呪術廻戦ネタバレ198話|真希、鬼人に成る!

ついに領域を展開し、襲い掛かる呪霊直哉。
大道と三代は領域内で、不利な戦闘を強いられます。
ところが、真希は直哉に認識できないという事態が発生します。
これには、真希と伏黒甚爾が持つ特性が関係していました。

フィジカルギフテッドの意外な特性も判明した第198話「桜島結界⑧」のネタバレです。

呪術廻戦前回197話のおさらい

三代六十四との1,000回以上にわたる取り組みを経て、開眼した真希。
場に居合わせた誰もが、真希が別人のようになったことを感じていました。

領域の性質のおかげで、わずか1分未満で見違えた真希。
そんな真希に、直哉は再び、トップスピードで突っ込んでこようとします。

迎撃体勢を整える大道と三代。
彼らもまた、「自分が何者か」という問いを超越した者たちでした。

一方、加速する直哉と互角以上のスピードで、真希は対抗していました。
今の真希には、直哉がどう動くのか、までもが見えています。
「皆と同じ」以上の力を得た真希には、今や空気の面すら捉えられていました。
これにより、真希の攻撃が直哉に通るようになっていたのです。

この事実を受け入れられなかったのが、直哉です。
彼はこれまで、伏黒甚爾や五条悟と同じ立場に自分が立つと思っていました。
しかし、見下していたはずの真希の方が、「そちら側」に立つ者になったのです。

意地と矜恃が形を成し、直哉は領域を展開しました。

呪術廻戦ネタバレ最新話198話の考察

呪術廻戦ネタバレ最新話198話の考察|真希の眼鏡について

かつては、眼鏡無しでは呪いを見ることができなかった真希。
現在では眼鏡無しでも、他の術師たちと同じものが見えるようになっています。

そんな真希の眼鏡に注目してみると、実は何度かデザインが変わっていることがわかります。

まず、劇場版呪術廻戦0の時点では、丸い眼鏡をかけていました。
これが夏油との戦いで壊れたため、本編登場時には黒縁スクエア型の眼鏡に変わっています。

しかし、渋谷事変にて漏瑚の攻撃を受け、真希は全身に火傷を負ってしまいました。
2代目眼鏡もおそらく、このときに壊れてしまったのでしょう。

渋谷事変後に登場した際には、また丸眼鏡をかけていました。
この3代目の眼鏡が壊れたのは、禪院家壊滅のことです。
父である禪院扇の攻撃を受け、眼鏡が壊れる様子が描写されていました。

このあと、真依を亡くした真希は、眼鏡無しで呪いが見えるようになった、という流れでしたね。
細かく描き分けがされていたことが、よくわかります。

呪術廻戦ネタバレ最新話198話の考察|直哉の領域はどんな性質?

197話終了時点で、読者からもっとも注目されているのは「直哉の領域」についてでしょう。

直哉の術式「投射呪法」は、
1秒を24分割することで自分の視界を画角とし、あらかじめ画角内で作った動きをトレースする
と説明されます。
要するに、「自分がこのあとどう動くかを、先に決めておく」というもの。
そして、自分で決めた通りに動かなくてはならないんですね。

これを、触れた相手にも強制することも可能です。
また、決めた通りに動けないと、フリーズしてしまうという性質もあります。

領域内では、術式に必中効果が付与されます。
となると、この「触れた相手にも強制できる」が強化されるのではないでしょうか。

対象に触れなくても、術式の動きを強制できるのは強そうですね。
ただ、真希に一度仕組みを見破られた術式である点も気にかかります。

直哉と真希の決着がどうなるのかまで含めて、しっかり見届けたいですね。

呪術廻戦ネタバレ198話

呪術廻戦ネタバレ198話|領域展開「時胞月宮殿」

ついに人型部分が露出した直哉は領域を展開、その名前は「時胞月宮殿(じほうげっきゅうでん)」。

大道ど三代がこの内部に取り込まれ、同時に何らかの攻撃を受けていました。
しかし、これといって何かダメージが通ったようではありません。

異常なしと判断した二人は、そのまま攻勢に転じようとします。

ちなみに、この領域のモチーフは「女性」や「子宮」で間違いないようです。
直哉と言えば、女性を下に見て非道な振る舞いをする、というイメージは強いですよね。
その直哉が、女性を強く意識した領域を展開した、というところに、大きな皮肉を感じてしまいます。

余談にはなりますが、「なんで月=女性?」という人もいるようなので、軽く触れておきましょう。
日本に限らず、「陰と陽の対」という思想は世界各地に見られます。
この思想において、「陰=月=女」、「陽=太陽=男」という図式が成り立っているんですね。
「月」だから「女性」を意識した、という考察の根本は、ここにあると思われます。

呪術廻戦ネタバレ198話|直哉の領域のとても厄介な性質

攻撃を加えようとした途端、三代も大道も全身から血を噴き出し、動きを止められてしまいます。
実はこれは、直哉の領域の性質によるものでした。

直哉の術式「投射呪法」は、「あらかじめ決めておいた通りに動かなくてはならない」という側面を持ちます。
そして、直哉に触れられた場合、直哉と同じ動きをしないと1秒間動きを止められます
領域内では、この術式の対象物がより細かくなる、とのこと。
どのくらいのレベルで細かいかというと、なんと細胞の一つ一つが術式対象です。

細胞レベルで直哉と同じ動きをする、なんて不可能ですよね。
その結果が、大道と三代が負った大ダメージでした。

領域内で術式は必中ですから、当然真希にも同じ条件が課されているはず。
直哉はそう考えたのですが、ここで異常事態が発生します。

直哉に、真希の居場所が分からないのです。

呪術廻戦ネタバレ198話|「呪力が無い」という特質

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考え込む直哉をよそに、大道は無理に動いて片腕を失いました。
腕ごと吹き飛んだ刀が、次の瞬間直哉を背後から刺し貫きます。
真希の攻撃でした。

呪力がまったくない真希や甚爾は、結界術において「建造物などと同等の扱いになる」という特殊な性質があったのです。
彼らを領域に閉じ込めるには、現状以下の2つしか方法はない、とのこと。

  • 実物を結界の外殻として利用する
  • 本人の了承を得る、または本人の意思で結界に侵入する

前者は、伏黒が東京第1結界で行った方法ですね。
しかし、今回の直哉の領域はそれとは違っています。
つまり、直哉の領域は、真希を閉じ込めることはできないんですね。

呪術廻戦ネタバレ198話|鬼人・禪院真希

「ちゃんと、壊せたね」

真依の遺した刀の力を、真希が振るえるようになったことは、こういった形で描かれました。
大道が振るい、とんでもない力を見せたあの刀は、「釈魂刀(しゃくこんとう)」という呪具のレプリカでした。
かつて、伏黒甚爾が装備していた、あの刀です。
(オマケページで「5億」と明かされたあの刀ですね)

この釈魂刀は、あらゆるモノの硬度を無視して魂を切り裂く、という性質を持った呪具でした。
夏油の最高硬度の呪霊を、たやすく切り捨てたのも納得の性能です。
ただし、この力を発揮するには条件がありました。

それは、「無生物の魂すら観測する目」を持っていること。
今の真希は、この目すら、手に入れていたのでした。

さらに、もうひとつ。
呪力のない真希は、領域の必中効果に認識されないのです。
これにより、真希には行動の制限はまるで生じていませんでした。

やすやすと直哉を切り伏せ、領域は崩壊します。
大道と三代も無事でした。

禪院甚爾の没後12年、ついに真希は、彼に並ぶ者になったのでした。

呪術廻戦ネタバレ198話のまとめ

いかがでしたか?

直哉戦に決着がつき、真希が大きく成長するという結果を得られた形になりました。
真依との決別に関しては、やはり多くの読者が涙したようですね。

一方で、またしても「女に背後から刺される」形で幕を引いた直哉にも、さまざまな声が寄せられていました。
以前から、登場するだけで話題になったキャラなだけありましたね。
彼の領域のデザインに関しても、「皮肉が効いている」との声が多数上がっていたんですよ。

大道と三代の無事を喜ぶ声も、少数ではありましたが上がっていました。
気のいいキャラであることは、これまでの活躍からも把握できていた読者が多かったのでしょう。
今後彼らはどう動くのかも、楽しみですね。
同様に、活躍しきれなかった感の否めない加茂も、今後の活躍に期待です。

さて、桜島編も決着し、次は大きく死滅回游が動くものと思われます。
長らく登場していない虎杖や伏黒たちの様子も、そろそろ気になりますね。

次回以降はどんなエピソードが描かれるのか、楽しみに待ちましょう。

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