【推しの子】アクアとルビーの父親をネタバレ考察!カミキヒカル?姫川の父と関係?
出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

『推しの子』の全ての元凶である、アクアとルビーの父親。

長らく正体は謎とされていましたが、中堅編にて正体が判明し、映画編にて初登場しました。
本記事ではアクアとルビーの父親について、徹底解説・考察していきます。

【推しの子】アクアとルビーの父親は何話で判明?

初登場は原作72話

星野ルビーとカミキヒカル
出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

アクアとルビーの父親が初登場したのは、原作72話となります。

父親は既に死んでいたと思い込み、復讐から身を引こうとしていたアクア。
そんなアクアをよそに、あかねはアクアが犯した見落としに気づいてしまいます。

そして話の終盤に、アイの墓参りに訪れたルビーの横をすれ違った男が、「美人に育ったね、流石君と僕の子だ」と言い放ったのです。

とうとう真相にたどり着いた?と思った直後に、真の父親が現れたのは当時衝撃的でしたね。

96話にてあかねの考察で判明

出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

それから時は経ち、アクア達は芸能界では中堅と言える立場になっていました。

その中でもあかねの活躍は目覚ましく、新人俳優賞を受賞。
そして女優賞の授与式で、あかねは劇団のOBから白い花を送られたことで、その人物について調べることにしました。

その過程であかねは自身が行ったアイのプロファイリングと照らし合わせ、アクア達の父親が彼だと核心に至ります。

それこそがカミキヒカル。
アイと出会った当時15歳の中学生でした。


原作109話にてカミキヒカル本格登場!

出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

カミキヒカルが本編で本格的に登場したのは原作109話です。

売れっ子俳優である片寄ゆらの、愚痴を交えた飲みに付き合っていました。

常に笑みを絶やさず、聞き上手な姿はまさに紳士です。
しかしその裏の顔は、友人の女優を手にかけても微笑みを絶やさないサイコパスでした。

しかも会話の中でルビーに注目していることも発覚しており、今後ルビーの命も狙われるかもしれません。

カミキヒカルについては下記の記事で詳しく解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!

【推しの子】父親のカミキヒカルはなぜ星野アイを殺害したのか?

才能を持つ女優を殺害している

死にそうな片寄ゆらに話しかけるカミキヒカル
出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

先述した通り、カミキは「才能のある女優」を狙って殺しています。

そこに恨みの感情や、込み入った事情はなく、ただ「自身の感情を満たすため」でした。

つまり12年前のアイの殺害動機は「子供の存在を知られたくなかった」とか、「アイが目障りだった」という訳ではありません。
カミキはただ自身の心を満たすためだけに、アイの命を奪ったのです。

そして殺しに対して罪悪感などないようで、平然とアイの墓に挨拶しています。

自身の快楽のために殺しをする愉快犯!

カミキヒカル
出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

カミキは女優の命を奪うことで、ある充足感を得ていました。
それは「自分の命の重みを感じる」ことです。

価値ある存在の命を奪った自分は、その命を背負った存在。
つまり自分の命は奪った命の価値だけ重くなると感じられる、特殊な感覚の持ち主なのです。

その為だったら子供を作った相手ですら、数日前に和気藹々とお酒を共にした相手でも殺します。

同情の余地がない愉快犯となっており、唖然とした読者も多いのではないでしょうか?


109話で大女優・片寄ゆらを殺害

目に星が浮かぶ片寄ゆら
出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

そんなカミキヒカルですが初登場した109話では、女優の片寄ゆらを手にかけています。

ゆらは今をときめく天下の大女優と呼ばれており、カミキの格好のターゲットでした。
ゆらも自分の愚痴に嫌味も言わず、好意的に付き合ってくれるカミキを「ミキさん」と呼び、信頼していたようです。

この処世術こそ、カミキがシリアルキラーでありながら、捕まらず殺人を続けられる理由でしょう。

そしてゆらは信頼していたミキさんに、登山中の事故を装って殺害されました。

【推しの子】姫川の父親=アクアの父親ではなかった!?

DNA検査で姫川とアクアは異母兄弟と判明!

姫川大輝
出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

実は作中でアクアと「父方の血の繋がりがある」と、DNA鑑定で判明した人物がいます。
「東京ブレイド」で主役を演じた姫川大輝です。

姫川との繋がりを突き止めたアクアは、すぐに姫川に近づき父について問いただします。
しかし、姫川の口からは「父は既に死亡している」と、衝撃の事実が語られました。

ですが皆さんご存知の通り、アクア達の父親は存命です。

一体どういうことなのか?
その意外な見落としについて、ここから説明していきます。

上原清十郎は14,15年前に姫川愛莉と心中

姫川愛梨と上原清十郎の死亡記事
出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

姫川の父である上原清十郎は、14,15年前に、妻の姫川愛莉と無理心中したと語られました。

清十郎は相当女癖が悪かったようで、様々な女性に手を出していたようです。
これを姫川は、才能がない役者だった清十郎は、その劣等感を埋めるため、才能のある女性に手を出していたと分析しています。

そんな清十郎が不倫したことで生まれたのが、アクア……と思われていました。
しかし、この推測にはある矛盾があったのです。

アイの事件と時系列的に矛盾

出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

実はこの心中事件、アイが引っ越す前に発生した事件だったと、壱護の証言から判明しました。

当然ですが、清十郎が犯人だったなら、アイの引越し先の住所を知る術がありません。
ましてストーカーを差し向けるなど不可能で、時系列的にありえないでしょう。

そして察しのいい方ならもうお気づきですね?

アイ殺しの犯人が清十郎でないなら、アクアと姫川の父親は清十郎ではない。
つまりアクアが清十郎の不倫によって生まれたのではなく、姫川が「愛莉と不倫相手の間に出来た子供」だったのです。

姫川については下記の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!

【推しの子】カミキヒカルがアクアの父親になるまでの時系列

ここからはカミキヒカルの作中での動向について解説していきます。

11歳の時に姫川の父となる

姫川大輝がカミキの子だと気づくあかね
出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

カミキの実子として姫川の存在がありますが、姫川はなんとカミキが11歳の時に出来た子供です。

つまり姫川の母である愛莉は中学生にもならない相手と、性行為に及んだということになります。
父親のことが嫌いだったと姫川は語っていましたが、母親も相当の異常者です。

当然11歳の子供に手を出したと知られれば、世間が黙っているわけがありません。
それを理由に清十郎が愛莉と無理心中を……とも考えられますね。

アイの妊娠当時は15歳の中学生

星野アイとカミキヒカル
出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

愛莉との間に子供が出来た4年後、「劇団ララライ」のワークショップにてカミキはアイと出会います。

アイと交流があった鏑木はララライで「アイが恋をした」と語っており、2人が恋仲だったと予想できますね。
そして2人が授かった子供が、アクアとルビーです。

しかし子供が出来てから1度もカミキは顔を見せておらず、その頃には2人の関係が終わっていたのでしょう。

またララライの代表である金田一が、カミキに言及することを避けていることから、劇団内で何かしらのトラブルがあったと推察できます。

16歳から25歳までの活動は不明

出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

そしてアイが妊娠した1年後に、カミキは劇団ララライを退団し、以降の活動は不明となっています。

しかしあかねが集めた情報から、ある程度は推察出来ます。
例えば、理学系の大学を卒業していることから、高校生の間は勉学に専念するため、活動を休止していたのかもしれません。

それから3年後アイが20歳になった当日に、カミキはアイ殺害の実行犯として、ストーカーのリョースケを差し向けました。
カミキが19歳の時です。

そして22歳の頃には芸能界に復帰し、25歳で自分のプロダクションを立ち上げたといったところでしょうか?

【推しの子】アイ殺害の黒幕=父親は別にいる?ネタバレも踏まえ考察

ここからは本当にカミキがアクア達の父親なのか?犯人は別にいるのではないのか?という疑問についても、徹底考察していきます。

謎の少女が示唆した2人の人物

出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

原作79話にて、ゴローの死を知って傷心のルビーの元に、謎の少女が現れます。

その少女の口からアイの出産当日、病院の周りに2人の不審な男が居たことが語られました。
それは当時大学生くらいの男性と、中学生くらいの男の子だったとのこと。

筆者はこの話が掲載された当時、中学生がストーカーのリュースケで、大学生が黒幕だと思い込んでいました。
同じ罠に引っかかった方も多いでしょう。

アイが殺されたのは4年後で、中学3年だったのなら大学生になっててもおかしくないからです。
しかし、劇中でも語られた通り、中学生はカミキヒカルでした。

カミキヒカル=黒幕確定は間違いない

出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

79話のミスリードもあり、黒幕が別にいるのでは?と考察されることもありました。

しかし、カミキが殺人鬼であることは明確で、自らを父親だと語ったことからも、彼が黒幕であることは間違いないでしょう。

他にもアイに送ったように、劇団の後輩に白薔薇を送ったり、アイの住所を知り得た数少ない人物であること。
1話丸々使ってカミキの異常性を演出したなど、別の黒幕がいるとは考えにくい材料が揃っています。

何よりアイをトレースしたあかねのプロファイリングが、間違っているとは信じられません。

過去には父親=五反田監督説も!?

アクアとルビー存在に気づく五反田監督
出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

実はカミキヒカルが犯人と判明する前は、アクアの師匠である五反田監督が黒幕では?という考察も存在しました。

アイとも仕事上の繋がりがあり、アクアを何かと目にかけていたからです。

しかし、この説には筆者は当時から疑問を抱いていました。
なぜなら、業界の人間で、アイと交流があった監督のことを、アクアが探りを入れないわけがないからです。

そして、信頼して身を寄せているということは、調べた上で白だったという可能性が高いでしょう。

【推しの子】父親の正体についての考察まとめ

ここまでアクアとルビーの父親の正体、カミキヒカルについて考察してきました。

連載開始から96話目の判明に、「こんなに早く明かすのか」と当時は驚きの声も上がっています。
しかし筆者としては早期に黒幕が判明した方が、作品全体としてテンポがよく読み進めやすくなりますよね。

そして最新章となる「映画編」では、黒幕として断定したカミキへ復讐するため、アイの真相に迫る映画製作の真っ最中

果たしてどういった形で、復讐が実行されるのか?ますます本編から目が離せません!

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