空中を走ることができる
ギア5を発動すると、空中を走ることも可能になるようです。
1045話ではカイドウの攻撃により鬼ヶ島からかなり遠いところまで飛ばされてしまったルフィですが、その後、空中で両足を高速で回転させ、字のごとく「走って」鬼ヶ島まで戻る様子が描かれています。
この”空を走る”能力ですが、CP9が使っている六式の「月歩」とはまた違った原理のようです。
月歩は空気そのものを強靭な脚力で蹴り上げることで、ジャンプを繰り返し移動するものでしたが、今回のルフィについては単純に走っている様子。
また、走り出した際の「ボンッ!!」という効果音や走っている最中の「ブィイィィィィン!!」という効果音から、その速度がとてつもないことがわかります。
まさに子どもの空想を実現したようなシーンであり、ギア5が”自由”な能力であることがうかがえます。
雷を武器のように扱える
ギア5を発動すると、雷を武器のように扱うことも可能です。
1046話ではカイドウと戦闘している最中に、落ちてきた雷を素手でつかみ、槍の要領でカイドウに投げつけていました。
加えて、雷をつかむことで軌道修正する様子も描かれており、威力だけでなく機動力としても有効な能力です。
また、その時のルフィの容姿ですが、「風神・雷神」のように背中に炎を纏っていました。
「雷」「神」といえばエネルを思い出す方も多いでしょう。
エネルが登場した空島では「宴の際のルフィの影がニカの姿と似ている」「宴の際の効果音が”解放のドラム”」「太陽の神を信仰している」などなど…太陽の神ニカとの関連も考察されていますので、この”雷を扱うことができる”という能力は、後々重要なポイントになってくるかもしれません。
ギア5発動時の技一覧
ギア5の能力はどれも強力でしたね。
それでは最後に、ギア5の能力を活かしたルフィの新しい技についても見ていきましょう。
ゴムゴムの猿神銃(バジュラングガン)
ギア4の『弾む男(バウンドマン)』で「ゴムゴムの猿王銃(コングガン)」という技があります。
これは「ゴムゴムの銃(ピストル)」の進化版で、武装色の覇気をまとった状態で巨大化し片手でパンチする技ですが、ギア5の「ゴムゴムの猿神銃(バジュラングガン)」はそこからさらに進化した技といえるでしょう。
1048話にて技名が判明したこの猿神銃(バジュラングガン)は、武装色に加え覇王色の覇気も纏っており、サイズも鬼ヶ島を上回る程だったので威力ははかり知れません。
また、ルフィの技名に「神」とつくのはこれが初めてなので注目が集まっています。
これからの物語で、ルフィはどんどん『ヒトヒトの実 幻獣種 モデル”ニカ”』の力を使いこなしていくと思いますので、今回の猿神銃(バジュラングガン)をきっかけに、他の技名にも「神」が付くようになっていくのではないでしょうか。
ゴムゴムの縄跳び
こちらの技は”自由”を手にしたルフィの技の中でも、かなりトリッキーですね。
1045話で登場したこの「ゴムゴムの縄跳び」ですが、なんと、龍に変身した状態のカイドウの頭と尻尾を掴んで縄跳びします。
筆者は、ギャグテイストな技の絵に対して、攻撃を受けたカイドウの「グオオオオ~~~!!!」という苦しそうな声にギャップがあって思わず笑ってしまったほどですが、よくよく考えるとこのシーンは”覚醒”の強さをわかりやすく物語っていますね。
前にも述べましたが、カイドウは”四皇であり懸賞金3位”です。
そのカイドウを縄跳びにしているのですから、この時のルフィとカイドウの身体能力にかなりの差があったと考えられます。
ギア5を使い始めてすぐにこの技を思いつくあたり、ルフィの思考の”自由さ”にも驚かされますね。
ゴムゴムの巨人(ギガント)
こちらは名前の通り、巨人サイズに巨大化する技です。
本記事の「ギア5の能力」で巨大化についてすでに解説していますが、その巨大化の能力を使い体全体を巨大化させ巨人のように変化するのが「ゴムゴムの巨人(ギガント)」です。
これまでにもギア3やギア4で巨大化する様子は描かれていましたが、今回の巨人(ギガント)は龍に変身した状態のカイドウと同等のサイズでしたので、威力も段違いなのでしょう。
また、こちらも前述した情報ではあるのですが大事なポイントですので、もう一度巨大化について振り返ってみましょう。
“ギア3やギア4の時の巨大化とは違い空気を送り込む必要がない”
ここです。この”空気を送り込まずに巨大化”というのは、「骨風船」や「筋肉風船」のようにゴムの性質を利用しているわけではなさそうなので、「そもそもニカが巨大(もしくは巨人)である」や「ニカが体のサイズを変えられる性質を持っていた」など、太陽の神ニカ自身の能力と考察できます。
ゴムゴムの風船
こちらの技はギア5の発動とは関係なく、ルフィが以前から使っていた技と同じものです。
しかし、同じなのはあくまでも”技”だけであり、威力や効果などにはおもしろい変化が見られます。
これまでの「ゴムゴムの風船」は、主に砲弾を跳ね返すなどの防御に使われることが多かったですよね。
しかし今回は、龍状態のカイドウに飲み込まれた際にカイドウの体内で膨らみ、ダメージを与えるために使われたようです。
この、ギア5状態でのゴムゴムの風船で特に注目したいポイントは、「カイドウの体もルフィに合わせて伸びている」「空を飛べるカイドウが強制的に浮かんでいくほどの浮力がある」という点です。
普通、体内で急に何かが巨大化したらそこから破裂すると思うのですが、今回カイドウがそうならなかったことを考えると「龍状態のカイドウにはある程度の伸縮性がある」か「単純に漫画としての描写」か「覚醒によりカイドウにもゴムの性質を付与された」という解釈ができます。
この解釈の中では、”ゴムの性質を付与”した可能性が一番高いと思うのですが、それについては次の技の解説時に一緒に確認しましょう。
ゴムゴムの脱出ロケット
こちらの技は、一つ前に解説した「ゴムゴムの風船」とセットで使われていました。
カイドウに飲み込まれ体内で「ゴムゴムの風船」を使ったルフィは、膨らんだ状態のまま通常時の「ゴムゴムのロケット」と同じ要領でカイドウの体内から脱出します。
こちらも、技自体はこれまでに何度も使っている「ゴムゴムのロケット」と同じなのですが、風船の時と同じように注目したいポイントがあります。
それは「カイドウの目から手を突き出し、鼻をつかんだ」ということです。
そうです。このシーンでも、”カイドウの体が”ゴムのように伸びているのです。
前述のゴムゴムの風船といい、カイドウの体自体が通常ではありえない動きをしていますので、やはり『ヒトヒトの実 幻獣種 モデル”ニカ”』の覚醒により「カイドウにゴムの性質が付与された」ということなのでしょう。
ゴムゴムの雷
最後に解説するこちらの技もすでに本記事で少し触れているのですが、落ちてくる雷をつかみ、槍の要領で相手に投げつけるという技です。
ただでさえ雷は威力が高いですから、それを武器のように扱えるとは末恐ろしい能力です。
また、ルフィがゴム人間で雷が効かないといっても触るとなると話は別です。
そのため、このゴムゴムの雷もまた「雷にゴムの性質を付与している」という可能性が高いでしょう。
そしてもう一つ、この技には気になる点があります。それは、落ちてくる雷のスピードにどう対応しているのかということ。
“掴む”という行為だけなら”ゴム化”で説明ができますが、一瞬で落ちる雷に対応していることを考えると「ニカの”自由”に関する能力の影響を受けている」可能性もありそうです。
ゴムゴムのモグラ銃(ピストル)
1069話でロブ・ルッチとの戦闘時に繰り出した技。
ギア5の状態で「ゴムゴムの銃(ピストル)」を地面に撃ち込むと、地面がゴム化しルフィの手のようにロブ・ルッチを攻撃する技です。
銃が地面から盛り上がって出てくるのがモグラのようなので「モグラ銃(ピストル)」ですね。
これなら相手に直接攻撃せずとも、地面を通して攻撃出来るのでどこから技が飛んでくるか分からないのはかなり厄介でしょう。
ゴムゴムの白い鞭(ドーンウィップ)
1070話で戦桃丸をロブ・ルッチから守る際に使った技。
基本的にはこれまで使っていた「ゴムゴムの鞭(ムチ)」のギア5バージョンだと思います。
しかし体のひねりが加えられ、武装化されていることから威力が大きく違います。
さらに技を繰り出したあとルフィが、回ったまま勢い止まらずどこかへ行ってしまっているので、かなりの威力であることが分かります。
また"白い"をドーンと読んでいるのもギア5ならではポイントではないでしょうか。
これまでワンピースではDAWN(ドーン)は夜明けを意味してきました。
ここでの"白い"を意味するドーンと"夜明け"を意味するDAWN(ドーン)は両方太陽を意味しており、ギア5が太陽の神 ニカであるからこその技なのではないでしょうか。