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フョードル・ドストエフスキーとは、ロシア出身の異能力者で、異能集団「死の家の鼠」の首領です。
しかし、彼の経歴は謎に包まれており、異能の正体も不明。そして、その頭脳は太宰治に匹敵するほど優れています。
今回は、ドストエフスキーが何者で、彼が何の目的で動いているのかを解説しましょう。
【文豪ストレイドッグス】ドストエフスキーとは?
ドストエフスキーのプロフィール

- 年齢:不明
- 誕生日:不明
- 身長:不明
- 体重:不明
- 血液型:不明
- 好きなもの:不明
- 嫌いなもの:不明
ドストエフスキーは、とにかくすべてが謎に包まれた男です。
外見は、痩せた青白い顔をした男のようで、魂のない吸血鬼のような男と言われている程、気味の悪い雰囲気の男です。
神経質な性格なのかよく爪を噛んでいます。
衣装は、ロシア人がかぶっている毛皮の帽子(ウシャンカ)に、白い中華系の上下を着て、黒いマントを纏っています。
体はそれほど丈夫ではないのか、彼がマフィアに捕らえられた時、世話をしていた少年から「貧血男」と呼ばれていました。
また、趣味嗜好は定かではありませんが、音楽を好んでおり、音楽を聞いただけで曲名を当てることができ、自身もチェロを演奏することができます。
ドストエフスキーの性格

基本的に穏やかで、声を荒げるようなことをしませんが、目的のためなら手段を選ばず、魔人、奸智の権化と言われているほどの策略家です。
宝石を石ころと言い切ってしまうほど、金銭的なものに興味はなく、華やかで贅沢を好む「組合(ギルド)」の首領フィッツジェラルドとは対照的です。
これは資本主義を象徴しているフィッツジェラルドに対し、ドストエフスキーは社会主義を象徴しているようにも見えます。
その一方で、ギルドが一時的に崩壊した際、資産を横取りするなど抜け目ない一面があります。
演じている声優は?
ドストエフスキーを演じているのは、ベテラン声優の石田彰です。
「機動戦士ガンダムSEED」のアスラン・ザラ役や「新世紀エヴァンゲリオン」の渚カヲル役で有名な声優です。
甘い声質のため、二枚目キャラを演じることが多い方です。
また「NARUTO」の我愛羅のようなライバルキャラや、Fate/Zeroの雨生龍之介ような悪役キャラも多く演じています。
アニメ本編では、ドストエフスキーが登場したのは第二期の最終話からですが、エンドクレジットでは声優の名前が伏せられており、第三期で石田彰が演じていることが明らかになりました。
【文豪ストレイドッグス】ドストエフスキーとは何者?
地下組織「死の鼠の家」の首領

ドストエフスキーが首領を務める地下組織「死の家の鼠」は、構成員や組織規模等が謎に包まれています。
太宰のセリフによると、北米のギルドほどの規模は大きくはなく、資金力もそれほどではないようです。
ただし、構成員の中には狙撃手もおり、ギルドほどではないにせよ、そこそこの規模は持っているようですが、共食いのエピソードの際、大半の人員を臨時に雇い入れていたことから、人材は基本的に現地調達のようです。
部下たちは?

ドストエフスキーの部下たちは、判明しているだけで現在3名ほどいます。
構成員の氏名は以下の通り。
- イワン・ゴンチャロフ
長髪と頭にターバンのように巻いた布が特徴的な男で、ドストエフスキーを盲信しています。
ドストエフスキー同様、音楽を好んでいます。
能力名は「断崖」で、岩を巨人のようにしたり泥のように変えて操る能力です。
岩で創り出した巨人は、鶴岡政男の絵画「重い手」のような、独特の形状をしています。
- アレクサンドル・プシュキン
小太りの男で、モヒカンのような髪型をしています。完全な小悪党で、ドストエフスキーに対する忠誠心は皆無です。
自身を「弱い人間」と考え、弱い者は何をしても許されるという歪んだ思想の持ち主です。
あきれ果てるほど卑屈な性格をしたキャラクターですが、名前の元になったプシュキンはドストエフスキーが敬愛するほどの大文豪です。
能力名は「黒死病の時代の饗宴」で、他者の体に寄生させるウイルス型の異能生物をあやつる能力です。
- 小栗虫太郎
犯罪の隠蔽工作を行う「隠滅屋」という情報操作の専門家です。元々、ドストエフスキーの配下ではなく裏社会で働いていたところを、彼にスカウトされたのです。
政府に所属したこともあり、なんと、太宰治の犯罪経歴を抹消したのも彼なのです。
どことなくひねくれた一面があり、インテリ系の悪人を気取っていますが、実際は友達思いの男です。
能力名は「完全犯罪」で、ヒキガエルような形状をした異能生命体をいくつも呼び出して、犯罪の証拠を抹消させる能力で、探偵や警察にとって天敵とも言える能力です。
ドストエフスキーの目的
ドストエフスキーの目的は、フィッツジェラルド同様、ヨコハマのどこかにあるという、謎の力を持つ白紙の本です。
この本は、書いたことを現実化させる不思議な力を持った本です。ただし、整合性のある文章で書かれないと力を発揮させることができません。
フィッツジェラルドは、この本を使って死んだ娘を蘇らせようとしました。一方、ドストエフスキーは本を使って異能力者のいない世界を作ろうとしています。
ドストエフスキーが、なぜ異能力者のいない世界を作ろうとしているかは、まだ明らかにされてはいませんが、彼は異能に対してあまりいい感情を抱いていないか、もしくは、何かしらの理由があって人間は異能を持つべきではないという考えを抱いているのかもしれません。
【文豪ストレイドッグス】ドストエフスキーの強さとは?
異能「罪と罰」とは?

ドストエフスキーの異能は「罪と罰」という名前で、詳細は原作(22巻時点)でも、未だに明らかになっていません。
分かっているのは、ドストエフスキーがこの異能を発動させると、触れた人間が血を噴き出して死んでしまうということです。
考えられるのは、人体を内部から破壊する力であり、人気漫画「北斗の拳」に出てくる「北斗神拳」のように、体の一部をおかしくしたり、破裂させてしまうような能力なのかもしれません。
又、ドストエフスキーは、脳の一部を切除するロボトミー的な外科手術の技能を持っています。
実際。部下の一人である、イワン・ゴンチャロフは不幸を感じる脳の部位を切除しており、頭に布を巻いているのはその傷跡を隠すためです。
これが外科手術ではなくて異能によるものだとしたら、ドストエフスキーの能力は、脳もしくは人体に手を加えることのできる能力の可能性もありますが、残念ながら、はっきりしたことはわかりません。
また文豪ストレイドッグスの劇場版「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」では、澁澤龍彥の異能で「罪と罰」が奪われたにも関わらず難なく取り返しており、その際、「罪と罰は仲良しなんだよ」いう意味深なセリフを言っており、彼の異能の謎を深めています。
実は優れたハッカー

ドストエフスキーは、異能の他にもハッカー(正確にはクラッキング)の技能を持っています。
かなりの手腕の持ち主で、三社戦争の際には、モビーディックの制御系をクラッキングして、横浜に墜落させていました(「三社戦争」の項目を参照)。
ハッキング以外にも、情報操作に長けており、フィッツジェラルドが敗北した際、ギルドの内乱を誘発させて資産の四割を奪い取ってしまいます。
太宰に匹敵する策略家

三社戦争を裏で操ったり、福沢社長と森鴎外の双方にウイルス型の異能生物を仕掛けて、探偵社とマフィアで戦わせようとするなど、ドストエフスキーは策略に長けています。
そのため、ドストエフスキーは「魔人」「奸智の権化」と呼ばれています。
その手腕たるや、乱歩から太宰を相手に戦っているようだと評されるほどです。
実際、太宰もドストエフスキーを同種の人間と見ており、ライバルとして意識しているようです。
【文豪ストレイドッグス】ドストエフスキーの活躍は?
初登場
ドストエフスキーが初登場したのは、原作では第三巻で、アニメでは第二期です。
原作では、中島敦に70億の賞金をかけてマフィアに拉致させようとした黒幕の一人です。
同じように敦の拉致に加担していたのは、組合のフィッツジェラルド、そして欧州の異能集団「時計塔の従騎士」のアガサ・クリスティです。
アニメでは三社戦争の終了の際に初登場しました。
謎めいたキャラクターにしたかったのか、エンドクロールでは声優の名も伏せられていました(「演じている声優は?」の項目を参照)。
三社戦争

三社戦争の際は表舞台には現れず陰で暗躍していました。
フィッツジェラルドが敗北すると、その機会を予想していたかのようにモビーディックの制御システムをハッキングして、横浜を焼き払おうとします。
さらに、ギルドの内部に反乱を誘発させ、その隙にギルドの資産を四割ほど簒奪するなど、抜け目なく、結果的にはドストエフスキーが一番利益を得ています。
マフィアの幹部A(エース)との戦い

マフィアでも、三社戦争の裏側で暗躍していたドストエフスキーについて気にかけていたのか、マフィアの幹部の一人A(エース)という男が、ドストエフスキーを拉致しました。
しかしAの狙いは、ドストエフスキーを部下にしてマフィアのボス森鴎外を暗殺することでした。
ドストエフスキーは彼の狙いを知り、カードゲームを申し出ました。
ドストエフスキーはカードの小さな傷を記憶するという、超人的な頭脳でAを圧倒しました。
Aは、ドストエフスキーの異能が「自分の頭の中に、相手の意識を閉じ込めてしまう能力」と聞いていたので、今の自分は、ドストエフスキーの意識の中にいると思い、自殺すれば現実に戻れると聞いて首にコードを引っかけました。
もちろん、ドストエフスキーの能力は「自分の頭の中に、相手の意識を閉じ込めてしまう能力」ではなく、Aはそのまま死亡してしまいます。
そして、ドストエフスキーはAが所持していたマフィアの異能ファイルを手に入れると、そのまま立ち去ってしまいました。
共食い

探偵社の福沢社長、マフィアのボス森鴎外がウイルス型の異能を仕掛けられ、死の危機に瀕しました。
それはドストエフスキーの策略「共食い」で、福沢と森に仕掛けられたウイルスは、どちらか先に死ねば一方が解除されるという仕組みになっており、ドストエフスキーは両組織を戦わせて潰しあいを目論んだのです。
探偵社はマフィアと停戦をするために、乱歩がウイルスの異能者を推理して、捕まえようとしました。しかし捕まえた異能者は偽物で、ドストエフスキーは偽の情報を流すことで、乱歩の異能「超推理」をあざむいたのです。
もはや、両組織ともにどちらかのボスを先に殺すしか道はなく、とうとう、病状の身となった福沢と森が戦いあうことになりましたが、この一件を密かに監視していた夏目漱石の仲介でおさまりました。
マフィアと探偵社は共闘して、ドストエフスキーのアジトを探り出し、ウイルスの異能者プシュキンを確保することに成功しましたが、ドストエフスキーはどこにもいませんでした。
ドストエフスキーは、ラジオ電波に流れる音楽を符丁として、離れた場所からアジトに指示を出していたのです。
すべてを見届けたドストエフスキーが立ち去ろうとしたとき、太宰とフィッツジェラルドが待ち構えていました。
太宰は最後の手段で、フィッツジェラルドと手を組み、彼の新しい会社が所持する監視システム「神の目(アイズ・オブ・ゴッド)」を使って探り出したのです。
【文豪ストレイドッグス】ドストエフスキーの名言
「いいえ?こんな部屋など自室と同じです」
第十巻 四十二話より。
ドストエフスキーがAに捕まっていながら、監禁室で平然としているのを見て、世話係の少年が「あんた……怖くないのか?」と聞いてきたときに、返した言葉です。
自身を地下世界の住人である「鼠」と自認しているドストエフスキーにとって、地下の監禁室は自分のテリトリーそのものなのです。
この後、Aに「結局のところ、地下室とは《鼠》の場所ですから」と言い放つなど、マフィアに囚われても尚平然としていられる様に、ドストエフスキーの底知れなさを感じさせます。
「人間は簡単に、物事を自分で考えていると思い込みます」

第十巻 四十二話。
Aを死に追い詰め、悠々と部屋から出たドストエフスキーが世話係の少年に言った言葉です。
ドストエフスキーがカードゲームでの勝負を申し出ると、元ギャンブラーであるAは自信たっぷりに応戦しましたが、徹底的に打ち負かされてしまいます。
ドストエフスキーは、自分の仲間が制圧したと言って降伏を呼びかけましたが、Aは、自分たちがいる場所は海上にある船の中であるため、制圧したというのはドストエフスキーの嘘であると見抜きました。
そして、ドストエフスキーの異能が「自分の頭の中に、相手の意識を閉じ込めてしまう能力」ということを事前に知っていたAは、ドストエフスキーの異能を突破する方法も知っていると言って、コードに首をかけてしまいます。
自殺すれば、ドストエフスキーの意識の中から脱出できると思ったのですが、それはドストエフスキーが流したデマでした。
ドストエフスキーは異能を使わず、自らの手も汚さず、情報操作のみでAを死に追い詰めてしまったのです。
「罪とは思考、罪とは呼吸」
第十巻 四十二話。
同じく、ドストエフスキーが世話係の少年に言った言葉です。
自分で手に入れた情報のみを盲信し、その結果、自滅してしまったAを世話係の少年が呆然とした表情で見ていると、ドストエフスキーは「人は実に簡単に「自分で考えている」と思い込みます」と語りかけました。
ドストエフスキーは、隙を見て時計を止め、呼び出し装置と部屋の鍵を壊して、自分の異能で作った仮想空間であるとAに錯覚させて、偽の異能を信じさせたのです。
ドストエフスキーは、人一人を死に追い詰めて、平然とした表情で「罪とは思考、罪とは罰」と言った後、「彼はそれから解放されたのです。」と言いました。
彼は死が救済であると思っているのです。
そして、船の中にいた人は、ドストエフスキーの手によって少年も含めて全員死亡してしまうのです。
「この世に幸を、子らに祝福を」

第十二巻 四十七話。
「共食い」エピソードの際にドストエフスキーがつぶやいたセリフです。
福沢と森に仕掛けられたウイルスを解除するべく、探偵社はウイルスを操るというドストエフスキーの配下を探し出そうとしました。
特務課の資料を頼りに乱歩が推理すると、異能者は横浜の貧民街に幼い兄妹たちとともに暮らしていたのです。
国木田と敦が駆け付けると、異能者と思われた男は逃げ、そして敦と国木田の前に幼い妹が手榴弾を身に着けて現れました。
彼女はドストエフスキーにそそのかされて、爆弾を使って兄を守ろうとしたのです。
国木田は敦に男を追わせて、自分は少女を説得しようとしましたが、少女は手榴弾のピンを引いてしまいます。
そのうえ敦が追い詰めた男は、異能者ではなく特務課の情報は、ドストエフスキーが流した偽の情報だったのです。
少女が死亡したのを察知したのか、ドストエフスキーは祈りを捧げるように、上記のセリフを言ったのです。
ドストエフスキーの冷酷さというよりは、死を救済と思い込む、彼独自の常軌を逸した人間性がうかがえるセリフです。
【文豪ストレイドッグス】実際の文豪、ドストエフスキーとは?
フョードル・ドストエフスキーとは?
ドストエフスキーは、19世紀のロシアを代表する文学界の巨匠です。
父親は医者にして、地主のアンドレ―ヴッチ。母親のマリアは商人の娘であり信仰心の厚い女性でした。
ドストエフスキーの小説に聖書の引用が多いのは、母親の影響であると言われています。
しかし、母が亡くなってしまうと、父親のアンドレ―ヴィッチは荒れてしまい、自身の土地にいる百姓たちに酷い仕打ちをするようになり、結果的に彼らから惨殺されてしまいます。
そして、この一件はドストエフスキーの心に暗い影を落とすようになります。
やがて、ドストエフスキーは「貧しき人々」で作家としてデビューを果たすようになり、「第二のゴーゴリ」とまで言われるようになります。
しかし、革命家ペトラシュフスキーのサークルに入ったために、政治犯として官警に逮捕されてしまい、シベリアに流刑されてしまいます。この時の体験を元に「死の家の記録」という小説を書くことになります。
「死の家の記録」は文ストのドストエフスキーの組織である「死の家の鼠」の由来になっています。
また、文ストでドストエフスキーがAとの戦いで、自分の異能を「自分の頭の中に、相手の意識を閉じ込めてしまう能力」と言ったのは「地下室の手記」という小説が元ネタになっています。
罪と罰とは?
「罪と罰」とは、世界的に有名な文芸書で、日本でも影響された人が多い作品です。
その正体は犯罪小説で、一人の男が金のために人を殺してしまったことから心の中にある良心や罪悪感に悩まされる話です。
貧しい元大学生のラスコーリニコフは、強欲な金貸しの老婆を殺して金を奪い取ってしまいますが、そこに現れた老婆の妹まで殺してしまいます。
ラスコーリニコフは現場から逃げおおせた後、世界の偉人を例に出して、非凡人は偉業を成すためなら、倫理を超えなければならないという理念を掲げて、殺しを正当化しようとしますが、心の中の罪悪感や良心を打ち消すことはできませんでした。
やがて、ラスコーリニコフより悲惨な毎日を送りながらも、まっすぐに生きようとしている娼婦のソーニャと知り合いになると、彼女の生き方に心を打たれ、自首をするようになります。
「罪と罰」が書かれる前、ドストエフスキーは政治犯として逮捕され、シベリアの留置所で過ごすことになるのですが、妻のマリアが病床に倒れてしまい、看病疲れからとうとう浮気してしまいます。
ところが、ドストエフスキーはギャンブルにはまってしまったために愛人にも見捨てられたうえ、本妻のマリアや兄が相次いで亡くなるという不幸に見舞われ、ドストエフスキーに残ったのは借金だけになってしまいます。
ドストエフスキーは、この悲惨な状況下で「罪と罰」を執筆していたのです。
主人公のラスコーリニコフの貧しい暮らしぶりは、当時のドストエフスキーの生活そのものだったのです。
また、本作は推理小説とみている人も多く、主人公が心の弱さから犯罪を起こしてしまう様は、ヒッチコックのサスペンス映画を見ているようにも思えます。
実際、翻訳を手掛けた江川卓は「罪と罰」を※倒叙(とうじょ)ミステリーのようであると言っています。
※(犯人の目線で語られる推理もの。例としては刑事コロンボ、古畑任三郎など)
漫画化もされていた!罪と罰の影響
「罪と罰」の影響は大変なもので、江戸川乱歩は本作を元にして「心理試験」という短編小説をを書いています。
漫画化もされており、漫画の神様である手塚治虫が初期のころに本作を漫画化していました。手塚はドストエフスキーの作品に影響を受けており、自分の長編物は「罪と罰」が元になっていると言っています。
その他には、柳沢きみお、岩下博美などが「罪と罰」を漫画化しましたが、一番意外なのはギャグ漫画家の漫☆画太郎です。
漫☆画太郎は、少年ジャンプで「珍遊記」という下ネタだらけの破天荒なギャグマンガを描いており、とても「罪と罰」読むような漫画家とは思えないのですが、ペンネームを「漫F画太郎」に改めて、本作を漫画化しています(ただし、主人公の名前がエビゾーに改造されている)。
【文豪ストレイドッグス】ドストエフスキーのまとめ
ロシア文学はとにかく難解で、文ストのドストエフスキーのキャラクターが謎めいているのは、ロシア文学のイメージからではないかとさえ思えます。
ドストエフスキーは「共食い」の事件の後、監獄に入れられてしまいますが、あの魔人が大人しくしているわけがありません。今後の彼の動向に目を離さないでください。