
転スラに登場する魔導王朝サリオンは、エルフの血を引く民が住む帝国です。
魔法研究が盛んですが、軍事力や経済力に優れた大国として他国から一目置かれています。
サリオンの軍事力・他国との関係・関係者などについて解説します。
【転スラ】魔導王朝サリオンとは
人口一億人を超える巨大なエルフの帝国

魔導王朝サリオンは、人口約1億2000万人の巨大なエルフの帝国です。
人口の内訳は、国民1億人と自由民2000万人となっています。
判明している限り、転スラ世界では第3位で武装国家ドワルゴンより人口が多く、大国とされるイングラシアやファルムスと比べても3倍です。
エルフの血を引いていない国民がいるのかは明かされていません。
魔法に関する技術力や経済力は世界有数

サリオンは魔法に関する技術力や経済力は、転スラ世界の中でも上位に入る大国です。
魔導王朝の名前の通り、魔法の盛んな国で魔法科学に関して非常に高い技術力を持っています。
テンペストで魔導列車の開発が決まった時は、魔導科学の技術者が開発に協力していました。
魔導科学で作られた兵器も多数所有しています。
西方諸国から経済的に独立しており、経済力も世界でトップクラスです。
西方評議会の影響を受けた商人がテンペストに嫌がらせをしてきた時も、サリオンは独自の判断で助け船を出しています。
首都は神樹に抱かれた都市(エルミン・サリオン)

サリオンの首都は神樹に抱かれた都市と呼ばれており、神樹の真下に建てられた都市です。
神樹は高地にあり、エルミン・サリオンは世界で最も高い位置にある都市とされています。
神樹は世界の魔素を安定させる存在とされており、天使から都市の発展を確認させない目隠しとしても役立っていました。
フルブルジアより高い位置に作られたせいで、魔王フレイに狙われる都市でもあります。
【転スラ】サリオンの戦力を解説
高い軍事力で西方諸国から独立した立場を貫く

サリオンは高い軍事力を持つ国家で、西側諸国から完全に独立しています。
転スラ世界では大陸の西側になる国は、西側諸国として1つのグループを形成しています。
そのため、国家として独立していても、西方評議会の影響を受ける国が多いです。
しかし、サリオンは西側諸国に属しておらず、軍事・経済共に完全に独立しています。
これはサリオンが高い軍事力を持つためと考えられます。
魔法士団(メイガス)と覚醒魔王並みの実力者を有する

サリオンは強力な魔法士団を持ち、覚醒魔王並みの実力者が2人以上存在します。
魔法士団は、エルフの中でも先祖返りした者たちで結成された部隊です。
魔法士団は本人の実力に加えて特A級以上の兵器を操作するため、非常に強力と思われます。
また、エルメシアとシルビアの2人は覚醒魔王級の実力者。
軍事力でも、西側諸国全体に匹敵する可能性が高いです。
飛行する飛竜船もかなりの数を保有しており、兵器もかなり充実しています。
【転スラ】サリオンと他国との関係を解説
西方諸国に面しているが西方評議会には属さない

サリオンは地理的には西方諸国の一部のようですが、西方評議会に属していません。
西方評議会は大陸の西側の人類をまとめるための組織で、所属する国は西方諸国と呼ばれています。
西方評議会には、ファルムスやイングラシアなど西側の多くの国が参加しています。
しかし、サリオンは西方評議会に参加していないため、西方諸国として扱われていません。
西方評議会に属していないため、ロッゾ一族の影響下にもありませんでした。
大公爵エラルドの縁で魔国連邦(テンペスト)と国交を結ぶ

サリオンは大公爵エラルドの手で、テンペストと国交を結んでいます。
リムルがファルムス軍を壊滅させた後に行われた人魔会談に、エラルドはホムンクルスに憑依して参加しました。
リムルを邪悪な存在でないと判断したエラルドはテンペストを正式に国として認め、国交を結ぶことを約束。
同時にテンペストとサリオンを結ぶ街道を作ることを依頼しました。
後にエラルドはエルメシアから、自分に知らせずにテンペストに向かったことを非難されています。
しかし、エルメシアが認めたことで、テンペストとサリオンは正式に国交を結びました。
【転スラ】サリオンの政治体制
天帝(皇帝)エルメシアが2000年以上統治している

サリオンは天帝のエルメシアが、2000年以上前に建国した国家です。
代替わりはしておらず、現在でもエルメシアが天帝をしています。
ここまで長期間1人の人物が統治している国家はほとんどなく、エルメシアは他国からも畏怖の対象です。
ただし、エルメシアの母親のシルビアが、入れ替わって天帝をしている場合があります。
エルメシアに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。
自治権を持つ13の王家が存在するが独自の軍事力はない

サリオンは天帝の下に13の王家があり、それぞれの領地を治めています。
13の王家は自治権を持っていますが、天帝に税を納めており、軍隊などは持っていません。
軍事力を含めて、天帝に権力が集中していることがわかります。
【転スラ】サリオンの関係者
エレン・カバル・ギド

エレン・カバル・ギドは原作の1巻から登場している3人組の冒険者で、シズと一緒に行動していたリムルと出会いました。
実はエレンは、エラルドの娘でエルメシアの従姉妹です。
エルメシアとはエルちゃん、エレンちゃんと呼び合う仲なのが描かれて得います。
エレンの護衛役であるカバルとギドは、サリオン最高戦力である魔法士団の一員でした。
指輪で力を制限されており、エレンに危機が訪れないと本来の力を発揮できません。
カバルとギドは人間とされていましたが、魔法士団だと考えるとエルフの血を引いているのは間違いないでしょう。
シルビア

シルビアはエルフの祖に当たる人物で、エルメシアの母親です。
ヴェルダナーヴァが創り出した神祖トワイライト・ヴァレンタインによって、ドワーフの祖・ヴァンパイアの祖・人間の祖と共に生み出されました。
エルメシアを超える戦闘能力を持ち、個人としてはサリオンで最強の戦力です。
エルメシアと容姿が瓜二つで、時々入れ替わって天帝として行動しています。
シルビアが、エルメシアの影武者をしていることは誰にも知られていません。
サリオン・グリムワルト(ラプラス)

サリオン・グリムワルトは、シルビアの夫でエルメシアの父親です
魔導王朝サリオンの国名の由来になった人物で、エルフの勇者だったことが判明しています。
カオスドラゴンと戦って致命傷を負いますが、カザリームの妖死冥産で妖天に生まれ変わって、中庸道化連のラプラスになりました。
ラプラスはエルフだった頃の記憶を失くしていましたが、シルビアと再会した際に記憶を取り戻しています。
ラプラスに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。
【転スラ】サリオンについてまとめ
転生したらスライムだった件に登場する魔導王朝サリオンについて解説しました。
サリオンは転スラ世界でも有数の大国で、登場した時からテンペストに友好的な存在です。
魔法士団の操る魔導操騎はリムルからロボットと呼ばれていますが、具体的な姿は描かれていません。
アニメで魔導操騎が、描かれる可能性が高いので楽しみに待ちましょう。