【ワンピース】ゴッドバレー事件とは?ロックスとシャンクスに関係が?
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

未だ多くの謎に包まれている「ゴッドバレー事件」。
『ONE PIECE FILM RED』にて新事実が発覚し、ゴッドバレー事件の回想も原作で描かれました。

本記事ではそんなゴッドバレー事件について、概要や真相を徹底解説・考察していきます!

ゴッドバレー事件とは?

事件発生はいつ?何年前?

ロックス海賊団
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

ゴッドバレー事件は当時"世界最強"の海賊団と呼ばれたロックス海賊団が、ゴッドバレー島にて壊滅した事件です。
発生は本編から38年前となります。

また後に海賊王となるゴール・D・ロジャーと、海軍の"英雄"ガープが共に戦った事件でもありました。現在、この事件に関する情報は全て隠匿され残っていません。

舞台となったゴッドバレー島そのものも、現在は跡形もなく消えています。
そのため事件についての詳細を知るのは、事件に関わったガープやセンゴクのような老兵のみです。

そもそも記録すら残っていないため、ロックス海賊団の名前すら知らない世代も多くなっています。

ロックス海賊団については下記の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!

天竜人がハチノスの宝を奪ったことがきっかけで起きた事件

笑いながらコングの話を聞くガープ
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

天竜人がロックス海賊団に襲われた事件と思われたゴッドバレー事件ですが、実際は天竜人が海賊島ハチノスから宝を奪ったことがきっかけで起きました。

ゴッドバレー事件は、天竜人と奴隷を守るためにガープとロジャーが手を組んだとされています。
このことから、ロックス海賊団が天竜人を襲った事件と思われていました

しかし、ワンピース1096話の回想で天竜人がハチノスの宝を奪ったことで、取り返そうとしたロックス海賊団がやって来たことが発覚。

ロジャー海賊団も、ハチノスの宝を狙ってゴッドバレーに来ていたようです。
天竜人がハチノスの宝を奪った正確な理由は不明ですが、先住民一掃大会の賞品にされていた可能性が高いです。


白ひげ・ビックマム・カイドウも関与

ロックス海賊団のメンバー
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

「世界最強」と言われただけあって、ロックス海賊団には後に四皇と呼ばれる海賊が、複数人所属していました。
それが若かりし頃の白ひげ、カイドウ、ビッグ・マムです。他にも金獅子や、キャプテン・ジョンなど、伝説となった海賊ばかり所属していました。

勿論彼らもロジャーとガープの敵として、ゴッドバレー事件に関与しています。

白ひげの立ち回りは語られていませんが、カイドウはこの戦いの中で、ビッグ・マムから「ウオウオの実」を受け取りました。
当時15歳だったカイドウを、ビッグ・マムは弟のように可愛がっていたとのことです。

しかしこの事件の後、カイドウはビッグ・マムの元を離れ「百獣海賊団」を結成。
他のメンバーもそれぞれの海賊団を作り、事件から5年後にはその名を世界に轟かせることになります。

四皇については下記の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!

くまやイワンコフも関わっていた

ゴッドバレーから逃げ出す計画を立てる奴隷たち
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

ゴッドバレー事件には、バーソロミュー・くまやエンポリオ・イワンコフも関わっていたことが判明しました。
当時のゴッドバレーには人間狩りの獲物として、多数の奴隷が連れ込まれていました。

奴隷だった頃のくまやイワンコフ、ジュエリーボニーの母親のジニーも、ゴッドバレーにいたのです。
くまとイワンコフはゴッドバレー事件で知り合い、逃げることに成功しています。

ジニーは脱出する隙を作るために、島の外にゴッドバレーの情報を通信で流していました。
ジニーが流した通信で、ハチノスの宝があることを知ったロックス海賊団がゴッドバレーにやって来たようです。

ガープが「英雄」と呼ばれるようになったきっかけ

ガープとゴッドバレー事件
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

ガープが英雄と呼ばれるようになったのは、ゴッドバレー事件でロックス海賊団を壊滅させたからとされています。

後の四皇や伝説の海賊、そして彼らのリーダーだったロックスのいる海賊団を壊滅させたなら、英雄視されるのは当然でしょう。

ロジャーと協力してロックス海賊団を倒したとされていますが、ロジャーの名前は出せないため、ガープ1人の手柄になったようです。

ガープが自由に行動できるのは、ゴッドバレー事件の功績が大きいのでしょう。
しかし、実際は天竜人を助けるためにロックス海賊団と戦うのを嫌がっており、ロジャーを捕まえに来ただけだった事が判明。

また、当時のゴッドバレーにはガープが十分と呼ぶほどの護衛が付いており、神の騎士団もいたことが分かっています。

他にも世界政府にとって不都合な事実や謎が多いため、ガープが英雄になったことにも裏があるかもしれません。

ゴッドバレー島はなぜ消滅した?


世界政府が隠したがった島

ロックス海賊団
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

もはや伝説と呼ぶしかないゴッドバレー事件ですが、前述の通り作中ではあらゆる情報が秘匿されてきました。
しかもゴッドバレー島そのものが、既に跡形もなく消滅しています。

それについてセンゴクは、「世界政府が隠したがった島」と語っていました。そこからゴッドバレー島は、海賊同士の戦いではなく、世界政府によって消滅させられたと分かります。

ではなぜ世界政府は、島を消滅させてまで事件の真相を隠したがったのか?
それは、「空白の100年」に関わる情報が残されていたからではないでしょうか。

未だ真相は明かされていませんが、世界政府が躍起になって消したがる情報があったことは間違いありません。

古代兵器による攻撃があった!?

ルルシア王国
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

次に生まれる疑問は、「どうやって島は消されたのか?」でしょう。

可能性としては、まず国家戦争クラスの戦力と呼ばれる「バスターコール」です。
"殲滅"をスタンスとして、島の住民を根絶やしにする海軍の
攻撃が島を更地にしてしまいます。

しかしゴッドバレー事件はこの比ではなく、実際に「島が跡形もなく」消えているのです。
その為、バスターコールでもまだ火力不足と言えるでしょう。

ここから考えられる唯一の手段は、古代兵器による攻撃です。そしてこの説を裏付けるようなシーンが、原作1060話で描かれました。

聖地マリージョアで、"世界の真相"の一端に触れてしまったサボ。
それを革命軍に知らせようとしますが、直後サボの潜伏するルルシア王国に向けて、
無数の光線が放たれました。

そしてルルシアは文字通り、地図から姿を消してしまったのです。

空から降り注ぐ無数の光線と、直前に雲の向こうに目撃された巨大な影。
こんなことが可能なのは古代兵器、そして作中で唯一在処が判明していないウラヌスで間違いないでしょう。

しかもウラヌスの元ネタは、「天空の神」の意味を持っており、空に関係している兵器であると考察できます。

古代兵器については下記の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!

ゴッドバレーはスリラーバークになった?

霧に包まれたスリラーバーク
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

跡形もなく消えたとされているゴッドバレーですが、実際はスリラーバークになっている可能性もあります。

センゴクは、「ゴッドバレーは跡形もなく消えている」と言いました。
しかし、島は攻撃で消されたとは言われていないため、場所が移動して名前が変わっただけかもしれません。

回想でゴッドバレーは西の海にあったことが判明しており、スリラーバークも元々は西の海の島です。
スリラーバークは動く島ですが、ただの島をモリアが動くように改造したとされています。

地理的にも一致するため、ゴッドバレーが改造されてスリラーバークになったのかもしれません。

シャンクスはゴッドバレーでロジャーに拾われた?

「FILM RED」で判明した新事実

シャンクス
出典:pixiv@goldenhans

 

実はゴッドバレー事件で得たものがあるのは、ガープだけではありません。
事件解決の影の立役者であるロジャーは、なんとゴッドバレー事件の際にシャンクスを拾っていました。

これは映画『ONE PIECE FILM RED』と、入場者特典である「40億巻」にて、その様子が描かれています。

映画内では盗んだ宝箱の中から見つけたウタの境遇と、かつてロジャーに拾われた自身の境遇を重ねるシーンが見られました。

そして「40億巻」では、そのシーンの描写が事細かに描かれています。
ゴッドバレーから脱出し、手に入れた宝の山を前にお祭り騒ぎのロジャー海賊団。

その時、宝箱の中から泣き声がしました。
団員達が恐る恐る箱を開けると、中から赤い髪の赤ちゃんが現れたのです。これがロジャーと、シャンクスの出会いでした。

シャンクスは天竜人の子供?フィガーランド家とは?

五老星とシャンクス
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

そんなシャンクスですが、実は天竜人の一族である「フィガーランド家」の一員なのでは?と噂されているのです。

この説も根拠となる描写は、「FILM RED」内でされています。
「シャンクスの娘」であると判明したウタに対して、天竜人最高権力である五老星は「あの女がフィガーランドの血筋でもか?」と発言しました。

この発言はシャンクスの娘=ウタと判明し、彼らの血が繋がっていると知った上での発言です。

その為フィガーランドの血筋であるウタが娘なら、シャンクスもフィガーランド家の一員だと、自然に繋がりますよね。

ゴッド・バレー事件が起きた際に、当時から神の騎士団の一員だったフィガーランド・ガーリング聖がゴッドバレーにいたことは確定しています。

そしてシャンクスは海賊の身でありながら、五老星と面会ができる立場です。
これらの情報から、シャンクスが天竜人であることは、ほぼ間違いないのではないでしょうか?

シャンクスの正体については下記の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!

父親はロックス?

ロックス海賊団
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

ここまでくると、「シャンクスの親は誰なのか?」が気になりますよね。
一説では、「ロックスが親なのでは?」と言われてきました。

しかし前述の「FILM RED」で、シャンクスがフィガーランド家の一員である可能性が出た為、こちらの説は薄くなっています。
ロックスのフルネームはロックス・D・ジーベック。作中でセンゴクが「本名」と語っていたので、隠された名がフィガーランドという可能性もないでしょう。

余談ですが、ロックスとの関連性は、同じ四皇である黒ひげの方が強いとされてます。

黒ひげはジーベックの名を関した船を持ち、ロックス海賊団の本拠地だったハチノス島を根城として居ます。
これだけの情報があれば、まずロックスの関係者と考えて間違いないでしょう。

ロックスと黒ひげの関係については下記の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!

フィガーランド・ガーリング聖に連れられてゴッドバレーに来た?

ガーリング聖には複数の子供がいる?
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

シャンクスはフィガーランド・ガーリング聖に連れられて、ゴッドバレーに来た可能性が高くなっています。
ガーリング聖は、神の騎士団の最高司令官として登場した人物です。

ガーリング聖は子供を連れて、ゴッドバレーに来ていた可能性が高いです。
また、若い頃のガーリング聖は顔がシャンクスに似ており、父親説も囁かれています。

ガーリング聖とシャンクスが、同じフィガーランド家の人間なのはほぼ確定です。
時期的にもガーリング聖に連れられて、シャンクスがゴッドバレーに来た線は濃厚でしょう。

シャンクスとガーリング聖が親子でないにしても、ガーリング聖の応援に来たフィガーランド家の人間が子供のシャンクスを連れてきたのかもしません。

神の騎士団については下記の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!

ゴッドバレー島とはなんだったのか?真相を考察!

西の海にある世界政府の非加盟国だった

ゴッドバレーで人間狩りを開く天竜人
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

天竜人が住む土地と考察されていたゴッドバレーですが、西の海にある世界政府の非加盟国だったことが判明しました。

神の名を関することからゴッドバレーは特別な島かと思われましたが、天竜人とは直接関係ありませんでした。

ゴッドバレー事件の回想で、ゴッドバレーが神の谷という意味であることを恥知らずだと人間狩り大会の司会が断言しています。
天竜人と関係のない土地なのは、明らかでしょう。

ただ、神の名前が付いた土地であることは間違いないため、ゴッドバレーには何か秘密がありそうです。

天竜人の先住民一掃大会の舞台にされた

ゴッドバレーは西の海だった
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

ロックス海賊団に狙われたと思われたゴッドバレーでしたが、実際は天竜人の先住民一掃大会の舞台だったことが判明しました。
先住民一掃大会は、政府非加盟国で行われる天竜人による人間狩りの大会です。

天竜人は定期的に先住民一掃大会を開いており、非加盟国の人間を皆殺しにしているようです。
天竜人は自分たちで集めた奴隷も、人間狩りの獲物として先住民一掃大会に参加させていました。

ゴッドバレーが先住民一掃大会の土地に選ばれたのは、豊富な資源があったことも理由のようです。

古代兵器の隠し場所?

古代兵器
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

ゴッドバレーは、古代兵器の隠し場所だったという説があります。
3つの古代兵器、プルトン・ウラヌス・ポセイドンのうち、プルトンとポセイドンは隠し場所が判明しています。

神の谷と名付けられたゴッドバレーが、ウラヌスの隠し場所でもおかしくはないでしょう。
天竜人がゴッドバレーを襲撃したのは豊富な資源のためとされていますが、実際は古代兵器を手に入れるためだったのかもしません。

ゴッドバレーが古代兵器で消滅させられたのが事実だとしても、発掘した古代兵器の試し撃ちに使われた可能性もあります。

ただ、今まで古代兵器の隠された場所は、古代兵器の名前と関連性がありました。
天空神の名前を冠したウラヌスが、谷を意味するゴッドバレーにあるのは不自然とも言われています。

ゴッドバレー事件とロッキーポート事件の類似性

コビーが「英雄」と呼ばれるようになったきっかけ

コビー
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

ここまでゴッドバレー事件について解説してきましたが、作中では類似した事件が、ルフィ達の"新世界"入り前に起こっていました。

それが「ロッキーポート事件」です。トラファルガー・ローが首謀者とされていますが、未だ断片的な情報しか明かされていません。

ただこの事件で市民を守ったことで、コビーは"英雄"と呼ばれるようになったことは確かです。
これはゴッドバレーにて、「海軍の英雄」と呼ばれるようになったガープと重なりますね。

また、あのガープと同じ称号で呼ばれていることからも、相当の活躍があったと予想できます。

四皇である黒ひげが居合わせた

黒ひげ・コビー
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

他にもゴッドバレー事件との類維性がいくつかあるので、一覧としてまとめさせていただきます。

  • 海賊である黒ひげが海軍である「コビーの世話になった」という事実
  • ロックス海賊団の一員だった王直を倒した
  • 黒ひげはロックス海賊団の根城だったハチノスを手に入れた

この一覧から見出せるのは、元ロックス海賊団を倒すために「黒ひげとコビーが共闘した」可能性があるということです。

これはゴッドバレー事件にて、共にロックス海賊団と戦った、ロジャーとガープの関係とも重なります。
またこの事件の成果として、黒ひげはロックス海賊団と縁のあるハチノス島を手に入れました。

ここまで2つの事件が重なる要素があると、偶然の一致とは言い難いでしょう。

ゴッドバレー事件についてのまとめ

ここまでゴッドバレー事件について解説してきました!

その真相が明かされれば、「ワンピース」という作品の根幹に、また一歩近づけるような重要な事件。
最終章に突入してから、そのベールが徐々にはがれてきています。

本編ではコビーの救出に来たガープがハチノスで行方不明になる展開になり、ゴッドバレー事件の回想も描かれました。

まだまだ謎が多いですが、次にゴッドバレー事件が描かれた時に一気に真相が明らかになりそうです。
ゴッドバレー事件の謎が明かされるのを期待して待ちましょう。

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