
目次
ワンピースで“世界最悪の犯罪者”と呼ばれるモンキー・D・ドラゴン。
「ルフィの父親」「革命軍のトップ」など、とてもインパクトのあるキャラクターですよね。
今回はそんなドラゴンについて、正体から悪魔の実の能力まで徹底的に考察していきます!
ワンピースの革命家「モンキー・D・ドラゴン」の正体とは
まずは、ワンピースのドラゴンについて基本的な情報を振り返っていきましょう。
ドラゴンのプロフィール

名前 | モンキー・D・ドラゴン |
誕生日 | 10月5日 |
年齢 | 2年前:53歳 2年後:55歳 |
身長 | 256cm |
血液型 | F型 |
星座 | てんびん座 |
出身地 | 東の海 ドーン島 ゴア王国 |
好物 | ボカディート(キューバのサンドイッチ) |
通り名 | 世界最悪の犯罪者、反逆竜 |
役職 | 革命軍総司令官 |
初登場 | 12巻 第100話 ”伝説は始まった” |
家族 | 父:モンキー・D・ガープ 息子:モンキー・D・ルフィ |
ドラゴンの出身はゴア王国

ドラゴンの出身は東の海にあるドーン島の「ゴア王国」です。
ゴア王国は東の海で最も美しい国と呼ばれているのですが、その実、中流階級以上の貴族のみが住む事の許された国の中心部を高い壁で囲い、いらないものを排除した見せかけだけの美しさです。
中心部に住む事のできない犯罪者や貧困層の人々は"不確かな物の終着駅(グレイ・ターミナル)"というスラム街でゴミにまみれて生活しています。
なお、中心部とその周りのグレイ・ターミナルから離れた所に位置する農村部はのどかな地域で、ルフィはその農村部のフーシャ村出身です。
ドラゴンとルフィ、そしてガープのモンキー家3人はゴア王国の出身で、それ以外のゴア王国出身の主要人物は
- サボ(ゴア王国貴族)
- ステリ―(サボの義弟でゴア王国の現国王)
- マキノ(フーシャ村の酒場店主)
- ウープ・スラップ(フーシャ村村長)
- ダダン(山賊)
ちなみに、ルフィ・サボ・エースの3人はゴア王国で出会っていますが、エースの出身は南の海のバテリラという場所です。
ドラゴンはガープの息子でルフィの父親

前述のように、ドラゴンはモンキー・D・ガープの息子であり、モンキー・D・ルフィの父親であることが判明しています。
ただ、ガープとルフィは似ている点が多いもののドラゴンと似ている点は少なく、血縁関係があるのかどうかは考察の余地があるといえます。
とはいえ、ガープは海軍の英雄、ルフィは最悪の世代で四皇、ドラゴンは世界最悪の犯罪者としてそれぞれ名前が世界に広く知れ渡っているため、カリスマ性や話題性といった点では同じ血筋である可能性も感じられます。
ドラゴンが誰にも息子がいることを教えないのは、息子の存在が発覚してルフィが危険な目に合うの防ぐためだったようです。
ドラゴンは仲間にも隠れてルフィの姿を見に行っていたようで、父親としての情があるのは間違いありません。
ドラゴンは元海軍で赤犬と同期?

ドラゴンは元海軍だということが判明しており、赤犬の同期ではないかと言われています。
ワンピース1097話で、ドラゴンはくまに以前は海軍にいたことを明かしています。
赤犬はルフィのことをドラゴンの息子と呼ぶシーンが多く、以前からドラゴンと因縁があるのではないかと言われていました。
また、ドラゴンと赤犬が同い年であることから、2人は海軍の同期でその頃から因縁があるのではないかと考察されていたのです。
同期かは不明ですが、ドラゴンと赤犬が海兵時代からの知り合いである可能性は高くなったと言えるでしょう。
ただし、革命を起こそうとしているドラゴンですが、海軍に対してはあまり敵意を持っていないようです。
ドラゴンの懸賞金は作中最高額?

ドラゴンの懸賞金額は、作中で最高額の可能性があります。
現在判明している作中最高額の懸賞金額は、ロジャーの55億6480万ベリーです。
ロジャーの懸賞金額は海賊史上最高額とされており、海賊ではこれ以上の懸賞金がかかった人物はいないことになります。
ただし、ロジャーの懸賞金は海賊史上最高額であり、海賊以外の犯罪者ならそれ以上の懸賞金が懸かっている可能性があります。
世界最悪の犯罪者と呼ばれるドラゴンなら、ロジャーより上の懸賞金が懸かっているかもしれません。
革命軍のトップなら、強さも四皇クラスでしょう。
ただ、革命軍幹部は強さの割に懸賞金額が低く、世界政府は革命軍の懸賞金を低めに抑えている可能性もあります。
ドラゴンは作中最高額か、あまり高くないかのどちかでしょう。
ワンピースのドラゴンの登場回は?
謎に包まれたワンピースのドラゴンは、重要な場面で登場することがほとんどです。
ここではそんなドラゴンの登場回をみていきましょう。
ドラゴンの初登場は 100話「伝説は始まった」
ワンピースのドラゴンの初登場は「12巻 第100話 ”伝説は始まった”」です。
この回は、”海賊王”ゴール・D・ロジャーが処刑された”ローグタウン”という町が舞台です。
ここは偉大なる航路への入り口でもあるため麦わらの一味が上陸したのですが、ルフィは海軍本部のスモーカー大佐に捕えられてしまいます。
その時にルフィを助けたのが、父親であるドラゴンでした。
ルフィは当時自分に父親がいることすら知らず、この時もドラゴンとやり取りをすることはなかったのですが、スモーカー大佐になぜルフィに手を貸すのかと問われたドラゴンは
「男の船出を邪魔する理由がどこにある」
と言い切っており、ドラゴンの父親らしい一面が表れている回でした。
ドラゴンの登場回一覧
ワンピースのドラゴンの登場回をまとめてみました。
- 12巻 第100話 ”伝説は始まった”
- 16巻 第142話 ”ドクロと桜”
- 45巻 第432話 ”びっくり箱”
- 45巻 第440話 ”火拳vs黒ひげ”
- 57巻 第561話 ”ルフィvs.ミホーク”
- 60巻 第586話 ”悪臭のする街”
- 60巻 第587話 ”おれは、逃げない”
- 60巻 第589話 ”風雲の志”
- 60巻 第593話 ”NEWS”
- 79巻 第794話 ”サボの冒険”
- 80巻 第803話 ”登象”
- 90巻 第904話 ”革命軍全軍隊長登場”
- 95巻 第956話 ”ビッグニュース”
- 105巻 第1058話 ”新皇帝”
- 105巻 第1060話 ”ルフィの夢”
- 106巻 第1066話 ”オハラの意志”
- 106巻 第1067話 ”PUNK RECORDS”
- 106巻 第1068話 ”天才の夢”
- 107巻 第1082話 ”取りに行こうぜ!”
- 107巻 第1083話 ”あの日の真実”
- 107巻 第1086話 ”五老星”
- 1097話 ”ジニー”
- 1098話 ”ボニー誕生”
- 1099話 ”平和主義者”
- 1100話 ”ありがとうボニー”
- 1101話 ”ボニーへ”
- 1102話 ”くまの人生”
- 1103話 ”ごめんね、お父さん”
ワンピースは現在1103話なので、ドラゴンの登場総数28回はかなり少ない方です。
しかし、956話まで13回だったの対して、1058話以降は15回と出番が急激に増えています。
革命軍の活動が本格化し天竜人との戦いが始まりそうなので、今後もドラゴンの登場は多くなる可能性が高いでしょう
ドラゴンは世界情勢などワンピースの根幹にかかわる問題について言及していることが多いため、今後の登場も注目していく必要がありそうです。
ワンピースのドラゴンの強さや能力を考察
次は、ワンピースのドラゴンの強さや能力を考察していきましょう。
ドラゴンの戦闘能力
ワンピースのドラゴンの戦闘能力ですが戦闘シーンがないため、詳細は分かっていません。
しかし、前述のローグタウンの出来事のように、大佐レベルは難なく足止めできる実力は持っているようです。
また、ドラゴンの弟子であるサボの回想シーンでは、魚人空手の名手であるハックを一蹴するほどの実力をつけたサボをドラゴンが軽くいなしていたため、やはり高い実力を持っているのでしょう。
ドラゴンの悪魔の実は「風神ヴァーユ」に関する能力?

ワンピースのドラゴンは、悪魔の実の能力者であるかどうかもまだ判明していません。
しかし、ドラゴンが登場するシーンでは突然突風が吹くなど、「風」に関係する悪魔の実の能力者なのではないかと考察されることが多いです。
- ドラゴンの登場シーンは風が吹いていることが多い
- ローグタウンでは突如突風が吹き、ルフィ達が逃げる後押しとなった
- サボが海賊として出航した直後に天竜人に攻撃された際、溺れかけているサボを救った
- サボ救出後のシーンで体からもやっとしたものがでている
- 息子ルフィの技の元ネタである神話の「ハヌマーン」の父は「風神ヴァーユ」
ヴァーユとは風を神格化した神様の名前で、前述のように息子はハヌマーンという名前の神様です。
ギア5を発動し太陽の神ニカの力を手に入れたルフィは「ゴムゴムの猿神銃(バジュラングガン)」という大技を披露したのですが、この猿神銃のモデルがハヌマーンであることが「Road To Laugh Tale Vol.4」で判明しています。
ドラゴンが風の能力者ではないかという話はずっと言われていたことですが、ルフィの技のモデルがハヌマーンだと判明したことで、ドラゴンの能力の考察もより有力なものとなりました。
なお、ルフィの新しいギアシリーズである「ギア5」についてはこちらの記事で
ドラゴンが率いるワンピースの「革命軍」とは
ここではワンピースのドラゴンが率いる革命軍について、基本的な情報を振り返っていきましょう。
革命軍の組織構成と所属するキャラクター
革命軍の組織構成と所属しているキャラクターはこちらです。
総司令官
- モンキー・D・ドラゴン
幹部
- 参謀総長:サボ
軍隊長
- 「G軍」軍隊長:エンポリオ・イワンコフ
- 「西軍」軍隊長:モーリー
- 「東軍」軍隊長:ベロ・ベティ
- 「南軍」軍隊長:リンドバーグ
- 「北軍」軍隊長:カラス
副隊長
- 「G軍」副隊長:イナズマ
- 「東軍」副隊長:あひる
その他幹部
- コアラ
- バーソロミュー・くま
こちらの記事では、革命軍幹部であるバーソロミュー・くまについて詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください!
その他構成員
- ハック
- テリー・ギルテオ
- バニー・ジョー
- レイズ・マックス(映画『ONE PIECE FILM GOLD』オリジナル)
革命軍のこれまでの動き
これまでの革命軍の動きはこちらです。
新世界編(2年後)以前
目立った動きはなく、革命軍の影響とみられる内乱が新聞で報じられる程度でした。
マリンフォード頂上戦争
マリンフォード頂上戦争でルフィ・ドラゴン・ガープの親子関係が暴露されました。
その後は、革命軍の幹部たちが集まり今後の活動についての話し合いが行われたり、ロビンが革命軍で2年間を過ごしたりしています。
2年後編:ドレスローザ
サボ・コアラ・ハックがドレスローザに潜入し武器の裏取引などを調査していたところ、サボが闘技大会に参加していたルフィと再会を果たし、ルフィに代わって大会に出場したサボが優勝商品であるメラメラの実を見事獲得しました。
そのほか、ドレスローザからの武器の輸出を阻止し回収にも成功しています。
その後は黒ひげ海賊団に革命軍の拠点であるバルティゴを襲撃され、総本部は壊滅してしまったため、拠点をカマバッカ王国に移しました。
拠点が新しくなった後、軍隊長たちも集結し「世界政府へ宣戦布告」するという今後の予定について話し合いが行われました。
世界会議(レヴェリー)とワノ国編

レヴェリー編では天竜人の奴隷となってしまったバーソロミュー・くまが登場し、その後宣戦布告とくま救出のためにサボ、モーリー、リンドバーグ、カラスがマリージョアに潜入。
その後、革命軍と海軍大将2名が世界会議4日目に交戦し、「宣戦布告」と「くま救出」を達成して逃走に成功したことが判明しています。
同時に「サボによるコブラ王の殺害」と「王女ビビ失踪」「チャルロス聖殺害未遂」が報道されました。
「チャルロス聖殺害未遂」と「王女ビビ失踪」は革命軍とは無関係でしたが、サボはコブラ王殺害の濡れ衣を着せられたことが判明。
サボはコブラ王を殺していませんが、世間では革命軍のナンバー2が世界政府加盟国の王を殺したと見なされています。
市民たちは、サボを「炎帝」と呼び革命や反乱の意志が強まっています。
サボは革命の勢いを抑えないために、コブラ王殺害を否定していません。
ワンピースのドラゴンと革命軍の目的や思想は?
それでは本記事の最後に、ワンピースのドラゴンと革命軍の目的や思想についてみていきましょう。
ルフィが目指す「自由」とは違い「平等」を目指すドラゴン

ワンピースのドラゴンとルフィは親子でありながら共通点が少ないという話をしましたが、それは思想についても同じことが言えます。
ルフィの夢は「海賊王」であり、ルフィにとっての海賊王とは
「この海で一番自由な奴が海賊王だ!!!」
とのことです。
また、ルフィは近くに困っている友達がいれば、世界政府だろうと天竜人だろうと相手にしますが、世界政府という制度そのものを廃止したいといった思想は今のところありません。
一方ドラゴンは
- 世界政府の廃止
- 天竜人打倒
- 階級制度の廃止
など、社会全体の在り方を変えようとしており、ドラゴンとドラゴンが率いる革命軍は「平等」を目指しているといえるでしょう。
どちらも
- 支配のない世界
を良しとしているようですが、そこに行きつくまでの方法が違う事は海賊と革命軍という立場の違いにも表れています。
今後理想の世界を実現するのが誰なのか、どのような方法なのか、展開に期待していきましょう。
アラバスタに関する事件の真相と革命軍の目的は?

サボのコブラ王殺害は濡れ衣
革命軍といえば、1056話で報じられた「死亡記事」「議決結果」「殺人未遂」の3つの事件への関与が考察されていました。
実際は、革命軍が関係しているのは「死亡記事」だけです。
「議決結果」は七武海撤廃、「殺人未遂」はサイとレオによるチャルロス聖殺人未遂と判明しています。
「死亡記事」はサボがコブラ王を殺害したという内容ですが、実際にコブラ王を殺したのはイム様と五老星です。
倒れたコブラ王を庇った時のサボの写真が、サボがコブラ王を殺害した証拠写真として新聞に掲載されてしまいました。
王女ビビ失踪事件は、誘拐されそうになったビビが自分の意志で姿を消した事件で、革命軍とは関係ありません。
ビビは、コブラ王殺害事件を目撃したワポルと行動を共にしています。
コブラ王殺害事件が革命軍にとって思わぬ誤算になる可能性も
サボがコブラ王を殺害犯であることを否定しなかったことは、革命軍にとってマイナスになるかもしれません。
革命軍はドラゴンの方針通り、加盟国を敵視せずに天竜人だけを倒すつもりでいます。
しかし、皮肉にもサボが加盟国の王を殺したと思われたことで、各国で革命の勢いが増しています。
サボは炎帝と呼ばれて高い支持を得ていますが、サボを指示するのは加盟国の王を敵視する勢力で革命軍の本来の思想とは相容れないでしょう。
国民の人気が高いコブラ王が殺されたことで、アラバスタの国民はサボを恨んでいる可能性も高いです。
サボを支持する勢力とアラバスタが争いになることもあり得るでしょう。
コブラ王殺害の真相を知る人物が、アラバスタにいないため、誤解を解くのも難しいです。
コブラ王殺害で革命の勢いが増していることが、革命軍にとって逆風になるかもしれません。
神の騎士団を警戒している

天竜人との戦いでドラゴンが、最も警戒しているのが神の騎士団です。
神の騎士団は天竜人を裁く権利を持った組織であり、チャルロス聖殺人未遂の犯人を逃がしたミョスガルド聖を処刑しています。
現在の総司令官はゴッドバレーで活躍した王者と呼ばれるフィガーランド・ガーリング聖で、組織の構成員も天竜人の可能性が高いです。
マリージョアの治安を維持するための組織と考えられますが、ドラゴンの発言から敵と戦う軍隊のような役割も兼ねていると思われます。
38年前にはゴッドバレーでロックス海賊団と交戦したと思われ、神の騎士団は相当な戦闘能力を持つ集団の可能性が高いです。
現在、海軍の対抗組織としてクロスギルドが登場していますが、革命軍と戦うのは神の騎士団になるのかもしれません。
ワンピースのドラゴンについてのまとめ
今回はワンピースのドラゴンについて解説と考察をしてきましたが、いかがでしたか?
ルフィやガープの家族であるうえに、革命軍の総司令官として活動しているなど、ワンピースの物語に欠かせない重要な人物であることが伝わったのではないでしょうか。
革命軍が天竜人に宣戦布告し、神の騎士団との戦いが始まる可能性があり、ドラゴンの出番もますます増えそうです。
今後の活躍にも期待していきましょう!