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悪魔の実は通常食べることで、実に宿っていた能力を使用できるようになります。
しかし、食べる以外の方法で、悪魔の実の能力を獲得する能力者も確認されてきました。
今回は悪魔の実の特殊な発現方法について考察していきます。
悪魔の実のエキスだけでも能力を獲得できる
ボニーの能力はエキスで得たもの

悪魔の実の能力を「実を食べる」以外で獲得した能力者が存在します。
トシトシの実の能力者であるジュエリー・ボニーです。
実はボニーの能力は、赤ん坊の時に実験で与えられたものでした。
赤ん坊は果実を食べることができないので、実のエキスのみ抽出し投与されたとのことです。
このことから、悪魔の実は実の部分がなくても、エキスだけ入手できれば能力を獲得できることが分かります。
トシトシの実について詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事をご覧ください!
サターン聖が研究していた

悪魔の実のエキスだけで能力を与える実験は、五老星の1人サターン聖が行なっていました。
それだけでなく、ボニーが青玉鱗を発症していたのも、ジニーに行なった薬物実験の影響だったのです。
「ワンピース」界でも類を見ない、鬼畜の所業ですね。
しかし、なぜサターン聖は赤子に悪魔の実を与える実験を行なっていたのでしょう?
理由としては幾つか考えられます。
例えば、何も知らぬ赤子に能力を与え、自分達の都合のいい能力者に育てるためとか。
どの道どの道ろくでもないことを考えていたのでしょう。
実部分がなくても能力者になれる
サターン聖の非人道的な実験のおかげで、悪魔の実の力を得るには「実本体は必要ない」ということが分かってきました。
また実を食べる必要がないのであれば、必要な分エキスを抽出して、複数人に能力を与えることも可能でしょう。
現にベガパンクは超人系の能力の複製に成功しています。
同一の能力者は複数人同じ時代に存在できないという縛りはないため、例えばグラグラの実の能力者で兵隊を作るのも可能でしょう。
無機物が能力を手に入れた例もある
銃や剣も能力者になれる

実を食べれないはずの無機物が能力者になった例も存在します。
初めて確認された無機物の能力者は、原作184話にて登場した犬銃のラッスーです。
他にも物が悪魔の実を食べた例として、象剣ファンクフリード、スマイリー、ぶんぷくの3体が確認されています。
共通点は全員「動物系の能力者」という点です。
当たり前ですが、物に意志はないため能力を手に入れたとしても、力を行使する方法がありません。
その点、動物系の実には意思が宿っているため、無機物に能力だけでなく実の人格ごと与えることが出来るのです。
研究者はベガパンク

物に悪魔の実を食べさせるという謎技術、研究者はあのベガパンクです。
当然といえば当然でしょうか。
ベガパンクは悪魔の実の能力を複製する技術を確立するほど、深く実の性質を理解しています。
動物系の能力が人工的に作れるのを知っていたのも、無機物へ能力を与える実験をしていた証でしょう。
ひょっとすると、無機物に能力を与えるのは、能力を複製する技術の応用なのかもしれません。
複製と無機物への能力付与、ベガパンク1人でどれほど悪魔の実の研究に貢献しているのか……。
サターン聖と共に研究していた?
ベガパンク、サターン聖と2人の研究内容を知ると、2人は共同で実験を行なっていたのでは?とも感じられるでしょう。
なぜなら、2人の研究テーマは同じく「実を食べれない存在にどうしたら能力を与えられるのか?」というものだからです。
しかし、筆者としてはあり得ないと感じています。
まず、青玉鱗の研究や、赤子にエキスを与える実験のことは、ベガパンクは知らないようでした。
そもそもベガパンクは研究者ですが、非人道的なことを嫌う程度の良識はあります。
そのため、サターン聖が行なったような実験を知れば、決して看過できないでしょう。
能力を宿すのに必要なのは実の因子?
物にどう能力を宿したのか?
ここからは、悪魔の実の能力を宿すのに必要な要素について考察していきます。
まず、どのようにして物に能力を宿したのか?
実を食べれないのは当然として、赤子のように実のエキスを取り込むことすらできないでしょう。
幾ら動物系の実が意思を持っていると言っても、自ら物に能力を移すのは不可能。
なら方法はただ一つ、エキスに含まれている「能力を発現させるための成分」を物に刻み込むことです。
物に悪魔の実の因子を刻み込んだ

物に能力を宿すただ一つの方法は、悪魔の実の成分を刻み込むこと。
ではその成分とは何か?
筆者は人間が持つ「血統因子」と似たようなものが、悪魔の実にもあるのではないか?と考えています。
血統因子は「生命の設計図」。
同じように悪魔の実にも「実の設計図」となる因子が隠されていると考えられます。
だから、能力者の体から能力を複製することができるのでしょう。
つまり、物質を構成する因子と、実の因子を結合させることができれば、物でも能力を使えるようになるということです。
因子さえあれば実本体は必要ない

結論から言えば、悪魔の実の「因子」さえあれば、実本体は必要はありません。
実の因子は能力者からも摂取できるため、幾らでも複製することが可能です。
人間と同じように、悪魔の実も因子さえあればクローンが作れるなんて、恐ろしい話ですね。
ただ、自然系だけは複製も人工的に作ることも出来ないようで、ベガパンクすら手を焼いていました。
複製できるが無機物は動かせない超人系。
無機物を動かせて人工的に作れる動物系と、種類によって性質が変わるのは非常に面白いですね。
悪魔の実に関する考察まとめ
以上が悪魔の実の能力に関する考察になります。
能力だけでなく、因子に関する特性も実の種類によって違う。
深堀するほど、悪魔の実とは考察が膨らむ面白い設定だなと感じます。
例えば因子を取り出して能力を複製できるなら、黒ひげに奪われた能力も取り返せるのでは?など。
可能性は無限大です。