クロスギルドの目的と今後の動きを考察

最後にクロスギルドの目的と今後の動きを考察していきましょう。

目的は対海軍の組織を作ること?

海軍
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

クロスギルドの目的は「海軍の対抗組織を作ること」だと思われます。

その最大の理由は、やはり「海兵に懸賞金を懸ける」という前代未聞のビジネスでしょう。

ワンピースの世界で世界政府は約800年前から存在していますが、クロスギルドのような組織の登場はおそらく初めての事態であり、いくら元王下七武海が揃っているからと言って、クロスギルドが渡っている橋がどれだけ危険かは容易に想像できます。

四皇の世代交代が続き、王下七武海制度が撤廃され、世界中で革命が活発化してきている中で登場した第三の勢力クロスギルドは、今後ワンピースの世界の勢力図の中で大きな割合を占めるようになるかもしれません。

海軍とクロスギルドの対比

クロスギルドの存在が今後のワンピース世界に大きく影響を与える可能性があることは、海軍との対比構造からもよくわかります。

海軍は加盟国から天竜人への天上金を徴収する代わりに海兵を派遣し治安維持に努めますが、非加盟国に対しては「人権が無い」と話すなど、加盟国と非加盟国の間には大きな差があります。

また、加盟国であっても天上金は莫大な金額であり、それが払えるかどうかで生死に大きな影響が出るほど重要なため、市民にとっては優しくないシステムです。

対してクロスギルドはおそらく国や身分などは関係なく討伐した者に報酬を与えるシステムだと思われ、国としても天上金を支払うより負担が少なく武力を手に入れることができるでしょう。

クロコダイルの目的は軍事国家の設立

クロコダイルの目的は軍事国家の設立
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

1082話でクロコダイルの目的は、いかなる勢力にも脅かされない力を持つ軍事国家の設立だと明かされました。

クロコダイルは軍事国家を作るには圧倒的な力が必要だと語っており、そのためにクロスギルドを作ったと可能性が高いです。
センゴクとおつるの会話で、クロスギルドの影響で海軍の士気が下がることが指摘されました。

直後にクロコダイルが「海軍もボチボチ気づき始める」と言っていたことを考えると、思惑通りに計画は進んでいるようです。

海軍に対抗する組織を作り世界政府にその力を認めさせることで、軍事国家を設立しようとしているのかもしれません。
世界政府に認められた国家を作ろうとしているなら、クロコダイルと黒ひげの行動は似ています。

クロコダイルは「俺たちの理想郷」と言っているため、クロコダイルの出資者も軍事国家を作ることが目的なのかもしれません。

今後の活動で天竜人の天上金問題が解決する?

クロスギルドの活動によって期待できる効果が、天上金問題の解決です。

前述のようにクロスギルドは“国や身分などは関係なく”討伐した者に報酬を与えるシステムだと思われるため、天上金を支払えない国であってもクロスギルドからの報酬を得ることができたり、賞金稼ぎを雇うことで安価に武力を手に入れることができるでしょう。

また、組織のトップが四皇であるという事実も「わざわざ莫大な天上金を支払って海軍に守ってもらわなくても四皇がついている」という組織の信頼感につながるため、加盟国から脱退する動きが増える可能性があります。

現在ワンピースの世界各地で活発化している革命の動きとの相乗効果で、世界政府による統治自体が覆される未来も来るかもしれません。

無法者が増え世界の混乱が加速する?

クロスギルドの脅威を語るセンゴク
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

クロスギルドの影響で無法者が増え、世界はさらに混乱する可能性もあります。
市民が海兵を狙う可能性は指摘されていましたが、一般市民の手でTボーン中将が殺害されました。

Tボーン中将を殺したのは戦闘能力もない老人のようですが、バギーが海賊として面倒を見るようです。
賞金も本当に支払われているようで、賞金目当てで海兵を狙う人間は今後も増えると考えられます。

海賊や強い賞金稼ぎが積極的に海兵を狙うようになる可能性も高く、海軍の力は相対的に低下するでしょう。
海軍が力を失うことでさらに治安が悪くなり、世界の混乱に拍車がかかるかもしれません

バギーを海賊王にするためワンピースを狙う?

バギーを海賊王にしようと盛り上げるクロスギルドのメンバー
出典:『ONE PIECE』(Ⅽ)尾田栄一郎/集英社

 

クロスギルドが、バギーのためにワンピースを狙う可能性は高いでしょう。
1082話でバギーの話を聞いたクロスギルドの社員は、ワンピースを取りに行くと言って盛り上がっています

クロスギルドを作ったのはクロコダイルで、実権も握っていました。
しかし、社員はバギーがクロスギルドを作ったと考えており、人気も非常に高いです。

クロコダイルの部下はほとんど登場しておらず、クロスギルドの社員はほぼバギーズデリバリーの人間なのかもしれません。

社員の大多数がバギーの味方なら、クロスギルドはワンピースを目指す方針で活動するしかないでしょう。

クロスギルドについてのまとめ

今回はクロスギルドについてまとめてきましたが、いかがでしたか?

当初バギーがクロコダイルとミホークを従えている風だったため、驚いた読者が多かったのではないでしょうか。

実際はクロコダイルとミホークが実権を握っており、バギーは名目上のリーダーに過ぎませんでした。
クロコダイルが軍事国家を作ろうとしているという目的も明らかになっています。

しかし、バギーは悪運とカリスマ性で本当のリーダーになりつつあります。
クロスギルド全体で、ワンピースを狙ってくる可能性が高いでしょう。

海賊王になることが夢だったクロコダイルが、バギーに対してどんな態度を取るのかも気になるところです。
今後、クロスギルドがワンピースの世界にどんな影響を与えるのかに注目です。

おすすめの記事