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実は強い!意外な戦闘技術
単なる理論派、頭脳派というだけでなく、鴎外は高い戦闘力を秘めています。
異能であるヰタ・セクスアリス(異能「ヰタ・セクスアリス」とは?を参照)は、かなり強力な異能生物を召喚する能力で、すぐれた武術家である福沢と互角に渡り合えるだけの力を持った異能生物を呼び寄せることができます。
また、当の本人もかなり優れた戦闘力を持っており、ブラックジャックのようにメスを投げつけて攻撃したり、敵の懐に潜り込んで首を切りつけるなど、暗殺者としての技を身に着けています。
前述したように、鴎外は先代のボスを殺しているので、暗殺者としての側面も持っているようです。
【文豪ストレイドッグス】森鴎外の関係者
太宰治
太宰はポートマフィア時代、鴎外の直属の部下でした。
鴎外から直接コートを貰い、先代ボスの暗殺に立ち会うなど、少年時代から太宰は鴎外に目をかけられていました。
実際、太宰は将来的に鴎外の片腕となる予定でした。
しかし、鴎外は、異能開業許可証を得るために太宰の親友を犠牲にしてしまったので、太宰はマフィアから離れることになります。
ちなみに、太宰は、鴎外から貰ったコートは焼いたと言っていますが、実は芥川にあげています。
福沢諭吉
福沢諭吉と鴎外が出会ったのは、十二年前のことでした。
福沢諭吉は、元々、政府の暗殺剣士であり、当時は、乱歩と一緒に探偵社を創設する準備中でした。
そんな時、夏目漱石から一人の男を護衛してほしいと頼まれました。それが、当時闇医者をしていた鴎外であったのです。
福沢は鴎外のことを信用できない人物と思いつつも、時に対立し、時に共闘することで、奇妙な戦友ともいうべき間柄になったのです。
しかし、元々、考え方が違ううえに、戦時中、鴎外が与謝野晶子の異能を使って、冷酷な計画を立てていたことを知ると、二人は衝突して、現在のようにいがみ合うような間柄となってしまったのです。
夏目漱石
夏目漱石は、福沢が探偵社設立の際、後ろ盾となってくれた人物で、伝説の異能力者でもあります。
現段階でも、彼の正体も異能も判明しておらず、すべてが謎に包まれています。
彼は、福沢だけでなく鴎外とも知り合いであり、二人を三刻構想の計画に招いたのです。
それは、治安が乱れつつあるヨコハマを守るための計画で、昼は異能特務課が監視し、夜はポートマフィアが番人となり、そして夕刻を探偵社に守らせる計画でした。
つまり、夏目は、鴎外を夜の番人、福沢を夕刻の守護者としようと思っていたのです。
【文豪ストレイドッグス】森鴎外の名言
ゲーム理論では、危害を加えてきた敵には徹底反撃を行うのが、理論最適解とされている
街の中にいた敦と谷崎は、突如、周囲の人とともに、亜空間に入り込んでしまいます。
それはギルドの刺客であったモンゴメリーの仕業で、彼女は敦を捕らえるために、自身の異能「深淵の赤毛のアン」の世界に引き込んだのでした。
谷崎があっという間にアンに捕らえられてしまったのを見て、逃げ腰になる敦でしたが、同じくアンに捕らえられていた鴎外に引き留められました。
鴎外は弱腰になっている敦に「戦戯(ゲーム)理論研究では、危害を加えて来た敵には、徹底反撃を行うのが、論理最適解とされている。二度と反逆されぬよう、此処で徹底的に叩くのだ」と助言したのです。
この助言のおかげで敦はモンゴメリーに勝利することができたのです。
鴎外の冷静さと論理能力の高さがうかがえる言葉です。
少年、どんな困難な戦局でも、必ず理論的な最適解はある
モンゴメリーに勝利して、敦は無事に谷崎達と共に亜空間から脱出しました。
その後、鴎外に感謝の言葉を伝えると、鴎外は「少年、どんな困難な戦局でも、必ず理論的な最適解は有る。混乱して自棄(やけ)になりそうな時ほど、それを忘れては不可(いけ)ないよ。」と言って、エリスとともに立ち去ったのです。
この時、鴎外は敦に正体を晒さなかったのですが、利害関係が一致すれば、鴎外は敵とも強力することがあるということを示唆する言葉であり、同時に鴎外が優秀な司令官であることを表したセリフでもあります。