黒死牟戦に参戦していたメンバー

また、黒死牟戦では、「兄弟」がこの回の物語のテーマと言っても過言ではありません。
この回で登場したのは、黒死牟と縁壱、無一郎と有一郎、そして実弥と玄弥です。

すでに縁壱と有一郎は亡くなっていることから、実弥と玄弥のどちらかが欠けてしまうのでは?と噂されたのです。
玄弥を助けに入り、黒死牟と戦い始めた実弥の方が死亡確率が高いのではないか、という推測から、実弥の死亡フラグが囁かれたのです。

実際には実弥が死ぬことはありませんでしたが、玄弥が命を落としてしまったことから、この兄弟どちらかが欠けてしまうと言う予想は、間違いではなかったと言えますね。

【鬼滅の刃】不死川実弥が死ななかった理由

こうして、死亡フラグが囁かれていた不死川実弥ですが、最終決戦後も生き残ることができました。
ここからは、なぜ不死川実弥は死ななかったのか、その理由を見ていきましょう。

体が特別強い

実弥の父
出典:『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

 

まず一つ目の理由は、実弥は体が特別頑丈であることが挙げられます。

実は最終決戦後、意識を失った実弥は死の淵を彷徨っていました。
そんな中夢の中で母と再会します。

自らの子供を手にかけてしまった自分は天国へはいけないと話す母に、「・・・分かった、じゃあ俺はお袋と行くよ。俺があんまり早くいったら玄弥が悲しむだろうし。お袋背負って地獄を歩くよ。」と笑顔で母の手を取ったところ、かつて亡くなった父親が現れます。

そして父に突き飛ばされ、「お前はまだあっちにもこっちにも来れねぇよ。俺の息子だってことに感謝しろ、特別頑丈だ」と言われたところで、意識を取り戻しました。
父親母発言にあるように、実弥は非常に体が強く、生き残ることができたのではないかと考えられます。

死が救済となってしまう

意識を取り戻した実弥
出典:『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

 

二つ目の理由として考えられるのが、実弥にとって死が救済になってしまう、という点です。

実弥は青年時代に玄弥以外の家族を鬼となった母親の手で殺され、鬼になった母親を自らの手で倒し、ともに鬼殺隊として歩んできた親友を亡くし、さらには目の前で唯一の肉親であった玄弥を亡くています。
そんな実弥にとって、無惨の討伐という役目を果たした世界で、一人生きていくことこそ苦痛であり、死ぬことが救済となってしまう可能性があるのです。

夢の中で父親に再開し意識を取り戻した実弥の「くそが…」という呟きも、一見乱暴な父の行いに対するものに思えますが、死ぬことを遮られたために漏れた言葉にも思えますよね。

主要な登場人物も悲惨な最後を迎えることが多い鬼滅の刃において、実弥はあえてこのような結末を迎えることとなったのかもしれませんね。

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