目次
呪力を奪われた虎杖は、かなり不利な状況です。
今回は更に、日車の術式により「二審」が発生しました。
実は、前回時点で多くの読者が恐れていた「渋谷事変」での一件が、ついに取り上げられてしまったのです。
「辛すぎる」「しんどい」との反応が多く見られた第165話「東京第一結界⑤」のネタバレです。
『呪術廻戦』前回164話のおさらい
日車の領域展開「誅伏賜死」と、裁判の術式が明らかになりました。
ジャッジマンから無罪を勝ち取らないと、呪力を奪われてしまうことになります。
虎杖にかけられた疑いは「パチンコ店への入店」でした。
黙秘・自白・否認のいずれかの手段で無実を主張することとなり、虎杖は「トイレを借りただけ」と証言しました。
しかし、換金所の写真を提示され、「遊戯目的での入店をした」可能性を指摘され、有罪判決となってしまったのです。
このため、現在の虎杖は、呪力を練れないという状況に陥ってしまいました。
そして今回は、次の疑いが虎杖にかけられるのです。
その内容は、「2018年10月31日の渋谷での大量殺人」というものでした。
『呪術廻戦』165話ネタバレ①|日車の才能
虎杖悠仁の大量殺人が罪なら100点とってる日車もじゃない?と思ったが『返り討ち』だから正当防衛かぁ……。#呪術廻戦#呪術本誌#wj50#日車寛見 pic.twitter.com/08Vd9deXXG
— 七瀬 (@ju_cemetery) November 15, 2021
今回、冒頭で語られたのは日車の経歴でした。
弁護士として活躍するまでには、いろいろな試験にパスしなくてはなりませんよね。
それを、すべてストレートで通過してきたというのだから驚きです。
しかし、もっとすごかったものがあります。
それは日車の、「呪術師としての才能」でした。
日車は、羂索の無為転変で術式が開花した現代人です。
呪力や術式についての知識も、以前から知っていたわけではありません。
にも関わらず、「術式開花から12日間で1級術師と比べても遜色ないレベル」の術師にまで成長していたことが判明しました。
すごい才能ですよね。
同じように、一般人から術者になった虎杖は、五条に特訓してもらったり、いくつかの事件を経て成長したわけですから。
そしてこの流れの中で、ひとつ気になるフレーズが登場していました。
日車に関する説明の中にあった、『領域がデフォルトで備わった自らの術式』という部分です。
確かに、「裁判→判決→罰により相手を弱体化」という術式である以上、最初のステップである「裁判」の邪魔をされるわけにはいきません。
日車が、術師20人を返り討ちにして100点を確保できた理由の一端が見えた、と言えるでしょう。
『呪術廻戦』165話ネタバレ②|「没収」の本当の効果
こいつはなぁ拳一つで覚醒した特級呪霊ほぼ1人で祓ってんだ舐めんなよ。数多の読者からジャンプの主人公で初めて好きになれたキャラと言わしめる奴だぞ舐めんなクソが。#呪術本誌 pic.twitter.com/4ckZbibS6B
— 映画公開と共に朽ち果てる猿 (@motu19820618) November 14, 2021
一方で、日車vs虎杖の攻防は続いていました。
その中で日車は、虎杖が呪力を練れなくなっていることに気づきます。
実は、「没収」の本当の効果は「術式の一時的な使用不可」でした。
しかし虎杖は、まだ術式を所持していませんよね。
そのため、「呪力の使用不可」という内容に変わったのだ、ということでした。
呪力を使えない状況に変わりはありませんが、取り上げられたり奪われたりしたのとは、少し事情が違うようです。
そして、呪力が使えないにも関わらず、日車と対等に戦える虎杖に、日車は改めて「全力で潰す」決意を固めます。
何故なら、「呪力使用不可」の状態で戦い続けられること自体が、驚異的なことだったからです。
日車によれば、術式を封じられた術師は、基礎的な呪力操作すらもグダグダになることが多い、とのこと。
この理由を日車自身は「長年の勘が鈍るのだろう」と考えていました。
何だかゴチャゴチャしてしまうなあ?と思った方は、以前五条が説明していた「呪力と術式の関係=電気と家電の関係」を思い出してみるとわかりやすいかもしれません。
それにしても気になるのは、日車が驚くほどの「虎杖の頑丈さ」ですよね。
連載当初から、虎杖は身体能力がズバ抜けていることが何度も描かれてきました。
このことはやはり、今後の大きな伏線になるとみて、間違いなさそうです。
『呪術廻戦』165話ネタバレ③|「やり直し もう一回だ!!」
いやすごい申し訳ないし、空気も読めないこと言うとさ、虎杖お前…二審ってものがあること知ってるのね…… #呪術本誌 pic.twitter.com/pIdNkbhPNx
— 鍵兎 (@KeyRabbit_) November 14, 2021
日車の本気の猛攻に、虎杖は防戦一方です。
自在に出したり消したりできる上に、大きさも自在に変えられる木槌はやはり、脅威でしたね。
呪力を封じられた虎杖は、攻撃を防ぎながら必死に考えました。
「何か日車にとって、不利な要素があるんじゃねえか?!」
考えた結果、虎杖が思いついたのが「やり直し」でした。
ジャッジマンに有罪を言い渡され、ペナルティを課されても、罪を認めない限り2回までやり直しの請求ができるとのこと。
ジャッジマンはこれを断らないのです。
そう言えば、虎杖は前回「罪を認めた」わけではありませんでしたね。
虎杖はこのことを「二審」と言っていました。
デジタル大辞泉では、次のように説明されている言葉です。
【二審】:一審の判決に対して、不服申し立てのあったときに行われる第二段階の審理。控訴審。第二審。
ちなみに「一審」は「最初に訴訟を受理する裁判所(第一審裁判所)によって行われる審判。通常、簡易裁判所・地方裁判所の審判をいう。始審。」です。
現在の日本では、裁判は3回まで受けられますよね。
これと同じ仕組みが、日車の術式にも取り入れられていたということです。
一度「有罪」が出て、術式や呪力を没収されても、ひっくり返すチャンスはある。
多くの読者が、そう思いました。
『呪術廻戦』165話ネタバレ④|「有罪」「没収」「死刑」
嫌だ、、日車が出た時から
— ちよ (@Zf2Uvj6QJhkjrTE) November 14, 2021
絶対渋谷事変の事を出してくるんじゃ
ないかとは思ってたけど!!
虎杖にそんな眼で即答して欲しくなかった!!
虎杖が泣いてなくても読みながらこっちが涙出たわ!
ゲゲ先生、、マジで性格悪いな(泣)#wj50 #呪術本誌 pic.twitter.com/zKczi3iGWn
「虎杖悠仁は2018年10月31日渋谷にて、大量殺人を犯した疑いがある」
もう一回、やり直し、の裁判で、ジャッジマンが持ち出してきたのはこの一件でした。
読者の記憶にも新しい、渋谷事変で宿儺がやったことです。
漏瑚との戦闘後、魔虚羅を倒すために宿儺が領域展開し、多くの一般人が巻き込まれた、あの件です。
厳密にはこれは、「虎杖がしたこと」ではないですよね。
しかし虎杖は、即座に自分がしたこととして認めました。
おそらく虎杖は、この件において自分を許せていなかったのでしょう。
ジャッジマンは「有罪」「没収」「死刑」と虎杖に告げています。
「没収」は前回と同じですが、極刑宣告とは穏やかではありませんね。
ただ、この流れは少し不自然なところがあります。
前回の日車の説明によれば、虎杖の陳述の後に日車による「証拠に基づいた反論」があるはずです。
渋谷事変の件については、証拠の提示も、日車の反論もまだされていません。
とはいえ、日車が虎杖の無罪を主張するようなことがあるのでしょうか。
相手を有罪にしてペナルティを課し、弱体化させるのが目的であれば、無罪であるという弁護をしてくれるのでしょうか。
カギを握るのは、罪を認めた虎杖を見る日車の表情でしょう。
証拠の中身の開示と、日車の反論が待たれます。
『呪術廻戦』165話の感想と考察!
いかがでしたか?
今回ジャッジマンが持ち出してきた渋谷事変の件は、伏黒や乙骨から以前に「お前は悪くない」と言われていたことでした。
しかし、虎杖の中ではずっと、「自分がやってしまったこと」として、昇華しきれていなかったのですね。
はっきりこの事実を突きつけられた読者からは、「辛すぎる」「しんどい」「誰か虎杖を抱き締めてやって」などの声が上がっていました。
また、「こうなるんじゃないかと思ってた!」と、恐れていた展開が訪れたことを嘆く読者もいました。
一方で、驚くほど素直に罪を認めた虎杖を見ていた、日車の表情も気にかかりますね。
証拠の写真が今回提示されなかったことも、引っかかります。
「次回は日車による虎杖の弁護では?!」「日車にこのまま味方になってほしい!」という展開予測や希望も見られました。
確かに、100点保持者で領域展開も使える日車が味方になれば、これほど頼もしいことはありませんね。
とは言え、そう簡単に話が進むとは限りません。
虎杖にとって、より不利となる事態が発生する可能性もあります。
果たして、日車はどう動くのでしょうか。
そして、虎杖はこのまままたしても有罪になってしまうのでしょうか。
次回が待ち遠しいですね!