が住むマリージョアには、パンゲア城という城があり、五老星たちはその中の権力の間で会議をしています。

パンゲア城には他にも虚の玉座と呼ばれる椅子があるのですが、この椅子は誰も座らないことでたった一人の王など存在していないことを表す平和の象徴です。

4年に一度開催されるレヴェリーという世界の王が集まる会議の際も、王たちは必ず虚の玉座の前で独裁という欲を持たないことを誓うことになっています。

しかし、908話ではそんな虚の玉座に、イム様が座るシーンが描かれたのです。

誓いの剣の本数

イム様が虚の玉座に座ったことのほかに、イム様が高い地位にいると考察される理由がもう一つあります。

それが、虚の玉座の周りに突き立てられた剣の本数です。

レヴェリー編の説明では、虚の玉座の周りに突き立てられた剣はこの世界を創設した20人の王が誓いのために突き立てたものだと語られていました。

しかし、虚の玉座のシーンを見る限り、玉座の周りに剣は19本しかないように見えるのです。

そしてイム様が登場した広い庭のようなところでは、1本の剣が地面に突き立てられていたため、これが最後の1本ではないかと言われています。

もしこれが20本のうちの1本だとしたら、イム様の天竜人であり、なおかつイム様が剣を所持していたことから、末裔などではなくイム様本人が20人の王のうちの一人である可能性があります。

現在の天竜人は末裔ですから、もしイム様が創造主のうちの一人なのであれば、ワンピースの世界で一番地位が高いのも納得です。

しかしその場合イム様が不老であることが絶対条件になるので、この点は本記事で再度詳しく考察します。

イム様の登場シーン

次はイム様の登場シーンをみていきましょう。


90巻 906話 “聖地マリージョア”

イム様が一番最初に登場したのは90巻 906話 “聖地マリージョア”です。

ただ、登場といっても描かれたのはシルエットのみで、身長、性別も含めて確かな情報は明かされていません。

イム様のシルエットと巨大な麦わら帽子

これまでの登場で、イム様は全てシルエットのみで描かれています。

906話で登場した時もシルエットしか描かれませんでしたが、イム様のほかに巨大な麦わら帽子が冷凍保存されている様子も描かれ話題になりました。

またイム様のシルエットですが、イム様が住むパンゲア城のサイズ感が大きいからかシルエットだけではどうにもイム様のサイズ感がわかりづらく、子ども説なども浮上しています。

イム様はパンゲア場内の花の部屋と呼ばれる場所で、過ごしていることが多く蝶と戯れる様子も描かれています。

ルフィの手配書

906話の登場シーンでは、何故かイム様がルフィの手配書を手にしていました。

そして前述の冷凍保存された巨大な麦わら帽子の前で、ルフィの手配書をみていたようです。

また、この時イム様はルフィの手配書の他にも数枚の紙を手にしており、おそらくこの時手にしていたであろう紙が後の908話で描かれました。

90巻 908話 “世界会議開幕”

次にイム様が登場したのは、90巻 908話 “世界会議開幕”です。

ルフィ・黒ひげの手配書としらほし・ビビの写真

906話でイム様が手にしていたであろう数枚の紙は、ルフィの手配書、黒ひげの手配書、しらほしの写真、ビビの写真の4枚です。

何故かルフィ、黒ひげ、しらほしが写っている紙はバラバラに切られた状態で地面に放置されており、しらほしの写真に至っては剣が1本突き刺さっていました。

この突き刺さっていた剣というのが、前述した20本の内の1本と考察されているものです。

また、ビビの写真は無傷で、イム様がビビの写真を見つめて「………」と何かを考え込んでいる様子も描かれました。

五老星がイム様に跪く

手配書や写真のシーンの後、イム様は虚の玉座へと向かいます。

虚の玉座がある広間にはすでに五老星たちが集まっており、イム様の姿をとらえると全員跪きました。

そして「”五老星”ここに!!!」と五老星が挨拶するのと同時に、イム様は虚の玉座にどさっと座ります。

このシーンによって天竜人の最高位(表向きのトップ)が跪く相手であるイム様が、ワンピース世界に裏で君臨している存在だと判明しました。

105巻 1060話“ルフィの夢の果て”

イム様の攻撃
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

ワンピース1060話では、イム様がルルシア王国を島ごと消してしまうという驚きの展開になります。
1060話ではコブラ王殺害容疑のかかったサボが、革命軍の仲間との通信で殺害を否定。

サボと革命軍の通信を傍受していた五老星は、運のない男だと言います。
イム様がサボのいるルルシア王国に×印を付けると、光が降り注ぎルルシア王国は消滅

ルルシア王国を消したのがイム様の能力なのか、兵器の攻撃なのか不明です。
しかし、国が1つ消滅する展開は読者に衝撃を与えました。


107巻 1085話”ネフェルタリ・コブラ死す”

イム様のシルエット
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

ワンピース1085話ではイム様が怪物に変身し、コブラ王を殺害する展開になります。
1084話のラストで、イム様はコブラ王の前に姿を現しました。

コブラ王からネフェルタリ家もDの一族と聞かされたイム様は、コブラ王を攻撃します。
隠れていたサボが助けに入りますが、イム様は火拳を飲み込んで怪物に変身

五老星も怪物の姿になっていました。
サボは逃げることに成功しますが、コブラ王はサボを庇って死亡

この回もイム様はシルエットですが、巨大な怪物に変身し相当な強さを持つことが判明しました。

イム様の名前にはヒントが隠されている?

イム様はイムという名前からも正体を考察されることが多いです。

ここではイム様の名前について深堀し、モデルなどを考察していきましょう。

イム様と16という数字

ワンピースの世界では、16という数字に何か大きな意味があるのではないかと言われています。

  • 海軍に伝わっている16点鐘という習わし
  • 天竜人が市民を攻撃した際の弾の数が16発
  • 元天竜人ドフラミンゴの技「16発の聖なる凶弾”神誅殺(ゴッドスレッド)” 」

このように、これまでワンピースでは16という数字が度々使われてきました。

また、この数字を使っているのは海軍、天竜人、元天竜人ということで、16という数字が世界政府側に浸透しているものだと考えられます。

そして、イム様の名前も数字で表すと「16」になることから、16という数字には世界政府側(特に天竜人)にとって何か重大な意味が含まれているとみて間違いなさそうなのです。

16は古代兵器ウラヌスにも関係している?

ルルシア王国壊滅の攻撃
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

16という数字ですが、ほかにもつながりがありそうな出来事があります。

それが、1060話でルルシア王国が壊滅させられた時の攻撃です。

この攻撃はシーンの流れ的に明らかに五老星かイム様によるものなのですが、攻撃の際の光の矢の本数が16本にみえると話題になっています。

また、この攻撃があることを五老星は知っていたようですが、おそらくイム様による攻撃なのではないかという意見が多いようで、イム様本人、もしくはイム様が操る古代兵器ウラヌスによるものではないかと言われています。

イム様のモデルはルイ16世?

16という数字のつながりから、イム様の元ネタがルイ16世なのではないかと言われています。

ルイ16世とは、1774年~1792年までの間に即位していたフランス王国の国王です。

性格がいい国王だったそうですが、フランス革命の際には最後の絶対君主としてギロチンで処刑されてしまったそうです。

フランス革命とは、貴族と高級権力者が支配する制度を破壊し、国民が権力を持つようにした革命のことで、このフランス革命がワンピースの物語の元ネタになっているのではないかと言われることもあります。

貴族と高級権力者が世界を支配しているというのは、確かにワンピースの世界とリンクするところがあります。

また、ルイ16世が元ネタになっているのであれば、ルイ16世と同じようにイム様が現行制度での最後の王として処刑(倒される)という可能性も非常に高いと言えるでしょう。

イム様の正体を考察

それでは本記事の最後に、イム様の正体について考察していきましょう。

イム様は不老不死?

イム様には不老不死説が流れています。

というのも、既に本記事で解説しているように、イム様が最初の20人の王のうちの1人ではないかと考えられているからです。

世界政府が設立されたのは800年も前のことです。

そのため、もしイム様本人が20人のうちの1人だったのであれば、不老であるか、もしくはクローンやコールドスリープのような技術を使っている可能性が高いでしょう。

また、五老星に関しては不老であることがほとんど確定していると言ってもいいほどのため、その上に立つイム様だけ不老ではないという可能性の方が低いと思われます。

五老星の不老説については、本記事冒頭でもご紹介したこちらの記事で詳しく解説・考察しています。

また、世界政府はローが持つオペオペの実を欲していたのですが、オペオペの実は不老手術ができるため、世界政府もその不老手術に用があって狙っていたのだと考えられます。

加えてベガパンクが人造のウオウオの実の開発もしていたのですが、モデルの青龍は現実世界だと不老長寿ともかかわりがあるようなのです。

もしかしたら世界政府は、ウオウオの実を作り出すことで不老に関する能力を手に入れたかったのかもしれません。

そんなウオウオの実と不老の関係についてはこちらの記事で詳しく解説・考察しています。こちらもぜひチェックしてみてください!

正体はネロナ家のイム聖?

ネロナ家のイム聖について話すイワンコフ
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

イム様の正体は、ネロナ家のイム聖の可能性が高いです。
イム様の攻撃を逃れたサボは、革命軍に合流しイム様の事を仲間に報告してます、

サボの話を聞いたイワンコフは800年前の20人の王の中に、ネロナ家のイム聖という人物がおり、それがイム様ではないかと発言しました。

ワンピースの世界では、不老になる方法が実在すると信じられています。
イワンコフは不老になる方法が信じられているのは、イム聖という実例があるからだと考えているようです。

名前が同じなので、イム様とイム聖が同一人物の可能性はかなり高いでしょう。
イム聖という名前から、イム様が男性である可能性が高くなりました。

とはいえ、同一人物だと確定したわけでないので、名前が同じ人物がいるなどのミスリードの可能性もあります。

悪魔の実の能力者?

イム様と五老星のシルエット
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

イム様が、悪魔の実の能力者である可能性も高いです。
シルエットだけしか描かれていませんが、1085話ではイム様と五老星が怪物に変身しました。

イム様はかなり巨大な怪物に変身しており、悪魔の尻尾のような形のものを伸ばしてサボに深手を負わせました。

天竜人のトップであることと尻尾の形状から、イム様は「悪魔」の悪魔の実の能力者とも考察されています。

また、特別なポジションから悪魔の実ではなく、悪魔そのものではないかという考察もあります。

ネフェルタリ家に執着している?

リリィの名前を口にするイム様
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

イム様は、ネフェルタリ家に執着しているのかもしれません。
イム様は初登場時に、ビビの写真を持っていました。

1085話では、コブラ王が800年前のアラバスタの女王ネフェルタリ・リリィの話を始めたのを聞いて、イム様はコブラ王の前に姿を現しました。

最初はイム様は花の部屋にいましたが、コブラ王がリリィの名前を口に出したため権力の間までやってきたようです。

自分の存在を隠しているのにコブラ王の前に姿を見せるほど、イム様にとってリリィは無視できない存在と思われます。

リリィがDの名を持つと聞かされた直後にコブラ王を攻撃しており、怒りを抑えきれなかったのかもしれません。
ビビが欲しいとも言っており、イム様はネフェルタリ家に特別な思いがあるのは間違いなさそうです。

空白の100年はイム様の能力で作り出された?

空白の100年の仮説
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

ワンピースの大きな謎である空白の100年は、イム様の能力で作り出されたのではないかと言われています。

その理由は、1060話のルルシア王国壊滅の際に誰かが海兵に向けて言った「ルルシア王国など元から存在していなかった」という言葉です。

これを言ったのは五老星かイム様のどちらかで、五老星が情報統制のために圧をかけているようにも聞こえますが、実際はイム様の声で、聞いた人の記憶や認識を捻じ曲げることができるのではないでしょうか。

これまでには、ドンキホーテファミリーのシュガーのホビホビの実が持つ、能力の対象になった人の存在が周りの人々の記憶から消えてしまうという衝撃的な能力が登場しています。

そのため、イム様も同じように記憶や認識を捻じ曲げる力を持ち、不都合な歴史である100年間をその能力によって消し去ってしまったのではないかと思われます。

空白の100年についてはこちらの記事で詳しく解説・考察しています。

イム様が作り出したという説も考察していますので、ぜひチェックしてみてください!

イム様の目的はある巨大な王国の再現?

ある巨大な王国
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

不老の存在であり、世界政府ができてから800年もの間、ワンピースの世界の王だったのではないかと考察されることの多いイム様ですが、その目的はいったい何でしょうか。

本記事ではイム様の目的はある巨大な王国の再現だと考えます。

いまだ詳細が明かされていない空白の100年ですが、ワンピース原作の中では、ある巨大な王国対20の王国からなる連合軍の大戦があり、勝ち残った連合軍が世界政府を創立して今に至るという仮説が建てられています。

そのためイム様は連合軍側の存在だと思われますが、イム様の目的が支配することであれば、もっとわかりやすく武力で制圧すればいい話だと思うのです。

古代兵器ウラヌスを所有している可能性も高いですし、今までも何回も不都合な国を消してきたと思われますしね。

しかしそれをせず、あくまでも表向きは海軍という組織が治安を維持しようとしている点から、圧倒的武力による制圧ではなく、形だけでもきちんと運営体制を作って統治しようとしていることがわかります。

漫画の世界ではヴィランがヒーローに憧れ、嫉妬し、成り変わろうとすることはよくあることです。

もしかしたらイム様も、巨万の富を手に入れて支配者として君臨したいとかではなく、ある巨大な王国に憧れて自分の手で再現したいと考えているのかもしれません。

イム様についてのまとめ

今回はワンピースに登場するイム様について解説しました。
まだ、シルエットしか描かれていませんが、怪物に変身することや本名らしきものも判明しました。

サボにダメージを与えているこ戸を考えると、イム様の強さは相当なものでしょう。
子供説や五老星に利用されているなどの説もありましたが、イム様が黒幕の可能性が高くなってきました。

今後、イム様に関する謎もどんどん明かされると思うので楽しみに待ちましょう。

 

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